感情と動きを分離する。
連休中に即興のクラスを受けて来ました。
即興?と思われる方に少し解説。
即興=インプロビゼーションはダンスの一つのジャンルというか手法です。
決まった振り付けがなく踊る訳ですが、全く何もないという事ではありません。
その即興をダンスシアターの手法を使って試行するというクラスです。
ダンスシアターもダンス作品の一つのジャンルというか構造のようなもので、その手法を使った作品があります。
ピナバウシュという方が有名なので、作品を見た方もいると思いますが、その作品の構造がダンスシアターというもののようです。
いや、正確ではないかもしれません。
で、即興です。
今回、その練習・試行をするに当たって、感情と動きを分離する練習がありました。
これとても面白い。
イエスノー・ゲームみたいなものをやりました。
4脚の椅子を中心に向けて置いて4人が座ります。
みんな最初は椅子に囲われた中を見ています。
そこで、イエスまたはノーだけで相手とコミュニケーションします。
いや、このコミュニケーションという事自体が試行にあたる部分でもあるんですけど。
感情とは関係なく、イエスイエスと誰かに言ってみたり、それを受けてイエスと言ったりノート言ったり。
言葉は、そうそうでも、いや違うでも、えっ?でも、そうじゃないよ!でも良くて自分で選べます。
そうやって関係が動いているような状況が出来ます。
そこで誰かが笑い出したら、全員が笑わなければいけません。
最初のルールはイエスとノーでコミュニケーションして、誰かが笑ったら全員が笑う、というだけ。
そこから少しずつタスク(決め事)が増えていきますが、基本はここです。
これで、感情とは別に動作をする練習になったりしています。
言葉で説明は難しいですね。
でもやってみると面白い。
やってみて思い出した事がありました。
アレクサンダーテクニークです。
アレクサンダーテクニークは、知らないうちに習慣になっている言動から離れる、事をします。
何かをする時の考えや動作が、知らないうちに決まっている事があるので、それから離れたり開放されたり自由になったり出来ないかという事です。
意外に難しいんです。
何が、知らないうちに習慣になっているか、が知らないうちになっているものだから分かりずらいからです。
考えてみると、だって普通でしょ、と思うような事も単に習慣かもしれない。
でも考えるまでは、それはそういうものだと感じて使っているから。
イエスノー・ゲームはちょっと敷居が高いと思うので、何か習慣と感情や意図を離す分離するゲームが考えられないかなと思います。
てあて整体スクール
東京都練馬区東大泉 5-27-18-Ateate@nifty.com
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ダンスワークショップに参加して – OrganWorks アレコレ3 特別企画 –
24・25日とダンスワークショップに参加して来ました。
OrganWorks 「アレコレ3」特別企画
平原慎太郎さんはセッションハウス(ダンススタジオ)でお世話になっている方で、幾つかのパフォーマンスに参加させて頂いた事があります。
今回は「アレコレ3」という舞台の育成企画の一環としてのワークショップでした。
オーディションで創るダンス作品と、OrganWorks関連作品の舞台を創るにあたって、オーディションにダンサー育成を併設しているようなイメージだと思います。
育成という前提があるので、ダンスワークショップにしては珍しく(と個人的に思う)前半に座学的な事があり、そこから動きを創っていくようなワークにつながって行きました。
今回はタンツテアター(ダンスシアター)という舞台の様式のようなものの解説と体験、そこから繋がるクリエーション(創作)でした。
初日にガンガン体を動かすワークショップには出られなかったんですが、二日目のタンツテアターと三日目のクリエーションには参加出来ました。
いつものことですが、自分と同じような年齢の方はほとんどおらず、特に男性でこの年齢はいないなぁという感じでした。
女性は数名10歳くらい年下の方がいたと思いますが、男性はたぶん一番近い人が30歳くらい年下だろうと思いました。
ま、いいんですけどね。
タンツテアターはピナバウシュに代表される日常的にな仕草や動作が再構築されているような部分が好きで、詳しくは分かっていなくても、好きな作品がそういう作品だったと後から分かる事が多々あります。
今となっては一般的な人間(ダンサー)にモノのような動きをさせたり、言葉を使ったりするのも特徴なのかなと思います。
あまりダンスや舞台を見ない人がみると、で何を言いたいの?みたいな質問をされたり、ちょっと良くわからないと言われたりする事があるのも特徴かなと思います。
ただ、最近は分からないという反応をする人は減って来ている印象もあります。
昨日はクリエーション(創作)でした。
そのためにコンポジション(構成)の話とワーク、タイムライン(時間軸)の話とワークを行い。
その後、3・4人のグループを作ってクリエーションを行いました。
最初に動きをそれぞれで作り、次にタイムラインを設定して、そこから構成を考えていく。
構成と言っても、動きをどこで使い、インプロビゼーション(即興)をどこに入れるかを決めるというような構成でした。
我々のグループは舞台上でのコンポジションは最初と最後だけ決めて、後はインプロとしてダンサーに任されました。
インプロの部分は二日目や三日目の前半で聞いたような内容(アフォーダンス)を取り入れることと、最初に作った動きを頭にイメージして動くことを約束事(タスク)としました。
で、すぐに発表。
クリエーションは動き作りから話し合いと流れの確認で60分くらい。
それで3分にはめる作品を作りました。
6作品が出来上がって観ましたが、それぞれに全く違う発想と構成で出来上がっていて、全く違う作品たちが出来上がりました。
でも、クリエーションのベースにはコンポジションとタイムライン、そしてアフォーダンスの考え方が入っている、のがわかりました。
構造の骨格がそうなっているみたいな印象なんだろうかと思いました。
面白い。
そしてダンサー・コレオグラファー・クリエーターとしては、緊張する現場でした。
電車で帰路につきながら考えていたのは、先月、神奈川の大きな舞台で見た大きな作品群でした。
モダンダンスとバレエの作品たちで、たぶん半年ちかくの時間と労力をかけて創られた作品たちだと思います。
それぞれに素晴らしい作品でしたが、あの作品たちと今回の60分で創った作品たちに、甲も乙も、良いも悪いも、上も下もないなあと思いました。
見えるもの見るもの、感じるもの、受け取るもの、どれも全く違う。
大きな作品たちも良い作品だし、こちらの作品たちも良い作品だと思いました。
そこがコンテンポラリーダンスの良さなのかなとも思いました。
これだからやめられない。
参加していた皆さん
オルガンワークスの皆さん
平原さん
ありがとうございました。
また、どこかで、必ず。
https://youtube.com/shorts/dWg-ma9zf-8?si=rk6wKwfDqHQRzTSf
↑ こんなトコ(森下スタジオ)でやりました。
始めてみる。
思い立って幾つかのことを始めました。
いや、始める事にして申込んだりしました。
一つは動画編集です。
ユーチューブチャンネルを開設したのは数年前。
ストレッチや腰痛・肩こり、毎月のスケジュールなどをアップしていましたが、全く編集していない撮っただけの映像を流していました。
今どき中学生じゃあるまいし。
と言うことで、昨年くらいからサムネイルというか表題だけは作って付けたりしました。
でも編集はしていません。
面白くはないですよね。
これじゃ興味を持ってもらえない。
ということくらいは分かっている。
で、だんだんと嫌になってしまい、数ヶ月前からは動画をアップしないようになってしまいました。
こりゃマズイ。
と思って動画編集をしようと思いますが、なかなかこれが腰が重い。
伸ばし伸ばしにしていました。
そしたら、昔からの知り合いが動画編集講座をやっている。
以前からやってましたが、腰が鉛のように重い時期だったので、スルーしていました。
その動画編集講座に申込しました。
7月5日と19日の2回講座です。
ラポールアカデミー 5期 >>>
もう一つはコンタクトインプロビゼーションの練習会。
森川弘和さんというダンサー主宰の練習会です。
ツィッターで募集がありました。
これも何度か見たんですが、その時はスルーしていた。
だって相手はプロですよ。
舞台で拝見した事もあるし、クラスも何度か受けたことがある。
素晴らしいダンサーです。
練習ってことは一緒にやるということで、ちょっと敷居が高いと。
ちょっと高いなぁ。
でもなぁ。
何か始めたいなぁ。
やってみたいなぁ。
いや、やってみるか。
ちょっとやってみようかな。
と思い、予定を確認して連絡しました。
コンタクトよりもインプロビゼーションの方に興味があったんですが、連絡したらコンタクトインプロビゼーション。
でも、やっぱりやってみよう。
ということで、8月から始めてみることにして予定を組みました。
( 森川弘和さんのツィッター >>> )
その前に申込んだワークショップが一つありました。
アーキタンツで行われる池田扶美代さんのWSです。
こちらは幾つかありましたが、今まで出たことのなかった(と思う)WSに申込ました。
7月に2回です。
ギヴィング・アンド・レシィーヴィング >>>
これが始まりだったかな。
動き始めないと始まらないと思って。
正直なところ。
このところ、ちょっとやる気が出ないと思っていました。
なんなんでしょうか。
そんな悠長なこと言ってられないんですが、世の中は暑いしヨーロッパでは戦争が起こっているし、感染症は心配なんだか心配じゃないんだか分からないのにまた増えてきたりしているし。
そんなこんなで業績はかなりパッとしないし。
動きがない。
自分の周りに動きが全然ないんですね。
いや動いてはいます。
動いてはいますが、今までと同じことをやっている。
新しいことはやってないんですね。
そこが気になったのかも知れません。
行動をするのにやる気は必要ないというのは脳科学では常識のようです。
やる気はドーパミンによって引き起こされますが、そのドーパミンは行動を起こすと分泌されるようです。
行動することがやる気を起こさせる、という仕組みに実はなっているという事です。
入れ子のようだし鶏と卵見たいですけど、まあそういうことです。
始めてみる。
というのは大切な事だと思います。
ボキャブラリー
昨夜、ダンサーの患者さんと話をしていてインプロビゼーションの話になった。
インプロビゼーションとはダンスの一つのジャンルというかスタイルで、即興のこと。
事前に振付を考えずに、音楽や音に合わせて体を動かすこと。
夏くらいから地区集会所を借りてストレッチしたり、インプロをして録画し個人のインスタグラムのストーリーズに上げたりしていると言う話をした。(荒木の事です。)
ストーリーズなら一日で消えていくし、一応、記録として動画も残るのでやってみている。
そうやって自分のダンスの現在を確認しています。
毎回、違う曲を流して、それに合わせて体を動かしていると、だんだんと似たような動きが出てきてしまう。
音楽は違うのに似たような感じになる。
という話をしていたら、そうですよねそうなんです私もそうなっちゃいます。
と件のダンサーも頷く。
やっぱりたまにインプロビゼーションで動く練習のような楽しみのようなことをしているらしい。
ボキャブラリー
ダンスをやっていて色々な動きの引き出しのことをボキャブラリーと言ったりする。
動きだけでなく発想のことも言うことがあると思うが、多くは動き。
ジャズダンスやクラシックバレエ、ヒップホップやハウス、ポッピングやエアロやアクロ、コンテンポラリーダンスやコンタクト。
あまりインプロビゼーションのイメージはないですが、社交ダンスやアルゼンチンタンゴ、ベリーダンスやフラダンス、日舞などなど。
本当に沢山の種類のダンスがあり、最初に始めたダンスの種類にボキャブラリーが引きずられることがある。
と言うか自分のことを思えば、ジャズダンスやバレエ、コンテンポラリーダンスに引きずられていると思う。
発想が狭い。
いろいろ試してはみているが、見たこともない動きは中々出てこないものです。
以前、大駱駝館の麿赤兒さんが、今まで誰も経験したことのない動きを探したい、と言うような主旨のことを仰っていた。
全くレベルが違うが頷いてしまうことです。
しかし知らないことを探すって面白いですね。
ことに自分の中にある知らないことが出てきた時は本当に面白い。
最近はそんなことをやっています。
自主トレ
8月の後半に営業自粛をしました。
東京で連日5000人ほどのコロナ感染者が出ていた時です。
営業はやっていませんでしたが、整体スクールには来ていて、ブログ更新や事務仕事などデスクワーク的なことをやっていました。
この時期に自主トレを始めました。
地域集会所の会議室を借りて、ストレッチをやったり体を動かしたりです。
集会所の会議室は机を並べると40人近く入る部屋ですが、普段は机は畳まれていて部屋いっぱいに動くことが出来ます。
ストレッチやヨガなどで使うこともあるのか、壁半分くらいに鏡が設置されています。
営利目的では使えないので、ここでストレッチ教室などはできませんが、仲間で作ったグループで借りて先生を呼ぶことは出来るという、なんとなく少しグレーな感じの使い方をされている方もいらっしゃいます。
ま、イイんですけど。
個人で借りることも出来るので、時間を指定して借りて、ストレッチやダンスの振り付けをしたりすることもあります。
8月に思い立って始めたのは自主トレ。
特に作品創りをしようと言うような気持ちではなく、純粋に体を動かそうと思って借りました。
スクールをやっている部屋も広さはあるので、ストレッチやバーレッスン(バレエの基礎練習)くらいは出来るんですが、やっぱりアレです。
仕事場でやるのはどうも気分が乗りません。
集会所は広さもあり賃料も1時間200円で激安なので借りました。
30分くらい色々とストレッチをやって、少しダンスのステップ的なことをやります。
今回はハウスステップの動画を見ながら、5分程度ハウスステップをやったりもしました。
しかし全然出来ない。
すぐに息が上がります。
鏡を見ていると、おじさんがバタバタしているようにしか見えません。
これが歳なんだろうと認識はしましたが、まあ自主トレなので笑いながらやってます。
そして最後にインプロを録画します。
インプロとはインプロビゼーション(=即興)のことで、音楽に合わせて(時には音無しや騒音でも)体を動かします。
まあ見られたものではないんですが、たまにそれをインスタの個人アカウントでストーリーズにあげたりすることもあります。
コロナで自粛自粛が続いていて、何となく体の中から動きが減っているような感じがします。
普通のレッスンも受けているし、今年はオリンピック開会式にも出させてもらって、踊ることは続けていますが、それでも滞っている感じがあります。
休みの日も外に出かけるよりも、家にいたり出ても映画館くらいというのも影響しているのかもしれません。
いろいろな意味で自主トレなのかもしれないですね。
今は週に1回くらい不定期にやっています。
インプロも続けていると似通った動きばかりになるので、今後はどんな展開にするのか考えたりしています。
似通った動きがどうして出てくるのか、その動きの質は何がベースになっているのか、なんて考えたり。
全く違うテイストの動きでインプロしてみるとか。
発表はしないけど、何か短い曲に振り付けを作ってみるとか。
まあそんなことを考えてみようかと考えた見たりしています。
秋です。
そろそろ体の中から動き出したいですね。