ダンスだけじゃなくて、どうして解剖学やアレクサンダーテクニークをやった方が良いのか。
最近、ダンスのための解剖学講座やダンスのためのアレクサンダーテクニーク・グループレッスンをやっていませんでした。
そろそろ始めようかなと思っています。
ここ二24年前に整体院を開業した時に、ダンスをやっている人たちのために簡単な解剖学の講座を始めました。
その時はダンスの故障の話が多かったように思います。
数年してローザンヌ国際バレエコンクールの関係で、日本で若い人向けのバレエのレッスンと、同時に治療師向けの講座があり3年連続で参加しました。
ローザンヌのバレエ学校の元校長先生は当時、ヨーロッパでも2割くらいのバレエ教師しか、解剖学的な指導法を取り入れていないとおっしゃっていました。
日本のバレエの先生で「私は解剖学は嫌い」とおっしゃる先生がいると聞いたのもその頃です。
時代はずいぶん変わりました。
現代の40代くらいまでのバレエの先生の多くは解剖学を知って指導に生かしているように聞きます。
でも、どうしてダンスそのものじゃなくて解剖学なのか。
どうしてダンスだけじゃなくてアレクサンダーテクニークなのか、という、そもそもの話はあまりされないように思います。
解剖学を知らなくてもダンスは踊れます。
上手く踊れる人で解剖学なんて知らないという人はたくさんいます。
先ほども書いたように、昔のバレエの先生など解剖学は不要という先生もいらっしゃいました。
そう言う人たちに共通すると思われる事があります。
そういう方々は自分が動かしていると思っている体の構造や仕組みと、頭で理解している体の構造や仕組みが殆ど一致しているという事です。
その上で自分の体を自分の思ったように動かせている。
こういう人たちは解剖学やアレクサンダーテクニークなんて面倒な事は必要ないと思います。
自分の思ったままに踊る事の方が大切だと思います。
自分の思いが表現に繋がるからです。
でも、です。
多くの人は、自分が動かしていると思っている体の構造や仕組みと、頭で理解しているまたは頭で認知している体の構造や仕組みが、ズレています。
その上で自分の体を自分の思ったように動かせていない人もいます。
この二つが問題です。
解剖学やボディマッピングと呼ばれるものは、体の仕組みや構造を”再確認”するものです。
新しく覚えるというのではなく、そもそも自分自身の体がどうなっているか、どこで曲がるのか、曲がると思ってるのは、外から見てどこなのか、そして自分が動かそうとしているどこなのか。
解剖図やイラストや、触れてみたり動かしてみたり、たまにはイメージを作ったり。
そう言うことを通じて、これらがある程度一致すれば、自分が動かそうと思った体が、自分の思った通りの仕組みや構造なので、動きやすいということになります。
アレクサンダーは自分の体を自分が思ったように動かすための方法でもあります。
実際にはやらなくても良い事を止める事で、思ったような動きに近づく事になると思います。
自分が動かしていると思っている動きと、実際の動きの違いをまずは感じ確認する事から始めます。
解剖学もアレクサンダーテクニークも、なくても大丈夫なんです。
でも、ズレを治してもっと楽に踊りたいと思うのなら、知ってる方が近道だという事もある、という話です。
【もっと楽に踊るためのカラダの地図】セミナーやりました。
「もっと楽に踊るためのカラダの地図」セミナーをやりました。
ボディマッピングと言われる簡単な解剖学を確認しながら自分の体の仕組みを知って今より動きやすい体になる講座、だったんですが、それだけでは収まらず、ダンスの体の使い方そのものの講座になりました。
ドゥバンに脚をバットマンするのが上手くいかない高く上がらない。
バレエを長くやっていた時には大丈夫だったターンアウトがジャズダンスを始めたら出来なくなった。
首が前に出てしまう。
体全体の左右差が気になる。
O脚が気になる。
スプリッツが開かない。
などなど。
カラダの地図ともからめ、アレクサンダーテクニークの考え方や感じ方、ダンス経験の長い整体師としての荒木として話をしました。
いや、話だけじゃなくて体に触れ動かして確認して行きました。
全員が週5回以上レッスンをしている猛者なので、同じダンス仲間としては話をしていても楽しく出来ました。
また企画したいと思います。
カラダの地図・ボディマッピングだけでなく、アレクサンダー教師や整体師としての経験も踏まえた内容に、最初からしようかなと思ったりしています。
お疲れ様でした!
帰り際、骨格模型が気に入ったようで・・・