DOではなくてBEの話
呼吸や姿勢はDOではなくBEの話。
それをBEではなく、どうDOするかと考えて対処しても、たいがいは上手くいかない。
その場で上手く行ったとしても、そのままずっとDOし続ける事は出来ない。
だからどうBEするのかと考えてしまうが、BEはどうやってするかではなく、いかにBEしているかという事。
話がややこしくなるので、もう少し具体的に。
呼吸や姿勢は「やり方」」ではなく「在り方」の話。
それをどう「在るか」ではなく、どう「するか」と考えて対処しても、たいがいはうまくいかない。
その場で上手く行ったとしても、そのままずっとやり続ける事は出来ない。
だから、どんな風に「在るか」と考えてしまうが、「在り方」はどうやって「するか」ではなく、どう在るかという事。
このままこんな風に「在ろう」としてしまうと、「在る」ということを「する」になってしまって、ただ「在る」ことにならない。
いまやろうとしている事ではなくて、やろうとしていることをやめていかないと、在り方には辿りつかない。
やっぱり少しややこしいね。
でも、そこを考えたり感じたりしているのが、アレクサンダーテクニークというアプローチです。
だから、ノンドゥーイング・アプローチなんて言われたりもする。
間違えないように言おうとすればするほど、なんだか分かりにくくなる。
でも、分かりにくくなるからと言って、分かりやすく話そうとしてもやっぱり無理ね、と思ってします。
でも、逆に分かりにくいなんてことはなくて、みんな同じように考えているんじゃないかとも思う。
自分の在り方を考えたり感じたりしたかったら、アレクサンダーテクニークを受けに来て下さい。
面白いですよ。
体の使い方講座でやっている事。 【動画あり】
先日、体の使い方講座を開催しました。
これからセラピストとしてデビューする人たちでした。
人数も集まったので、大人数で出来るアクティビティを行いました。
自分の使い方・自分の癖で、自分が自分をどんな風に使っているか。
知らず知らずのうちにやっている事に気づくためのワークです。
気づいておけば対処することもできます。
そこから体の使い方を見直す事もできます。
参加された皆さんはクラニオ(頭蓋仙骨療法)を学んでいて、もうすぐデビューする方々です。
以前には解剖学やアレクサンダーテクニークも受けて頂いています。
ご要望があれば全国どこでも行きます。
内容も参加者に合わせます。
ダンサー向けやダンス愛好家向け
セラピスト向けや一般の人向けなど。
ご相談ください。
阪神のアレとアレクサンダーテクニーク
阪神タイガース
優勝おめでとうございます。
実は野球はあまり見ないんですが、さすがにこのニュースは知っています。
18年ぶりの優勝だそうで、喜びもひとしおと思います。
このニュースを見ていて考えた事がありました。
阪神タイガースのアレはアレクサンダーテクニーク的だな。
という事です。
ナンダソレ。
ですよね。
阪神タイガースのアレとはつまり優勝の事です。
ペナントレース中から優勝とは言わず、アレと言ってきたと聞きました。
そのことがアレクサンダーテクニーク的だなと思ったんです。
アレクサンダーテクニークは体の使い方とか心身の使い方と言われます。
習慣的になってしまった行動や言動(動きや考え)から離れる、という方法・アプローチです。
つい、知らず知らずのうちにやってしまう、習慣や癖に気づいてやめる。
そんな方法です。
上手にやろうとかきちんとやろうとして、ついどこかに力が入ってしまったりするのをやめて、肩の力を抜いて(抜けて)やってみる方法、みたいな感じです。
それが今回のアレに似てるなと。
優勝という言葉を最初から使うと、つい力が入ってしまったり、緊張してしまう事があると思います。
それは気をつけていても知らず知らずにそうなります。
緊張や力が入ることは、優勝を意識すると防ごうと思ってもなかなか防げない。
トミーズバンカー(※)のことはゴルフ好きだったら知っているかもしれませんが、プロ中のプロだってそうなってしまう事があるようです。
アレと言っておけば、同じ優勝のことでも、優勝と口に出して言った時とは違う反応が体に起きるかもしれない。
知らず知らずのうちにやってしまっている反応(習慣的な行動や言動)から、少し離れられたのかなと思いました。
だから、阪神のアレという言葉の使い方は、ちょっとアレクサンダーテクニーク的なのかなと思いました。
人は知らず知らずのうちに、いつもと同じような反応(行動や言動)をしてしまいがちです。
それは色々考えるよりも、手間が省けて楽な事がほとんどです。
でも、上手く行かなくなった時には、習慣から離れてみるという方法もあると思います。
※トミーズバンカーは中嶋常幸プロが全英オープンで大叩きした事にちなんで呼ばれるようになった、セントアンドリュースの17番のバンカーのことです。
体の使い方・自分の使い方 〜アレクサンダーテクニーク〜
アレクサンダーテクニークを教えています。
自分で言うのも何ですけど、なかなか説明しづらい。
なかなか広まってくれない。
簡単な事なんです。
でも簡単だからこそ説明が難しい。
というかそもそも説明するものではなくて、体験するものだったりします。
先日、アナザースカイというテレビ番組に菅野美穂さんが出演されました。
その中で以前、イギリスのRADA(王立演劇学校=Royal Academy of Dramatic Arts)に短期留学された時にアレクサンダーテクニークを受けたという話が出て来ました。
映像ではRADAで当時の校長先生とアレクサンダー教師(だと思う)の女優さんも出演し、少しだけアレクサンダーテクニークのワーク(一連のアレクサンダー)も映され解説もされていました。
これで少しはアレクサンダーテクニークを知る人が増えてくれると良いなと思いながら見ていました。
イギリスをはじめとする欧米では、表現芸術(パフォーミングアーツ)系の教育機関では必須科目となっている所が多くあります。
自分の使い方、心身の使い方。
RADAの元校長ニコラス・バーター氏によれば、「多面的な動きの根底にある土台がアレクサンダーテクニーク」とおっしゃっていました。
動きの根底にある土台。
確かにそうだと思います。
何か特定の動きや使い方ではなく、動きや使い方の根底にある土台としてのものをアレクサンダーテクニークと言っています。
それを教えるのがアレクサンダーテクニーク教師。
でも、こうやって下さい、これは違いますこうです、みたいな教え方ではなく、自分で感じてもらい自分で体験してもらう。
そこが他の指導法と少し違う所だと思います。
与えられる使い方ではなく、元々持っている自分の使い方。
知らないうちにやっている、やらなくても良いかもしれないことに気がついて、やめてみる。
習慣的になっている事、癖のようにやっている事は自分では気づかないものです。
その普段は気づかないものに気がつくことから始まります。
説明は難しいかもしれないけど、根底や土台にあるものを感じられれば、全てが変わる可能性があります。
そこがやっぱり面白い。
※月に一回グループレッスンを行っています。
次回は9月3日です。
詳細はコチラ >>>
アレクサンダーテクニーク・イントロワークショップ@名古屋
アレクサンダーテクニーク・イントロワークショップを8月22日(火)夜に名古屋で行います。
不必要な緊張なく体を使いたい。
自分の癖を何とかしたい。
体の使い方に興味がある。
姿勢や歩き方などが気になる。
楽器演奏や声楽など調子を整えたい。
大人バレエやダンスの動きを改善したい。
アレクサンダーテクニークに興味がある。
そんな方はいらして下さい。
イントロ(入門)ワークショップなので、なるべく分かりやすくゆっくり解説しながら進めます。
アレクサンダーテクニークってどんなものなのか、これを使うとどうなるのか、どうやって練習するのかなどなど。
名古屋では久しぶりの開催です。
どんな感じなのか気になる方は、問い合わせだけでも受け付けています。
アレクサンダーテクニーク・イントロワークショップ@名古屋
日時:8月22日(火)19:00から21:00場所:てあて整体スクール 名古屋教室
愛知県名古屋市千種区今池 2−1−16−408
料金:5,000円
問合:mail:teate@nifty.com
LINE:https://lin.ee/H5NyjYT
tel:03−3922−7230



アレクサンダーテクニーク講座 @NHK文化センターさいたまアリーナ教室 募集中
NHK文化センターさいたまアリーナ教室で続けているアレクサンダーテクニークが、7月から新しいターンが始まります。
姿勢だとか歩き方だとか、何かだけをテーマにするのではなく、自分の使い方そのものをテーマに続けています。
月に一度くらい自分のことを考える時間も良いものだと思います。
全く初めての方も歓迎です。
一緒にいろいろ試して楽しみましょう。
◆アレクサンダーテクニークで探求する”自分の使い方”
日時:7月12日、8月9日、9月13日 それぞれ水曜 19:00から20:30
場所:NHK文化センターさいたまアリーナ教室(さいたま新都心駅5分)
料金:10,296円
申込:以下のリンクからお願いします。(NHK文化センターのサイトに飛びます)
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1260952.html
脱力について
写真に写っているのはテンセグリティと言う構造体です。(これ自体は玩具として売っています。)
テンセグリティというのはテンションとインテグリティを合わせた言葉で、tension(張力)と integrity(統合)とを合成した造語です。
もともとは彫刻の一つとして、硬いモノ同士を引張材で繋いで形(構造物)にしたものです。
脱力がなかなか出来ないという人がいます。
知らないうちに力が入っている。
脱力をすると立っていられないとか、座っていられないとか。
そんな風に感じる人もいます。
立っている時や座っている時は、体に力が入っていて、そこから脱力してしまうと形が崩れて立ったり座ったりしていられない。
そう言う体の使い方をしていると、それが習慣的になってしまい、つい、ただ立っているだけ座っているだけなのに、それ以上に力を入れてしまっている。
脱力しようと力を抜くと、形が崩れてしまう。
そんな感じです。
上の写真の右側が脱力で、左側が立ったり座ったりして力が入っている状態、と思っている人がいます。
荒木は左側の状態が脱力している状態と考えています。
右側も脱力していますが、右側は完全脱力で床に横になって寝ていたり、リクライニングチェアーに身を任せている状態です。
では左はというと、無駄な力や過剰な力が抜けている状態。
必要最小限の力だけで立っている状態です。
具体的にはこんな感じかもしれません。
まだ1歳になる前だと思います。
無駄な力を入れることもなく、無理な姿勢にもならず。
必要最小限の力で、全体が調和して立っている。
普段、立つ時や座る時の脱力は、電源が繋がっている電化製品です。
コンセントがつながっているテレビ、でもスイッチは入っていなくて番組はやっていない状態。
完全脱力はコンセントを抜いてしまった状態で、何も出来ない。
スマホだったら充電の残量がある状態で、アプリが立ち上がっていない状態。
スマホの完全脱力は充電の残量が0%になってしまった状態。
なんとなくそんな事をイメージして立ったり座ったりするだけでも変わるかもしれません。
テンセグリティ状態を立ったり座ったりの状態で作るのは、普段やっていないという意味で難しいかもしれません。
でもどこかに力を入れいる訳ではないので、出来ないと言うことはありません。
無駄な力が抜けているだけですから。
体は内部からサポートするような力というか勢(いきおい)のようなものがあります。
それを感じるというか、うっすら気が付くことが出来れば良いなと思います。
ゆっくり呼吸が出来て、どこかに力が入っている感覚がなくて、体が広がって行くような感覚。
ゆっくり脱力出来ると良いですね。
姿勢・立ち方・座り方、歩き方、ATのワークショップ 開催します。
ゴールデンウィークにアレクサンダーテクニークを使ったワークショップを行います。
姿勢や立ち方・座り方、歩き方やアレクサンダーテクニークそのものについて行います。
1日だけでも3日連続でも参加出来ます。
大泉学園でお待ちしています。
5月3日 10:00-11:30 アレクサンダーテクニーク超入門
4日 10:00-11:30 立ち方と座り方・姿勢
5日 10:00-11:30 歩き方
料金 1日 5000円
2日 9000円
3日 13000円
申込 teatge@nifty.com
またはコメント下さい。
NHK 文化センターさいたまアリーナ教室でアレクサンダーでした。
昨日はNHK文化センターさいたまアリーナ教室でアレクサンダーテクニーク講座でした。
昨年10月から始まった6回コースの最終回だったので、全体のまとめをして来ました。
来月からは新たに3回コースを募集しています。
今回はNHKさんに無理を言って、すぐに出来る◯◯的な募集ではなく、ちょっとマニアックな感じの募集にしました。
アレクサンダーテクニークで探求する”自分の使い方” >>>
すぐに出る効果を目的とするのではなく、体の使い方をじっくり考えたり感じたりしてみようという講座です。
アレクサンダーテクニークは説明が難しいと感じることがあります。
それは、何かのやり方とかハウツーとか手順ではなく、習慣的な自分の使い方や考えから離れてみるというアプローチです。
例えば何か上手くいかなことがある時、やらなくても良い何かをやっているかもしれない。
そこに気がついて、やめてみるというようなことをします。
こっちのやり方の方がすぐに出来るとか簡単だとか、そう言う教え方ではありません。
だからちょっと悠長な感じがすることもあるかもしれない。
でも自分で自分のことに気づくことが出来ます。
というかそこから始まる。
人は自分がやっていることを、実はよく分かっていないことがあります。
だって、上手く行かないんだから。
自分が何をやっているか、全部分かっているなら、それをコントロールして上手く出来るようにやれば良い。
でもそれが出来ない事がある。
ということは、知らない内にやらなくても良いことを、やってしまっていることがあるかもしれない。
知らない内にやってることが習慣になると、なかなか気づきにくいものです。
そこをじっくり観察したり感じたりします。
感じる手助けはアレクサンダー教師がやります。
興味があったらぜひ来て下さい。
さいたま新都心から5分の教室です。
4月12日から始まります。
詳しくは >>> アレクサンダーテクニークで探求する”自分の使い方”
毎回、少し早く行ってクラスの前に内容確認します。
今回はちょっと動画を撮りました。
こんな場所(周りですけど)でやってます。
他に方法はないのか。
アレクサンダーテクニークのグループレッスンの時に、「自分にとってのアレクサンダーテクニーク」とか「人に説明する時にアレクサンダーテクニークをどう話しているか」とか、そんな話になりました。
皆さん色々でとても面白かったんですが、皆さん少し困っていました。
ちょっと微妙に説明しずらい。
と言う事なんですよね。
確かに少し説明しずらい部分があると思います。
アレクサンダー教師の荒木がそんな事言ってる場合じゃないんですが、でもやっぱり少し説明しずらい部分はあります。
どうしてかというと、他とは違う方法だからと言うのが一番かなと思います。
普通、何かをする方法であれば、◯◯をこうするとか、ここをこうするとか、あそこをああしてとか、ノウハウというかハウツーというか、手順のようなものがあって、それを教えるというような事だと思います。
でも、アレクサンダーテクニークの教え方はそうではありません。
何かをする、のではなくて、やっている何かをやめてみる。
という方法です。
普通の方法と全く違う方法なので、感覚的に分からない。
今まで聞いたことがない事になります。
その上、「やっている何か」をやっているかどうか、自分では分かりにくいというんだから尚更です。
やってるかどうかも分からない事を、やめてみると言われても、何のことやらと言うことになりますね。
でその、そうは言っても、出来るだけ分かってもらい易く説明を試みるわけです。
で、今回思いついたのが。
他に方法はないのか。
という言い方です。
他に方法はないのか、探してみる、というのとはまたちょっと違うんですが。
他に方法があるかもしれないと、先ずは疑ってみると言うことです。
どうしても、普通こうなってしまう。
とか。
誰がやってもこうなる。
とか。
他の方法では出来ないと思う。
とか。
だって普通こうなるでしょ。
とか。
それを疑ってみる。
いや、試しに別の方法を、失敗しても良いから試してみる。
という事です。
一生懸命やらないようにしてみる。
集中しないでやってみる。
真剣にやらないようにしてみる。
そんな風に思ってやってみたりします。
それでもし上手くいったら、それはそれでラッキー。
そう言う選択肢もあるかも、と思っておく、という事です。
そうやって、選択肢が増える経験を積んでいくと、今までとは違う、普段とは違う、いつもと違う方法も、選択肢に含まれるようになります。
これがアレクサンダーテクニークということではありません。
うまく行った時には、いろいろ解説したりすると思います。
今、何が起こったのか。
そしてその経験を体感してもらいたい。
と思っています。
いろいろな言い方があると思います。
他にも言い方(方法)はあるかもしれませんから。