体の使い方
最近よく載せるビフォーアフターの写真です。
左:ビフォー 右:アフター
違いは割と分かりやすいと思いますが、左ビフォーは上半身が少し反っている、右アフターは真っすぐに座っている。
ように見えます。
とは言っても、左ビフォーの時にどこかに力を入れている訳ではなく、体を反らせている訳でもありません。
真っすぐに普通に座ってもらった写真です。
アレクサンダーテクニークの個人レッスンを受けに来た方です。
乗馬をされている方で、姿勢を診てもらいたいという訳ではありませんでした。
鞍の上に乗っている時に、脚をもっと自由にしなさいというようなことを言われるらしい。
鞍の上に上手く乗れないと、当然馬にもうまく乗れないことになります。
どうすれば上手く乗れるのかということでした。
てあて整体院には馬はいないので(笑)、椅子に座ってもらいました。
体を少し動かしてもらうと、確かに股関節の動きが気になります。
そこで、座り方をテーマにアクティビティのつもりでワークをしてみました。
(座り方を題材にアレクサンダーテクニークをやてみた)
胴体と脚のボディマッピングを少し話をし、実際に動かしてみました。
その上で手を使ってハンズオンワーク。
自分の体を観察してもらいながら、「カラダの地図」で疲れ・不調・故障が消える!(さくら舎刊)>>> の第3章(85ページ)にも書いた、椅子での姿勢のつくり方のようなことをしながら、椅子に座ってもらいました。
終わって取った写真が右アフターです。
「どこにも力が入っていない。」
というのが感想でした。
ここがポイントです。
最初の写真、左ビフォーでも「どこかに力を入れている訳ではなく、体を反らせている訳でもなく」真っすぐに普通に座ってもらっていました。
本人の感覚的にはそれが普通。
ところが、右アフターになると、「力が入っていない、力が抜けている」ことに気が付きます。
ということは、その前の左ビフォーは?
力が入っていたのかもしれないということになる。
そうなんですねぇ。
そう言えば、そうなんだろうか・・・
というのが感想でした。
そこを観察して気が付くところから始めたい、というのが荒木のアレクサンダーの入り口になることが良くあります。
気が付くのがいつになるのかは人によって違いますが、自分を観察することを面白がってもらいたいと思っています。
この椅子の座り方で気が付いた体の感覚を大切に、乗馬をしてみた感想を次回は聞かせてもらえるそうです。
乗馬はアレクサンダーテクニークと関係が深いと聞きます。
どんな感想が出て来るか。
とても楽しみです。
てあて整体院ではアレクサンダー・テクニ-クの個人レッスンやグループレッスンを受けることが出来ます。
なんとなく体の使い方がギクシャクしている。
上手くいかない。
楽器演奏や声が出にくい。
人前で緊張する。
ダンスやスポーツの体が気になる。
姿勢や歩き方が気になる。
単純に自分の体に興味がある。
ご希望の方は問い合わせ下さい。
てあて整体院
東京都練馬区東大泉 5-27-18-A愛知県名古屋市東区葵 3-14-20
teate@nifty.com
03-3922-7230
アレクサンダーテクニーク ~ NHK文化センター柏教室 ~
アレクサンダーテクニーク ~ 姿勢と自分の使い方 ~
NHK文化センター柏教室で7月26日から3か月連続で講座をすることになりました。
今月の講座の告知が間近になってしまってすみません。
興味のある方は今からでも大丈夫なのでお申込み下さい。
3回コースですが単発での受講も出来ます。
テキストに拙著「『カラダの地図』で疲れ・不調・故障が消える!(さくら舎刊)」を使います。
テキストが必要な分、受講料が少し安くなっていますのでよろしくお願いします。
アレクサンダーテクニーク ~姿勢と自分の使い方~
日時 : 7月26日(日)、8月23日(日)、9月27日(日)10:00~12:00場所 : NHK文化センタ- 柏教室
料金 : 3回 10,711円、単発 3,600円/回
申込 : NHK文化センターへ >>> https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1203072.html

春分の日 名古屋でアレクサンダーやります。
3月20日(金祝)春分の日に名古屋でアレクサンダーテクニーク・グループレッスンを行います。
アレクサンダーテクニークはFMアレクサンダーさんが発見した、「効率的で調和のとれた自分の使い方の練習法」です。
姿勢や歩き方、立ち方や座り方などの基本的な動作。
楽器演奏やダンスなど専門的な身体の使い方。
仕事中にパソコンに向かう時の身体や、人前で話す時の自分の在り方などなど。
どこでどうやって相談したり考えたり学んだりすれば良いのかわかりにくい悩みに対して、新しいアプローチを与えてくれます。
テクニークをはアレクサンダーテクニーク教師と呼ばれる人で、荒木は2014年にアレクサンダー教師になりました。
これまでにNHK文化センターやチャコット名古屋教室、神楽坂セッションハウスやスタジオRADAなどのダンススタジオで指導をしてきました。
名古屋では毎月1回、グループレッスを行っていますが、今回は休日に行うことが出来ます。
身体の使い方に興味のある人。
アレクサンダーテクニークに興味のある人。
一度、受けてみたかったと思っている人。
連絡下さい。
お待ちしています。
アレクサンダー・テクニーク グループレッスン@名古屋
日時 : 2020年 3月20日(金祝)14:00~16:00場所 : てあて整体スクール名古屋教室(千種駅1分)
名古屋東区葵 3-14-20-2F 水素ハスハナ内
料金 : 3,000円/人
定員 : 6名(1人でも開催します。ただし1人の場合は1時間)
問合 : teate@nifty.com
03-3922-7230



その準備は必要か
壁の前に立つと、前から圧迫されたような気分になる。
狭い部屋に入ると、体も小さくなってしまう。
嫌な奴が隣に来ると、そちら側の筋肉が固くなる。
階段を登ろうとすると、上を向いてしまう。
盃を手にすると、口から盃に近づいてしまう。
椅子から立とうとすると、斜め上を向いてしまう。
パソコンに向かうと、頭が前に出てくる。
なんとなく正しい準備をしているようで、実は必要のない体の使い方になってしまうことがある。
壁の前に立ったって狭い部屋に入ったって、壁は迫ってくる訳ではない。
体を縮めて圧迫を感じることもない。
嫌な奴が隣に居るからと、筋肉を固くしたところで、相手との関係は変わらない。
上を向いて階段を登っても、階段を登るのは脚だし、背骨は前に押すより伸ばしておく方が体は使い易いし。
盃は口から迎えに行く方が旨そうだけど、肘を曲げてくれば盃から口に近づくし。
上を向いて椅子から立つと、背骨を斜め下に押しているだけになってしまうし。
頭だけパソコンに近づけなくても、股関節から体を倒せば、首はまっすぐ肩は凝ることがない。
その準備は必要だろうか。
知らず知らずのうちにやっていることは、本当に必要な体の使い方なのか。
調子が悪くなったら考えてみると良い。
そして体の使い方だけでなく、考え方にも同じことが言える。
てあて整体スクール
東京都練馬区東大泉 5-27-18-A愛知県名古屋市東区葵 3-14-20
teate@nifty.com
03-3922-7230
セラピストのための体の使い方とアレクサンダー・テクニーク
既にFBでは募集が始まっています。
【セラピストのための体の使い方とアレクサンダー・テクニーク】
ワークショップの募集です。
セラピストの方、施術をするとき腰が辛い、肩が痛い、姿勢がきついといったことはありませんか。
また自分では気づかない習慣的で無駄な力が入っているかもしれません。
セラピスト自身も気持ちよく、受けてくださる方は更に気持ちよく。
そんな方法を学んで下さい。
セラピストではない方も、普段何気なく動かしている身体。
歩く、座る、立つ、料理をする、ダンスをする、楽器を奏でる、スポーツをする・・・
習慣的になった無駄な力を抜いて、自分本来の身体の動きを感じて下さい。
慢性的な悩みが解決するかも!?
ワークショップで行うこと
・セラピストとしての手指の使い方や体の使い方・触れ方や触診方法
・自分を感じる練習
・アレクサンダーテクニーク
・アレクサンダーテクニークを使って触れてみる
セラピストのための体の使い方とアレクサンダー・テクニーク
日時 : 2019年9月25日(水)10:00~15:00
場所 : てあて整体スクール 東京
東京都練馬区東大泉 5-27-18-A
(西武池袋線大泉学園駅から徒歩7分くらい)
定員 : 6名(残2名)
料金 : 8,000円
申込 : teate@nifty.com
タイムスケジュール :
10:00~12:00 セラピストのための身体の使い方
12:00~13:00 昼休憩
13:00~15:00 アレクサンダー・テクニーク
<アレクサンダー・テクニークとは>
自分の使い方の指導法です。
何かが上手くいかない時、どこかに無駄な力や不必要な力が入っていることがあります。
その無駄な力や不必要な力を抜くことで、その人本来の動きや質がそのまま活かされると考えています。
そのために様々な手法で、自分自身を感じてもらうようにします。
アレクサンダー・テクニークは国際的に認められた基準(4年・1600時間)をみたしたアレクサンダー教師だけが指導することができます。
荒木は2014年にアレクサンダー教師として認定され活動を始めています。
ビフォー

アフター

手の指先では触れません。 足の爪先は入れません。
開業出来る技術と知識を身に付ける整体スクール
てあて整体スクール・荒木です。
骨格調整の授業でした。
骨格調整にも様々な方法がありますが、てあて整体スクールではMET(マッスルエナジー・テクニック)を使って調整しています。
他に面圧法や虚血性圧迫なども少し使います。
授業は手技の解説をして、手順を説明し、実際に荒木がやってみせて、全員に受けてもらい、その後に生徒さんにやってもらいます。
それでも最初はなかなか分らない。
一度やってみて出来ても、次の時には忘れている。
そんなことの繰り返しです。
テキストもあるし、動画撮影もOKです。
日曜の授業に参加している生徒さんたちは、皆さん骨格調整は2回目以上参加しています。
そうなるとまた別の話が出てきます。
患者さんの体に触れる時は、手の指先はなるべく使いません。
指を当てる必要がある時には、指の腹を当てるようにします。
どうしても指先で触れなければいけない場合は、意図を持って意識的に触れます。
無意識になんとなくは触れない。
ベッド(調整用テーブル)を使う時には、足の置き場に気をつけます。
足の爪先はなるべくベッドの下に入れないようにします。
足の爪先を深く入れると膝が伸びます。
膝が伸びた状態で上半身を患者さんの上に持っていくと、腰が引けてしまいます。
腰が引けた状態では体を効率的に使えません。
てあて整体スクールはちょっと口うるさい整体スクールです。
体や指の使い方や姿勢まで注意されます。
てあて整体スクール
東京都練馬区東大泉 5-27-18-A愛知県名古屋市東区葵 3-14-20-2F
teate@nifty.com
03-3922-7230
整体師の体の使い方
最近、整体師自身の体の使い方が注目されている様子です。
注目されていると言うか、話題になっていると言うか、いろいろと稽古をしたりトレーニングしたり試してみたりと言う集まりがあるように思います。
あ、整体師の中でです。
ある先生は武術にそれを求め、独自に考えられる先生もあり、集まって研究をしているグループもあるように思います。
同じ業界の人がFBの友人などに多いので、そんな情報が流れてくるようになったと思います。
以前はそんなことはなかったと思うので、最近になってと言うことだろうと思います。
ご多分に漏れずと言うか、てあて整体スクールでも自分の使い方を授業に取り入れています。
アレクサンダー・テクニークがそれです。
それに加えて「姿勢と歩き方」と言う授業もやるようになりました。
こちらは患者さんの姿勢と歩き方を指導するためのものです。
そのために先ずは自分が必要と言うこともある訳ですけど。
自分の使い方と言うのはなかなか深いですね。
複雑な訳ではないんですが、なかなか実感しにくい。
自分のことなのに実感しにくいと言うところがまたアレですけど。
アレクサンダー・テクニークと書きましたが、その前に指針整体をする時の姿勢や体の使い方がありました。
背筋を伸ばし、目線を上げ、肘を伸ばし、脇を締めて、股関節から動かす。
ナンデ!?
と考える前にそれをやってもらいます。
先ずはそれを体に覚えさせること。
一日に5人6人と整体しても疲れないように。
それが一番良い方法です。
アレクサンダー・テクニークを使うと、そこに自ずと近づいていきます。
そして普段の歩き方や立ち方まで応用することが出来ます。
(実は応用ではなくて、それがベースと言うことなんですけど。)
体の使い方の指導法には二つの方向性があると思います。
一つは型から入る方法。
生理的な使い方を【型】として体に覚えこませる方法です。
最初はとても窮屈です。
やったことないし、どう考えても不合理に見えるし、意味分かんないし(笑)みたいに感じることもありますけど。
結果的には時短です。
最短距離で出来ると思います。
【型】にはそれまでずっと続けて来られた方々の鍛錬の時間が詰まっています。
もう一つは生理的な使い方を探していく方法です。
これ実は時間がかかります。
これが楽だっ!やった出来たっ!?と思ったら、実はしばらくして辛くなってくるとか。
そうやって洗練され修練されてくると、最終的に【型】に近い使い方になったりするものだったりします。
でも、こちらの方法だと汎用性がある。(可能性があります。)
一つのことだけでなく、色々なことに応用出来る可能性があります。
自分で探って作って来たものですからね。
なかなか大変です。
でも自分の体の使い方を知っていれば、患者さんの調子も良くなりやすい。
手技の効果が出やすいと言う効用があります。
それに疲れにくい。
そして患者さんへの指導もしやすくなります。
まあまずは自分の体を使うと言うことが大切です。
頭で考えてばかりいないで、体を動かし使うこと。
そうやって筋肉を使うトレーニングをしておくのも大切ですね。
筋トレで筋肉をつけると言うのと違いますよ。
筋肉・体を使う練習です。
いつも動かしている体は使いやすい体です。
どんなに理論で分かっていても、使っていない体は使いにくいものですから。
手技 WS セミナー
骨格調整専科 >>>アレクサンダー・テクニーク
【感じる姿勢と使い方】NHK文化センター 光が丘教室 >>>踊る人のためのアレクサンダー・テクニーク(チャコット名古屋スタジオ) >>>
ストレッチ教室
コア・ストレッチ教室 東京・名古屋 >>>大人バレエな皆さんのテキスト
今すぐ出来るバレエのコツと身体の使い方 >>>
引き上げと胸を開かないことと。
今日は大人バレエの話
一番ポジション(※1)でバーを持って立つとき。
5番ポジション(※2)でフロアに立っているとき。
「胸の下を締めて開かないように。」
なんて言われます。
胸とは肋骨で包まれた鳥かごのような形をした部分のことで、胸郭と言われているところを指しています。
胸郭は昔のロケットの形、たけのこの里のたけのこ形、ふっくらした円錐形みたいになっていて、下に行くほど広く大きくなっています。
その下の部分を締め付けて膨らませないようにと言われます。
(下に全身骨格図あります。)
同時に
「引き上げて!」
とも言われます。
勘違いが多い注意だと思います。
引き上げをしようとすると、大人バレエな皆さんは胸を上げようとします。
その上げようとしている胸は、殆どの場合は「胸郭の前にある胸骨」の部分をイメージしています。
触ってみると分かりますけど、胸(胸郭)は前に少し凸になっています。
逆に後ろ側は後ろに少し凸になっている。
この前に凸になっている胸骨(真ん中の骨)を上に向けようとすると、前の凸が強調される代わりに、後ろの凸は下に向いて下がります。
そして胸郭の下の広がった部分は、前に向かって口を開けるような状態になります。
ゆっくりやってみて下さい。
何も考えずに、胸の前を天井に向けると、お腹が前に出てくるでしょ。
胸の下の広がった部分が前にせり出すことになります。
そうやって胸の下を広げるようにしたあとに、「胸の下を締めて開かないように」しようとします。
無理です!(笑)
じゃあどうやってやればイイのよ!
ですよね。
問題は胸が開くってことです。
引き上げをしようと思うことで、胸の下・胸郭の下を前に向けて広げてしまっています。
これが間違い。
引き上げは胸ではなく脊骨だと思ってみて下さい。
そして背骨は背中で触れる骨より、ももっと前にあることを確認しましょう。
背中に触れる骨は背骨(脊椎)のうち、後ろに出っ張った部分、棘突起と言うものです。
この棘突起よりも胸だと7・8センチも前に胸椎とよばれる背骨があります。
胸の前と後ろの間にあるんですね。
その背骨の力を抜くと、上に頭の方に向かって伸びていきます。
これが引き上げの感覚です。
引っ張るって言うより、伸びていくイメージです。
もう一つ別のイメージ。
丸い空気が少し抜けた風船をイメージしてください。
その風船の上・中心位をつまんでゆっくり引っ張ってみてください。
風船は縦に長くなります。
今まで横に広がっていたものが、上に伸びてくことで縦に長くなる。
胸郭もこのイメージです。
胸郭の中心あたりにある脊椎(背骨)が上に伸びていくと、胸郭は縦に長くなって胸郭の下は長くなることで狭くなってくる。
この狭くなってくるのが、「胸がしまっている状態」に見えると言うことです。
一生懸命やりたいのは分かります。
でも、引き上げも胸を開かないのも、力ずくでやるものではありません。
すぅっと上下に伸びていく、広がりのある動きなんです。
※1 1番ポジション=左右の踵同士をつけて、つま先を出来るだけ真横にして立った状態。(股関節外旋位)
※2 5番ポジション=右の踵に左のつま先、左の踵に右の踵をつけるようにして立った状態。(股関節外旋・内転位)
どちらもバレエの基本ポジション(立ち姿勢)です。
■ ■ ■ ■ ■ 大人バレエな皆さんのテキスト ■ ■ ■ ■ ■
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"35歳からのバレエ入門"