整体師・セラピストの会話術
「整体師・セラピストの会話術」についてまとめ始めています。
整体師やセラピストとして患者さん・クライアントさんとどうやって話をするのか。
自分なりに基本となる考えがあって、患者さんと接していますが、それを整体師向けに発信することはしていませんでした。
それほど困っていないと思っていたからです。
最近になってホームページを作り直そうと、コンサルタントと話をしていたら、会話術が分からない人がいるんじゅないか。
それを教えてもらえるのなら、開業講座と含めて強みになるんじゃないかと言われました。
そんなもんなのか。。。
と思いましたけど、そう言えば最近、昔からの整体師仲間がキャリアが浅い整体師に対して、話し方を教えているというような話を聞きました。
話し方に需要があるとは思っていませんでしたが、時期を同じくして聞いたので考えてみることにしました。
整体師仲間もやっていますが、性別も年齢も違うし開業形態も違うので競合することはないでしょう。
荒木は荒木なりの話し方としてまとめようと思っています。
患者さんと話す時に全体を通して考えている事、守っている事、ベースとしている事など。
施述前の会話で問診も含めて、考えている事、気にしている事など。
それと会話とは少し違いますが、コミュニケーションの一環として考えている事。
施述中の話で気にしている事や決めている事。
最後に施述後の会話で考えている事や気にしている事です。
一つだけ書いておくと、施述後の会話を「クロージング」とは捉えていません。
整体院を開業するとリピートしてもらう事がとても大切で、リピーター作りの事を考えます。
でも、患者さんをリピーター予備軍と捉え、施述が終わった後の会話を次の予約を取るためのクロージングとは捉えていません。
そこを間違うときっと整体師やセラピストとしては長続きしないだろうと思っています。
施述後の会話のベース・基本となる考えは、患者さんが治る事・良くなる事・痛みが取れる事です。
それ以外にはない。
ま、そんな基本的な考えをまとめます。
暫くしたらセミナーとして公開出来たらと思っています。
体の関節全部動かす。
触診の授業でした。
てあて整体スクールには触診の授業があります。
触診は患者さんの体に触れて、歪みや硬さ、熱感や張感を感知するものです。
患者さんの状態が分からなければ整体は出来ません。
問診も大切ですが、骨格調整などする上では触診が本当に大切になります。
その触診の授業でした。
どんな風に手指を使うのか。
体はどんな風に使うのか。
どこに触れるのか。
何が分かるのかなど、いろいろ説明をしながら実際に触診をします。
でも今日はちょっと違う練習をしました。
参加されていた生徒さん全員が、すでに何度か触診の授業を受けていたからです。
体の関節全部動かす。
体には200くらいの骨があります。
関節はそれぞれにありますから、200以上の関節があることになります。
それを出来るだけ全部動かしてみる。
曲げ伸ばし捻り(屈曲伸展回旋)など。
また、関節は連動して動いたりもするので、腕を引っ張って肩甲骨や鎖骨の動きを見たりもします。
仕事で日常的に患者さんの体に触れるようになるまでは、人の体に触れる機会はそんなに多くありません。
まして関節を一つ一つ色々な方向に動かす機会は殆どありません。
頭でわかっていても実際に動かしてみるのとは大違いです。
なので今日は体の関節を出来るだけ全部動かしてみました。
たまにやりますが、いろいろと発見があって面白い内容だと思っています。
最近は自分の体にもあまり触れない人が増えているようです。
触れる仕事をする人には必要な内容だと思っています。
ものごとは努力によって解決しない
ものごとは努力によって解決しない。
河合隼雄さんの本を読んでいたら出て来ました。
インド生まれの宗教家・哲学者のクリシュナムルチという人の言葉です。
なるほど確かに、そう言う事だと思います。
「報われない努力を徒労と言う」と中学二年の時に得心したことを思い出しました。
以来、ずっと心の底にありましたが、「報われない努力を徒労という」と思っているということは、努力によって結果が伴う事や問題解決することを期待しているということだったんだな、と納得しました。
問題解決は努力ではなく解決方法によって解決される。
努力は別の問題という事です。
人は努力が好きです。
努力をする事で喜びを感じる。
というとちょっと大袈裟ですが、努力をしていることで納得する部分があったり、努力をしていることで結果や問題解決を期待したり、その納得や期待で少し気分が良くなったりしています。(脳科学で言う報酬系が回るということでしょうか。)
努力は問題解決とは別の問題です。
努力はその内容や個々の作業や方法など解決策そのものではなく、それをやっている自分の気持ちやそれに臨む姿勢のことです。
結果や問題解決は気持ちや姿勢ではなく、やっている内容や個々の作業や方法がもたらします。
上手く行かないことがあって、それを一生懸命いろいろ試してやっていても上手く行かない場合。
その努力は内容や方法や作業自体が違っているのかもしれません。
努力を否定はしませんが、内容や方法や作業自体を見直すことも大切かもしれません。