尿漏れと歩数
尿漏れパッドのコマーシャルが増えて来たのは、もう10年以上前からだと思います。
一昨年くらいからは男性用も始まりました。
尿漏れに困る人が増えたという事だと思います。
これ歩数が減っている事と関係していると思います。
この10年だけでなく、それ以上前から、1日あたりの歩数は減っています。
とくに2020年のコロナ禍以降は、リモートワークやオンラインでの仕事も増えて、外に出る機会が減っていると思います。
どうしましょ。
という話を動画でしました。
ご覧下さい。
足の骨は何故25個もあるのか 【動画あり】
足には25個くらいの骨があります。
指が5本あるのは知っていても、骨が25個もあるのは知らない人もいると思います。
どうしてこんなに沢山の骨があるんでしょう。
そこには今の人間が何に適応するように進化して来たのか。
進化の時代はどんな時代を生きて来ていたのか。
ということが分かると理由というか、この骨の数の説明が出来ます。
現代の人類は、道が出来る前、舗装される前、今のような平らな床の家が出来る前に、今の体が出来ました。
2万年近く前と骨格や筋肉は殆ど変わってません。
その時代には人間はどんな地面を歩いていたのか、どんな足の状態で歩いていたのかを考えれば分かると思います。
でも今は平な地面や道路や床の上を、靴下を履き靴を履いて生活しています。
下半身の問題が起きたら、今の人間の体の造りと、地面や床の変化を考えてみると、症状や痛みの原因が考えられると思います。
足の骨は何故25個もあるのか、について動画を撮りました。
姿勢は固めない 【動画】
姿勢は固めるものではありません。
姿勢は状態です。
姿勢を良くしようとして、固めてしまうと必ず崩れます。
崩れずにその姿勢がキープ出来たとしたら、必ずどこかが凝るか痛くなります。
それでは姿勢が良くなったとか変わったということではなjく、ただ筋肉を使って体の骨の位置関係を変えているだけです。
姿勢は状態です。
いつまでも続けられる状態にする事が大切です。
だから意外と難しい。
自分がやっている姿勢、今の姿勢になる時に使ってしまっている筋肉を、やめる。
やらないようにする。
そんな話を動画でしました。
背骨が硬くなるとどうなるか。
背骨が硬くなるとどうなるか。
整体の勉強をしている人も読んでいると思うので、もう少し詳しく書きます。
背骨というと殆どの人は、胸椎または胸椎から腰椎にかけての辺りを、背骨と認識しています。
ここで言っている「背骨が硬くなるとどうなるか」は、胸椎と腰椎が固くなっている、または胸椎辺りが硬くなっていると、次に何が起こるかという話を書きます。
脊椎(頚椎・胸椎・腰椎)は全体で24個の骨で出来ています。
それぞれの椎骨は関節や椎間板でつながっています。
関節や椎間板でのつながりは、上下の椎骨が動く事を意味しています。
背骨(頚椎・胸椎・腰椎)は全体に、前や後ろや横に曲がります。
一つ一つの椎骨同士の動きは小さくても、全体ではかなり大きな曲がり方が出来ます。
椎骨は全体で24個あります。
そのうち例えば胸椎12個が動かなかったとしたら、残りの12個で24個分の動きをする事になります。
胸椎と腰椎の17個が動かなかったとしたら、残りの頚椎5個で24個分の動きをする事になります。
現実的には無理です。
同じ動きは出来ません。
横を向いたり後ろを振り返ったりするのに、24個の骨でするのと12個の骨や7個の骨でするのとでは、全く違う動きになります。
横を見たり後ろを見たりするという目的のために、違う動きをする事になります。
とくに頚椎には頭蓋が、腰椎には骨盤が繋がっています。
小さな椎骨が大きな骨(頭蓋・骨盤)に繋がっているので、繋ぎ目あたりには大きな力が働きます。
危ないですよね。
胸椎が硬くなって(背骨が硬くなって)いる人が増えています。
背骨の一部が硬くなると、他の部分で補完するような動きが出て来ます。
もちろん股関節や膝関節も使って全体の動きを補完するようにしますが、やっぱり頚椎や腰椎の動きは大きくなる。
それが腰痛(ぎっくり腰)や首肩痛(寝違い)などにつながります。
また呼吸も浅くなって、体には良い事がありません。
首や腰が凝ったり辛くなったら、背骨全体を動かすようにしましょう。
前後や左右に曲げて、肋骨の間を広げるようにすると、胸の辺りの背骨(胸椎)が動きやすくなります。
整体師としては胸椎の可動性を上げる事を考えます。
脊柱全体の動きがスムーズになるように、調整をして行きます。
身長160センチ 体重50キロ 体脂肪率35%
隠れ肥満という言葉があります。
見た目は痩せていたり中肉中背だったりするのに、体の中身は肥満しているというような意味です。
肥満とは脂肪組織に脂肪が過度に溜まった状態です。
外から溜まっているようには見えないけど、体の中の脂肪は多いという人のことです。
身長160センチ
体重50キロ
体脂肪率35%
20年近く前に来院された女性です。
外見は太っているようには全く見えません。
どちらかと言えばスリムに見える体型でした。
腰痛で来院されましたが、話を聞くと冷え性で生理痛が酷く浮腫(むくみ)も出やすいと言っていました。
隠れ肥満と言えると思います。
問題は160センチ50キロなのに、体脂肪率35%という所です。
見た目は太っていないのに体脂肪が多いと言うところです。
体脂肪が多いと言うことは、筋肉量が少ないと言うことです。
これだと体を支えられません。
腰痛にもなるし肩こりにもなります。
血流も悪くなってしまうので、むくみやすくもなります。
(毛細血管は筋肉の中に多く分布します)
体脂肪率が60キロくらいあれば筋肉量もある程度あることになるので、腰痛や肩こりなどにもなりづらいと思います。
体重は増えすぎると生活習慣病の心配がありますが、身長に対して少ないのも問題です。
見た目は太っていないのに体脂肪率が高い人は、タンパク質などをきちんと摂って、軽い運動を心がけることから始めるべきだろうと思います。
強い運動をする必要はありません。
歩く機会を増やすだけで変わってきます。
見た目も大切ですけど、中身はもっと大切です。
先日、芸人のカラテカ矢部さんが、身長158センチ体重39キロで隠れ肥満と診断されたと言う記事を見ました。
体重39キロでも体脂肪が人並みにあるので、筋肉量が少なく脂肪の比率が高いということなんでしょう。
体を壊さなければ良いと思います。
記事を貼っておきます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/900dd2fbc4482ff5670863b0313757a54ae80824?fbclid=IwY2xjawI2OSFleHRuA2FlbQIxMQABHWWiMUQycoIHJatQw5KckBXrgiVSN6xJe6VcY3Xf9rfL3um-jsMwh_nzXQ_aem_vb_eBSv1j-WvZ8Q7UjnqBA
美しい姿勢とか美脚について考える事
女性の方はとくに気になる人が多いと思います。
美しい姿勢とか美脚など。
美と名前の付くもので、自分の体に関係する事です。
美しい姿勢や美脚と聞くと、パッと思いつく事があると思います。
その美の基準は何ですか?
こういうものが美しいと言う時の基準は何でしょう。
荒木の場合は基準があります。
呼吸と血流が自然な事。
です。
呼吸と血流が自然に出来ている状態が、美しい姿勢や美脚の基準です。
呼吸が阻害されていたり、血流がどこかで悪くなっているようだと、外見状美しく見えても美しい姿勢とか美脚とは思っていません。
よくみるとその姿勢も脚も、美しくは見えないんだろうと思います。
ぱっと見には綺麗に見えたとしてもです。
例えば写真を撮ってシルエットを見ると綺麗かもしれませんが、肌艶だとか張りだとかがあまり良くなかったりすると思います。
人は生きていますから。
生きているということは呼吸をし血液が流れているということです。
呼吸と血流のどちらかが滞っていると、健康ではなくなってしまいます。
健康ではない体は美しい状態ではないし美しくは見えない。
そんなぁと思うかもしれませんが、結局そういうことだと思います。
呼吸と血流が大切だと思います。
健康
WHO憲章(世界保健機関)によれば、「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。」(日本WHO協会訳)とあります。
少し前にこれに「spiritual(霊的)」が加わったと噂(!?)された事がありましたが、検討はされたようでしたが採択はされず、前述のような内容のままになっています。
霊的と同じ時に「dynamic(動的)」という事についても検討されたようですが、こちらはあまり噂にはなりませんでしたね。
皆さん霊的な方が気になって、動的についてはあまり気にならないようです。
憲章にはありませんが、健康は動的なものです。
人が生きているというのは、動的平衡の状態だと福岡伸一先生が著書で仰っていましたけど、確かにそうだと思います。
毎日毎日、時事刻々、状態は変わります。
池に浮いている船は、凪であれば遠くから見れば揺れていないように見えますが、実際には微妙な揺れの中にあります。
目の前の川は水がそこにずっとあるように見えますが、常に違う状態で違う水が流れて行っています。
人の体も呼吸や心拍によって、常に揺れている状態であるし。
細胞はいつの瞬間も入れ替わっていて、同じ状態というのは、呼吸が止まって死んでしまってからもありません。
分解は続き、最終的な分子の状態になるまで止まる事はありません。
その分子にしても原子レベルで考えれば止まっている事はない。
と最近はやりの量子論をでもそんな事が分かるように思います。
今は健康だと思っていても、もう今は健康ではないかもしれない。
いつも、時々に気にしながら、健やかな状態が多ければ良いのかなと思います。
継続は力と言いますが、断続も力です。
ぼちぼち行きましょう。
自分に気がついているという話 再び
先日、自分に気がついているだけで良いんじゃないかというような話を書いた。
自分に気が付く。
自分が今どんな状態なのか、分かっている、知っている、意識のどこかにある、というような事を言っています。
それがなかなか分かりずらいと言われます。
自分に気が付くという感覚が分かりずらいみたいです。
説明が下手なんです。
申し訳ない。
例えば今、この文章を読んでいる時、立っている人なら足の裏、座っている人ならお尻の下を感じてみて下さい。
冷たいとか暖かいとか、硬いとか柔らかいとか、凸凹だとかクッションがあるとか。
そんな感じを感じられると思います。
その感じを頭のどこかに置いたまま、何かを見たり話をしたりしてみます。
見たり話したり出来たら、その時の頭のどこかにある足の裏やお尻の下の感じ、が、自分に気がついているという感じだろうと思います。
共存させるようなイメージかなと思います。
自分の意識と肌感覚や触感や体の中の感覚を共存させ、全部一緒にそこにあるようにしておく。
それが出来たら、勝手に体は調整をしてくれる部分があると思います。
何かをしよう、楽にしよう、正しくしようとしなくても、勝手にフィードバックされる部分があると思います。
フィードバックされれば勝手に楽になっていく部分があると思っています。
立つ時に力はいるのか
立っている時、力はいるのかという話です。
姿勢の話ですね。
来月、姿勢をテーマにしたアレクサンダーテクニークのワークショップをやる事もあり、少し頭の中をまとめておこうと思います。
こういう話が実は難しいのは、言葉の統一がだいたいはなされていないからです。
今回の場合は「力」です。
「力」が何を指しているかという事です。
筋力のことを力と言っていると思うんですが、実際に筋力を使っているかどうかという話なら、筋力は使っています。
筋肉の緊張なしに、立った状態は保てません。
でも、立つのに力はいらない、という話も聞きます。
脱力して立つのが大切という言い方がされることもあります。
この場合の力はたぶん、筋肉を緊張させているという感覚のことです。
力を入れている”感じ”です。
人の体には姿勢保持に使われる筋肉があります。
大腿四頭筋や臀筋群、脊柱起立筋や腹直筋や腹横筋など、体表にある大きな筋肉です。
そして姿勢反射という反射もあります。
姿勢を保持するような、安定性を保持するような筋肉の動き(反射)です。
姿勢保持筋が適切に姿勢反射をしていれば、立つ時に力が入っている感覚はなく、必要最小限の筋力で立っていることが出来るということだろうと思います。
なぁんだ。
と思うでしょ。
でも、人の感覚はけっこうテキトーです。
力が入ってないと感じていても、意外に必要以上に入れていることもあります。
自分が自分に力を入れているのかどうか、たまに観察してみないと、意外に自分のことはわかりません。
尿漏れパッドと歩数の話
尿漏れパッドのCMを良く見るようになりました。
自分の年齢柄なのかもしれませんが、昔はほとんどなかったように思います。
昨年くらいからは男性のものも登場したようです。
歩数が減っている事と関係があるんだろうと思います。
少し前までの統計ですが、「統計で見る日本」という日本の統計が閲覧できる政府統計ポータルサイトがあります。
( https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003224936 )
その中の「歩数の平均値の年次推移」というページを見ると、2003年から2017年までの歩数の推移が書かれています。
性別毎年代別に書かれています。
少しだけ抜粋してみます。
2003年 2017年
男性 7,503歩 6,846歩
女性 6,762歩 5,867歩
男性で約91%、女性で約87%になっています。
これ、関係しているんじゃないかと思っています。
そもそも狩猟最終をする時代には、人は10,000歩から15,000歩歩いていたとも言われています。
それから考えると1/3くらいになったとも考えられます。
「歩数の平均値の年次推移」を見ると分かる事がもう一つありました。
男女ともに60代以降に歩数が減っていて、70代以降になると激減します。
定年退職が関係するんだろうと思いますが、何も気にかけずに普通にしていると、そんな風になっていくのかなと思います。
2020年にはコロナがありリモートワークが増えました。
最近でも患者さんの話を聞いていると、週のうち半分くらいが出社で半分くらいがリモートというところが多いように感じます。
統計も2020年のものが出ると、驚くような数字になっているんじゃないかと思います。
歩く事は健康に繋がります。
血流が増え、筋肉が柔らかくなり、関節の動きが良くなります。
そのことで歪みやズレが調整されます。
心肺機能も高まり酸素の取り込み量も増えます。
軽い運動はある種のホルモンを出して、ストレスが軽減したり、健康になるような体の反応があります。
今年は歩く年にしましょう。