整体師の職業病
腰や肩 が痛い。
指や手が辛い。
みたいなことではありません。
整体師をやってて職業病だなと思うのは「人の見方」です。
人を見ると、その人の体の使い方など、どうしても見てしまいます。
見てしまうと言うか、知らず知らずに分析しているような見方をします。
そんな歩き方していたら腰が痛くなるとか、膝がやられてしまうとか。
その姿勢では呼吸が浅くて調子が悪くなるんじゃないかとか。
肩が凝るでしょうとか。
外を歩いていて、見かける人のことばかりではありません。
昨日、ファイスブックにピラティスの宣伝が出ていました。
店舗の紹介だったか、インストラクターの募集だったか。
リフォーマーを使って下肢を動かしている動画でした。
その体の使い方が二人いて二人とも、どうも気になります。
いや、気になると言うより、それはダメでしょという使い方をしている。
こんなの載せて大丈夫なのかと思います。
広告の依頼主の会社なのか個人なのかは、ちゃんとチェックしてるんでしょうか。
どうもなぁと思います。
整体学校や整体スクールのサイトをごくたまに見ますが、そこでもたまにあります。
そんな体の使い方していたら、整体師が体を壊してしまう、というような写真を見ることがあります。
自分でも偉そうだなとは思いますが、どうも気になります。
外を歩く時は、なるべく人の歩き方や姿勢は見ないようにしてますが、たまに声を掛けたくなるような人がいて困ります。
整体師になったばかりの頃は勉強になりましたけど、最近はちょっと疲れたりします。

この前のアレはどうしてなんですか? 私不思議で。
先日、初めて荒木の整体を受けられた方が、二回目に来た時に来るなり話し始めました。
先生、この前のあれはどうしてなんですか?
私、不思議で。
朝まで眠れたんですよ。
だって、全然、強くやってないし、効くって感じじゃないし。
あっ失礼。
でも、本当にぜんぜん押されてないのに、どうして効くんですか。
普段、新聞配達で2時半に起きるんですよ。
それで、休みの日も朝まで寝てられるのに、どうしても2時半に起きちゃうんですよ。
それが、この前、先生の整体を受けたら、朝までぐっすり起きずに寝られたんですよ。
だって他に理由がないんですよ。
ぜんぜん初めてなんですよ。
不思議です。
体も軽くなるし、痛みもあんまり感じなくなるし。
股関節もなんか少し動くようになて、歩くのが楽なんですよ。
どうしてなんですか?
何にもやってないみたいな感じだったのに。
紹介でやって来たその女性は、5年間股関節が曲がらないということでした。
病院に行って検査してもらって、変形性股関節症を診断を受けてから、いろいろあってそのままにしていたそうです。
そしたら、だんだん股関節が曲がらなく動かなくなってしまったと。
で、紹介されて、どうなんだろうと思ったけど来たとのことでした。
話をずっと聞いていると、病院には5年前に行ったきりで、以降は全く行っていないそうでした。
やったことは、指針整体をできるところをやって、股関節周りの必要な筋肉を緩めました。
その上で、痛みのない肢位をとった状態で、股関節を緩めながら揺動させました。
40度くらいまでは屈曲出来ましたが、それ以上はやめておきました。
ポイントは痛みがなくても曲がる、というのを覚えてもらうようにしました。
整体が終わった後で、病院の受診を勧めました。
レントゲンやMRIを撮ってもらって、どんな状態か聞いて欲しいとお願いをしておきました。
ご本人としては、レントゲン撮ってもなぁという感じしたが、現状がわかると対処法も違うからという話をしてお願いをしました。
今回はそのレントゲンを見せてもらいました。
それについては書きませんが、レントゲンの状態から少しアドバイスをしました。
それにしても、こんなに喜んでもらったのは久しぶりでした。
何もやってないみたいなのに体が軽くなる理由や、股関節が動き出した理由など、指針整体のことや人の動きと考え(思考)などについても話をしました。
こんなことばかりじゃないですけどね。
でも、こんな事もあるからやめられません。

触れる喜び
整体師は触れます。
服の上からですが、患者さんの体に触れます。
哺乳類に取って接触刺激や圧迫刺激は「快」と言われます。
コミュニケーションする事で生存確率を上げている生物ですから、当然です。
もちろん例外的な人もいますよ。
でも、一般的にそんなふうに仕組まれて生まれています。
触れる事、触れられる事は、それだけで心地よく体にも良い事です。
整体の仕事をしていて、患者さんに喜ばれるのは嬉しい事です。
言葉でなくても、表情でそれは分かります。
来院された時の顔と、帰る時の顔は明らかに違います。
緊張が抜けたような、ふわっと気持ちが軽くなったような顔です。
隙のある顔にも見えます。
隙を見せるのは、心身にとって良い事だと思います。
時と場合を選ぶ必要はありますけど。
整体の帰りに隙が出来てしまうのは、隙のない緊張の続く生活ではとても良い時間だろうと思います。
触れる喜びがあります。
おじさんがこんな事、言うと変な感じですが、そう言う意味ではなく喜びです。
患者さんが感じる、触れられることによる安心感のようなもの。
その安心感を共有出来る喜び、というか楽しさと言うか、安心感のようなもの。
それが触れる喜びです。
こう言う仕事もあると言う事です。

整形でも接骨でもカイロでもなく、整体師にしか出来ない事
整体師にしか出来ない事は何か。
整形外科も接骨院・整骨院も保険診療が使えます。
首が回らない、腕が上がらない、膝が曲がらない。
そんな時は整形外科でも見てもらえます。
腰が辛い肩が辛い首が大変。
これは接骨院で診てもらえる事があります。
骨盤の歪みや背骨のズレはカイロプラクティックで調整してくれる。
では整体にしか出来ない事はなにか。
生活の質を上げる。
QOLを上げる事です。
整体師は首や腕や膝も診るし、腰痛や肩こりも診ます。
骨盤調整や骨格調整、背骨の歪みが取れる調整出来るのは、整体師としての基礎です。
でも、それだと整体だけって事ではない。
その上で生活の質を上げる。
体の使い方が教えられる。
姿勢や歩き方を見る事が出来る。
日常生活で気を付ける事のアドバイスが出来る。
ウォームアップやクールダウンの解説が出来る。
靴の選び方も足指の使い方も教えられる。
整体師はそういう仕事です。
体は簡単に変わります。
例えば俯せに寝て、後ろに脚を上げます。
どちらか一方の脚が上がりにくかったら、上がりにくい側の後上腸骨棘(PSIS)を軽く何回か叩きます。
そうすると、すぐに後ろに上がるようになる。
実際にやってみた動画です。
(やらせのように見えますが、全くやらせではありません。)
この動画で本人が「え〜っ」って言っているのは、本人はどうなったか分からないからです。
上がらなかったのも上がるようになったのも、あまり感じない。
両脚とも同じように上げていると感じています。
不思議ですね。
いや、実際は不思議ではありません。
体は簡単に変わります。
この場合は後上腸骨棘中に仙腸関節という関節があります。
仙骨と腸骨(寛骨)をつないでいる関節で、股関節とは意味が違いますが、脊椎と下肢の間の関節です。
その関節に刺激を入れる。
仙腸関節の周りには腰神経叢という、末梢神経がたくさん集まった場所があります。
神経に物理的な刺激が入り、関節に物理的な刺激が入ります。
血流が良くなる可能性があり、神経系のつながりが良くなる可能性があります。
で、下肢の動きが良くなる。
当たり前と言えば当たり前です。
立った状態で膝を持ち上げてみて、上がりにくい側の大転子(太ももの骨の外に出っ張った場所)を叩くと、同じように膝が上がりやすくなります。
前屈を一瞬で曲がるようにする事もできます。
例えば目の前で大きくびっくりするくらいの音で一回だけで良いので拍手する。
その音が交感神経を刺激して、筋肉のパフォーマンスが上がり前屈が曲がるようになります。
隣に人に立ってもらい、その人の肩に手を置いて反対のてを下ろして行きながら前屈すると、また曲がるようになる。
これは脊椎に回旋の動きが加わる事で、ストレッチされて可動域が上がるのではと思われます。
体は簡単に変わります。
その方法を知っているのが整体師です。
てあて整体スクール
東京都練馬区東大泉 5-27-18-Ateate@nifty.com
https://lin.ee/H5NyjYT
介護と整体
介護と整体についてちょっと。
3月から母と同居するようになりました。
介護という言葉を使いたくないなぁと思いつつ、でももう介護なのかなと思ったりします。
一人で殆どのことが出来るので、介護としては最低ラインなんだろうと思います。
それでも
月数回の病院
介護保険サービスの手続き
食事や食べ物や薬の内容管理
体重や血圧確認
浮腫など体の確認
お金の管理
実家の管理
まだ何かあったように思いますが、日常生活全般に気をつけているという感じです。
で、整体をします。
というか簡単に体に触れる。
90代と高齢だし家族だし、時間はかなり短いです。
それでも、日常的に体に触れていると分かることがあります。
母には心臓の問題があるので、浮腫は日常的に見る必要があります。
(心不全の兆候です)
体の硬さや歪みも分かります。
そして疲れ。
触れていないと分からないこともあり、病院受診のタイミングやケアマネとの連絡などの内容にも影響します。
整体師をやっていて良かったと思う部分です。
もう一つ言えば、自分で仕事をしているので、時間がかなり自由になり、病院やケアマネなどとの打ち合わせもかなりスムーズです。
タイミングが合わないと、どんどん遅れたりしますから。
中年以降にセラピストになるメリットの一つです。
もちろん奥さんの方が頑張ってくれてますけど、自分としても出来ることがあるのはありがたいと思います。
ぎっくり腰で俯せになれない患者さん
先日、ぎっくり腰から1週間で、俯せになれない患者さんが来ました。
どうします?
床にもベッドにも俯せ(下向き)になれない。
仰向けにはなれて、膝を曲げていると楽という患者さんです。
とりあえず仰向けになってもらいました。
仰向けになって膝を曲げると楽という事は、腸腰筋の硬さや短縮が考えられます。
腸腰筋は腰椎の前側から大腿骨の小転子につながっています。
これが硬くなっていたり短くなっていると、骨盤の動きや腰の動きが制限されます。
膝を曲げるということは、股関節を屈曲させる(曲げる)事で、腸腰筋が緩みます。
腸腰筋が緩んで楽ということは、この筋肉が何らか問題を起こしている。
ということで、腸腰筋を緩めるとなるんですが、最初に手をつけたのは梨状筋でした。
梨状筋は仙骨から大転子につながる筋肉です。
腸腰筋とだいたい対をなす、反対側の筋肉になります。
腸腰筋が短縮していたり硬くなっていたりすると、対をなす反対側の筋肉の梨状筋も硬くなったり短縮している事があります。
仰向けで梨状筋を緩めるには、患者さんの自重を使うと簡単に緩みますので、少しずつ緩めました。
と言っても指を梨状筋に当てていただけですけど。
梨状筋が少し緩んだので、次に腸腰筋を緩めました。
虚血性圧迫という方法で、てあて整体スクールで教えている中で、3つだけある痛みを伴う可能性のある手技です。
腸腰筋に手指を当てていきます。
しばらくすると緩みを感じました。
そうなると、膝を伸ばす事が出来ます。
ここまで来れば一安心。
筋膜の繋がりを末端から診ていき、出来るところを緩めました。
終わると、俯せになれるということになったので、俯せになってもらい、歪み調整の出来る部分だけをやりました。
テーピンングをして座り方・立ち方など姿勢を見て、この日は終わりました。
次回の予約を取って終了。
特定の姿勢しかとれない患者さんはたまにいます。
俯せだけ、仰向けだけ、一度は座るだけしか出来ない患者さんもいました。
自分のやっている手技は、何をしているのか。
どの筋肉を緩めているのか、どの関節を動かしているのか。
それを知っていれば、アレンジして同じ効果を生む手技を考えられます。
ただ、手技の手順や接点・角度・強さだけを知っていても、臨床では使えない事が、たまにあります。
てあて整体スクールでは手技の理由を必ず説明しています。
目的は何なのか。
面倒でも話すようにしています。
スクール生募集しています。
てあて整体スクール
東京都練馬区東大泉 5-27-18-Ateate@nifty.com
https://lin.ee/H5NyjYT
整体師のための法律問題
てあて整体スクールでやっている課外授業です。
整体師は民間療法と言われ、まだ国家資格になっていません。
カイロプラクティックの団体や療術の団体が活動されていて、国家資格化を目指していますが、個人的には難しいかもしれないと思っています。
手技療法関連の国家資格として、あん摩マッサージ指圧、はりきゅう、柔道整復などがあります。
民間療法の方は法律になっていないと言う事もあって本当に沢山あります。
整体、カイロプラクティック、アロマ、リフレクソロジー、気功などがよく知られています。
国家資格になっている療法には業法と呼ばれる法律があります。
あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師に関する法律、柔道整復師法などです。
ところが民間療法にはこれがありません。
だから何やっても良い、なんてことは全くありません。
逆に法律問題についてもきちんと知っておく必要があると思います。
そこで、てあて整体スクールでは法律問題について授業を行っています。
知らないままに仕事したり、開業したりするのは良くないですから。
すごく簡単にかいつまんで言うと、二つの事がポイントだと思います。
医業類似行為(手技療法など)は、人の健康に害を及ぼすおそれのある業務行為でなければ禁止処罰の対象とはならない。(医療事故判例より)
民間療法は、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師などとは、区別されそれに含まれないモノである事。
です。
分かりにくいですかね。
自分で調べると大変なので、過去の判例や通達などを確認して、どういうものかを知る授業を行なっています。
判例・通達など集めたページがあるので、興味のある方はご覧下さい。
https://teate.co.jp/law
てあて整体スクールでは生徒さんを募集しています。
入学は随時出来て、授業見学や整体の体験を受け付けています。
興味のある方はメール・LINEなどで連絡下さい。
てあて整体スクール
東京都練馬区東大泉 5-27-18-Ateate@nifty.com
https://lin.ee/H5NyjYT
指針整体でやっている事
てあて整体スクールでは指針整体を教えています。
指針整体は独特の手技です。
手技の特徴は力を使わない押さない揉まない体重をかけない、トントンと全身に軽い刺激(引く刺激)を入れていく整体です。
では結果はどうなるのか。
・全身の筋肉が軽く動きやすくなります。
・全身の筋肉が柔らかくなります。
・全身の関節が動きやすくなります。
・体のバランスが取れ大きな歪みが治ります。
・受けた後、だるくなりません。
・当日や翌日に揉み返しがありません。(揉んでないですから)
どんな整体学校でも整体スクールでも手技を学びます。
整体の手技なので、筋肉が柔らかくなったり動きやすくなったりします。
でも、揉み返しが残ったり、だるさが残ったりします。
それが指針整体にはありません。
揉み返しがないのは、揉んでいないからですが、もっと大きな要因は「引く」刺激にあります。
強い力ではなく、軽い力で全身に「引く」刺激を入れる事で、血流が良くなり疲労物質が流れます。
一般的な整体では強く押す事で、筋肉を緩め柔らかくするので、刺激が多すぎて新たに疲労物質を作ってしまったり、毛細血管に小さな損傷を与えたりしてしまうことさえあります。
それが指針整体にはない。
これが一番の特徴です。
患者さんに安心して使える手技だと自負しています。
体験してみたい方はメールまたはLINEで連絡下さい。
あなたも身につける事が出来ます。
てあて整体スクール
東京都練馬区東大泉 5-27-18-Ateate@nifty.com
https://lin.ee/H5NyjYT
肩甲骨下角の触診で分かる事
てあて整体スクールでは触診の練習を沢山やります。
入学から卒業まで。
指針整体の練習をする時や骨格調整の時にも行います。
触診ではいろいろな事が分かります。
骨のズレや歪み。
関節の動きの良さ悪さ。
筋肉の張り具合。
熱感や冷えている様子。
浮腫(むくみ)や弾力のなさなども分かります。
患者さんの状態がどうなっているのか。
今、どんな体の状態なのかを出来るだけ詳細にわかろうとします。
悪いところを見つける訳ではなく、どうなっているかを識るために触れています。
肩甲骨に触れた時、下角(かかく)の位置も見るようにしています。
外転(外に広がるようになって)しているのか、下制(かせい=下がっている)しているのか。
または逆なのか。
たとえば片方の肩甲骨下角が外転(外に広がって)していたら。
肩甲骨を外に引っ張るような筋肉が、緊張していたり短縮していたりする可能性があります。
棘下筋や大小円筋、上腕三頭筋や前鋸筋なども影響しているかもしれません。
肩甲骨が外に引っ張られて、動きが悪くなっていれば、僧帽筋上部は動きが悪くなり、肩こりの原因となっているかもしれません。
肩甲骨は胸郭の上でするする動きます。
骨は自分で動く訳ではないので、動くにあたっては筋肉が関与しています。
どの筋肉が関係しているのか。
そのことで何が起きているのか。
触診で識りたいのは、あくまで状態です。
そこからどうなっているか考え、痛みや症状の原因なら調整するのが整体師の仕事です。
てあて整体スクールでは生徒さんを募集しています。
授業の見学や指針整体の無料体験を受け付けています。
入学は随時、気になったら連絡ください。
てあて整体スクール
東京都練馬区東大泉 5-27-18-Ateate@nifty.com
https://lin.ee/H5NyjYT




