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大人のポアント(トウシューズ)

読了までの目安時間:約 4分

大人バレエ、大人リーナのポアント(トウシューズ)について。

バレエをしている大人の患者さんが多くいるので、ポアントについても話を聞きます。
15年くらい前と比べると、圧倒的に履く人が増えている印象です。
大人クラスが増えている事や、大人のバレエ人口が増えている事も影響していると思います。
全くバレエをした事がない人からすると、50代60代になってポアントを履くものなの?と疑問があるかもしれません。
逆に普通はポアントを履くものだと思っている人もいるのかもしれません。
ダンスの故障をたくさん見てきた整体師として、また40年ほどダンスを続けている60代のものとして、考えているところを書いておきます。

幾つになってもポアントシューズを履くのは良いと思います。
ただ、状況は知っておく必要があると思います。

ポアントはとても特殊な靴です。
ポアントは点だし、トウシューズのトウは爪先って意味ですね。
普段、普通は足裏全体を地面につけるような、少なくとも足指の付け根まではつけるような靴を履いて、日常生活をしています。
それが足の指先・つま先だけがつくような靴(ポアント=トウシューズ)を履いて立つ事になります。
正直言って変です。
そして特殊と言うよりは異常です。
そんなもの履かなくても生活出来ます。
だから普段は履かないようにしています。
でも履く。
その方が美しく見えるから。

履くにはやはり条件があると思います。
先ず筋力です。
爪先で立って、体をキープ出来る、脚を操作出来るだけの筋力です。
そして技術です。
爪先で立って、腕や脚を自由に動かす事の出来る技術です。
それがあるのが前提で条件だと思います。

でも、筋力も技術もないのに履いている人がいるように思います。
それはダメなのか?
難しいところです。
大人バレエや大人リーナの場合は、目的が何かと言うことがあると思います。
ポアントで立つ事が目的なら、それはそれで履いても良いのかもしれません。
ただし。

筋力がなければ、履けても立てない。
技術がなければ、履けても動けない。

と言うことになります。
そして無理をすると故障や怪我につながります。
そこを分かっておく必要があります。
自分には立てる筋力があるのか、ポアントで体を動かす技術があるのか。
ポアントを履いた時と、バレエシューズを履いた時の、筋力や技術は違っているようで、全く違っている訳ではありません。

ターンアウトをし。
脚の内側や後ろを使い。
ルルベは高く。
指先まで使って。

バーでやっている、一つ一つのパ(動き)がきちんと出来ているか。
その時その筋肉が使えているか。
というのがポイントになってくると思います。
その上で関節の可動域(一般に柔らかさと言われるもの)も必要です。
特に股関節の可動域がある程度以上ないと、ポアントでは立ちずらいことがあると思います。
なかなか大変だと思います。
でも、ポアント履きたいという気持ちがあるなら、頑張っても良いと思います。

ただし、自分の状態をよく知っておかないと、故障や怪我につながるので慎重にと思います。
それでももし故障したら、てあて整体院に来て下さい。
体のケアだけでなく、使い方も教えます。

ballerina2

ダンスレッスンを休むかどうか

読了までの目安時間:約 4分

ダンスレッスンに行った時の話です。

神楽坂にあるセッションハウスでコンテンポラリーダンスのレッスンを受けています。
最近は松本大樹さんのレッスンですが、近藤良平さんや太田ゆかりさん、平原慎太郎さんのレッスンも受けていました。
今回は松本さん。

レッスンが始まって20分くらいしてからか、フロアエクササイズが終わり立ち上がってセカンドプリエをした時です。
プリエしながら頭からロールダウンしていきました。
そしたら、途中で左腰部がピキっと来た。
あっやばい!
瞬間的に思いました。
これはダメ。
すぐに、腰部を反らせて元に戻し、プリエだけしました。
プリエだけならなんともない。
どうかなぁと思いつつ、もう一回やってみると、やっぱりピキっ。
ダメかなと思いながら、次の動きまでやってみました。
出来なくはないが、腰が丸くなって上半身の体重がかかると、やっぱりピキっと来る。

やめた方が良いかなと思いました。

でも、ピキっの大きさがかなり小さいこと、特定の動くだけで来ることなど考えて、続けてみることにしました。
ただし、エクササイズが終わって振り付けに入って、動いてみてダメなら途中でもやめる。
振り付けに入ると、ピキっは出てきませんでした。
気をつけたことは腹圧でした。
腰が反ったりすると、すぐに抜けるように腹が緩む癖があります。
それに気をつけた。
そしたら続けられました。

患者さんから相談されたら、たぶん一旦は休んで下さいと言うような案件です。
40代を超えた頃から、ダンスの故障が増えました。
本番前にレッスンやリハーサルが積んでくると、数週間前あたりにどこかを故障していました。
良くないですね。
本番に間に合わなかったことはありませんが、リハーサルが全力で出来ない時期がある。
それで、少しずつ気を付けるようになりました。
40代は気をつけていると、故障が減りなんとなく分かるようになりました。
ところが、50代に入ると、気をつけていても故障するようになりました。

50代の故障は休まないとレッスンも出来ません。
だから50代は怪しくなると早めに休むようにしました。
レッスンも中断したり、リハーサルも1回くらい休んだり。
60代です。
60代でも年に1回くらいのペースで舞台や本番がありましたが、故障はやっぱりつきものでした。
東京2020オリンピックの時も、6月くらいに怪しい時期がありました。
その時は痛みがあるままテーピングや晒しを巻いて、動きだけやっていました。

60代は接触的にケアをしないとダメですね。
今だにレッスン以外の日は軽いストレッチくらいしかしません。
たぶん、筋トレや簡単なエクササイズを日常的にしないと、難しいんだろうと思います。

自分の場合は40年ダンス歴と整体師歴25年なので、なんとなく判断しやすいとは思っています。
でも、一般的には痛みが出たら、そして50代以上だったら、すぐに休むべきです。
その方が圧倒的に早く治るし早く復帰出来る。
それが嫌なら日常的なケアやトレーニングやストレッチが必須かなと思います。

自分のことを棚に上げてなんですが、そう思います。

ダンス

ニーイン・トーアウト

読了までの目安時間:約 3分

膝が内側に入って、爪先が外に向く。


ニーイントーアウト・プリエ

大人バレエなみなさんはご存知かと思います。
プリエする時にならないように気をつけるアレです。
気をつけているのに、知らず知らずのうちにそうなってしまう。
という人もいるかもしれません。
写真の向かって右側(左脚)がそうなっています。

これ。
ターンアウトがしずらいという事以外に何が問題なんでしょう。
そしてどうしてこうなってしまうんでしょう。
ある程度は生まれつきだから仕方がない、なんて思ってませんか?
知らないうちにそうなっているからって、生まれつきという事はありません。
殆どの場合はそうやって体を使っているのが原因です。

上の写真で言うと、右側の脚(左脚)の股関節が開いていない(外旋が狭い)ことが原因だったりします。
股関節の開き(外旋)よりも、爪先の開き(外旋)を大きく外にすると、膝が内側に爪先が外側になります。
左右の股関節の開き(外旋)が違うのに、爪先の開き(外旋)だけは合わせているとそうなります。

ここで。
股関節の開きが少ないと、前腿(大腿四頭筋)を使いやすくなります。
その事で股関節の外旋がよりしずらくなってしまいます。(ターンアウトしにくくなる)
先ずは爪先の開きよりも、爪先と膝の方向を合わせる事を先にして下さい。(そのことで爪先が開かなくても)
それとは別に、開きの悪い股関節のストレッチをします。
そして、ポジションに立つ時は、開きの悪い股関節の側の、お尻の筋肉や内転筋などを使ってターンアウトを頑張るようにします。


ニーイントーアウト

ニーイントーアウトの脚元だけを見るとこんな感じです。
向かって右側の脚(左脚)の土踏まずが落ちています。
クラスで「土踏まずを上げて!」と言われたりします。
ここで土踏まずの部分だけを引き上げようとするのは、あまり良くありません。
原因は股関節の開き(外旋)が少ない事ですから、股関節がターンアウト出来るように、股関節のストレッチをする事。
股関節のターンアウトを頑張る事。
足の注意としては、踵・母趾球・小趾球の三点に乗る。
土踏まずが落ちてなくなっている場合は、母趾球と踵に乗っていて、小趾球には殆ど体重を感じない事が多いです。
体はつながっています。
一部分だけをなんとかすると、別の場所に無理が来ます。
全体をつなげて感じ、使うようにして下さい。


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今月は調子を崩す人が増えています。

読了までの目安時間:約 3分

整体師としても活動しているので、患者さんの変化を肌で感じます。

今月は調子を崩す人が増えています。
特に腰を悪くする人が多いように思います。

たぶん、気候の関係が大きいと思います。
季節の変わり目で天候が落ち着きません。
急に暑くなったり、涼しい日が来たり。
天候の変化は気圧の変化でもあります。

季節の変わり目の暑さ寒さは一定ではありません。
体は冬から夏に向かう途中で、少しずつ汗をかきやすくなったりして来ます。
その変化と気温が一致しないと、自律神経系が乱れたりします。
また、気圧の変化は”体の中”に影響します。
体の中とは脳脊髄や関節など外界と通じていない場所の事です。
脳脊髄や関節など密閉された空間は、気圧によって圧迫されたり拡張したりします。
袋菓子を持って飛行機に乗ると膨らんでくるのは、上空で気圧が下がって拡張してくるからです。
これと同じ事や脳脊髄(を包んでいる膜)や関節(関節で密閉された空間)で起こります。
それで調子が悪くなる。
ここ数年の運動不足(コロナ禍でのリモート増加など)も影響しているかもしれません。

体を動かしてください。
ウォーキングでもラジヲ体操でも、軽いストレッチでも大丈夫。
なんでも良いので関節を動かして筋肉を曲げ伸ばししましょう。
そのことで筋肉が温まり緩んで来て、血流が良くなります。
脳脊髄や関節の周りが物理的に動く事で、水分の移動が促され、気圧による変化が少し軽くなります。
また、脳脊髄の状態が変化する事で、自律神経系も整ってくると思います。

ほんまかいな。
と思うより、体を動かしましょう。
必ず少しは楽になります。


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・整体60分       7,000円 (初回 別途初診料1,000円)
・クラニオ60分     7,000円
・アレクサンダー40分  5,000円
※問合(LINEからの申込で初診料無料)
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腰痛イラスト

頭痛について【動画】

読了までの目安時間:約 2分

カラダの話という動画のシリーズです。

【 頭痛について 】

頭痛にもさまざまありますが、大きく分けると偏頭痛と緊張性頭痛(筋緊張性頭痛)があります。
偏頭痛は頭の中の問題で、緊張性頭痛は頭の外の問題。
頭の中とは脳の血管の問題のことが多いので、薬で対処するだけでなくお医者さんを受診されることをお勧めします。
これに対して頭の外は頭蓋骨の外、皮下組織や腱や筋の問題です。
緊張性と言うくらいなので、筋肉や筋膜が緊張して頭痛につながってしまう。
こっちは手技療法やセルフケアでも対処できる部分があります。
筋肉や筋膜を緩めてやれば良いと言うことになります。

簡単な見分け方は、お風呂に入ってズキズキが酷くなるのが偏頭痛で、痛みが軽くなるのが緊張性の頭痛です。
血流が良くなって脳の血管の炎症が酷くなると痛むし、皮下組織や筋肉が緩むと痛みが楽になりますから。
長く続く偏頭痛は医療機関に、緊張性なら整体など手技療法に問合してみて下さい。

動画でも解説しています。



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頭痛

プリエで前腿に力が入ってしまう

読了までの目安時間:約 2分

大人バレエな皆さん
こんにちは。
ダンスやバレエに強い整体師
てあて整体院・荒木です。

前腿に力が入ってモリッとしてしまう。
先生によく注意される。
でもなかなか直らないという人。
いますよね。
前腿に力を入れないようにしよう、と思ってもなかなか出来ません。
そういう習慣になっていたり、前腿に力を入れなければプリエ出来ない使い方になっていたりします。

どちらかと言うと爪先を踏んでプリエしてませんか?
プリエの始まりで膝が内側に入りませんか?
お尻の力が抜けがちではありませんか?
普段、歩いている時、足首が曲がったままではありませんか?
普段、立っている時、膝を後ろに押して伸ばしていませんか?

これらの事が前腿に力が入らないとプリエしずらい理由、というか使い方になっている事があります。
前腿に力を入れないようにしよう、ではなく、上に書いた事をやらないようにしてみて下さい。

爪先でなく足裏全体に乗る。
プリエの始まりで膝は爪先方向に出す。
お尻や脚の後ろに力を入れる。(無理に爪先だけ広げない)
歩く時は足首を曲げ伸ばしして、ふくらはぎを使うようにする。
立っている時は、膝はゆるんだくらいの感覚で立ってみる。(鏡で確認)

そうすると、前腿に力を入れなくてもプリエ出来る準備が出来ます。
試してみて下さい。
てあて整体院ではダンスやバレエの故障や相談にも乗っています。
整体ではなく個人セッションというコースもあります。(40分5000円、60分7000円)
連絡待ってます。


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大人バレエ

ダンス歴40年になりました。

読了までの目安時間:約 11分

それがどうした。

みたいな話ですね。
ダンスを始めて40年になりました。
始めたのが1984年5月で誕生日の後だったので、ちょうど今月で40年になります。
20代で始めて60代まで踊るとは、本当に全く思っていませんでした。
というか、想定の外だったので考えた事もなかったというのが正直な所です。
20代後半で始めて、40代で踊ってるのかなぁというのが当時の感じでした。

だって40だよ、もう踊ってないんじゃないかな、でも踊ってるのかな、いや、そんな人見た事ないし。

という感じでした。
それがなんと60代。
考えてみると信じられません。
でもそんな事あえて考えないので、信じられるも信じられないもありません。
ただ踊ってるってだけです。

せっかくなのでダンス歴書いておきます。

最初に始めたのはジャズダンスでした。
もうちょっと正確に言うとジャズバレエ。
リツコヒキタという先生に学びました。
きっかけは会社の同僚で、当時、ミュージカルのキャッツを観に行った後に、ダンスが好きなのか歌が好きなのかと聞かれ、ダンスかなぁというと、私の先生のクラスに来ない?と勧誘されました。
独立してダンスクラスを始めて1年程度で、生徒を募集していたというのと男性が少ないってのもあったかもしれません。
リツコ先生はジュンキョウヤ(後のエムザブロウ)先生の弟子で、ニューヨークのルイジやアルビンエイリーの流れを組むダンススタイルの方でした。
現代舞踊協会の年間新人賞を取られたりして、とても才能あるダンサーで振り付け家でした。

そこでダンスを始め翌年には試演会(発表会)に出演して、沼にハマり込みました。
数年すると生徒で自主的にパフォーマンスを打たないのは何故か!みたいな指導があり、仲間で小さなスタジオを借りて今で言うスタジオパフォーマンスのような小さな公演をするよになりました。
基本的な体の使い方を身につけるエクササイズが確立されていて、そこでのレッスンは今につながるものだったと思います。
ジャズダンスの動きにバレエのテクニックを入れて、最近のステップや振りなども、当時学んだものが源流にあるような印象でした。

30代に入ってバレエをスポーツクラブなどで学ぶようになりました。
ジャズダンスが上手くなりたかったら、バレエテクニックを身につけないとと言われた時代です。
最初は馴染めませんでしたが、美しい動きやテクニックを身につけていくのは楽しくもありました。
20代後半で学び始めて10年経たないうちに、リツコ先生が引退されてしまいました。
いろいろあったようですが、とても残念で、それにきっとこんなに才能がありダンスが好きな人が本当にやめてしまう事はないだろうと、他のダンススタジオやクラスには行かないようにして、スポーツクラブのジャズダンスに顔を出すようになりました。

こんなこと書くとちょっとアレなんですけど。
最初にスポーツクラブでジャズダンスレッスンを受けた後、指導していた先生が近寄って来て、どちらのスタジオでレッスンしてるんですか?プロの方ですよね?と聞かれました。
どうやらけっこう踊れたようです。
そんな事を言われた事は一度もなかったので、とても驚きました。
そうか、けっこう踊れるのか、とちょっと気分が良かったです。
でもまあ、しばらくしたらリツコ先生がきっと戻ってくるし、と思いながらスポクラのレッスンを続けました。

30代の半ばから後半にかけては、バレエとジャズダンスのレッスンを継続していました。
この頃は、友人がダンスの先生をやっていたので、そこの生徒さんたちの発表会の客演のようなことを何度かしていました。
機会をもらってその生徒さんたちに作品を作った事もあります。
また、この時期に一度だけダンスのコンペティションにも出た事があります。
板橋洋舞コンクール。
仲間うちでやっていたパフォーマンスで作った3分の作品です。
今でも悪くないなぁと思いますが、3分はなかなか発表の場がないですね。

30代後半から40代前半にかけては、そんな事を続けていましたが、42歳で個人的な環境が劇的に変わります。
会社を辞め独立して整体師になりました。
時間がかなり自由になります。
レッスンも会社員時代には行けなかった、平日の昼間のクラスなども行ける事になります。
また、自分の時間も自由になるので、声がかかって舞台に出たりもする事がありました。

この頃、どうやって調べたかは忘れましたが、ダンスシアター・ルーデンスという当時は岩淵多喜子さんと太田ゆかりさん主宰のダンスグループのレッスンに行くようになりました。
コンテンポラリーダンスを本格的に学び始めたのがこの頃です。
実は30代にも友人がアメリカで学んで来た、コンテンポラリーダンスのテクニックやレッスンを何度か受けた事はありましたが、継続して受けるようになったのはこの頃です。
フロアの動きや基本的な体の使い方など、今の体を作る基礎になっていると思います。
40代から50代にかけては、岩淵さん太田さんのレッスンで体を作り、たまに舞台にも出たりしていました。
40代半ばには知人がオーナー会員だったこともあり、彼女の作品で日本ジャズダンス芸術協会の公演に客演しました。
メルパルクホールの大舞台で5人だけの作品に出られたのは、とても思い出深い事でした。
そしてこの作品はジュンキョウヤ先生のオリジナル作品のオリジナルキャストになれた唯一の作品でもありました。

シアタールーデンスのレッスンに行くようになって、コンテンポラリーダンスが面白い事に気づき、というかまだ大丈夫なんだと思って、気になっているところにも行くようになりました。
神楽坂セッションハウスには30代の頃に一回だけバレエクラスを受けに行った事がありましたが、この頃から近藤良平さんのクラスに行くようになりました。
近藤さんのクラスはダンスをやった事がない人がみると、お遊戯に見えるかもしれません。
でも、体作りの部分はきちんとやって、コンテンポラリーダンスの面白さをより知る事が出来るようになりました。
この頃から松本大樹さんや平原慎太郎さんなどのクラスも受けるようになりました。

50代に入って自分の知らない人たちばかりのクラスにも出てみようと探して、いくつかのワークショップなどに参加しました。
中でカンパニーデラシネラの小野寺修二さんのワークショップにも参加しました。
これはダンスシアタールーデンスの主宰だったかと思います。
そこでは5日間でワークショップを続け、最終日に観客を入れてショーイング(パフォーマンスを見せる)をするものでした。
「甘えの構造」という題名で、今でも断続的に続いているワークショップではないかと思います。
デラシネラは演劇関係の方ならご存知と思いますが、無言劇のようなスタイルが多く、動きがコンテンポラリーダンス的なものもあり、身体性に富んだ作品の多い集団です。
ここでのワークショップ・レッスンは舞台に立つ時の考え方など、強く印象に残るものの多い時間でした。

この頃、ソロ作品を創ろうかと思い始めました。
それまではテクニックもないアマチュアに毛が生えたような自分が、ソロ作品なんておこがましい。
ソロ作品はきちんとしたテクニックを持ったダンサーにしか許されないと思っていました。
でも、コンテンポラリーダンスのさまざまな作品やダンサーや振付家や指導者に会ったり話をしたり見たりしていて、自分なりの表現が出来るんじゃないかと思い始めました。
幸い神楽坂セッションハウスでシアター21フェスという、誰でも参加出場出来るパフォーマンスの機会がありました。
全く始めてでしかも50代に入ったおっさんが、人前で踊るのってどうなの?と思う気持ちが正直とても強かったんですが、作品を作って出る事にしました。
一生は一回だし。
機会がもらえるならと、思っての事でした。
以来、数回にわたって作品を創り、参加させて頂いています。

また、50代後半にはそのセッションハウスや知人のスタジオでのパフォーマンスを見てくれたダンサーから声がかかり、現代舞踊協会の「時代を創る現代舞踊公演」にやはり客演として参加させて頂く事が出来ました。
この作品は2015年の時代を創る現代舞踊公演の奨励賞を頂く事になりました。
(「午後8時 ー男と女とピラニストー」池田素子作品)
これは本当に嬉しかったですね。
リハーサルも楽しかったし本番も楽しかった。
賞をいただいた事で再演できたのも良い経験でした。

60代に入っても踊りは続けています。
3年前には平原慎太郎さんのワークショップに出ていた事から、TOKYO2020(東京オリンピック)の開会式のダンサーとして参加する事も出来ました。
これは本当に他にはない経験でした。
いろいろあってリハーサルの期間が限られていて、秘密裏に進みましたが、あの暑い夏のことは忘れられません。

ちょっと長くなりました。
ま、40年ですからたまには仕方がないです。

最初にも書きましたが、この年齢まで踊っていることは、ダンスを始めた時には考えの外だったので、想定していませんでした。
だって60代です。
でも、今となっては辞める理由がありません。
痛みはつきものだし疲れるし、でも、レッスン後の爽快さは他にはないものです。
体が軽くなるとかそう言うことではないんですよね。
体の中の動きが円滑になるというか、流れが止まらないというか。
脚は重くなるし肩は凝るし膝も痛みが出ることが多いですが、どんなに疲れていてもレッスン後に行かなきゃ良かったと思ったことは一度もありません。
動けなくなるまでは続けるんだろうと思います。

当面の目標は70代でパフォーマンスする事です。
人前で。

※数日前、レッスンに行けない日が続いたので、整体スクールの中でインプロビゼーション(即興)の練習をしました。
 音楽を流して振り付けなしで踊ります。
 動画は小っ恥ずかしいので写真を数枚。


Impro6

Impro2

Impro3

Impro4

Impro7

踊る人のためのカラダの地図 WSやります。

読了までの目安時間:約 2分

昨年、好評をいただいた「踊る人のためのカラダの地図」」ワークショップをやります。

大人バレエや趣味のダンスをしている人
だけでなく、ダンサーやダンスを指導している先生も
カラダの地図を見直しましょう。
人は自分にとっての体の地図のようなものを頭の中に持っています。

体はこんな風になっている。
腕はここから動く、使う。
脚の付け根と言えばココ。
軸はこの辺りを通っている。

でもそれ、本当にそうだろうか。

外見から見た人の体と中にある骨や関節の位置はちょっと違います。
それに、腕や脚や胴体や肩や首や頭など、名前がついている場所と、実際の動きのユニットは違うかもしれません。
腕は肩から先の細長い部分についた名前ですけど、腕を動かす筋肉は胸の中心から始まっているし、骨も首の下から始まっています。

言葉に引きずられたり、見た目からの情報で、間違ったイメージが植えるけられているかもしれません。

それを見直すだけで動きが変わります。
びっくりすぐくらい違うかもしれません。
なるほどねぇってくらいの違いかもしれません。
でも違いは殆どの人にありました。

このワークショップを受けて、今よりも動きやすい体になって下さい。
アレクサンダーテクニーク教師歴10年、ダンス歴40年近くの荒木が解説します。
この内容は現代舞踊協会でも多くのダンサーに聞いてもらいました。


踊る人のためのカラダの地図
日時:4月21日(日)10:00-12:00
場所:てあて整体スクール(西武池袋線大泉学園 8分)
   東京都練馬区東大泉 5-27-18-A
料金:12,000円
問合:mail. teate@nifty.com
LINE. https://lin.ee/H5NyjYT
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もっと楽に踊るためのカラダの地図

開脚180度 なのに体が硬い人

読了までの目安時間:約 2分

たまに、開脚180度は出来るけど体が硬いんです、という人がいらっしゃいます。
大人バレエな方で周りの人からは、何言ってんの柔らかいのに、と言われるそうです。

そりゃそうです。
スタジオでストレッチしていたら、開脚180度なんですから。
でも、実際に体が硬く、動きがぎこちなくなってしまうのはわかります。
そんなに多くはありませんが、こういう方はいらっしゃいます。

開脚180度は股関節周りと下肢がよくストレッチされているという事です。
ハムストリングスだったり内転筋だったり。
それでも体が硬いという人は、脊椎周り(背骨周り)が硬くなっている人が多い印象です。

背骨が全然動かない。
曲げられない。
反れない。
捻れない。

こうなるとダンスやバレエは少しぎこちなくなって来ますね。
どうするか。
動かす事なんです。
動かすって何を!?
背骨をです。

背骨は24個の骨でできています。
ということは前後合わせると25箇所で動きます。
実際はそこまで全部動きずらいですけど、でも動く可能性があるとイメージして、それを感じて動かす事です。
背骨全体を一緒に曲げるとか捻るとかではなく、一つ一つの骨を一つ一つずらしながら、動かします。
とても小さな動きです。
一つ一つの動きは小さくても、25箇所集まれがかなり大きな動きになります。
そこが動く、動ける、動いているという感覚を、自分で感じる事から始めます。
全部一緒にねじってるではなくて、一つ一つ別々にです。


背骨はこんなにたくさんの骨でできてます。
spine

背骨を一つ一つ動かす練習に、ローリングダウン、ローリングアップという動きがあります。



もう一つ。
四つ這いで背骨を一つ一つ動かす練習です。

ダンスの故障について

読了までの目安時間:約 3分

ダンスに強い整体師
てあて整体院・荒木です。

ダンスの故障の原因は大きくは二つあります。
一つは疲労で、もう一つはテクニックの問題です。
大人バレエなダンサーもプロのダンサーも疲れが溜まると、体の動きが自分の思ったように出来ません。
思ったように出来ていると感じるのに、実際はできていない場合。
思ったように出来ないと感じて、やっぱり出来ない場合など。

どちらかと言えば、思ったように出来ていると感じているのに、出来ていない時に故障に繋がりがちです。

一歩を出す歩幅が違っていたり、思ったように捻れていなかったり。
大丈夫と思ってやったら、筋力が足りずに出来なかったり。
そう言う時は思いもよらないような故障に繋がります。
おかしいなぁ、こんなはずじゃなかったのに。
どうしてこうなったんだろう。
そんな風に感じるかもしれません。

疲労が溜まるのは仕方がない、疲れるのは当たり前。
そんな風に思っている人が多いと思います。
確かに踊っているんだから疲れるのは当たり前です。
でも、その疲労を溜めたままにするのは良くありません。

レッスン後のストレッチ。
水分やエネルギーの補給。
湯船に浸かる。
睡眠時間をとる。

最低限これくらいはやるようにしてください。

テクニックの問題も故障の原因としてあります。
これは意外に難しい。
大人バレエやアマチュアダンサーの場合、テクニックの解釈に問題があったりします。
テクニックを間違って解釈している(理解している)場合、そもそも間違った使い方になっています。
テクニックの解釈は正しいが、その動きが出来ない場合は間違った使い方になります。
この時、間違ってしまったと分かる人は良いですが、自分は間違っていない、テクニックの正しい解釈通りに自分が動けていると思っていたり感じていると、故障は繰り返したりします。
どうしてだろう・・・と不思議かもしれませんね。
正しく解釈して、正しく動けている(と思っているだけ)なのに出来ないんですから。

テクニックは先生の言うことを聞くのが先ずは一番です。
自分の解釈が正しいのか、自分は正しく解釈しているのか。
その上で動画を撮ることです。
最近はスマホで簡単に撮れます。
前からや後ろから撮ってみると、自分の動きを客観的にみることが出来ます。
上手く行っていることもあるし、信じられないような動きをしていることもあります。
写っている自分が真実です。
そこから始めてはどうでしょう。

ダンスの故障や大人バレエの相談受け付けています。


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