映画
患者さんと映画の話をする事があります。
あの映画観ましたか?とか、あれは面白かったですねとか。
最近、気になっているのは、映画を家で観る人が増えているということです。
それが気に入らないという事ではありません。
ただ、自分にとって映画は大画面で観るもので、家のモニターで観るのは映画ではなくて、何というかテレビ。
です。
テレビ画面(モニター)で観る映画は映画とは認識出来ないんですよね。
どうしてだか分かりませんが。
サイズが違い過ぎるんだろうと思います。
たぶん映画は映画館のサイズで観られるように撮られているのではないかと思います。
だから、サイズ感がどうも合わないような気がするのかもしれません。
逆に映画館でこれはテレビで観る方が観やすいと思う映画もあります。
テレビのドラマが映画になったような作品はそう思う事があります。
今年はまだあまり観てません。
マリの話
漫才協会 THE MOVIE
オッペンハイマー
映画らしいのはマリの話とオッペンハイマー。
この中では漫才協会が好きかな。
オッペンハイマー
少し落ち着いて来たので映画を観ました。
オッペンハイマー
原子爆弾の父として知られる人の映画です。
戦争関係の映画は観ないようにしているんですが、これはやはり観ておこうかと思い行ってきました。
アカデミー賞を7部門でとったとか。
どうも何とも言えません。
映画作品としてどうなのか。
ストーリーがどうなのか。
原子力爆弾や開発がどうなのか。
彼がオッペンハイマーさんがどうなのか。
全く何も感想が出てこない。
さまざまな感情が心身の中で錯綜し交錯し充満して飽和して。
無音室に閉じ込められたような、鼓膜が緊張と内外の圧力で動かなくなったような。
心が動かないように、自分の奥底の何かが感情を操作していて止めてしまったような感覚です。
戦争についても原子力爆弾についてもその開発を指導した人も関係者もその国も。
出て来そうになる感情が埋まってしまったような感じでした。
きっと彼でなくても誰かが彼になったんだろうと思う。
オッペンハイマーがいなければ誰かがオッペンハイマーになったんだろうと思う。
やっぱり戦争映画は観ない事にする。