卒業間近のモニター整体
卒業間近の生徒さんにスクールでモニターさんを募集して、自分で考え組み立てて問診と整体をやってもらいます。
何かあれば荒木が対応することが出来ます。
来ていただいたのは三遊亭はらしょう師匠。
なんと落語家さんでした。
終わってはらしょうさんに感想を伺いました。
「いやぁ気持ちよかった、なんか体が軽く楽になりました。」
お金を頂いても大丈夫でしょうか?と聞くと。
「そりゃもう大丈夫。」
と、太鼓判をいただきました。
生徒さんもニコニコしていたので、、モニターはらしょうさんが帰られた後に聞くと、思ったほど緊張はしなかったとのことでした。
荒木自身のことを思い出すと、最初にやった25年前はけっこう緊張したので、すごいなぁと思ってしまいました。
指針整体は結果の出る整体です。
言い方が良くないですが、さほど上手く出来ていなくても結果が出ます。
結果が出るような仕組みになっているからです。
でも、上手く出来るようになると、結果がもっと大きくなります。
小さな力で大きな結果が得られます。
不思議と言えば不思議です。
でも理にかなった方法です。
今回の卒業間近の生徒さんは、かなり良い結果になっていたと思います。
調子にのって私も一緒に一枚撮ってもらいました。
ありがとうございました。
三遊亭はらしょう師匠
お疲れ様でした。
最近、気になる体脂肪の話
今日は症例別の授業でした。
症例別の授業では腰痛や肩こりなどの症例について、原因をどう考えるか、どんな風に施述を組み立てるかを考えるための授業です。
参加されていた生徒さんは2回目だったので、腰痛の時に緩めたい臀筋(外旋筋)の緩め方の練習などやりました。
臀筋の緩め方にもいろいろありますので、この方法のほかに自重を使うものや、股関節を動かしながら緩める方法なども練習しました。
終わって他の症例などについて話をしていてBMIの話になりました。
BMIは体重を身長の二乗で割って出す数値で、体重の適性度(肥満度)を表す数値です。
22が標準と言われていますが、一般にはそれよりも多い方が長生きのようです。
そこで体脂肪の話をしました。
最近の女性でたまに、標準体重よりも痩せている(BMI18とか19)なのに体脂肪率が35%くらいに人がいます。
見た目の体型は痩せ型か普通なのに、体の中の体脂肪が多いことになります。
体脂肪が多いということは、筋肉量が少ないということになります。
体重が標準よりも少ないにも関わらず、体脂肪が多くて筋肉量が少ないとどうなるか。
腰痛、肩こり
冷え性
むくみ
生理不順
などが増えてきます。
腰痛や肩こりなどは筋量が少なくて、体をささえられないような状態というのか、歪みがあると特定の筋肉に負担が多くなったりということが原因だと思います。
その上で血流が良くないので、筋肉の疲労も取れず、筋肉も硬く動きづらくなります。
血管は筋肉の中にあるので、筋肉量が少ないと相対的に血流が悪くなることがあります。
むくみや冷え性も同じような理由で起こりますね。
最近のパーソナルトレーナーなどの動画や話を聞いていると、この点を指摘している人も増えてきているとは思います。
ただ、本人的には体重がやっぱり気になって、体脂肪を気にしていない方もいます。
腰痛や肩こり、冷え性やむくみ、生理不順などは、標準体型なのに体脂肪率が高い時にも起こります。
気をつけてもらえると良いね、という話でした。
解剖学の授業風景
てあて整体スクールの解剖学授業風景を撮りました。
上肢と広背筋について解説している一瞬です。
最近入学された生徒さんの解剖学授業でしたが、とにかく全く初めて勉強するということで、分からない事や疑問に思う事を聞きながら進めました。
上肢(腕)は胸の中心から始まるという話で???となったので、骨の話から始めて、筋肉の話をし、どこから上肢が始まっているかの解説をしました。
その中で広背筋は腕を動かす筋肉だというのが、ちょっと理解し難いようだったので、実際に骨格模型にテープを貼って動かしてみました。
なるほど。
確かにそうですね。
そんな感じになるまで説明しています。
てあて整体スクールの解剖学授業時間は多くはありません。
でも、全く始めての人でも自分で勉強しやすくなるように。
また、整体師として知っておきたい骨格や筋肉については解説をしています。
不安な人がいるかもしれませんが、安心して下さい。
カラダの地図の授業
今日は体の地図の授業でした。
体の地図はボディマッピングとも言われる手法で、整体師やセラピスト、パーソナルトレーナーなどが体の使い方を指導する時に使う方法の一つです。
人間は視覚情報にとても大きく左右されます。
目で見た事が体の使い方に大きく影響しているという事です。
例えば首はどこまであって、頭はどこからなのか。
外から見ていると、顎の下が首でその上にあるのが頭(実は顔)です。
そうすると顎の下の首だけを動かそうとしてしまう事がある。
でも、骨で考えると、首は両耳を繋いだ間あたり、頭の中心近くまで入り込んでいます。
それを確認して動かしてみたりすると、首が動きやすくなったりします。
体には色々勘違いしやすい場所があって、それを確認したり動かしたり触れたりする授業です。
写真あ腕と肩の確認をしています。
てあて整体スクールにはユニークな授業が幾つかあります。
現役の整体師としての視点を取り入れている事と、荒木がアレクサンダーテクニーク教師だということも影響しています。
60代になった現在もダンスをしているというのも関係しているかもしれません。
ストレッチの授業
てあて整体スクールにはストレッチの授業があります。
患者さんにストレッチを教えるための授業です。
運動不足の患者さんや腰痛・肩こりなどの患者さんに、「ストレッチして下さいね。」ではストレッチはしてもらえません。
ストレッチをする理由を説明して、どんなストレッチが必要かを解説し、いつどこでやるかまで確認します。
上の写真はストレッチをやった前後の写真です。
ストレッチボードに2分乗るだけでこんなに変化があります。
ストレッチボードは主に腰痛の人にやってもらうストレッチで、つま先側が高くなった斜面に足を乗せるか、つま先を何かの台に乗せて立っているだけのストレッチです。
これだけで効果があるのかどうか、半信半疑になる患者さんもいます。
なので、ストレッチボードに乗ってもらって、ビフォーアフターを確認します。
骨盤の後ろ側から下までをストレッチする事で、骨盤の動きを改善します。
荒木手作りのストレッチボードがあるので、それを使って解説します。
腰痛の患者さんの場合、敷居くらいの低さでも膝裏まで伸びる事があるので、やってみて確認します。
てあて整体スクールにはストレッチの他にも、姿勢や歩き方などの授業もあります。
なんでも出来れば良いって訳ではありませんが、考え方や見方を知っておくにこした事はありません。
体の使い方講座でやっている事。 【動画あり】
先日、体の使い方講座を開催しました。
これからセラピストとしてデビューする人たちでした。
人数も集まったので、大人数で出来るアクティビティを行いました。
自分の使い方・自分の癖で、自分が自分をどんな風に使っているか。
知らず知らずのうちにやっている事に気づくためのワークです。
気づいておけば対処することもできます。
そこから体の使い方を見直す事もできます。
参加された皆さんはクラニオ(頭蓋仙骨療法)を学んでいて、もうすぐデビューする方々です。
以前には解剖学やアレクサンダーテクニークも受けて頂いています。
ご要望があれば全国どこでも行きます。
内容も参加者に合わせます。
ダンサー向けやダンス愛好家向け
セラピスト向けや一般の人向けなど。
ご相談ください。
卒業生がやってくる。
てあて整体スクールの卒業生のリピート受講は1000円です。
お金の話で申し訳ない。
でも、この金額だったら何度でもリピート受講出来るということも知ってもらいたい。
今日も卒業生が授業に来ました。
今日の授業は症例別。
さまざまな症例をどんな風に考えれば良いのか、考え方を学んで、手技の練習もします。
開業してしばらくするとリピート受講する人がいます。
開業して疑問に思った事やちょっと聞いてみたい事が出来たからです。
今日は80代の患者さんに対する整体について聞きたい事があったようです。
筋肉や皮下組織の状態や患者さんの主訴に対するアプローチなど。
てあて整体スクールのデメリットの一つは人数が少ない事です。
少数でマンツーマンに近い授業を受けられるというのは、少人数のメリットですが、人数が少ないことで様々な体を経験する事が出来ないのはデメリットになります。
そんな時はメールでもリピート受講でも聞いて貰えば何でも答えます。
荒木は普通の整体師としては少ないとは思いますが、それでも10,000人以上の人を診てきました。
生徒さんの体にも触れているし、セミナーではダンサーにも多く触れています。
年齢も7歳くらいから93歳まで。
そういう意味ではある程度広く経験があると言えると思います。
90代の方の整体にはやっぱり気を付けることがあります。
逆に7歳にもあります。
幸い指針整体はどちらにも有効で喜んでもらえます。
開業しても経験が少ないうちは、スクールと荒木を利用してもらいたいと思います。
整体の組み立て
患者さんが来た時に、どんな順番で整体したら良いんですか?
半年くらい通っている生徒さんに聞かれました。
腰痛や膝痛の患者さんが来たら、どこからどんな風に整体をするのか。
順番が知りたいという事です。
てあて整体スクールには症例別という授業があります。
開業して来院された患者さんは、さまざまな症例・症状で来ます。
その一つ一つに対して、これはこうとか、この場合はこうと決まった整体がある訳ではありません。
患者さんが訴える症状と、患者さんの状態を見て、どうやって整体するのかを考えます。
どう考えるのかを学ぶのが症例別の授業です。
ただ、手順とか手技の順番についてはあまり話をしていません。
整体の目的は痛みの原因を元に戻す事です。
元に戻して痛みの出ない状態にする。
てあて整体スクールで教えているのは、ここをチョイっと触れれば大丈夫、みたいな整体ではないので、自分で考えなければ行けません。
そこで、ちょっとだけ腰が痛いという別の生徒さんにモデルになってもらいました。
寝るとこんな感じです。
腰が少し痛む事があるということでした。
そんなに酷い訳ではない。
痛む部位はいわゆる腰回りで、骨盤の上、肋骨の下あたり。
触診をすると腰椎は少し湾曲があります。
この調整は必要のようです。
では股関節の動きはどうか。
これも腸腰筋や梨状筋の検査をして調べます。
てあて整体スクールでやっている整体は、形(ズレや歪み)と動きの調整です。
だから触診で形のことをみて、次は動きをどうするかをみることになります。
ここで「組み立て」みたいな話をしました。
てあて整体スクールで教えている整体は、手技的には幾つかのことをやります。
一つは指針整体で全身の筋肉を軽く動きやすくする事で、血流を良くし患部の状態が良くなる準備をします。
血流を改善させて、不要な物質を流し去り、細胞の状態を良くします。
あとは左右差で気になるところがあるかどうか。
形と動きを調整します。
寝てもらった生徒さんを後ろから見ると、左右の下肢の状態が違います。
右膝の裏の方が外を向いている。
足部を見ても、右の方が内旋回しているのがわかります。
膝裏の状態に左右差があるので、股関節の状態に左右差があるんだろうと思います。
そこまで見て分かれば、あとは左右の梨状筋、左右の腸腰筋の検査をして調整します。
そうだ、順番の話でした。
指針整体は俯せと仰向けの施述がある整体です。
俯せの施述をしながら、ここまで見てきたようなことを調べます。
整体しながら触診をしたり、関節を動かして検査したりします。
俯せが終わったところで、調べたことに従って骨格調整や筋肉調整をします。
そして仰向けになってもらう。
腸腰筋などの調整は仰向けで行うので、ここでやります。
そして仰向けの指針整体をして終わる。
俯せの指針整体
調整
仰向けの指針整体
みたいな感じになります。
全ての患者さんにこの順番にするかどうかは、分かりません。
でもこの順番だとバタバタしない感じがします。
開業当初に順番をどうしようかと考えるくらいなら、毎回、順番としてはこれを想定しておけば良いかなと思います。
(指針整体をやりながら検査をして、調整のところは必要な調整をする)
あとは経験です。
こればっかりは仕方がない。
ということで授業は終わりました。
お疲れ様でした。
体の関節全部動かす。
触診の授業でした。
てあて整体スクールには触診の授業があります。
触診は患者さんの体に触れて、歪みや硬さ、熱感や張感を感知するものです。
患者さんの状態が分からなければ整体は出来ません。
問診も大切ですが、骨格調整などする上では触診が本当に大切になります。
その触診の授業でした。
どんな風に手指を使うのか。
体はどんな風に使うのか。
どこに触れるのか。
何が分かるのかなど、いろいろ説明をしながら実際に触診をします。
でも今日はちょっと違う練習をしました。
参加されていた生徒さん全員が、すでに何度か触診の授業を受けていたからです。
体の関節全部動かす。
体には200くらいの骨があります。
関節はそれぞれにありますから、200以上の関節があることになります。
それを出来るだけ全部動かしてみる。
曲げ伸ばし捻り(屈曲伸展回旋)など。
また、関節は連動して動いたりもするので、腕を引っ張って肩甲骨や鎖骨の動きを見たりもします。
仕事で日常的に患者さんの体に触れるようになるまでは、人の体に触れる機会はそんなに多くありません。
まして関節を一つ一つ色々な方向に動かす機会は殆どありません。
頭でわかっていても実際に動かしてみるのとは大違いです。
なので今日は体の関節を出来るだけ全部動かしてみました。
たまにやりますが、いろいろと発見があって面白い内容だと思っています。
最近は自分の体にもあまり触れない人が増えているようです。
触れる仕事をする人には必要な内容だと思っています。
膝が痛い 〜 原因を見つける方法 〜
今日は整体スクールの骨格調整の授業でした。
参加された皆さんは骨格調整の授業に全員2回目以上参加されています。
こんな日は基本的な調整法の練習をした後、実践的な授業をすることがあります。
で、今日はそんな実践的な授業でした。
一人の生徒さんの膝が痛いとの事。
これをどうやって施述するかと言う内容にしました。
先ずはどんな時に痛みが出るのかを聞きました。
歩いている時との事だったので、歩いてもらい痛みがどのタイミングで出るのかを確認しました。
体重が乗った時に痛みが出ているようです。
次に全員で膝の触診をします。
ここで触れた感じと、触れて痛みがあるかないか、を確認しました。
痛みのある部位は、少し腫れ感とまでは言いませんが、皮下組織が緩いような弾力を感じました。
次に動きです。
腹臥位で膝を曲げ伸ばしした時の、下腿の動きを見ました。
少し外側に緊張を感じました。
また、仰臥位で見ると、痛い側の下腿が少し外転していように見えました。
生徒さんが全部が全部分かった訳ではありませんが、解説しながら触診したり動きを見たりして、確認して行きました。
膝の捻れがあり、内側が伸展していることで、体重が乗った時に痛みを感じる。
と推定しました。
ここから施述です。
膝の外側を少し開くような、動きが出るような調整をし、大腿四頭筋の緊張を取り、テーピングしました。
歩いてもらうと、痛みは消失。
足裏の重心が変わったとのことでした。
スクールを卒業して独立したり開業したりしたら、自分で原因を考えなければいけません。
症例別の授業で考え方は話をしていますが、実感がないためか自分で組み立てるのは苦手な生徒さんが多い印象です。
ということでたまにこんな授業も行います。