肩甲骨はがしについて思う事。
「肩甲骨はがし」という言葉を聞くようになりました。
最近は「筋膜はがし」なんて言葉も聞かれます。
あれって良いんですか?
と聞かれる事もあります。
良いも何も受けた事がないので分かりませんが、どんな事をやっているのかは、動画などで観て何となくは分かります。
たぶん、一回くらいなら悪くはないと思います。
でも、何回もやると良くないだろうと思います。
肩甲骨と胸郭(肋骨)の間には、肩甲胸郭関節という名の関節があるとされます。
でも、解剖学の本などを読むと、肩甲胸郭関節は真の関節ではないと書かれていたりします。
真の関節ではないというのは、肩甲骨と胸郭が靱帯で繋がったり、関節包で繋がったりしていないからだと思います。
肩甲骨は鎖骨と普通の関節があります。
また、肩甲骨は上腕骨とも普通の関節があります。
肩甲骨は胸郭の上をスルスルと滑るように動きます。
肩甲骨は肩甲挙筋や菱形筋や僧帽筋で脊椎(背骨)と繋がり、前鋸筋や小胸筋などで胸郭とも繋がります。
つまり、筋肉で繋がっている。
肩甲骨剥がしを動画で見ると、肩甲骨の内縁を胸郭から離す(はがす)ように指を入れてストレッチしたり引っ張ったり動かしたりします。
これは少しやり過ぎに見える事があります。
肩甲骨周りの筋肉が硬くなっていると、指は入らず肩甲骨は離れず(はがれず)動きずらいままです。
肩甲骨周りの筋肉が柔らかくなっていても、普段は肩甲骨は胸郭に張り付いたように位置し、すべるように動いています。
わざわざ離す必要はないと思います。
だから。
たぶん、一回くらいなら悪くはないと思います。
でも、何回もやると良くないだろうと思います。
一番良いと思うのは、「肩甲骨剥がし」をしなくても肩こりや肩や腕の動きが悪くならないように、肩こりや首こりのない状態を保つ事だと思います。
そのためには普段から体を動かし、休息を取る事が大切です。

開業や副業として整体を始める前に、これだけは考えておかなければいけない事について。
てあて整体スクールは卒業後に整体院を開業したり、副業として仕事を始めたりする人のための整体学校です。
最近はすぐに開業しようという人は減って来ましたが、それでも話を聞いて言えると、知らない事や中途半端な考えの人がいるように思います。
開業や副業として始める前に考えておかなければいけない事を挙げてみたいと思います。
その前に現在の状況を少しだけ確認しておきます。
整体院や施術院はリラクゼーション関係も合わせると、50,000店舗以上があってコンビニと同じくらいの数になっている。
店舗を構えて開業すると、競合するサロンやお店がけっこうあると言う事です。
整体師だけでなく国家資格の柔道整復師などを考えると、セラピストの総数は10年前と比べてもかなり増えている。
整体院と競合する可能性のある、接骨院を構える柔道整復師は2010年と2020年では1.5倍くらいの数に増えているようです。
ニュースでも見聞きするように、一般の人の給料は30年間ほとんど変わらず、物価高が続いている状況がある。
高額メニューや回数券を販売するようなチェーン店舗が、昨年くらいから廃業し始めています。
過処分所得が減っている事が考えられ、自分の体であってもお金がなかなか出てこない状況があります。
状況だけ考えると、かなり厳しい印象です。
開業前にそう言う状況だと言う事を頭に入れて、事前の計画を練っておく必要があります。
個人で始める時に考えなければいけない事は、それほど多くはありません。
一つは他の整体院やサロンとの差別化です。
差別化は幾つか方法が考えられます。
腰痛専門や膝痛専門など、特定の症状に特化した整体院にするような方法。
これも最近少しずつ出て来始めているので、商圏がかぶるような地域にどんな整体院があるかを調査しておく必要があります。
差別化の別の方法は他とは違う手技やテクニックです。
他では受けられないサービスを提供しているという事が差別化につながります。
てあて整体スクールの指針整体やマッスルエナジーテクニックはこれに当たります。
そしてもう一つは、整体以外のサービスです。
ここで言うサービスはプレゼントなどのサービスではなく、トレーニング指導やストレッチ指導、姿勢矯正やO脚矯正などの、筋骨格系の症状とは違うメニューの事です。
もう一つはお金の問題です。
副業で始める場合は、本業で生活が出来る状況を保ったまま、隙間時間などを使って始める事です。
そうする事で金銭的なリスクは避けられます。
そして意外に忘れられているのが、収支計算です。
開業するまでの資金は皆さん計算している人が多いですが、開業後の計画が曖昧な人が多いように思います。
固定費(家賃、通信費、水道光熱費、宣伝費など)がどれくらいかかるのか、その他に生活日が幾らかかるのかを計算します。
その上で売上を月別にシミュレーションしておきます。
売上は営業日数に患者さんの数を掛け、それに単価を掛けて計算します。
例えば
1ヶ月に25日営業して、一日3人の患者さんで、メニュー単価の中間値が7,000円だとすると 25 × 3 × 7,000円 = 525,000円になります。
これがピーク売上だとすると、この売上高を何ヶ月で達成するかを考えておきます。
12ヶ月でここまで持っていくとすると、半年では月に25万円くらいの売上という事になります。
そうやって最低でも最初の1年の計画を、月別の費用と合わせて表にして計算して起きます。
そうすれば運転資金として開業時にどれくらい必要かという事は計算出来ます。
これをやっていない人が意外に多くて驚きます。
必ずやるようにして下さい。
最後に宣伝広告の問題です。
他の業種や会社勤めから、開業や副業を始める時は、宣伝方法が分かりずらいと思います。
最近はインスタやXやフェイスブックやTikTokなど、SNSを駆使した宣伝が主流です。
さまざまコンサルやワークショップがありますが、先ずはそれぞれのSNSの機能がどうなっているかを知っておく必要があります。
その上でそれぞれのアカウントを作っておく必要があります。
またグーグルマイビジネスの事も知っておく必要があると思います。
グーグルマイビジネスは地域プラス整体などで検索した時に、地図とともに3店舗表示されるものです。
(スポンサーと書いてあるものは、宣伝費が発生しています。)
店舗を持ったらグーグルマイビジネスにアカウントを作り、店名他の営業内容や写真などを無料で掲載出来ます。
グーグルには店舗アカウントで最新情報を無料で投稿出来るので、これを週に1・2回程度行っておく事で、地図の横に表示されやすく順位が上がる事になります。
開業前3ヶ月くらいから宣伝を始めないと、開業当初に患者さんがゼロというような事も起きてしまいます。
SNSなどを使っての宣伝は地道な活動で、その代行をする業者もいますが、まずは自分で出来る範囲は始めておく必要があると思います。
最低でもこれくらいの事は考えておく必要があると思います。
がんばりましょう。
整体院と接骨院・整骨院ってどう違うのか。
整体院と接骨院・整骨院の違いがわからないという人がけっこういるので、簡単に解説したいと思います。
一番の違いは資格です。
整体院は民間の資格でやっていて、整体は国家資格にはまだなっていません。
接骨院・整骨院は柔道整復師という国家資格を持った先生がやっています。(国家資格がないと出来ない)
民間資格と国家資格の違いという事になります。
民間資格の整体はさまざまなスクールや学校が教えていて、法律がないので授業時間数や授業科目などに規定がありません。
国家資格の接骨や整骨は柔道整復師法など業法があるので、どれくらいの授業数でどんな科目を勉強するかとか、国家資格に合格していなければ出来ないとか、取り扱う種目とか、看板の内容だとか、所管の保健所に届出が必要だとかの規定があります。
民間資格の整体では、国家資格になっている柔道整復や鍼灸あん摩マッサージ指圧などの手技は出来ません。
国家資格になっている接骨や整骨(柔道整復)では、法律で決まっている、脱臼・打撲・捻挫・骨折などの種目しか取り扱う事は出来ません。
(柔道整復で取り扱うのは厳密には急性の症状という事になると思います。)
脱臼・打撲・捻挫・骨折などは保険適応が出来る事があります。
保険適応が出来る部分は、患者の負担は2・3割程度なので、整体院などよりは安く受けられると思います。
柔道整復師の先生が整体などをする場合は、自由診療と言われて、保険適応がないと他の整体院などと同じような料金設定になります。
接骨院や整骨院でやっている事は、脱臼・打撲・骨折・捻挫などの保険診療と、一般の整体でやっている自由診療。
整体院でやっているのは、揉みほぐし系などでリラクゼーションを目的とした施術か、骨格調整や筋肉調整を目的として体のバランスを取る施術です。
てあて整体スクールで教えているのは、後者の骨格調整や筋肉調整を目的とした整体です。
体が疲れたとかリラックスしたいリフレッシュしたいという場合は、揉みほぐし系やリラクゼーション系の整体が合っていると思います。
急性の脱臼や打撲や捻挫や骨折の場合は接骨院や整骨院ですが、最近は整形外科に行かれる人が多いように思います。
急性の腰痛や膝痛などや、脱臼や打撲なども接骨院や整骨院なのかなと思います。
てあて整体スクールでは骨格調整や筋肉調整をして、体の動きや位置関係のバランスを取る事の出来る整体師を育成しています。
腰痛や肩こりや膝痛や他の症状に対する考え方や、それぞれの調整法も学びます。
開業や副業を考えている人は連絡下さい。
てあて整体スクール
東京都練馬区東大泉 5-27-18-A問合:
mail teate@nifty.com
LINE https://lin.ee/H5NyjYT
※BABジャパン提供写真
大人に対して申し訳ないと思ってますが、手技の練習は言われた通りに、工夫しないで、何も考えずにやってもらいたい。 そうしないと間違った方法を覚えてしまいます。
手技の練習は言われた通りに、工夫しないで、何も考えずにやってもらいたい。
整体の勉強をする人たちは大人ですから、本当に申し訳ないと思います。
普通は自分の頭で考えて工夫して、より良い方法をと思って練習すると思います。
荒木が言っていることがやりずらければ、どうすればスムーズにやりやすく出来るかを考えると思います。
無駄と思えるような動きや指示があると思います。
こんな風にやると良くないと思えることもあるかもしれません。
それでも。
言われた通り。
工夫せずに。
そのまま。
何も考えずにやってもらいたい。
指針整体は他の整体とも違うし、普通の体の使い方とも違います。
だから、工夫してやりやすいようにしてしまうと、指針整体ではなくなってしまいます。
指針整体で欲しい刺激ではなくなってしまう。
普通は突き指するような方向には、指も腕も使いません。
普通は上半身や腕を使って、股関節を動かすことで指の位置を動かしたりしません。
普通は患者さんの方を向いて施術するものです。
でも、全部、違うんです。
指は使わないし、股関節だけを動かすし、患者さんの方は見ません。
そうしてしまうと、指針整体にはならないからです。
普通の整体だったらそれでも良いと思います。
でも、指針整体は他とは違う手技なので違います。
申し訳ないと思います。
何も考えずに言われた通りにやれなんて、大人に対して言うものではありません。
自分の頭で考えてもらいたい。
でも、手技が身につくまでは、言われた通りに工夫しないでやってもらいたいと思います。
身についてしまえば、大丈夫です。
卒業後は皆さんにお任せします。
仙腸関節は動かないのか
仙腸関節は動きます。
ただし殆ど動かない関節と言われるくらいなので、ほんの少しです。
言葉は面白いですね。
殆ど動かないと言われると、全く動かないと解釈してしまう人がいますが、殆ど動かない=動く事はある、という事です。
動きは回旋で数度、滑りで数ミリと言われたりします。
腰痛の原因の一つとして仙腸関節障害があると言われたりするくらいなので、動かない訳ではないですね。
整体師は後上腸骨棘(PSIS)の触診で、仙腸関節の位置を確認します。
PSISに触れて位置を確認します。
位置だけでなく傾きも分かります。
でも、意外に難しい。
PSISは骨の一部ですが、骨を直接触れている訳ではありません。
関節のある部分なので靱帯があったり、突起部分なので筋肉の腱がついていたりします。
皮下組織や皮膚にも触れる事になります。
骨の上に乗っている、靱帯や腱や皮下組織が左右全く同じではない事があります。
そうすると、位置を間違えてしまう事があります。
例えばPSISが上方変位(AS)している場合、仙骨と寛骨の位置関係が変わっている事になります。
その事でPSISに繋がっている靱帯や腱が肥厚する事がよくあります。
そうすると、PSISが上方にあるにも関わらず、腫れているだけ下に見えたり感じたりする事があります。
入学したばかりで、PSISの触診を間違う時によくある事です。
仙腸関節が動くという事は、仙骨と寛骨が動いて、その位置が変わるという事です。
骨には様々な組織が繋がっているし、関節の近くには神経も血管も内臓もあります。
それら多くの組織にも動きが出て、捻れたり引っ張られたり縮んだりする事になります。
これが痛みやさまざまな症状の原因二なるという事です。
仙腸関節は少しだけ動きます。
少ししか動きませんが、少し動くだけで回りの組織にも変化をもたらします。
それが痛みや症状の原因なら、仙腸関節を動かして元に戻るようにする必要があります。
また、歪みを正しく把握するためにも、触診の練習が大切です。

痛い整体と痛くない整体はどちらが効果があるのか。
整体を受けに行くと、痛みを伴う整体と痛みのない整体があります。
どちらに効果があるんでしょう。
てあて整体スクールでは痛みのない整体を教えています。
押したり揉んだり体重をかけたりせずに、全身の筋肉を緩め血流を良くし筋肉の動きを改善するのが指針整体です。
もちろん強く押す事も強く揉む事もありません。
骨格調整や特定の筋肉の調整をするマッスルエナジーテクニックは、ボキボキ音がなるような方法ではないし、急激な回転や牽引もしません。
指針整体とマッスルエナジーテクニックという手技は、痛くない整体ということになると思います。
痛くない整体に効果はあります。
この整体で25年続けてきました。
患者さんに受け入れられなければ、ここまでは続かないでしょう。
てあて整体と同じように痛みのない整体は他にもあります。
そういう整体も効果があって続いていると思います。
痛い整体には効果はあるんでしょうか。
あると思います。
痛みの種類にもよりますが、痛みを伴う整体も効果はあると思います。
硬くなった深層筋や硬くなって動かなくなった神経そのものを動かす時、短時間で動かしたり緩めたりしようとすると、どうしても痛みを伴ってしまう事があると思います。
そういう(痛みを伴う可能性のある)整体も当然効果はあると思います。
両方に効果がある可能性があるのなら、痛みのある整体なのか痛みのない整体なのか、どちらを選ぶかは整体師の考え方や好みだと思います。
そして、どちらの整体を受けるかは、患者さんの考え方や好みの問題だと思います。
痛みを伴う場合でも、長時間かけてしまうと、逆効果になる可能性や、事故や故障の可能性があると思います。
逆に痛みを伴わない場合は、伝わる刺激が少なすぎて、効果が出ない事もあると思います。
どちらを選ぶかは個人の考え方だと思います。
てあて整体スクールでは揉み返しのない、痛みを伴わない整体を指導しています。
現代人の体を考えても、痛みのない負担の少ない整体を広めたいと思っています。
生徒さん募集しています。
授業見学や整体の体験をお待ちしています。

背筋や尾てい骨という言葉は解剖学では使いません。
患者さんと話をしていて、「尾てい骨が痛いんです」とか「背筋が痛いんです。」と言われる事があります。
そうなんですね。
尾てい骨のどの辺りですか。
とか。
背中のどの辺りがどんな風に痛みますか。
などと聞きます。
ああ、尾てい骨のこの辺りです。
背筋のこの辺りです。
みたいな答えを聞き出します。
背筋や尾てい骨という言葉は、実は解剖学では使いません。
背筋と患者さんが言う時、僧帽筋や広背筋、脊柱起立筋(腸肋筋、最長筋、棘筋)などを指しています。
背筋という言葉は一般的な背中の筋肉の事で、解剖学では個々の筋肉に別々の名前がついています。
一括して背中の筋肉全部を指す言葉はありません。
同じように尾てい骨という言葉も解剖学では使いません。
一般的には仙骨の下につながる、尾骨の事を尾てい骨というようですが、たまに、坐骨のことを尾てい骨と呼んでいる人もいるようです。
整体師が背筋とか尾てい骨という言葉を使わないのは、そういう理由からです。
整体師がそういう言い方をする時は、患者さんに伝わりやすいだろうと思って使っていることはあります。
これとは少し違いますけど、解剖的な呼び方が普通とちょっと違う場合もあります。
頭蓋骨はズガイコツではなく、トウガイコツと呼びます。
肘関節はヒジカンセツではなく、チュウカンセツと呼びます。
膝関節はヒザカンセツではなく、シツカンセツです。
これも、ズガイコツとかヒジカンセツとかヒザカンセツと言う時は、患者さんに伝わりやすいだろうと思って使ってます。
チュウカンセツやシツカンセツだと、どこだか分からないですもんね。

整体をする時の体の使い方の注意
整体スクールに入学した人に最初の頃に話をする事です。
整体をする時にテクニックとは別に注意する事が幾つかあります。
テクニックとは関係がないので、注意せずにやっても施術は出来ます。
でも印象が良くない。
患者さんの体が緊張したりする可能性や安全管理の面もあるので、出来るだけ気にするようにします。
意図があってする場合は別ですが、意図がない場合は注意を必ずするようにします。
1、患者さんは跨がない。
患者さんに倒れないようにするため。
2、患者さんの脚の間に入らない。
患者さんを緊張させない、不快にさせないため。
3、患者さんの体は両手で操作する。
患者さんの体を落とさないため。
4、患者さんに触れる時は指先ではなく指の腹で触れるようにする。
指先で触れると不快感があります。
指先で触れる理由がない場合は、指の腹で触れるようにします。
爪を当てるのは論外です。
5、患者さんに触れるのに慣れていない間は、四指は揃えて(指間を離さず)に触れる。
指は離れているより、揃っている方が触れられて違和感が少なくなります。
6、患者さんの内股や膝の裏、肘の内側や喉の辺りなど、皮膚の柔らかな部分には、意図がない限り触れないようにする。
関節の内側や皮膚の柔らかな部分には、血管や神経がむき出し(筋肉などで覆われていない)のことがあるので安全のために。
施術で必要な場合は注意をして触れることになります。
7、調整する手指や患者さんの体を固定する為以外には、整体師の体や服が患者さんに触れないようにする。
触れている側に触れている感覚がなくても、患者さんは当たっている触れているという違和感が生まれます。
意図がある場合でなければ、患者さんには体を触れない(当てない)ようにします。
知らないうちに、うっかり、意図せず、という事がないようにします。
整体師が患者さんに整体をする時、患者さんのどこに位置するのか、姿勢や視線をどこに持って行くか、手指のどこを当てるか、どの方向に押したり引いたりするのか、強さは早さは長さは、患者さんのどこに触れるかなどは、全て分かってやるようにします。
整体師がやっている事には全て理由があるようにしておきます。
いちいち考えるのは大変だと思うかもしれませんが、練習の段階から習慣づけておけば、毎回改めてする訳ではないので難しい事ではりません。
最初はテクニックを覚えるので大変だと思いますが、テクニックを身につける時に、その時々の所作を身につけておけば、あとあと必ず役に立って来ます。
手指での触れ方
× 論外
× 指先で触れるのは良くない
◯指の腹で触れる
◎指を揃えて指の腹で触れる
整体師に出来る事やっている事
整体師は医療の範疇にはいません。
”治療”をする事が出来るのは医師だけです。
えっ整体師って医療関係のお仕事じゃないの?
と思う人もいるかもしれません。
でも、違うんです。
分かりずらいですよね。
確かに患者さん側というか受ける側としては、そんな事はどうでもよくて、痛みや症状が改善すれば良いって事だと思います。
でも、整体師としては法律的な事は知っておかなければいけないし、それを知った上で自分がやってる事やる事や出来る事を分かっていないといけません。
お医者さんがしているのは、検査と診断と治療です。
医療行為と言われている事で、お医者さんしか出来ません。
お医者さんしか出来ないんです。
痛みや症状があると、血液検査や画像検査をします。
そこから数値で結果が出たり、画像で結果が出ます。
この数値や画像から診断(病名を付ける)をします。
診断が出たら、それに従って治療をします。
治療は投薬だったり手術だったりです。
これらは全部お医者さんしか出来ない医療行為です。
ただ、一部に限ってはお医者さんからの指示や了解で出来る人(正確には、やっても良いけどねと許されている人)がいます。
看護師さんや介護士、理学療法士や作業療法士さん、柔道整復師やその医業類似行為をしている人たちです。
整体師は基本的にはここにも含まれていません。
では何をやっているのかというと、分類すればリラクゼーション的な行為という事になるんだろうと思います。
リラクゼーションじゃなくて治療している整体師もいるんじゃないの?
と思う人もいると思います。
でも、実際は治療はしていなくて、リラクゼーション的な行為をしています。
もし自分は治療をしているという整体師がいたら、法律違反をしている事になります。
リラクゼーション的行為と言っても二つに分類されると思います。
リラクゼーションそのものをしているのと、リラクゼーション的行為を通して相手に変化が起きるのを期待するものです。
リラクゼーションを目的としてやっているのは分かりやすいですね。
もみほぐしなどと宣伝したりしています。
患者さんに変化が起きるのを期待している場合はちょと違います。
関節の位置を調整したり(骨格調整)、筋肉の硬さの調整をしたり、その他徒手的に許される事を通して、相手の体の状態を変えようとしています。
痛みがある人は痛みがなくなるように、症状がある人は症状がなくなるように、普通の人は調子が良くなるようにというような事を期待して行っています。
なんか面倒?
いえいえ、医療には医療の役割があり、整体には整体の役割があると思っています。
そうなると、整体師は関節の調整や筋肉の調整が出来る事が前提になります。
ボキボキする先生がいたり、ゆっくり触れる先生がいたり、ストレッチしたりする先生がいるのはそのためです。
それぞれの方法で関節や筋肉の調整をしています。
てあて整体スクールでもそれが出来るような整体師を育成しています。
てあて整体スクールを卒業すると。
相手の体がどうなっているか触診で分かるようになります。
ボキボキしませんが骨を動かせるようになります。
ぎゅうぎゅう押したりしませんが筋肉を緩める事が出来るようになります。
痛みが改善するのと、治るというのは別の話です。
腰が痛いとか膝が痛いと言う時に、病院を受診します。
病院ではレントゲンを撮って、問題ありません、と言われたりする事があります。
患者としては「腰が痛い」と言っているのに、「問題ありません」はないだろうと思います。
この場合、「レントゲンで分かる部分については問題ありません。」と言うことで、正確に言えば「痛みの原因は分かりません」と言うことだろうと思う。
逆にMRIなどで椎間板ヘルニアが発見された場合、「これが痛みの原因”かもしれない”」と言う事になります。
ここでポイントは椎間板ヘルニアではなく、”かもしれない”です。
椎間板ヘルニアがあっても痛みがない人がいるからです。
骨に異常がなく、代わりに椎間板ヘルニアがあるので、これが痛みの原因かもしれない。
器質的(構造的形状的)な問題としては、それが関係あるかもしれない、と言うことです。
”かもしれない”ということは”そうでないかもしれない”と言うことになるだろうと思います。
もちろん他の所見も考え合わせて診断していると思いますが、そう言う可能性があるのかもしれないと言うことです。
椎間板ヘルニアの手術は、椎間板ヘルニアの手術です。
痛みの手術ではない事があります。
だから痛みが取れない事もあります。
もちろん、痛みが改善され取れる事の方が多いですが、取れない事もある。
目的が違うから仕方がない事かもしれません。
逆の話をします。
痛みが改善するのは、椎間板ヘルニアや変形性膝関節症が治るのとは別の話です。
椎間板ヘルニアや膝関節の変形は、手技療法では治せません。
器質的な問題は外科手術でなければ治せない。
でも手技療法で痛みが改善する事はあります。
その時、ヘルニアや変形が治っている訳ではありません。
痛みが出ないような状態にしていると言う事です。
お医者さんも整体師など手技療法も、痛みをなんとかしたいと思っています。
アプローチが違うと言う事だと思います。





