グレン・グールドとアレクサンダーテクニーク
グレン・グールドというピアニストがいました。
とてもユニークな演奏家で、好き嫌いがはっきり分かれます。
僕はとても好きで、ゴルドベルク協奏曲には振り付けをして踊った事もありました。
彼の演奏スタイルはかなり変わっています。
映像で見た事もあるし聞いた事もある話ですが、ピアノを30センチくらいの台の上に乗せ、ピアノ用の椅子のクッションを取って低くし、猫背にして手が顔の前にくるくらいの姿勢で演奏していました。
しかも演奏している時に何か呻き声のような声や言葉を発している事もありました。
彼のバッハが好きでしたが、個性的な解釈で弾いていたので、嫌われる事もあったようです。
でも、僕はそれがとても好きでした。
音も一つ一つ粒立っているようで、乾いていて軽く聞こえます。
姿勢や弾き方を見ていると、あまり良いとは言えないようにも見えます。
猫背になって頭は前に出て、首の後ろには力が入っているようにも見えます。
でも、それが彼にとって自然に感じられたのかもしれないとも思います。
アレクサンダーテクニークのハンズオンワークをしたとして、彼の姿勢や弾き方は変わったのか、変わらなかったのか。
たぶんハンズオンを受けたいと思ってはいなかったんだろうから、考えても詮無い事だと思います。
調べてみると50歳で脳卒中で亡くなられたそうです。
あの姿勢ではと、思わなくもありません。
長生きするのであれば、アレクサンダーテクニークだけでなく、なんらかのボディワークをしても良かったかもと思いますが、でも、と思います。
人の一生はその人のものですから。
グレン・グールドさんにとっては、あのスタイルが全てだったんだろうと思います。
自分のスタイルを追求してああなったんだろうと思います。
どうなんだろう。
2018年のセッションハウス【シアター21フェス】で、グレン・グールドで踊った自作品




