60代のバレエやダンス
26歳でジャズダンスを始めて37年経ちました。
計算すればだいたい年齢は分かるかなぁと思います。
まああの60代前半です。
今も毎週ダンスレッスンに通い、自主トレもやったりしています。
ダンス歴はジャズダンスに始まり、30代でクラシックバレエのレッスン、40代に入ってからは小ンテンポラリーダンスをやっています。
舞台には平均して年に1回以上は出ていて、40代からは発表会ではない舞台に出るようになりました。
とは言えダンスで飯食ってる人ではありません。
60代でバレエやダンスって出来るの?
と言うのは、自分自身がダンスを始めた20代の頃に思っていたことでした。
40を超えても踊っていられたら良いなぁ、と言うのが1980年代の20代の自分の考えでした。
2000年を超えて40代になり、自分で仕事を始めた時には、まだまだ全然体力もあって、当然のようにレッスンを受けダンスを続けていました。
日本ジャズダンス協会の公演に知り合いの作品に呼ばれて出たのは45歳だったと思います。
50代になってデラシネラの小野寺修二さんのワークショップに出て、5日間で作品を作って観客を入れてショーイングすると言う機会がありました。
これがきっかけのようになって、ソロ作品を作って発表を始めたのがこの頃からです。
セッションハウスの21フェスなどで発表を続けています。
今年、春には小さなパフォーマンス、夏に大きなパフォーマンスがありました。
まあ今でも現役と言う話です。
前置きにしては長すぎますね。
本題に入ります。
60代でもバレエもダンスも出来る。
20代や30代の頃に思っている以上には出来ます。
でも、自分が望むようには出来ないかもしれない。
パフォーマンスの質と言う意味とはちょっと違い、体力的な問題です。
故障しやすくなって、体のケアに気をつけるようになるのは40代くらいからだと思います。
それまでも気をつけていますが、40代以降はケアしても故障しそうになるので、レッスンを休むことをしなければいけなくなったりします。
60代と言えば尚更です。
短時間体力は何とかなるかもしれませんけど、少し時間が長くなると厳しいこともあります。
そして疲れが抜けにくくなる。
溜まりやすくなる。
しかし動けない訳ではない。
筋力はトレーニングしないと難しいと思います。
自分自身の話でいうと、トレーニングは続かないのでレッスンだけということですが、それだと落ちてきます。
暫くやっていなかったバーレッスンをすると、途端に使えなくなっているのが分かります。
何度かやっている内に少し戻っては来ますが、バーに関しては結構続けないと厳しいところがあるだろうと思います。
50代からそうだと思いますが、ダンスを続けるために休むことが必要になると思います。
そしてケア。
レッスンが終わって呑んでいるようだと、だんだん故障が増えます。
レッスン日はストレッチと睡眠時間確保、そして次の日に軽く体を動かすこと。
そうやって何とか続けられる日を伸ばしてくということなのかと思います。
ダンサーのための解剖学 @ チャコット名古屋スタジオ
チャコット名古屋スタジオさんで特別講座「ダンサーのための解剖学」を行いました。
参加は5名。
皆さんバレエを習っている方々でした。
キャリアはそれぞれで長い方も短い方もいらっしゃいました。
いつもセミナーを始める前には、今日、どんなことを期待しているかを聞きます。
出来るだけ期待に沿うようにしたいなと思って聞きますが、全部に答えられないこともあります。
今日は8割くらいは答えられたと思いますが、2割は残してしまった感じでした。
とは言え、「ダンサーのための解剖学」として講座でやろうと思っていることはおよそ出来ました。
また、時間が足りなかった部分については、事前にテキストを作っておいたものを渡しました。
帰ってから忘れてしまうこともあるので、後で確認出来るようにです。
今回は解剖学の勉強と言うよりは、体の仕組みに対する誤解を解くのが目的です。
誤解が解ければ、体を動かすベースとなる体に対する認識が変わって、トレーニングやストレッチをしなくても、出来るようになる動きがあったりします。
どこを鍛えれば良いですか?と良く聞かれますが、今やっているやらなくても良いことをやめて、既に持っている使っていない筋肉が使えれば、今のままでも出来るようになったりします。
そんなことが起これば良いなと思って進めました。
幾つか???と言う感覚があったようで、それが良かったなと思っています。
チャコット名古屋スタジオさんでの講座は久しぶりでした。
引っ越しされてからは初めて。
以前の場所では5回くらいやった記憶があります。
久しぶりで皆さんが前のめりだったのが印象的でした。
また出来たら良いなと思います。
ありがとうございました。
お疲れ様でした。
【ダンサーのための解剖学】 来週です。
来週、8月16日にチャコット名古屋スタジオさんで「ダンサーのための解剖学」を行います。
解剖学と言っても解剖学の知識を使って、体に触れたり動かしたりしながら、自分の体を再確認していく講座です。
さまざまなダンスやバレエを始めて、踊れるようにはなってきたけど、どうしても体が言うことを聞かないときがある。
なんとなくギクシャクしてやりにくい動きがある。
先生が言っていることは頭では分かるけど、自分の体で表現しようとするとできなくなってしまうとか。
それひょっとして体に対する認識の間違いからきているかも知れません。
関節や骨や筋肉のつき方は、体の外からはわかりません。
衣装を着ていたり、皮膚の上から見ているのと、実際に動く場所は違っていたりします。
それを確認して感じてみて下さい。
名古屋では久しぶりの開催です。
興味のある方はチャコットさんに直接申し込んで下さい。
ダンサーのための解剖学
日時:8月16日(月)16:45〜18:05場所:チャコット名古屋スタジオ(栄)
料金:会員2,640円(非会員 3,300円)
申込・詳細:下のリンクをクリックして下さい。
https://www.chacott-jp.com/lesson/studio/nagoya/schedule/detail022306.html
ダンサーのための解剖学@チャコット名古屋スタジオ【8月16日】
8月にチャコット名古屋スタジオさんで行う「ダンサーのための解剖学」の募集が始まっています。
大人からバレエを始めた方や、ベリーダンス、フラダンス、ジャズダンスやコンテンポラリーダンスなど、どんなジャンルのダンスにも役立つ解剖学的な知識を、聞くだけでなく触れて動かして確認するセミナーです。
荒木自身が長くダンスを続け、60代になっても続けていられるのは、体に恵まれたからと言うよりは、故障をしないような使い方やケアを考えて来たからだと思っています。
整体師として20年、アレクサンダーテクニーク教師として7年の経験から、お伝えできることも多いと思います。
夏休みの1日を自分のために使って下さい。
【 ダンサーのための解剖学 】
少しモノモノしい題名がついていますが、内容は理解しやすくわかりやすいものです。
オリジナルのテキストを無料進呈しますので、後から確認することもできます。
ダンサー(踊る人)にとって知っておくべき、身体の仕組みや使い方を実際に触れたり動かしたりしながら確認する講座です。
特に大人からバレエやジャズダンス、コンテンポラリーダンスやベリーダンス、フラダンスなどさまざまなダンスを始められた方にはぜひ受けてもらいたいと思っています。
名古屋では久しぶりの開催です。
興味のある方はチャコットさんに直接申し込んで下さい。
ダンサーのための解剖学
日時:8月16日(月)16:45〜18:05場所:チャコット名古屋スタジオ(栄)
料金:会員2,640円(非会員 3,300円)
申込・詳細:下のリンクをクリックして下さい。
https://www.chacott-jp.com/lesson/studio/nagoya/schedule/detail022306.html
ダンサーのための解剖学 〜 体の地図 〜
8月にチャコット名古屋スタジオさんで「ダンサーのための解剖学」というのやります。
解剖学と言っても解剖図を見ながら一つ一つ解説していくという内容ではありません。
体の中がどうなっているのか、図を見ながら確認したら、触れたり動かしたりします。
ここがポイントです。
人は目から入る視覚情報にかなり引っ張られます。
見た目に騙されるってやつです。
体の中には骨格があって、筋肉や靱帯で繋がって、内臓や血管や神経もあります。
でも外から見ると皮膚の上から見える形に見えます。
そのうえ普段は服を着ています。
服は全体的には体の形をしていますが、体の構造と同じ場所で分けられている訳ではありません。
体は筋肉が働いて関節で曲がって動きます。
でも外見からは関節は見えません。
そのうえ服を着ていると、体の構造とは違う区分をしてしまうこともあります。
知らないうちに自分の頭の中には、骨や筋肉の構造とは違う「身体の形」みたいなものが出来てしまっていることがあります。
腕や脚は胴体よりも細いので、細くなっているところから区別されて名前がついています。
洋服もそこで切り替えがあったりして、区別が強調されます。
そうすると、そこから動くように認識される。
でも微妙に違います。
腕の始まりは胸鎖関節という胸の中心近くにある関節で、肩は腕の途中にあります。
脚も太ももの太い部分から動きそうですが、動くのは股関節という脚の付け根のもうちょっと内側にある部分です。
鏡に見える首は、顎から下の部分です。
そこに首という名前がついていて、頭よりも少し細くなっている。
顎の後ろあたりから動きそうです。
でも実際の首と頭の関節は、両耳を繋いだ頭の中心あたりです。
間違っているというよりは勘違い。
勘違いしたままでも動きます。
でも、動きにくくなっている場合もあります。
本来動く場所と動かそうとしている場所が微妙に違うと、微妙なズレが生まれてしまう。
そこんところを再確認するというか微調整出来るようにするというか、頭の中にある「身体の地図」を書き換える。
そんなことをやりたいと思って、チャコット名古屋スタジオに行きます。
ダンサーのためのと書いたのは、ダンス用語で説明する事になるからです。
チャコットさんですからね。
踊っている人がいらっしゃると思って。
アレクサンダーテクニークと書いたのは、この講座でお伝えしたいことがアレクサンダーテクニークのアプローチに近いからです。
アレクサンダーテクニークは「知らず知らずのうちにやってしまっているやらなくても良い事を、やめることで、自分の持っている本来の可能性を引き出す。」というような身体の使い方のアプローチです。
身体の形や動きに対する誤解や勘違いを再確認することで、知らないうちに勝手にやってしまっていた本来的ではない動きではなく、自分本来の動きができる可能性があります。
動きを直そうとする方法もありますが、その動きをしてしまう前提となっている身体に対する認識を変える、という方法と言っても良いかもしれません。
まあそんな難しいこと言わなくても、自分のホントをもっと知ると、自分が出てくるかもという話です。
そして荒木は60超えてますが、現役で踊ってます。
去年も今年も本番がありました。
そんな話も出来たらと思います。
申込待ってます!
ダンサーのための解剖学
日時 : 8月16日(月)16:45〜18:05場所 : チャコット名古屋スタジオ(栄)
料金 : 会員 2,645円 非会員 3,300円
申込 : 以下のリンクから直接チャコットさんへお願いします。
https://www.chacott-jp.com/lesson/studio/nagoya/schedule/detail022306.html
稽古後の麦酒摂取に関する一考察
稽古後は麦酒(ビール)という時代が長く続きました。
26歳でダンスレッスンを始めてからかれこれ20年以上はそういう時代だったかと思われます。
それが少し風向きが変わってきたのは、50の声を聞くか聞かないかという時代に入ってからだったと思います。
おやっ!?
どうなんだ?
麦酒を摂取すると翌日の体が重いような気がする。
いや気のせいか。
いや違うのか。
いやそうでもないのか。
数年はそういう時代が続いたかと思います。
試しに稽古前に抜いてみました。
稽古後はやはり戴くべきものは戴くべきかとしばらくはそうしていました。
稽古前の麦酒摂取をやめてみると何となく稽古に向かう体が楽。
気のせいか。
いや違うのか。
いやそうではない。
確かに楽。
確かにそう。
体は明らかに軽い。
残念ながら軽い。
いや違う、軽いんだから残念ではないが軽い。
そういうことか。
そうだったのか。。。。。
ということで。
稽古前の爆酒摂取は50代に入ってからキッパリと(出来る限り)やめました。
しばらくはそんな時代が続きました。
そんな時代もあったねと話せる日が来たわけです。
笑って話せるようになった訳です。
それがです。
それがそれだけでは済まなくなって来たのは、アラカンと呼ばれる時代、アラウンド還暦という年代になって来た頃からだったと思います。
それだけでは済まなくなった。
どうやら稽古日の稽古後の麦酒摂取による翌日の体の重さ関係が気になり出しました。
動けないことはないんだけどね。
体が重い訳よ。
そうは思いたくない。
でも重い訳。
いやそんなことは。。。
いや、でも。
あるのか!?
いやあるだろう。。。
稽古前がそうなんだから稽古後もそうなんだろう。
でも稽古後の麦酒はやはりクリープのないコーヒーみたいなもので。
と言うかマヨネーズのないお好み焼きみたいなもので。
無くなってしまうと気の抜けた炭酸飲料みたいなものになりはしないか。
と思ってみた。
と思ってはみたが、とりあえず一度抜いてみた。
やはり。
やっぱり。
そうでした。
稽古後に麦酒摂取をしないと楽。
圧倒的に楽。
特に朝が楽。
翌日一日の体が楽。
。
。
。
、
、
、
。
。
。
ということで、抜いてます。
本当です。
信じられませんが本当です。
ここ数年は稽古前日と当日は、麦酒だけでなく火酒や火酒炭酸割なども摂取しておりません。
なんだかね。
こういうときは流石に年齢を感じたりしますけど。
でも動ける体が欲しいでしょう。
出来る限り動ける体が。
少なくとも現時点でのベストの状態で踊りたい訳ですよ。
ね。
ということで抜いてます。
やっぱり全然違いますよ。
実感します。
本当に。
でも、やめたっ!て訳ではないよ。
そりゃもう。
当然です。
たまにはね飲みます。
でもまあ、稽古が明後日以降だとか稽古日の翌日だとか。
そういう日を狙ってね。
飲んでます。
でも狙うとね。
減りますねかなり。
酒量は減ります。
ま、良いことだろうと思います。
それより踊れる体がね。
はい。
【踊る人のためのカラダの地図】 8月16日(月)@チャコット名古屋スタジオ
【 踊る人のためのカラダの地図 】
数年前に何度か開催させていただきました。
「踊る人のためのカラダの地図」を名古屋栄にあるチャコット名古屋スタジオさんで、8月16日(月)16:45から行います。
「『カラダの地図』で疲れ・不調・故障が消える!」を出版してからはやっていなかったので、夏休み期間に出来ないかと相談してみたら、8月16日(月)なら空いていますよとのことで開催が決まりました。
チャコットさんでの告知は6月下旬からだそうですが、開催は決まっているので予定を空けておいて下さい。
大人からバレエを始めたり、ジャズダンスや社交ダンス、ベリーダンスやフラダンス、コンテンポラリーダンスなど、さまざまなダンスがありますが、どんなダンスにも共通する自分の体の使い方を見直すワークショップです。
体は外から見た形と、内側の関節などの位置がかなり違っている場所があります。
上半身と下半身の分かれ目、前屈するときに体を前に折る場所は、股関節だとはなんとなく分かっていると思いますが、では股関節はどのあたりで、どんな風に動かすものなのか。
解剖学の図をみて確認し、自分の手で触れてみて、そこから実際に動かしてみる。
そうやっていくつかの場所を確認していきます。
人は以前から持っている自分のイメージに引きずられて体を動かします。
そのイメージが誤っていたら、せっかく動く場所も動きません。
それを確認するだけで、ダンスの体が変わってきます。
東海地方、愛知県(名古屋)では久しぶりのワークショップです。
荒木は整体師だけでなくアレクサンダーテクニーク教師です。
そして現役で踊っているダンサーでもあります。
しかもアラカン!
聞いてみたいことは何でも答えます。
スケジュール空けといて下さい。
踊る人のためのカラダの地図
日時 : 8月16日(月)16:45から80分場所 : チャコット名古屋スタジオ
料金 : 3,000円前後(未定)
申込 : チャコットでの申込が始まったらお知らせします。
大事をとって休む、と、ここは無理をしてでも頑張る、の間
難しいところなんですよね。
これはアラフィフからアラカンダンサーの皆さんと共有したい事です。
大人バレエや大人ジャズ、ソシアルダンス、ベリーダンス、フラダンスなどのダンサーの皆さんです。
あっもちろんコンテンポラリーダンサーも。
大丈夫だと思っていても体は変わっています。
昔から踊っている人なら分かってますよね。
分かっちゃいるけどやめられない、というのも分かっています。
20代30代くらいまでは故障してもなんとかなりました。
40代くらいから気をつけていても故障しそうになり、故障すると治りにくくなって来ます。
50代を超えてくると気をつけていても何かの弾みで故障します。
故障すると一定期間、完全に休まないと治らない。
だから、少しずつ先手をとって休むようになり始める。
アラフィフの頃は休むことと戦ったりして、出来るだけ休むのを先延ばしにしたりもします。
でも、アラカンともなるともう休みます。
あれちょっとヤバいという感じでも休んだりします。
だってその方が早く復帰できるから。
とは言え休んでばかりだと衰えます。
アラフィフを越えた頃から、筋肉の落ちが実感されるようになる。
筋肉は落ちているのに、動きはさほど変わっていないような錯覚にもなる。
それが、休むと途端に動きにも出てくるようになる。
筋力の落ちを昔よりも感じやすくなっているのかもしれません。
で、頑張る。
レッスンを増やしてみる。
とこれが意外に筋肉が付く。
少し張りがでたりもする。
意外にいけるもんだと思ったりする。
ここで問題が出てきます。
大事をとって休む。
ここは無理をしてでも頑張る。
この間で揺れるんですよね。
レッスンやトレーニングが増えると疲れる。
たまに筋肉痛のようにもなる。
そこで考えます。
これは大丈夫な痛みなのか?
それとも大丈夫じゃないやつなのか?
無理してでも頑張れば、また筋肉がついて動きやすくなったりする可能性もある。
でも無理をして続けて故障になってしまうこともある。
難しいんですよね。
解決策はありません。
自分の体と相談するしかない。
たまにしか相談しないと、どんな状態なのかが分からない。
だから日々、体の声を聞く。
どうなっているか観察する。
そうやってそろりそろり、続けていくしかありません。
ま、あまり無理はしないように。
と言って休んでばかりいると、すぐに衰えてしまうのも事実です。
芸能人格付けチェックのバレエを見て思う。
先日、テレビを見ていたら芸能人格付けチェックというのをやっていた。
お正月に見ていた番組がこんな時期にやっていたので、チラチラ見ていたらバレエが出て来た。
アマチュアとプロを見分けられるのかというチェック企画だった。
アマチュアの方は京都バレエ学校の踊れる男女で、プロはKバレエのダンサー二人。
これはけっこう違うんじゃないか、Kバレエだしと思って見ました。
案の定、最初に出て来た二人がポーズをとった瞬間に、これはアマチュアの方だろうなと思いました。
確かに上手です。
脚も上がるし良く回っているように見える。
でも、Kバレエじゃないんじゃないかと思いました。
そして二組目。
登場してポーズをとった瞬間に確信しました。
やっぱりこっちがKバレエの人だろう。
ダンスも随分違っていたように自分には見えました。
ポーズの決まり具合、シュエネの回り方、スポットの付け方やタイミング、脚の使い方、爪先、キレなどなどなどなど。
どこをとっても違うように見えました。
芸能人の方々がそれを見て判定します。
それが、ちょっとアレでした。
かなり多くの方々がアマチュアの方を選んでいた。
そんなもんなんのかなぁと思いました。
バレエは日常的に観られるものではないのは知っています。
一般の人がバレエを観に行くことは殆どないと思います。
それでも、あれだけ違えば分かるんじゃないかと思っていましたが、それは自分の勘違いだったんですね。
普段から見ていないものは、やっぱり分かりずらい。
そういうものなんだと思いました。
プロはプロの技術でプロの演技をしなければいけません。
でもそれを見てプロの演技だと分かる必要はない。
見ている人はそれが良かったかどうか、好きか嫌いか、それだけのことなんだと思います。
技術ではなく感動を見せる。
そのためにプロの技術は必須だけど、プロの技術があったからと言って伝わるかどうかは分からない。
厳しい世界ですね。
なんとなく、整体など手技の世界でも言えることかもしれません。
年を感じる。
いつの頃からですかね。
年を感じるようになりました。
最初に自分の歳について考えたのは20歳位の時でした。
大学で剣道部で1年生の時の3年生が、何年かして卒業後にやってきて、徹夜をするときつくなって来たというのを聞いて、そんな大学出たくらいでもそんなことがあるんだと思った記憶があります。
でもまあ自分自身は20代前半はそんなことは感じませんでしたけど。
30歳位になって徹夜は厳しいかなぁと思ったようには思います。
自分自身のこととして年齢について最初に考えた(感じたのではなく)は、35歳の時でした。
歳について考えたというのとは少し違うかもしれません。
この時、35歳の時にもう折り返しだなと思いました。
当時の平均寿命は70代後半だったと思いますけど、人生の最後半を別にしたら、35歳でちょうど中間地点を折り返したんだなと思いました。
折り返しだとか中間だとか、後は下るばっかりだとか、そんなことを思いました。
せっかく生まれて来たんだから、自分の人生は自分で何とかしたいなぁと思って、会社を辞めることや独立することを考え始めたのもこの頃でした。
体力的なことも少し感じ始めたのがこの時期だったと思います。
でもまあ、若かった。
落ちたなぁとか言いながら、たいして落ちていない、下っていない、感じていない時期でした。
40歳を過ぎて暫くしてガクンと感じたことがありました。
髪(白髪)と目(視力)と歯だったと思います。
筋力的には落ちている感覚はありませんでしたけど(今思うと落ちてはいましたけど)、ポツポツ白髪が上下に出始めて、目が少し見えづらくなってきて、歯がどんどん悪くなって来た時でした。
45歳で知人に誘われてダンス作品を躍らせてもらいましたが、その時のリハーサルで物凄い筋肉痛と筋疲労が起きて、これが歳かと思いました。
それまでも少しずつ歳は感じるようになっていましたが、大きな舞台で踊ることになって、その時は急にリハーサルが始まると、きちんと筋肉が悲鳴を上げたので、それと分かった感じです。
50歳を過ぎてかなり体が重くなりました。
確か52歳の時にデラシネラの小野寺さんのワークショップに行って、一人50代だったことがあります。
この時は二日目から筋肉が引きちぎれそうな痛みと重さがありましたが、顔だけは平気な顔をしてレッスンに出ていました。
壊れそうな感覚もあったので、毎日のケアと少し手を抜くところは抜くことにしていました。
40代くらいから、踊っていて壊れそうな感覚の時に、そのままやっていると必ず壊れるということが分かっていましたから。
それでも何とか乗り切って、まだまだ動けるもんだなと思いました。
年齢は筋肉の重さ、体の重さ、ケアの方法などで感じていました。
50代後半に入ってまたダンス作品に呼ばれリハーサルが始まりました。
ここは大人の作品でしたが、それでも年齢は一番上。
壊れそうな感覚が出て来たら、壊れないくらいの体に戻すことに気を付けました。
どうするかと言うと、ケアですね。
睡眠時間や風呂やストレッチや温めることなど。
出来ることは出来るだけやるようにしました。
無理はしない。
というか出来ない。
無理をすると壊れるのが分かってましたから。
このころ(50代後半)は無理をすれば壊れると分かって、無理をしないように出来るようになった年代ですかね。
このころから、トレーニングが難しくなって来ました。
筋トレ的なトレーニングをしようと思って始めると、暫くして痛みが出てしまいます。
痛みをやりくりしながら続けていると動けなくなる。
トレーニングが出来なくなって来たのかもしれなと思ったりもしました。
だからトレーニングよりもリハーサルやレッスンで筋力をつけるようになりました。
歩幅を広げるだとか、ストレッチ時間を長くするだとかです。
体脂肪が増えたのも原因だろうと思います。
体重は増えないのに体脂肪だけ増える。
筋肉量が減っているということですね。
アラカン(アラウンド還暦)になって一番歳を感じるのは、飲めなくなったことと食べられなくなったことです。
まあ、普通の人位には飲んだり食べたりしますけど、自分の以前と比べると減って来た。
アルコール料は本当に減りました。
昔の荒木を知ってる人からは信じられないと思います。
ビール一杯でけっこう気持ち良くなるんだから。
とは言えウィスキーはストレートで飲んだりしますけど。
そして食べる量も減った。
飲もうと思えば飲めるし食べようと思えば食べられるんですけど、そんなにいらなくなった。
すぐに腹が一杯になります。
もっと飲んだり食べたりしたい。
本当にもっと飲んだり食べたりしたいんですけど。
それは少し残念なことです。
しかしまあ、食欲もそれほどある訳ではないんですけどね。
体はまだ動きます。
疲れやすいし重たいですが動く。
過去の自分と比べれば格段に落ちてますが動けます。
20歳の時に思い描いていたアラカンの爺さんよりはかなり動けていると思います。
体が疲れて重くなって動きずらくて踊れないってことはないです。
動画を撮ったりすると動きが緩慢には見えますけど、見られないという程でもない。
出来れば気が付かないうちに70位になっていたいなと思います。
あれっ!?
てなもんで。
自分の年齢に気が付かないように。
普段通りに踊っていたら70超えてた!?みたいな人になりたいと思います。
そして次回作を考えているような人になりたい。
いや、別になろうと思わなくても良いか。
今と変わりなく次回作を考えてればいいだけなんだから。