土踏まずだけ上げる事は出来ません。
大人になって久しぶりにバレエを始める人が沢山います。
小中学生の頃にやっていて、高校くらいで辞めて、30代40代50代60代になって再開する人です。
再開というより実際は始める感じだと思います。
クラスに行き始めると色々な事を言われます。
昔やっていた時に言われたかもしれないけど、忘れていた事などもあったりします。
土踏まずを上げて!
土踏まずが落ちていてい、足裏がべったり床についているような時に言われます。
頑張って土踏まずに空間を作ろうと、持ち上げようとします。
そうするとスネが硬くなったり、足指に力が入ったり、太ももまで硬くなったりしてしまします。
なんか上手くいかない感じです。
土踏まずが落ちているというのはどういう事なのか。
膝の方向よりも、爪先が外を向いているような場合です。
ニーイントーアウトなんて言われたりします。
これだと足裏の内側=親指側に体重が乗る事になります。
ターンアウトしたいのに、足は逆方向になっている事になる。
爪先だけ外を向いていなくても、土踏まずが落ちていて床についている事もあります。
脚をターンインに使っていて、足裏の内側に重心が乗ってしまうような場合です。
土踏まずだけ上げるのは無理です。
土踏まずが床についている状態は、その上から始まっています。
脚全体の使い方の結果です。
脚のターンアウトをせずに、土踏まずの空間を作ろうとしても、他の部分が変わっていなければ、無理が来ます。
長続きしないし、必要ない場所が緊張して故障の原因にもなるし、テクニック的にも間違った使い方になります。
土踏まずを上げようと思ったら、鳩尾(みぞおち)の奥から中の中を通って、両足の内側から足裏につながるラインを伸ばすようにしてみて下さい。
筋膜がつながっているとも言われていますが、その全体がしなやかにストレッチされていないと土踏まずは上がりません。
足裏から脚の内側を通って、お腹の中を鳩尾まで繋がるラインは、そのまま背骨の前を通って首を通り、頭に抜けていきます。
それが「軸の引き上げ」にもつながります。
大人から始めるなら、アレンジはしない事
大人バレエな皆さんへの記事を書こうと思って考えていたら、整体師になる人にも言える事で、たぶん大人になって何か新しく始める事に共通して言える事だと思ったので、表題のような書き方になりました。
大人になって何か始めるなら、自分が出来るようにアレンジしない事です。
教えてもらう事をそのまま言われた通りにやってみる事です。
そんなの無理だよと思っても、その通りにやってみる。
アレンジはしない方が良い。
例えばバレエを始めたとします。
ターンアウトという脚の動きがあります。
脚の動きと思っていない人もいるかもしれません。
この動きはバレエの前提となる動きです。
股関節から下肢・脚を、外に回すような動きです。
爪先が外に向いて、踵の後ろがくっつくような位置関係になります。
この動きは、股関節(脚の付け根)から回す動きです。
爪先を横に向ける動きではありません。
でも、結果的に爪先が横に向くような形になります。
最初は横まで行きませんが、横に向けようとすると思います。
先生から、脚を付け根から回すように使うと言われても、つい爪先を横に向けるようにしてしまいます。
似ている動きですけど、違います。
脚を付け根から回すようにするには、股関節周りから回さなければいけません。
お尻にある筋肉や内股の筋肉なども使います。
でも、爪先を横に向ける動きだと、つい前腿を使ってしまいます。
または、膝を曲げて爪先を横に向けて足裏の位置を決め、それから膝を伸ばしたりする事もあります。
これも違います。
膝を曲げると、膝から下は少し捻る事が出来ます。
膝下を捻って、足裏の位置を決め、爪先を外に向けてから、膝を伸ばす。
それだけだと、お尻や内股の筋肉をあまり使いません。
足裏の位置(爪先が外)が摩擦で動かないので、爪先が外に向いて膝が伸びた状態が出来ます。
この時、お尻や内股を使っていないと、膝が捩れやすくなってしまいます。
股関節から回して下さい、と先生に言われたら、股関節から回す事です。
爪先が斜め前になったって、そうし続ける事です。
そうし続ける事で、ターンアウトの筋肉が使えるようになり出来て来ます。
あとはストレッチです。
股関節周りのストレッチをして、可動制限が少なくなるようにします。
形だけ同じにしようとしてしまうと、結果的に出来なくなってしまいます。
最初は出来ないのが普通です。
最初から出来たら練習の必要はありません。
大人から始めるなら、アレンジはしない事です。
これは整体を勉強する人や、何かを大人になってから始める人にも言える事です。
バレエと解剖学
バレエが上手くなりたいなら、解剖学も知っておいた方が良いよね。
最近はそんな風に思う方も増えたように思います。
荒木が整体院を開業した2001年当時は、解剖学的なバレエなんて言っていたのは、本当に一部の人でした。
NHK文化センターで「バレリーナのための解剖学」という蘆田ひろみ先生の講座があって、3クールくらい受講したのがこの時期です。
その少し後にはローザンヌ国際バレエコンクール日本事業部が主催していた、バレエセミナーの治療師コースをこれも3回くらい受講しました。
バレエセミナーで指導されていたヤン・ヌィッツ先生(ローザンヌのムードラバレエ学校元校長)が、解剖学的なバレエなんて言っているのは、ヨーロッパの舞踊団でも2・3割くらいだと嘆いていました。
日本でも解剖学的なバレエが普及する事を願って、スイスから来てくれていたようです。
今はバレエのための解剖学の講座なども、本当に増えました。
解剖学的バレエの指導者も増えたと思います。
解剖学的なバレエは怪我や故障を防ぎ、上達を促すのに良いアプローチだと思います。
ただ、気をつけておく必要がある事もあります。
とくにアマチュアの大人バレエな人はです。
解剖学的な話は具体的で分かりやすいものです。
筋肉や骨の名前は具体的で、イラストや写真や最近は動画などでも、はっきりと確認出来ます。
この、はっきりと確認出来る、というところが、落とし穴になる事があります。
イラストも写真も動画も、イメージです。
実際の自分の体の中が見えている訳ではありません。
実際の関節とイラストや写真の関節は、少し違います。
人によって形状が違っています。
そこも理解しておかなければ行けません。
また、自分がイメージしている、その骨や筋肉が、実際のそれかどうかも分かりません。
上手くいった、と思ってしまうと、実際には違う使い方をしていても、その動きが習慣となって身についてしまう事もあります。
やっぱり最後は自分の感覚が大切です。
感覚と実際を合わせていく事。
自分の体を自分がどう使っているのかを感じる事が大切です。
その使った結果がどうなっているか、鏡を確認して見る事が大切です。
その使った結果がどうなっているか、先生や周りの人がそれを見てどう言うかアドバイスされているのかが大切です。
先生や周りの人に言われた事は、実際に人からはそう見えているという事で、結果としてそうなっているという事です。
自分ではそうはしていないと思っていたとしてもです。
自分を客観的に見る事は出来ません。
自分が自分を見るのは主観です。
人が見た自分や鏡に映る自分が、実際にやった事の結果です。
自分の感覚と客観的な結果を合わせるのが大切になってくる。
と思います。
一生懸命にターンアウト
バレエをやった事がない人には分かりずらいかもしれません。
ターンアウトの話です。
ターンアウトは股関節を外旋する事です。
バレエをやっている人が脚をそろえて立った時、踵の後ろがくっついて、爪先が真横を向いているのを見た事があると思います。
あれは股関節(脚の付け根の関節)が外回しになって(外旋して)いるから、膝やつま先が外を向いているという事なんです。
あれ(ターンアウト)はバレエの基本で、バレエをやっている間中、レッスン中も舞台で踊っている時も、やめるような指示がない限りずっとターンアウトし続けている”運動”です。
大人バレエな人の多くが悩んでいるのも、ターンアウトについてです。
先ず股関節が開かない。(外旋しずらい事を、開かないと言います。)
レッスンを始めたばかりは、普通にやると爪先が90度とか100度くらいしか横を向かない人が殆どです。
バレエスタジオでそうやって立っていると、自分だけターンアウト出来てないように感じる事があります。
周りはみんな180度とは言わないまでも、150度くらい開いて(外旋)いたりします。
どうして自分だけ。。。
と思うのも仕方ないかもしれません。
でもね、それちょっと違うんですよ。
普通は90度とか100度が正常です。
180度開くのは異常な状態です。
ではなぜバレエスタジオの周りの皆んなは、あんなに開いているんだろうと思うでしょ。
それは、開くようになった人が、残っている、からなんです。
そうでない場合もありますけど、バレエを始めてターンアウトが大切という事がわかって、練習していたら、たまたま股関節の可動域が広くて、もしくはかなり頑張ってストレッチをして、開くようになった人が残りやすいということです。
180度開脚が正常なんではなくて、異常な人が残っていると思った方が良いと思います。
普通の人が180度開脚したかったら、異常な状態になりたい訳なので、普通に練習したりストレッチしていてもなりません。
異常なくらいレッスンして、異常なくらいストレッチして、やっと開いてくると思っておいた方が良いと思います。
とは言え、ターンアウトしたいし、バレエもやりたいし。
ですよね。
そこで一生懸命にターンアウトしようとします。
一生懸命”力を込めて”ターンアウトしようとする。
そうすると、全然開かない。
みたいなことになります。
一生懸命とターンアウトが一緒になってしまっている人がいます。
一生懸命やらないとターンアウト出来ないと思っている人がいる。
でも別に一生懸命やらなくても、ターンアウトは出来ます。
そんなバカなと思われると思いますが、ちょっと聞いて下さい。
ターンアウトに必要な事。
一つは関節の可動域です。
もう一つはターンアウトする筋肉です。
可動域はストレッチをする事で広がります。
個人差はありますが、90度や100度で止まるということは殆どありません。
筋肉はターンアウトする筋肉だけを、出来るだけ使うという事が大切です。
ここに一生懸命の罠があります。
一生懸命にターンアウトしようとすると、ターンアウトする以外の筋肉も一緒に使ってしまいがちです。
そして、ターンアウトに使わない筋肉を使う事が、一生懸命を感じる要因になっている事があります。
ターンアウトに使わない筋肉、股関節周りの不要な筋肉まで使ってしまうと、ターンアウトは途中で止まります。
筋肉は縮む事で力を発揮するので、使わなくても良い筋肉を使うと、ターンアウトの動きを止める働きになってしまいます。
こういう人の体の使い方を誤解を恐れずに書くと、一生懸命にターンアウトすると、必ずターンアウト出来なくなってしまいます。
一生懸命を感じた時は、ターンアウトがしづらくなる筋肉を使っているからです。
困りましたね。
こういう場合の対処法は二つ考えられます。
一つは一生懸命にターンアウトしない事。
もう一つはただ、股関節を外旋させるだけをする事。
ナンダソレ。ですよね。
でもやってみて下さい。
股関節の可動域を広げるストレッチはとても大切なので、毎日、出来るだけやりましょう。
その上で、一生懸命じゃなくターンアウトする。
ただ股関節を外旋する。
ただアンデオールしていくだけ。
そんな方法もあります。
ターンアウトする以外の筋肉で、よく使われるのが、前腿の筋肉です。
どうしてだか前腿が使われます。
1番で立った時、お尻や腿の内側に力が入っているという感じ”だけ”で良いんです。
前腿やふくらはぎにはあまり力を入れなくても良いです。
いつもと違うので、これじゃターンアウト出来ないとと感じるかもしれません。
でも、いつもと同じだったらターンアウト出来ないんだから、いつもと違う感じを許してあげて下さい。
頑張って、一生懸命をやめてみましょう。
芸術家のくすり箱
芸術家のくすり箱というNPO法人があります。
ダンサーをはじめとする芸術家のヘルスケアをサポートする活動をしていました。
20年近く前に存在を知り、NPOの設立総会に一般会員として唯一参加させて頂き、今日、実は最後の総会に参加させて頂きました。
当時はダンサーを診る治療師というのが圧倒的に少なく、東京で検索しても数軒しかないような状態でした。
治療し向けのセミナーも殆どないような状態で、ダンサーは故障をすると言葉(専門用語)の通じない整体師や医師に、イライラしながら説明をしたり、結果的に諦めてしまったりしていた状態でした。
今はかなり多くのダンサー向け整体院や治療院が出来ました。
舞踊団やスタジオでもアイシングの用意すら殆どなかった時代から、公演にトレーナーが帯同するような状況になり、隔世の感があります。
それもこれも芸術家のくすり箱さんの活動があってのことだと思っています。
最初の頃の活動は、ダンサーがヘルスケアに気を付けることから始まったと思います。
健康診断をやったりしていた記憶があります。
次第に治療師向けのセミナーを開催したり、、ダンサー向けのWSをやったり、活動は多岐に渡りました。
今回は一旦、活動を終えるとの事でしたが、役割の大きな部分は終えられたのかなと思っています。
荒木も最初は治療師向けのセミナーやダンサー向けのセミナーに会員として参加して勉強させて頂きました。
後半は芸術家向けのアレクサンダーテクニーク講座で教師として参加させて頂いたり、書籍の出版の時にも少しお手伝いさせて頂きました。
整体院の最終目的は、患者さんが来なくてよくする事です。
NPO法人の活動も、活動しなくて良くなる事だとおっしゃっていました。
ちょっと寂しいですが、次の時代に入って来たのかなと思います。
ありがとうございました。
おつかれさまでした。
大人のポアント(トウシューズ)
大人バレエ、大人リーナのポアント(トウシューズ)について。
バレエをしている大人の患者さんが多くいるので、ポアントについても話を聞きます。
15年くらい前と比べると、圧倒的に履く人が増えている印象です。
大人クラスが増えている事や、大人のバレエ人口が増えている事も影響していると思います。
全くバレエをした事がない人からすると、50代60代になってポアントを履くものなの?と疑問があるかもしれません。
逆に普通はポアントを履くものだと思っている人もいるのかもしれません。
ダンスの故障をたくさん見てきた整体師として、また40年ほどダンスを続けている60代のものとして、考えているところを書いておきます。
幾つになってもポアントシューズを履くのは良いと思います。
ただ、状況は知っておく必要があると思います。
ポアントはとても特殊な靴です。
ポアントは点だし、トウシューズのトウは爪先って意味ですね。
普段、普通は足裏全体を地面につけるような、少なくとも足指の付け根まではつけるような靴を履いて、日常生活をしています。
それが足の指先・つま先だけがつくような靴(ポアント=トウシューズ)を履いて立つ事になります。
正直言って変です。
そして特殊と言うよりは異常です。
そんなもの履かなくても生活出来ます。
だから普段は履かないようにしています。
でも履く。
その方が美しく見えるから。
履くにはやはり条件があると思います。
先ず筋力です。
爪先で立って、体をキープ出来る、脚を操作出来るだけの筋力です。
そして技術です。
爪先で立って、腕や脚を自由に動かす事の出来る技術です。
それがあるのが前提で条件だと思います。
でも、筋力も技術もないのに履いている人がいるように思います。
それはダメなのか?
難しいところです。
大人バレエや大人リーナの場合は、目的が何かと言うことがあると思います。
ポアントで立つ事が目的なら、それはそれで履いても良いのかもしれません。
ただし。
筋力がなければ、履けても立てない。
技術がなければ、履けても動けない。
と言うことになります。
そして無理をすると故障や怪我につながります。
そこを分かっておく必要があります。
自分には立てる筋力があるのか、ポアントで体を動かす技術があるのか。
ポアントを履いた時と、バレエシューズを履いた時の、筋力や技術は違っているようで、全く違っている訳ではありません。
ターンアウトをし。
脚の内側や後ろを使い。
ルルベは高く。
指先まで使って。
バーでやっている、一つ一つのパ(動き)がきちんと出来ているか。
その時その筋肉が使えているか。
というのがポイントになってくると思います。
その上で関節の可動域(一般に柔らかさと言われるもの)も必要です。
特に股関節の可動域がある程度以上ないと、ポアントでは立ちずらいことがあると思います。
なかなか大変だと思います。
でも、ポアント履きたいという気持ちがあるなら、頑張っても良いと思います。
ただし、自分の状態をよく知っておかないと、故障や怪我につながるので慎重にと思います。
それでももし故障したら、てあて整体院に来て下さい。
体のケアだけでなく、使い方も教えます。
小学生バレエ女子からの質問
夏休みですね。
小学生女子がやってきました。
お母さんと一緒です。
バレエをやっていて幾つか質問がありました。
ブログに書いても良いか聞かなかったので、質問の内容は書かない事にします。
3つありました。
3つのうち2つの質問の答えというか、原因はターンアウトでした。
もう一つもターンアウトが関係していましたが、直接的には別の筋肉の使い方の話でした。
小学校高学年にもなると、バレエを始めて7・8年経つという子達がいます。
けっこう長いです。
ちょうど、筋骨格の成長と神経の成長が合ってくる時期で、成長期に差し掛かります。
このあたりでバレエが変わると思います。
ポアント(トウシューズ)を履き始める時期でもあり、踊り自体が変わってくる時期でもあります。
早い子はバリエーションを踊ったいしますが、それはちょっとレアケースかもしれません。
基礎的な練習に踊りの要素が増えてくる感じです。
この時期に基礎がとても大切になります。
いやもちろん、その前から大切ですけど、この時期に基礎を再確認しておくと、次に繋がると思います。
特にポアントを履いてのレッスンが始まると、ターンアウトに脚を使うと言うのが本当に大切になってきます。
バーレッスンでプリエやタンデュやロンドゥジャンプなどをする時に、曖昧に体を使っていると、ポアントにきちんと立てなくなったりします。
フロアでの動きがバレエでなくなってきたりします。
基礎を大切にしましょう。
バーレッスンでやっている事で、フロアの動きの殆どは出来上がっています。
バーがきちんと出来ていなければ、フロアで直したり修正したりする事は出来ません。
ニーイン・トーアウト
膝が内側に入って、爪先が外に向く。
大人バレエなみなさんはご存知かと思います。
プリエする時にならないように気をつけるアレです。
気をつけているのに、知らず知らずのうちにそうなってしまう。
という人もいるかもしれません。
写真の向かって右側(左脚)がそうなっています。
これ。
ターンアウトがしずらいという事以外に何が問題なんでしょう。
そしてどうしてこうなってしまうんでしょう。
ある程度は生まれつきだから仕方がない、なんて思ってませんか?
知らないうちにそうなっているからって、生まれつきという事はありません。
殆どの場合はそうやって体を使っているのが原因です。
上の写真で言うと、右側の脚(左脚)の股関節が開いていない(外旋が狭い)ことが原因だったりします。
股関節の開き(外旋)よりも、爪先の開き(外旋)を大きく外にすると、膝が内側に爪先が外側になります。
左右の股関節の開き(外旋)が違うのに、爪先の開き(外旋)だけは合わせているとそうなります。
ここで。
股関節の開きが少ないと、前腿(大腿四頭筋)を使いやすくなります。
その事で股関節の外旋がよりしずらくなってしまいます。(ターンアウトしにくくなる)
先ずは爪先の開きよりも、爪先と膝の方向を合わせる事を先にして下さい。(そのことで爪先が開かなくても)
それとは別に、開きの悪い股関節のストレッチをします。
そして、ポジションに立つ時は、開きの悪い股関節の側の、お尻の筋肉や内転筋などを使ってターンアウトを頑張るようにします。
ニーイントーアウトの脚元だけを見るとこんな感じです。
向かって右側の脚(左脚)の土踏まずが落ちています。
クラスで「土踏まずを上げて!」と言われたりします。
ここで土踏まずの部分だけを引き上げようとするのは、あまり良くありません。
原因は股関節の開き(外旋)が少ない事ですから、股関節がターンアウト出来るように、股関節のストレッチをする事。
股関節のターンアウトを頑張る事。
足の注意としては、踵・母趾球・小趾球の三点に乗る。
土踏まずが落ちてなくなっている場合は、母趾球と踵に乗っていて、小趾球には殆ど体重を感じない事が多いです。
体はつながっています。
一部分だけをなんとかすると、別の場所に無理が来ます。
全体をつなげて感じ、使うようにして下さい。
てあて整体院
東京都練馬区東大泉 5-27-18-Ateate@nifty.com
https://lin.ee/H5NyjYT
プリエで前腿に力が入ってしまう
大人バレエな皆さん
こんにちは。
ダンスやバレエに強い整体師
てあて整体院・荒木です。
前腿に力が入ってモリッとしてしまう。
先生によく注意される。
でもなかなか直らないという人。
いますよね。
前腿に力を入れないようにしよう、と思ってもなかなか出来ません。
そういう習慣になっていたり、前腿に力を入れなければプリエ出来ない使い方になっていたりします。
どちらかと言うと爪先を踏んでプリエしてませんか?
プリエの始まりで膝が内側に入りませんか?
お尻の力が抜けがちではありませんか?
普段、歩いている時、足首が曲がったままではありませんか?
普段、立っている時、膝を後ろに押して伸ばしていませんか?
これらの事が前腿に力が入らないとプリエしずらい理由、というか使い方になっている事があります。
前腿に力を入れないようにしよう、ではなく、上に書いた事をやらないようにしてみて下さい。
爪先でなく足裏全体に乗る。
プリエの始まりで膝は爪先方向に出す。
お尻や脚の後ろに力を入れる。(無理に爪先だけ広げない)
歩く時は足首を曲げ伸ばしして、ふくらはぎを使うようにする。
立っている時は、膝はゆるんだくらいの感覚で立ってみる。(鏡で確認)
そうすると、前腿に力を入れなくてもプリエ出来る準備が出来ます。
試してみて下さい。
てあて整体院ではダンスやバレエの故障や相談にも乗っています。
整体ではなく個人セッションというコースもあります。(40分5000円、60分7000円)
連絡待ってます。
てあて整体院
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開脚180度 なのに体が硬い人
たまに、開脚180度は出来るけど体が硬いんです、という人がいらっしゃいます。
大人バレエな方で周りの人からは、何言ってんの柔らかいのに、と言われるそうです。
そりゃそうです。
スタジオでストレッチしていたら、開脚180度なんですから。
でも、実際に体が硬く、動きがぎこちなくなってしまうのはわかります。
そんなに多くはありませんが、こういう方はいらっしゃいます。
開脚180度は股関節周りと下肢がよくストレッチされているという事です。
ハムストリングスだったり内転筋だったり。
それでも体が硬いという人は、脊椎周り(背骨周り)が硬くなっている人が多い印象です。
背骨が全然動かない。
曲げられない。
反れない。
捻れない。
こうなるとダンスやバレエは少しぎこちなくなって来ますね。
どうするか。
動かす事なんです。
動かすって何を!?
背骨をです。
背骨は24個の骨でできています。
ということは前後合わせると25箇所で動きます。
実際はそこまで全部動きずらいですけど、でも動く可能性があるとイメージして、それを感じて動かす事です。
背骨全体を一緒に曲げるとか捻るとかではなく、一つ一つの骨を一つ一つずらしながら、動かします。
とても小さな動きです。
一つ一つの動きは小さくても、25箇所集まれがかなり大きな動きになります。
そこが動く、動ける、動いているという感覚を、自分で感じる事から始めます。
全部一緒にねじってるではなくて、一つ一つ別々にです。
背骨はこんなにたくさんの骨でできてます。
背骨を一つ一つ動かす練習に、ローリングダウン、ローリングアップという動きがあります。
もう一つ。
四つ這いで背骨を一つ一つ動かす練習です。