バレエ・ダンス Q&A
「バレエ・ダンスQ&A」ページの紹介です。
バレエ・ダンス Q&A >>>
このサイトには「バレエ・ダンスQ&A」というページがあります。
これまで書いたバレエやダンスに関する記事をまとめたページです。
大人からバレエを始めたりダンスを始めたりすると色々と疑問が湧く事があります。
バレエやダンスの先生も説明してくれますが、やっぱり専門家のプロの言葉は伝わりにくいことがあります。
(いやディスってる訳ではありません。)
その先生の言葉と始めたばかりの人、普通の人の間をつなぐような解説をしたいと思って書いています。
ターンアウト
プリエ
ルルベ
トウシューズは何歳から?
力が抜けない
スポクラで上手くなれるのか
開脚180度
などなど
解剖学的な解説だけでなく、ダンス歴39年の経験からの話もあります。
特にクラシックバレエの体の使い方は、日常的な体の使い方と違う部分があります。
同じ言葉を使っていても違う事を言っていることがあります。
「脚を開く」と言えばバレエではターンアウトですが、普通の人なら足と足を離します。
簡単な事ですが、そんな違いが少しずつ積み重なって誤解が起きている事もあります。
参考になればと思います。
また、何か聞きたい事があればメッセージなど下さい。
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ルルベから降りるのに頭を置いてくるって何!? 〜大人バレエ心得〜
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大人からバレエを始めて1年以内の人に対する荒木のアドバイス。
超入門初心者向けの心得としてお知らせします。 参考まで。
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大人になってバレエのレッスンを始めると、いろいろと不思議に感じる先生の教えがあったりします。
これもその一つだと思います。
ルルベから降りてくる時は頭を残したまま、背が低くならないように。
とか。
プリエでせが低くならないように。
とか。
えってなりますよね。
不思議です。
だってルルベは爪先立ちで、爪先立ちから踵をおろしてくれば背が低くなるのは当たり前で、頭が下がってくるのも当たり前です。
プリエなんて膝を曲げていくんだから、背が低くなって当然。
何言ってんだろう先生。
みたいな感じ。
背伸びするみたいにすれば良いのかと思ってやってみると、違〜〜〜うっ!なんて言われてしまう。
どうすればイイの!?
と思ったことある人も多いでしょう。
では。
これを見て下さい。
背骨です。
正確には脊柱です。
首の骨(頸椎)から仙骨(骨盤の真ん中の骨)までのイラストです。
全体に少しカーブがありますね。
首の所はうっすら前に、その下の後ろに出っ張っているのが胸の所、そしてちょっと骨が太くなって前に出っ張っているのが腰の所、最後にクィッと後ろに丸くなっている大きな骨が仙骨です。
脊柱には幾つかカーブがあります。
このカーブの曲がりを少なくするもしくは、ちょっと真っ直ぐ気味にすると、外見上の縦の長さは長くなったように見えます。
ソレがあれです。
背を低くしないでねとか、頭を置いてきてです。
そうです。
頭を残してとか背が低くならないなんて言うのは、これのことだと思ってみて下さい。
前後のカーブを少なくして、まがりを減らすこと。
前後に薄くなる感じです。
気をつけて下さい。
顎を上げて上に引っ張ったつもりになると、うっすら前にカーブのある首の骨をもっと曲げてしまうことになります。
デコルテ(胸の前)を上に向けて背を高くしたつもりになると、胸の後ろのカーブがキツくなって、背中が落ちてしまうことになります。
膝を伸ばしたつもりで後ろに押してしまうと、骨盤が前傾して腰のカーブが強くなってしまうことになることがあります。
やったつもりで実は違うことをしてしまわないように。
気をつけましょう。
ルルベを高く上げるには
甲出し整体出来ますか?
ごくたまに聞かれることがあります。
てあて整体院は大人バレエな整体院だとかダンスに強い整体師だと言っているので、聞いて頂けるんでしょう。
甲出し整体というのはやっていませんが、甲を出す練習方法などは教えています。
また、甲を出しやすくするための手技もやっています。
足の骨はこんな形をしています。
指は足の甲の中まで細長い骨で繋がって、足首に近い側に小さな骨が幾つか並んでいます。
甲の部分の小さな骨たちは、それぞれ靭帯で繋がっているので触れても硬くあまり動きません。
でも、動きます。
小さな骨と細長い骨のそれぞれの間は関節です。
親指側から小指側に関節が繋がっているのが分かります。
これが足裏側に曲がると甲が出ます。
甲を出すには二つのことが大切です。
一つは動きにくい甲の関節を動かすこと。
もう一つは甲を出すための筋肉が使えるようにすること。
甲の関節を動かすには、甲を指で押します。
小さな骨が幾つかならんでいるので、それをゆっくりまんべんなく押します。
動きそうもないし硬いので、すぐに諦めてしまいそうになりますが、諦めずに押します。
最低でも5分位は甲全体(特に足首に近い側)を押します。
それだけでも甲は柔らかくなり、立ち上がると足裏がフワフワになるのが分かります。
次に足指を持って手で動かします。
外から見えている部分だけでなく、骨の絵で分かるように甲の真ん中位まで動かします。
これを毎日やって下さい。
足の甲を出す筋肉は、足指を掴む筋肉です。
足指を一本一本使えるように、グーチョキパーをしてみたり、タオルギャザーをしてみたりします。
小さなボールを足指で掴んで、そのまま足首を回すのも良いトレーニングです。
そして足裏の筋肉と足指の筋肉のストレッチです。
写真を載せましたが、床にしゃがんでかかとを上げます。
足指を床につけたら、いろいろな方向に足を少し動かします。
足指の付け根を良く動かして上げます。
そして、しゃがんだままルルベを高くする練習をします。
これで足指と足裏の筋肉がストレッチされ、足裏や足指が使いやすくなります。
先ずはここから始めましょう。
今年の人気投稿ベスト10 10位→6位
今年もあとわずかになりました。
だいたい毎日ブログを更新して来ましたが、人気のある投稿とそうでもない投稿がありました。
そこで今年のベスト10を紹介したいと思います。
なかなか面白いラインナップです。
10位 引き上げと胸を開かないこと >>>
バレエ関係の投稿です。
「引き上げ」と言われてやっていることが、実は引き上げになっていないって話。
9位 失敗する整体師の共通項 >>>
整体師や開業に関する投稿です。
失敗する整体師について書いています。
8位 バレエの靴問題 >>>
バレエシューズやポアント(トウ)シューズの話ではなく、バレエをしている人が普段に履く靴の話です。
履きやすいからと履く靴が良い靴かどうか。
7位 指導者の責任と基本の大切さ >>>
最近の投稿です。
バレエの発表会を見に行って、いろいろと考えさせられました。
6位 ルルベが立てないとか外反母趾とか >>>
これもバレエ関係の投稿でした。
ルルベとは爪先立ちのこと。
爪先立ちができにくいのと外反母趾に関係があるって話です。
バレエやダンス関係の投稿が人気ですね。
気にしている人や情報を集めている人が多いと言うことでしょうか。
でも整体関係の話もありました。
これから開業しようかどうしよう、なんて人が読んでくれたらと思います。
ベスト5は明日以降にお知らせします。
整体スクール・整体学校
東京・名古屋で整体師の独立・開業なら てあて整体スクールへ! >@>>手技 WS セミナー
骨格調整専科 >>>アレクサンダー・テクニーク
【感じる姿勢と使い方】NHK文化センター 光が丘教室 >>>踊る人のためのアレクサンダー・テクニーク(チャコット名古屋スタジオ) >>>
ストレッチ教室
コア・ストレッチ教室 東京・名古屋 >>>大人バレエな皆さんのテキスト
今すぐ出来るバレエのコツと身体の使い方 >>>35歳からのバレエ入門 >>>
ルルベが立てないとか 外反母趾とか
ルルベが立ちにくい!
大人になってクラシックバレエを始めるとよくある話です。
ルルベとは爪先立ちのことですね。
爪先立ちになって”バランスを取る”と言われています。(僕はバランスとは思ってませんけど。)
爪先立ちになると、接地面が小さくなるから立ちにくくバランスが取りにくいと思われがちです。
向かって左(本人の右)足の親指を見て下さい。
親指の爪の先が天井に向いてます。
反対側の向かって右(本人の左)足の親指はそうなっていません。
ここポイントです。
爪の先が天井に向いていると言うことは、爪先で地面を踏んでいないってことです。
向かって右(本人の左)足は爪先で地面を踏んでいるので、爪の先が地面の方を向いています。
自分の足で確認してみましょう。
両方とも地面を向いている人もいるし、両方とも天井を向いている人もいます。
地面を踏んでいないって何を意味するのか。
爪先で地面を踏んでいないと言うことは、歩いている時や動いている時にも、爪先まで地面を踏んでいないってことです。
爪先が使えていないってことは、指を使っていないってことです。
そうなると、地面を捉える足裏は指の分だけ小さくなります。
例えば足のサイズ25センチの人が爪の先を使っていないと、20センチくらいいなってしまうってことです。
それに、足指には関節があって、いくつかの骨があります。
足指使わないと足裏は小さくなるし、せっかくの骨も使えないので、バランス悪いですよね。
立ちにくい。
そして脚の後ろ側の筋肉を使いにくい。
爪先を使わずに、足指の付け根(拇指球・小指球)で地面を蹴って歩いてみて下さい。
脚の前側の筋肉を使っているのが分かりますね。
そして脚の裏側の筋肉を使いにくいのが分かります。
そうなるとどうなるか。
バレエで使いたくない前もも筋を使い、ターンアウトに必要な後ろ側の筋肉を使いにくくなる。
前ももやスネの外前の筋肉が鍛えられるので、脚の外側が太くなります。
O脚にも見えるようになったりします。
外反母趾との関係もあります。
外反母趾は足裏の筋肉が使われないことで、拇指の付け根が外側に張り出して行き、拇指の爪先が内側に入ってなるとも言われています。
拇指の爪先が天井を向いているような使い方をしていると、足裏の指を動かす筋肉が発達せず、外反母趾になりやすくなると考えられます。
拇指の爪先が内側に大きく曲がっていると、拇指や爪先が動かない人がいます。
でも、トレーニングすれば殆どの場合は動くようになります。
外反母趾を進めないようにするためにも足裏の筋肉、特に指を動かすようにトレーニングしましょう。
ついでと言っては何ですが、ルルベでバランスについて。
ルルベでバランスを取ろうとすると、拇指から小指までの指を使わず、拇指級など指の付け根に乗って立とうとします。
骨の上に乗る、とか、バランスを取る、と言う立ち方です。
でも、それだと長い棒を手の平の上に乗せてバランスを取っているようなもので、重心がルルベで乗っている小さな面積から外れると倒れてしまいます。
そうではなく、ルルベで立った面積にある指で立つんです。
意思を持って立つんです。
グラグラしようが傾こうが、立つ。
立つために5本の指を使って、微調整をしつつ立つんです。
その意識がなければポアントでも立つことは出来ません。
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