美しい姿勢とか美脚について考える事
女性の方はとくに気になる人が多いと思います。
美しい姿勢とか美脚など。
美と名前の付くもので、自分の体に関係する事です。
美しい姿勢や美脚と聞くと、パッと思いつく事があると思います。
その美の基準は何ですか?
こういうものが美しいと言う時の基準は何でしょう。
荒木の場合は基準があります。
呼吸と血流が自然な事。
です。
呼吸と血流が自然に出来ている状態が、美しい姿勢や美脚の基準です。
呼吸が阻害されていたり、血流がどこかで悪くなっているようだと、外見状美しく見えても美しい姿勢とか美脚とは思っていません。
よくみるとその姿勢も脚も、美しくは見えないんだろうと思います。
ぱっと見には綺麗に見えたとしてもです。
例えば写真を撮ってシルエットを見ると綺麗かもしれませんが、肌艶だとか張りだとかがあまり良くなかったりすると思います。
人は生きていますから。
生きているということは呼吸をし血液が流れているということです。
呼吸と血流のどちらかが滞っていると、健康ではなくなってしまいます。
健康ではない体は美しい状態ではないし美しくは見えない。
そんなぁと思うかもしれませんが、結局そういうことだと思います。
呼吸と血流が大切だと思います。
大人になっても身長は伸びるのか
健康診断などで身長を測ると、だんだん背が低くなってきた、みたいな事があります。
ある年齢を超えると身長は伸びなくなり、停滞して、最終的には背が低くなって来ます。
大人になって身長が伸びるという事はあるんでしょうか。
骨の成長という意味では、残念ながらありません。
加齢によって骨の変形が起こり、重力の関係で背は低くなります。
でも、たまに背が伸びたという人もいます。
特にダンスやバレエを始めると、背が伸びたという人がたくさんいます。
計測上の身長が伸びるという事はあります。
計測上のというのは、骨の長さではなく、全体の体の長さとしての身長が長くなるという話です。
身長の大部分は背骨の長さです。
脚の長さもありますが、脚の部分は太ももの骨(大腿骨)と脛の骨(脛骨)なので、殆ど長さ的には変わりません。
変化があるとすれば背骨(首の骨、胸の骨、腰の骨)です。
背骨の1/3は椎間板と呼ばれる組織です。
バームクーヘン状になった柔らかな組織で、骨と比べると水分の多い組織です。
それが1/3もあります。
そして、背骨にはカーブがあります。
カーブが大きくなると、身長は計測上は低くなります。
猫背にして測ると身長は縮んだようになります。
逆に背骨のカーブが緩いと身長は伸びたようになります。
バレエやダンスを始めると身長が伸びるのはそのためです。
椎間板は水分が多いと書きました。
柔らかな組織なので、上下の骨の圧迫や上下の骨と繋がっている筋肉が緊張すると、潰れたようになります。
背骨の周りを軟らかく、靭帯や筋肉や筋膜の緊張がなくなれば、圧迫が少なくなって、椎間板の厚みも増すようになります。
だから、大人になっても身長が伸びる事は、あります。
ただし、骨は伸びません。
体を柔らかくして、姿勢を良くし、水分を良く摂るようにしておいて下さい。
胸を張ると姿勢が悪くなる話
姿勢を良くしようと胸を張ると姿勢が悪くなります。
これ、姿勢を何で捉えるかという基準の違いがそうさせます。
荒木は整体師です。
整体師には整体師の良い姿勢の基準があります。
呼吸が自然に出来ている。
血流がどこも阻害されていない。
これが良い姿勢の基準です。
この基準で良い姿勢になると、自然な美しさがあります。
ランウェイを歩くモデルさんとは違う美しさです。
モデルさんにはモデルさんの美しさがあります。
ショーアップされた中で人に見られる美しさです。
それと普段の良い姿勢=美しい姿勢は別物だと考えています。
胸を張ると、肋骨の動きが制限されます。
筋肉を使って肋骨を持ち上げ、持ち上げた状態で動かないようにしようとします。
その事が呼吸を浅くさせてしまいます。
自然な呼吸は自然な肋骨の動きが前提です。
呼吸のための筋肉は使われますが、それ以外の筋肉は使われない状態です。
自然な呼吸で立っていると、上半身は常に少し動いています。
動いているというより止まっておらず固まっていません。
微妙な動きで揺らぎのような感覚のものだと思います。
骨がないような、肉の塊が膨らんだりしぼんだりを繰り返す微妙な動きです。
それは生きている間ずっと続く自律運動です。
血流もこれと同じ。
どこかが阻害されている姿勢は、不自然な力が入っている姿勢です。
だから呼吸と血流。
自分の姿勢を見直してみましょう。
姿勢は揺れながら
良い姿勢がキープ出来ないんですよ。
患者さんからよく聞かれます。
どうやればキープ出来るんですかねと聞かれる事もあります。
姿勢はキープ出来ません。
姿勢は形を固めるのではなく、揺れたままにしておくんです。
体には200位の骨と600位の筋肉があります。
骨は関節で繋がっていて、動くように出来ています。
生きているうちはずっと、心臓が動いています。
心臓が動くと、血管には血液が流れ続けます。
また呼吸もずっとしています。
呼吸は呼吸筋という筋肉が動いて、肋骨や背骨を動かし、横隔膜が下がったりする事で起きています。
肋骨や背骨が動けば、頭蓋骨も骨盤も動きます。
骨盤が動けば大腿骨や脛骨や足部も動きます。
それぞれの動きは大きくなくても、止まる事なくずっと動き続けています。
体は固まれないんです。
姿勢をキープしようとすると、筋肉を固めてしまいます。
筋肉を固めて骨の位置関係を固定しても、数分で崩れます。
そんなに長くキープ出来ない。
だから姿勢は揺れてて良いんです。
体をゆらゆら揺らしながら、揺れが小さければ姿勢が止まっている”ように見え”ます。
良い姿勢の人はキープしているんじゃなくて、だいたい良い姿勢の状態になっているだけなんです。
風の全くない池にボートが浮かんでいるのを思い浮かべて下さい。
遠くから見ればボートは止まって見えます。
でも、近くで見るとゆらゆら揺れています。
あの感じ。
人の体は沢山の骨や筋肉があるので、それらがゆらゆらしている。
ゆらゆらが微妙で微細で小さいので、揺れているようには見えず、良い姿勢のままにみえて来るんです。
立ち上がったばかりの子供の写真があります。
こんな風に立てれば良いなと思います。
どこにも力が入っていないのに、とても楽で良い姿勢に見えます。
てあて整体スクール
東京都練馬区東大泉 5-27-18-Amail : teate@nifty.com
LINE : https://lin.ee/H5NyjYT
力を使わない指針整体とボキボキしない骨格調整で整体師になるなら。
安心して使える手技を身につけて整体師になって下さい。
入学は随時受け付けています。
背骨の前面のイメージから作る良い姿勢【動画】
良い姿勢をイメージで作るシリーズ第二弾。
背骨の前面のイメージから作る方法です。
ダンスな方、バレエな方なら、「軸」の話と思って見てもらえたらと思います。
動画をご覧ください。
頭のイメージから作る良い姿勢【動画】
良い姿勢を作る方法は色々あります。
自分の持っている体のイメージを帰るのも一つの方法です。
例えば、「頭のイメージ」から作る良い姿勢というのもあると思います。
動画撮りました。
きしめん丼は持つのかかがむのか
きしめんを食べました。
立喰です。
名古屋で仕事があって、東京に戻ってくる前に、何か腹に入れてと思って地下街を歩いていてみつけた店です。
L字型のカウンターできしめん丼を乗せる台が腰の少し上くらいにあり、カウンターの上は顔の前くらいの高さです。
立喰なのでカウンターの上に出て来たきしめん丼を、腰上の台(カウンターになってる)に乗せて食べるスタイルです。
そこでちょっと驚きました。
6人が並んで食べていたんですが、僕ともう一人を除く4人は、腰上の台(カウンター)にきしめん丼を置いたまま、背中を丸くし腰をかがめて食べていました。
カウンターの上からは頭が隠れて見えないくらいです。
僕ともう一人は手できしめん丼を持って食べていました。
持ってる方がマイノリティー。
まあ、持って食べるには重たいのは分かります。
でも、腰をかかめ背中を丸くして、きしめん丼に顔を近づけて食べるのもどうなんだろうと思いました。
麺を持ち上げると汁が飛ぶから仕方がないのか。
だとしたらカウンターの設計ミスだなとか。
15年くらい前に某定食屋さんに行った事があります。
その時に驚いたのは、椅子に座ってテーブルに置いた定食のご飯茶碗を手で持つ人が殆どいなかったことです。
確か15人くらいのお客さんのうち、10名以上はテーブルに置いたまま食べていた。
ご飯茶碗は手に持つでしょう。
しつけとかマナーとか、もう言うつもりはありませんけど、その格好だと食べづらい。
食べ物を口に入れた後、嚥下するのが大変だと思います。
背中が丸いので、腹側は縮んでいます。
余計なお世話だとは思いますけど。
姿勢について具体的な話
先日の患者さんにベッドに”普通”に座ってもらいました。
どんな感じですか?と聞くと、普通です、いつもこんな感じ、とのことでした。
で、写真を撮って見て頂きました。
あれっ、けっこう丸いですね。
はい、そうなんですよ、けっこう丸くて猫背ですね。
普段の自分の姿勢を普通に感じているので、普段の姿勢は真っ直ぐな感じがします。
そんなに丸くないだろうとか、そんなに反っていないだろうと思っています。
これ自体は普通のことです。
人間はそうやって普段が普通と感じるように出来ています。
いちいち違和感感じていたら大変ですから。
でも、丸いですね。
そこで、姿勢を少し変えてもらいました。
感想を聞くと、けっこう反ってますね、とのこと。
写真を撮って見て頂きました。
あれっ、けっこう真っ直ぐですね。
はい、そうなんですよ、これでけっこう真っ直ぐなんです。
反ってる程ではない。
だから普段が変なんです、とは言いません。
普段は普段ですから、普通に感じるのがあたりまえです。
今は急に真っ直ぐにしたので、普段よりも反っている感覚がある。
それが普通です。
幾つか確認していきます。
股関節が緩んでいるか。
坐骨が立っているか。(骨盤が立っているか)
背骨・腰骨も立っているか。
頭は骨盤のだいたい真上にあるか。
その上でいつもより腰が反った感じだけど、それは反った感じだけで、力を入れてる訳じゃないのを感じてもらいます。
もしくは、力が抜けてる場所・位置・状態を探してもらいます。
瞬間的に感じるよりは、力が入っていないことに気が付きます。
これでも良いかも、というのを確認したいんです。
腰を反らすんじゃなくて、股関節を緩め、骨盤が力を入れなくても立てる位置を探し、その上に肋骨や頭を乗っけていく。
出来るだけ力がいらない場所を探します。
そうやって姿勢を作ってもらいます。
こんな状態もあるということを感じてもらいます。
たまに、試してもらえれば、少しずつ姿勢が変わる可能性が出てくる。
姿勢は呼吸や血流や内臓の状態に影響します。
見た目的にも大切ですけど、それ以上に体のために大切です。
気をつけて下さい。
良い姿勢で生きていこう。
ビフォーアフター
卒業生に聞かれました。
患者さんのビフォーアフターの写真を撮って並べてみたら、ビフォー(前)の方が姿勢が良く見えて、アフター(後)の方が姿勢が悪くだらしなく見えるんですけど、これってどういう事でしょう?
卒業生としては緊張が抜けて、良い塩梅に柔らかな筋肉になったと思ったが、立って写真を撮ったらどうも違うということになったらしい。
ビフォーアフターが思い通りに写らないと、つい写真を撮り直したくなったりします。
でも、そこはヤラセのような事は出来ないので、どう解釈すれば良いか、どう解説すれば良いかというところなんだろうと思います。
たぶん、ビフォー(前)の姿勢は胸を張って腰が反り、力んで立っている姿勢なのではと思います。
(写真がなかったので説明だけで解釈しました。)
一般的に良い姿勢に見える姿勢です。
良い姿勢に見える姿勢の呪縛は、けっこう多くの人が持っています。
つい”良い”という言葉に引っ張られて力を入れてしまうんですね。
でもこれだと疲れが溜まるし、腰が痛くなったりします。
アフター(後)の姿勢は力が抜けて、単に脱力してしまっただけの姿勢なのかなと思います。
完全脱力になってしまっていて、自然な体の状態を作る適度な緊張もない状態です。
これだと、猫背になってしまったり、うつむき加減になってしまったりします。
整体をやった後に、立ち方の指導も必要だったのかなと思います。
特にそういう要望がなければやらないのかもしれませんが、立ったときに完全脱力姿勢になってしまうのなら、少しは指導しても良いと思います。
姿勢が変われば腰痛や肩こりも起きにくくなるからです。
卒業生にはそういった話をしました。
思い当たる部分があったようで、次の整体から作戦を考える的な事を言っていました。
てあて整体スクールでは姿勢についても授業があります。
てあて整体スクール
東京都練馬区東大泉 5-27-18-Ateate@nifty.com
https://lin.ee/H5NyjYT
自分を使う練習
変な題名で失礼します。
自分の使い方です。
んなの知ってるよ。
自分の体は自分が一番知っている。
と思う人が多いと思います。
でもそれ意外に違います。
自分の体が上手く使えるのであれば、趣味のダンスだって絵画だってすぐに上手く出来るようになるはずです。
姿勢や歩き方や立ち方だって、自分で自分が分かるなら、すぐに治せるし、そもそも変な姿勢や歩き方にはならないはずです。
人は意外に自分の使い方が分かっていません。
正確には、分かってはいるけど、思ったように使えているとは限らない。
ということです。
思ったように使えるならば、ダンスだってすぐに出来るだろうし、絵画だってすぐに思ったように描ける。
姿勢だって歩き方だって、思っている感じている姿勢や歩き方と同じだったら、変な姿勢や歩き方にはならない。
でしょ。
自分を使う練習はたまにやらなと上手く使えるようになりません。
元十種競技日本記録保持者の武井壮さんが言ってた事があります。
スポーツを上手くなるには、自分の体を自分の思い通りに使えるようになる練習が効果的だ。
本当にそう思います。
良いフォームや記録の出る方法を知っていても、それを自分の体で表現出来なければ上手く行きません。
鏡や人のいう事を参考にすると良いと思います。
その時の自分の体の中の感覚と、鏡に映った状態が違っていたら、それを修正します。
胸を反らせて立っていると思っても、鏡や写真で見ると真っ直ぐなら、自分が胸を反らせている時は真っ直ぐ、というのを覚えて起きます。
人のいう事もそうです。
変なアドバイスされたと思わず、実際にはそうかもしれないと思って動画や写真で確認する事です。
意外に自分が間違っている事が多いと思います。