立って居る・座って居る、という動作
立っている姿勢
座っている姿勢
そのままで居る時、動いているとはあまり感じません。
でも、姿勢は動きの中にあります。
立って居る、座って居る、という動作です。
動作なので変えることが出来ます。
姿勢は形として固まって居る訳ではなく、自分の使い方の結果です。
自分の使い方、自分の動きを変えれば、立って居る姿勢も座って居る姿勢も変わります。
猫背も反り腰も巻肩もです。
生まれながらにそうなっている訳ではありません。
まず、自分の動きに気が付くことです。
どこに力が入って居るか。
どこの力が抜けて居るか。
どこが止まっていて、どこが動いているか。
そういった自分の状態を感じる事が大切です。
自分を感じないままに、姿勢を変えると、ただ形を変えただけで、固まってしまいます。
固まった使い方は、良い姿勢に見えても、どんどん苦しくなります。
良い姿勢は楽な姿勢です。
普段も楽だと思っているかもしれませんが、それは普段自分の体を感じていないだけかもしれません。
猫背や巻肩を楽だと感じるのは、普段あまり自分を感じない事や、”いつもの”感じだけを感じているからかもしれません。
息は出来ているか、固まっていないか、どこかに力が入りすぎていないか。
それを感じるようにして下さい。
まずはそこからです。
アレクサンダー・テクニーク
アレクサンダー・テクニークは心身の使い方(のレッスン法)と言われます。
荒木は整体師の他にアレクサンダー・テクニーク教師としても10年ほど活動していて、NHK文化センターさいたまアリーナ教室では『アレクサンダーテクニークで探求する”自分の使い方”』という講座を続けています。
ちょっと難しそうな題をつけてしまいましたが、日頃の動作や姿勢などをもうちょっと楽に出来たら良いなと、いろいろな事を試しながら続けています。
実際にはハンズオンワークと言って、手で体に触れるワークだったり、さまざまなゲーム的な事を通じて、自分に気が付く事を行っています。
自分に気づく?って感じだと思いますが、普段は意外に自分のことを忘れて行動したり姿勢を取ったりしています。
それを思い出す作業ですね。
そして、やらなくても良いことをやめてみて、そしたら自分がどんな感じになるかを確認していく。
普段の何気ない動作に、やらなくても良い癖が含まれて居るとしたら。
それをやめてみる。
新しく正しい事や上手くいく事を練習するのではなく、今やっているやらなくても良い事に気がついてやめる。
どんどんプラスするんじゃなくて、引き算で楽な自分に戻る。
そんな感じです。
たまに自分のやっていることを言葉にするようにしようと思います。
アレクサンダーテクニークもまた解説を何度もすると思います。
今回は動画も撮りました。
ご覧ください。
DOではなくてBEの話
呼吸や姿勢はDOではなくBEの話。
それをBEではなく、どうDOするかと考えて対処しても、たいがいは上手くいかない。
その場で上手く行ったとしても、そのままずっとDOし続ける事は出来ない。
だからどうBEするのかと考えてしまうが、BEはどうやってするかではなく、いかにBEしているかという事。
話がややこしくなるので、もう少し具体的に。
呼吸や姿勢は「やり方」」ではなく「在り方」の話。
それをどう「在るか」ではなく、どう「するか」と考えて対処しても、たいがいはうまくいかない。
その場で上手く行ったとしても、そのままずっとやり続ける事は出来ない。
だから、どんな風に「在るか」と考えてしまうが、「在り方」はどうやって「するか」ではなく、どう在るかという事。
このままこんな風に「在ろう」としてしまうと、「在る」ということを「する」になってしまって、ただ「在る」ことにならない。
いまやろうとしている事ではなくて、やろうとしていることをやめていかないと、在り方には辿りつかない。
やっぱり少しややこしいね。
でも、そこを考えたり感じたりしているのが、アレクサンダーテクニークというアプローチです。
だから、ノンドゥーイング・アプローチなんて言われたりもする。
間違えないように言おうとすればするほど、なんだか分かりにくくなる。
でも、分かりにくくなるからと言って、分かりやすく話そうとしてもやっぱり無理ね、と思ってします。
でも、逆に分かりにくいなんてことはなくて、みんな同じように考えているんじゃないかとも思う。
自分の在り方を考えたり感じたりしたかったら、アレクサンダーテクニークを受けに来て下さい。
面白いですよ。
やり方ではなく在り方
やり方ではなく在り方
" How to do " ではなく " How to be "
荒木がアレクサンダーテクニークを説明する時に使う言葉です。
これが正確なのかどうかは分かりませんが、そんな風に捉えています。
やり方・ハウツー・手順などではないと言う事です。
具体的に何かをこうするということではなく、自分の在り方。
状態のようなもの。
状態というだけではなく、自分の状態を自分でどんな風に扱っているか。
そんな事です。
なので、やり方やハウツーや手順を知りたいと思っている人は、最初、全く種類の違う話をする事になるので、いろいろ注意しながら話をします。
だからつい、回りくどくなってしまったりします。
申し訳ないなぁと思います。
だからというのもあって、手で触れて感じてもらうようにします。
感じる事があれば、言葉で説明もしやすくなります。
説明しなくても、ああこんな感じと思ってもらえることもあります。
実は姿勢や歩き方や呼吸など、基本的な事はみなこれです。
在り方。
なんです。
立っている時にどう在るか、が姿勢です。
歩いている時にどう在るか、が歩き方です。
息が出入りしている時にどう在るか、が呼吸法です。
難しいようでもあり、とても簡単なようでもあります。
子供のようだと思うこともあり、仙人のようだと思うこともあります。
でも、みんなやって来たことです。
何も考えずに出来ていた時代(時期)があります。
在り方が変わると全てが変わることもあります。
面白いですよ。