マッスルエナジー・テクニックでやっている事
マッスルエナジー・テクニック(MET)はファシリテーション(促通)と関節モビライゼーションを合わせた手技と言われます。
もうちょっと分かりやすく言うと、筋肉の独特の性質を利用して短時間で特定の筋肉を緩めるテクニックと、テコの原理を応用して動きにくい関節を動かすテクニック(ズレや歪みの調整)です。
METはやり方が独特です。
特定の筋肉を20%から30%くらいの力で動かしてもらい、それを整体師が止めます。
12・3秒たった後に、緩めたい筋肉をストレッチしたり、ズレている関節を動かしたりします。
筋肉を強く長く引っ張ることなく、短時間で効率的に緩めストレッチする事が出来ます。
この事で体全体の歪みを整える効果と、体全体の動きを楽にする効果があります。
全く同じ事をした後に、歪みやズレのある関節を元の位置に戻すようにします。
ボキボキしたり急激に引っ張ったりしないで、軽い力で位置が戻りズレが整います。
どうして?と思う方も多いと思いますが、筋肉には等尺性収縮をした後に緩むという性質があります。
(等尺性収縮=筋肉の長さが変わらない収縮様式=筋肉を使ってもらったまま、整体師が止めるとそうなる)
これは反射のようなもので、誰がやってもそうなります。
これを利用して特定の筋肉を短時間で緩めています。
また、関節のズレや歪みがあると、その周りの一方の筋肉は縮んでいて他方の筋肉は伸びています。
この周りの筋肉を緩めながら、関節を元々動く方向に動かす事で、楽にズレや位置を戻す事が出来ます。
ボキボキする調整が悪い訳ではありません。
危険のないように制御されたテクニックをきちんとやっていれば、位置のズレや歪みも整います。
ただ、そのテクニックを身につけるのには、時間がかかる。
と荒木は思っています。
時間をかけて身につけた正確なテクニックは素晴らしいですが、時間をかけずにやっているテクニックは危ない事もあります。
その点、METは弱い力しか使っていないので、そもそも危険ではありません。
ゆっくり調整するので、患者さんの様子も聞きながら出来ます。
実際、関節のズレをゆっくり元に戻しながら、痛みはありますか?大丈夫ですか?と確認しながら出来る余裕があります。
(荒木の日常の調整ではいつも聞いています。)
てあて整体スクールの骨格調整・筋肉調整の手技はマッスルエナジー・テクニックです。
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