一回で治る整体院はリピートされないから潰れてしまうって本当?
一回で治ってしまう整体院は、患者さんがリピートしないので、潰れてしまうという話って本当ですか?
と、質問されました。
嘘です。
そんな事はありません。
仮に本当に全員の患者さんを一回で治してしまう先生がいたとしたら、ものすごい反響を生んで繁盛店になります。
予約が取れない整体院になってしまいます。
一回で治ってしまったというのは、口コミで広がります。
良い噂はそんなに高確率では広まりませんが、それでも10人に1人くらいの患者さんは、あそこで一回で治ったから行ってみればという事になります。
だから、一回で治ってしまう整体院は繁盛店になる事はあっても、廃業って事にはなりません。
でもたまに、うちは一回で治ってしまうので、患者さんがリピートしないんだと言う先生はいます。
そういう先生が廃業した事はありました。
25年も整体師をやっていると、そう言う先生を何人か見てきました。
それは、たぶんその先生の勘違いだったと思います。
一回で治っていないんだろうと思います。
その場では痛みが取れたとしても、帰り道に痛みがぶり返したり、翌日また痛みが出たりという事だと思います。
皆んな一回で治ってしまって次に繋がらない、と思っているだけだと思います。
一回で治ってしまう事は本当にあるのかというと。
あります。
一回で劇的に治って痛みが消えてしまう事はあります。
そう出来るように日々精進していれば、そういう事もあります。
痛みの種類にもよりますが、全く痛みが変わらないという事は殆どありません。
ただ、患者さんの感じ方というのもあったりします。
10の痛みが5になったら、ぜんぜん良くなってないと思う人と、殆ど良くなったと思う人がいます。
それは人それぞれだと思います。
てあて整体院は荒木はどうかというと、一回ではなかなか完全に治る事はありません。
殆どの痛みは10が3くらいにはなりますが、残っている事が多いです。
もちろん一回で良くなるという人もいます。
腰痛の場合だと3回から5回くらい通ってもらってゼロになる感じです。
それは最初から整体の施術方針をそうしているからです。
てあて整体スクールで教えている整体は、患者さんの体の歪みや関節の動きの悪さを改善し、筋肉を緩く動きやすくする整体です。
その事で血流を良くして、痛みを感じる物質を流し去り、炎症や損傷している部位の細胞が入れ替わり、生理的な健康な状態の細胞に戻る事を促すような整体です。
その場で瞬時に一発で痛みが消えるというような魔法の方法を教えている訳ではないし、実際の整体院でもやっていません。
だから3回から5回は通ってもらいたい。
その説明もします。
その上で痛みが取れてしまえば卒業です。
患者さんが卒業(治ってしまう)したら提案する事があります。
月に一回程度、体のメンテナンスで来てはどうですか?という事です。
毎日仕事で疲れた体は、何もしないと歪みや疲れが溜まります。
それを月に一回程度、歪みをとって、筋肉を緩め、軽く動きやすい体にしてみてはどうですか。
という提案です。
10人に1人くらいは月に一回来てみるかという事になります。
そういう人を増やしていくと、経営としては成り立ちます。
カリスマでも神の手でもありませんが、患者さん自身の治癒力を伸ばして健康になってもらう事を目指しています。
一回で治る事はそう多くはありませんが、数回かければ良くなる整体を教えています。
自分でも良くなってもらうために、授業にはストレッチや体の使い方も入っています。
てあて整体スクールは生徒募集しています。
入学は随時受け付けています。
入学前に授業見学や整体体験を無料で受けて下さい。
連絡お待ちしています。
てあて整体スクール
東京都練馬区東大泉 5-27-18-A問合:mail teate@nifty.com
LINE https://lin.ee/H5NyjYT
2025年11月の見学日
14、15、16日
21、22、23日
28、29、30日
痛い整体と痛くない整体はどちらが効果があるのか。
整体を受けに行くと、痛みを伴う整体と痛みのない整体があります。
どちらに効果があるんでしょう。
てあて整体スクールでは痛みのない整体を教えています。
押したり揉んだり体重をかけたりせずに、全身の筋肉を緩め血流を良くし筋肉の動きを改善するのが指針整体です。
もちろん強く押す事も強く揉む事もありません。
骨格調整や特定の筋肉の調整をするマッスルエナジーテクニックは、ボキボキ音がなるような方法ではないし、急激な回転や牽引もしません。
指針整体とマッスルエナジーテクニックという手技は、痛くない整体ということになると思います。
痛くない整体に効果はあります。
この整体で25年続けてきました。
患者さんに受け入れられなければ、ここまでは続かないでしょう。
てあて整体と同じように痛みのない整体は他にもあります。
そういう整体も効果があって続いていると思います。
痛い整体には効果はあるんでしょうか。
あると思います。
痛みの種類にもよりますが、痛みを伴う整体も効果はあると思います。
硬くなった深層筋や硬くなって動かなくなった神経そのものを動かす時、短時間で動かしたり緩めたりしようとすると、どうしても痛みを伴ってしまう事があると思います。
そういう(痛みを伴う可能性のある)整体も当然効果はあると思います。
両方に効果がある可能性があるのなら、痛みのある整体なのか痛みのない整体なのか、どちらを選ぶかは整体師の考え方や好みだと思います。
そして、どちらの整体を受けるかは、患者さんの考え方や好みの問題だと思います。
痛みを伴う場合でも、長時間かけてしまうと、逆効果になる可能性や、事故や故障の可能性があると思います。
逆に痛みを伴わない場合は、伝わる刺激が少なすぎて、効果が出ない事もあると思います。
どちらを選ぶかは個人の考え方だと思います。
てあて整体スクールでは揉み返しのない、痛みを伴わない整体を指導しています。
現代人の体を考えても、痛みのない負担の少ない整体を広めたいと思っています。
生徒さん募集しています。
授業見学や整体の体験をお待ちしています。

整体師は皆んなを健康にする仕事です。
整体師がやっているのは、痛みを取ったり歪みを治したり、さまざまな症状を改善することです。
それは、皆んなが健康になるということです。
世界保健機構(WHO)という機関があって、その日本法人が翻訳した文章があります。
健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。
「肉体的にも精神的にも社会的にも、すべてが満たされた状態にある」とあります。
整体師が精神的や社会的な問題に踏み込むことは出来ません。
でもね、身体が満たされた状態であれば、精神的にも安定することにつながります。
身体と精神が安定し満たされた状態になれば、社会的にも満たされた状態に向かっていくんだろうと思います。
ということで整体師は肉体的な問題を扱います。
もちろん、精神的な事も考えながらやっていますけど、基本的には肉体的な問題を扱うのが整体師だと思っています。
皆んなが肉体的に健康になるために、痛みを取ったり歪みを治したり。
姿勢や歩き方や体の使い方も教えているのはそのためです。
てあて整体スクールは整体師を養成しています。
最短半年で整体師になる技術と知識を身につけられますが、卒業は自分で納得いくまで通ってからです。
何度通っても授業料は変わらず、1年でも2年でも通う事が出来ます。(無料リピート制)
力を使わず全身を緩め動きやすくする指針整体と、ボキボキせずに骨の歪みの調整や特定の筋肉の硬さをとるマッスルエナジーテクニックを身につけられます。
練馬区大泉学園で指導して20年。
授業の見学や体験は無料です。
問合お待ちしています。
てあて整体スクール
東京都練馬区東大泉 5-27-18-A問合:mail teate@nifty.com
LINE https://lin.ee/H5NyjYT
2025年11月の見学日
14、15、16日21、22、23日
28、29、30日
大手整体チェーンの倒産のベースとなっている業界の状態について
昨日は最近大手整体チェーンの倒産が相次いでいるという話を書きました。
そこでも少し書きましたが、美容系に参入する業態が増えている印象です。
単に美と言っても幾つもの種類があります。
先ず思い浮かぶのは美容医療です。
美容整形からプチ整形、脱毛サロンなども、これに近い業態だと思います。
美容医療は医療の範疇なので国家資格が必要ですが、顔を美しく変化させていくという意味では民間でも幾つも参入組があります。
小顔矯正など手技によるもの、顔ダンスや顔ヨガなど自分でトレーニングして変化させていくもの。
少し違いますが、メイクアップ術などの指導も同じような欲求に訴えているものだろうと思います。
次はボディメイク系のもので、以前はダイエットが主流でジムやパーソナルトレーニングなどでしたが、食事指導などをするものも増えて来ているようです。
ただ、ダイエットというより最近はボデイメイクしていくというものが増えているように思います。
パーソナルトレーニングが主流になって来ていると思いますが、ピラティスやヨガにもそれを求めている印象があります。
今年に入って大手ヨガスタジオチェーンが閉店しましたが、こちらはピラティスに押されてという印象です。
ピラティスは数年前からマシントレーニングをグループで行うものが増えている印象があります。
そして美容整体などを謳う整体やスタジオです。
美容というのが何を指しているのか調べた事がないので分かりませんが、小顔だったりスタイルや姿勢を良くしたりを謳っているのではと思います。
また、美容と謳わなくても、骨盤調整・矯正で痩せる(見た目の事だと思います)だったり、姿勢調整や矯正をするという店舗もあります。
美容関連と考えただけでこれだけあるのは驚きです。
これに食べ物(自然食)や薬膳なども加えて考えると、本当に広い範囲になると思います。
大手整体チェーンが幾つも倒産したり、大手ヨガチェーンが閉店したりは、これら美容関係の業態が飽和して来ているということだろうと思います。
整体は生き残れるのか。
と思ったりする人もいると思います。
正直言うと全く心配はしていません。
整体は美容とは基本的には別物です。
美容整体と打ち出す事で、美容関連に擦り寄っているんだろうと思います。
擦り寄っていかなければ、元々の整体でやる事になります。
体の調整をして痛みや症状に対応する療法を必要としている人はいます。
ただし、店舗数は増えているので、今までよりも分かりやすい宣伝や広告が必要と思います。
腰痛専門や肩こり専門というところが出始めているのは、そういう事だろうと思います。
てあて整体であれば指針整体やマッスルエナジーテクニックという手技、姿勢や体の使い方を指導しているという点などを知ってもらう事だと思います。
最近、大手整体チェーンが倒産しているようです。
昨年位から大手の整体チェーンが倒産しています。
全国展開していたところや100店舗200店舗展開していたところまであるようです。
最近はあまり調査に行っていなかったので知りませんでしたが、業界では話題になっているようです。
個人的に知らない名前もありましたが、一つのチェーンは自分の開業前後に良いネーミングとロゴだなと思って見ていたところもありました。
残念ですね。
全てではありませんが、業態的に似ているところがあるようです。
美容系のメニューが入っている。
回数券を販売している。
高額な料金プランもある。
というようなところのようです。
実際に受けに行った事がないので、伝聞で申し訳ありませんが、なんとなく想像が出来るようなビジネスプランというか形態かなと思います。
最近は美容系のサロンや個人が流行っているように思います。
スポーツジムもパーソナルトレーニングもボディメイクも、何らか美容系がイメージされるところです。
内装や立地や宣伝を考えると、家賃や広告宣伝費や人件費などの固定費が高く、粗利益率が低い印象です。
これだと、例えば回数券が売れなくなったり、新規の顧客が常に入らないと厳しくなる可能性があるように思います。
と、後からは何とでも言えますね。
経営されている方々は、それぞれに野望というか希望というかやりたい事があり、単に儲けだけを考えて始めた訳ではないと思います。
それが急に店舗数が増え人が増え売上が増えると、オペレーションが取りづらくなったり、自分の金銭感覚がおかしくなってしまったのかもしれません。
その後どうなっているか分かりませんが、どこか資本参加して救済され、それぞれの持っていた独自ノウハウ(があるのであれば)再出発してもらいたいと思います。
でも、また別の人たちや業界から、参入してくるのかもしれません。
個人の整体院もかなり厳しい状態になっている印象はあります。
てあて整体も正直、楽勝って事はありません。
でも個人ですから、経費の見直しや宣伝方法を変える事や、整体以外のセミナーなどもやりながら、生き残っていきたいと思っています。
美容系メニュー・回数券・高額な料金プランについては、どの個人整体師も考えた事だと思います。
どれくらいの料金が適正なのかは、東京などでは分からなくなって来ています。
安易に上げたり下げたりは出来ないと思っておいた方が良いかなと思います。
でも整体師が必要なくなったって事ではありません。
逆に専門性の高い技術と知識を持った整体師は、必要になって来ていると思います。
美容系やボディメイク(サイズダウン等))は、パーソナルトレーナーやスポーツジムやピラティスなども参入して来ていて飽和していると思います。
腰痛や肩こりなど筋骨格系の調整は、100年も前から多くの治療院などがありました。
疲労回復やリフレッシュは単価の低い揉みほぐし系のサロンが沢山あります。
それらではない専門性を持った整体師やセラピストです。
てあて整体では姿勢や体の使い方、腰痛や肩こりなど筋骨格系の痛みの出ないセルフケアの指導などが、整体の他に持っている専門性と考えています。
整体の手技自体も指針整体とマッスルエナジーテクニックという、他とは違う押さない揉まない体重をかけない、トントン軽い刺激を全身に入れる整体です。
揉み返しやボキボキがないというのは、整体としても特殊性というか他にはない訴求ポイントだと思っています。
整体師になる前に勤めていた会社の、創業社長が言っていた言葉を思い出しました。
チャンスはピンチ!
ピンチはチャンス!
患者さんは必要なセラピストや整体師を探しています。
求められる整体師・セラピストを目指してやっていきましょう。
てあて整体は開業24年になりました。 ありがとうございます。
ありがとうございます。
今日、2025年11月6日で整体院を開業して24年になりました。
2001年11月6日に43歳で開業しました。
それまでは企業に勤めていて、殆どは内勤で事業計画を立てたり商品管理をしていたりのスタッフ部門での仕事でした。
会社を辞め起業するのは、今考えるとけっこう大変でしたが、若気の至りというのか、勢いつけて飛び出した感じです。
最初の店舗はマッチ箱のような細長いビルの4階で、エレベーターが止まらないフロアでした。
5坪しかない店舗で窓は北向きだけ、冬はとても寒くて寒くて、患者さんにも申し訳ない事をしていたと思います。
当時から通って来てくれている患者さんとは、たまにその話をしたりします。
スクールを始めて手狭になって、4年ほどでそこを出て、家賃が倍以上のマンションに引っ越しをしました。
この時ははっきりと勝負だと思った記憶があります。
そこで10年くらいやって、現在の場所に引っ越しをして今に至ります。
今の場所は路面で広さも同程度にあり、立地が良くて決めました。
一度は路面でやってみたいという気持ちがありました。
開業して10年で5%位しか残らないと良く言われます。
中小企業庁や商工会議所によれば、企業は5年で約50%、10年で約70%が廃業するそうです。
小規模の店舗や整体院などは、それよりも廃業率が高い傾向にあるので、5%というのも大げさではないかもしれません。
でもね。
僕の周りの整体師は殆どが20年以上続けています。
2000年から2010年くらいにかけて開業した人たちは、しぶとく続けている印象です。
ここまで続けて来られたのは、通って来ている患者さんと生徒さんのおかげです。
自分も頑張ってはいますが、来てもらわなければ続けられません。
だから、100%患者さんと生徒さんのおかげです。
本当にありがとうございます。
だったら周年記念に何かやらないのか!って感じですが、来年は少し何か考えますが、今年は特にありません。
ああ良かったなと思っておいて下さい。
今のところ整体も整体スクールも暫く続けます。
あと25年とは言いませんが、5年は確実で、10年くらいは想定が出来ます。
一つ。
これからは少し、残したいモノについても考えようと思っています。
指針整体だけでなく、アレクサンダーテクニークについても、自分なりの伝え方を考えないといけないと思っています。
それと現代人の体について、少し何とかしたい。
これからも宜しくお願いします。
※最初の店舗最後の患者さん 2005/12/28
※最初の店舗での整体スクール 2005/12/11
よくこんな狭い場所でやってたもんだと思います。
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質問を沢山してくれる生徒さんはありがたい。
最近、入学された生徒さんはとにかく質問が多い。
これはこう言う事ですか。
こうじゃないんですか。
普通はこうですよね。
でも違うんですか。
どうしてですか。
ここはどうなっているんですか。
どうやれば良いんですか。
質問をしてくれる生徒さんはとてもありがたい。
それも沢山してくれる生徒さんは特にありがたい。
体のこと(解剖学)や整体の技術だけでなく、いろいろなことを聞いてくれる人は本当にありがたいと思っています。
質問するという事は。
それが分かっていないか。
理解していないか。
納得がいかないか。
違う考えがあると思っているか。
間違いと感じているか。
そういうことだろうと思います。
そして疑問があるという事は。
それを解決したい。
何かを知りたい。
吸収したい。
ということの表れだと思います。
逆に疑問がないということは、全て理解しているか、興味がないということです。
理解しているとは考えられないので、疑問がない場合は興味がないということになってしまいます。
いや、質問するほど理解出来ていない、何を聞いて良いか分からないという人もいます。
整体スクールに入学して間がないので、教えてもらうだけで精一杯ということかもしれません。
それでも聞いてもらいたいと思います。
今、話した事が分からないので、もう一回説明して欲しい。
何を言っているのか分からない。
説明が早すぎる。
大雑把すぎる。
細かすぎる。
何でも良いので聞いてもらいたい。
聞いてくれると、何が分かっていないのか。
どんな風に分からないのか。
どんな風に理解しているのか。
どのあたりの進捗なのかが分かります。
出来るだけ分かりやすく解説したいと思っています。
背筋や尾てい骨という言葉は解剖学では使いません。
患者さんと話をしていて、「尾てい骨が痛いんです」とか「背筋が痛いんです。」と言われる事があります。
そうなんですね。
尾てい骨のどの辺りですか。
とか。
背中のどの辺りがどんな風に痛みますか。
などと聞きます。
ああ、尾てい骨のこの辺りです。
背筋のこの辺りです。
みたいな答えを聞き出します。
背筋や尾てい骨という言葉は、実は解剖学では使いません。
背筋と患者さんが言う時、僧帽筋や広背筋、脊柱起立筋(腸肋筋、最長筋、棘筋)などを指しています。
背筋という言葉は一般的な背中の筋肉の事で、解剖学では個々の筋肉に別々の名前がついています。
一括して背中の筋肉全部を指す言葉はありません。
同じように尾てい骨という言葉も解剖学では使いません。
一般的には仙骨の下につながる、尾骨の事を尾てい骨というようですが、たまに、坐骨のことを尾てい骨と呼んでいる人もいるようです。
整体師が背筋とか尾てい骨という言葉を使わないのは、そういう理由からです。
整体師がそういう言い方をする時は、患者さんに伝わりやすいだろうと思って使っていることはあります。
これとは少し違いますけど、解剖的な呼び方が普通とちょっと違う場合もあります。
頭蓋骨はズガイコツではなく、トウガイコツと呼びます。
肘関節はヒジカンセツではなく、チュウカンセツと呼びます。
膝関節はヒザカンセツではなく、シツカンセツです。
これも、ズガイコツとかヒジカンセツとかヒザカンセツと言う時は、患者さんに伝わりやすいだろうと思って使ってます。
チュウカンセツやシツカンセツだと、どこだか分からないですもんね。

脱力するのは難しい!?
なかなか脱力が出来ないんです。
どうやれば力が抜けるのかが分からない。
知らないうちに力が入っている。
入っているなんて思ってないのに。
脱力するのが難しい人がけっこういます。
確かに整体などで体を扱っていると、力が入っていて、緊張していて、なかなか力が抜けない人がいます。
本人はもちろん力を入れている感覚はありません。
なのに入っている。
自分の体なのに自分でなんとも出来ない。
考えてみれば不思議です。
脱力するのは難しい。
そもそも力を入れていない(と自分では感じている)のに、力が勝手に入っているってどう言うこと?
って感じです。
普段から力を入れて何かをしている人が多いようです。
そんなに力を入れずに出来ることを、力を入れて筋肉をぱんぱんに使ってやってしまう。
それが普通だと思っている。
パソコンを打つのに、肩に力を入れて打ってしまう。
それが普通だと思う。
手指の先を動かすだけなのに、肩に力は入れなくても良いのに、つい入ってしまう。
入れてる感覚はないのに入ってしまう感じ。
何かをする時に呼吸を止めてしまう。
というか止まっている。
集中すると息が止まるものだと、思ってしまっていたりします。
呼吸を止めずに出来るのに、知らないうちに止めてしまっている。
自分の感覚的には止めてるんじゃなくて、止まってしまう感じ。
だから、止めないで息をしながらするのは難しい。
疲労が溜まって、すぐに筋肉が緊張する。
少しの力で良いのに、強い力を入れてしまったりする。
疲労が溜まってしまうと、筋肉自体が硬くなっていて、力を入れていないのに硬い感じがしたりする。
そうやって、知らず知らずに筋肉がいつも硬くなって行き、入れなくても良い時に力が入るようになっていってしまう。
どうすれば脱力出来るのか。
意外に難しい話です。
力を入れなければ良いだけなので、ようするに何もしないだけなのに出来ない。
何もしないことが出来ないって、考えてみれば不思議ですね。
何かをするのが出来ないのなら分かるけど、何もしないのが出来ないってのは、論理矛盾があるようにも思える。
力が抜けないのは、入っているのが分からないからです。
逆に力を入れてみるという方法があります。
力が入っていると言われて入っていないと思う場所があったら、そこに力をぎゅぎゅっと入れて抜く。
入れて抜くと、そのギャップで力が抜けた状態が感じられて、入っている状態との違いがわかるかもしれません。
一つ一つ確認していく。
仰向けに横になって、目を瞑って、体が床とくっついている部分の状態を一つ一つ確認していく。
頭の後ろはどうか、首は、肩は、腕は、背中は、腰は、お尻は、太ももは、ふくらはぎは、踵は。
と一つ一つどんな感じか確認していく。
そのことで力が入っているかどうかがわかることがあります。
寝る前にやると良いと思います。
ストレッチや軽い運動をする。
関節周りが硬い人は、先ずその関節を動かします。
肩の力が抜けない人は、腕をぐるぐる回す。
何度も何度も回していると、力が入っている人は疲れます。
その疲れた後に、力が入りにくい状態が来ます。
痛みがあるのならダメですが、そうやって固まっている部分をどんどん動かしてみるという方法はあります。
いずれにしても、ちょっと時間を作らないと難しいですね。
コツみたいなものはないと思います。
疲労の蓄積や力を入れる体の使い方など、長年の生活習慣の結果が、脱力出来ない状態を作っています。
気長にやると良いと思います。
力が入っていて良いことはありません。
何もしていないと思っても力が入っていると、入れなくても良い力が入っている事になり、エネルギーの無駄遣いだし、疲れます。

季節の変わり目は体調管理をこまめにやりましょう。
10月の最初は30度近くの日もありましたが、最近は15度くらいしかない日もあって、どうなってんだと思う今日この頃です。
季節の変わり目は体調管理をこまやかにしましょう。
体が追いついていません。
夏の体は汗をかいて体表温度を下げるような対応をしやすくなっています。
逆に冬は汗をかきずらく体表温度が下がりにくくなっている。
というような事が他にもたくさん体の中で起きています。
その変化は季節の変わり目に徐々に変わっていくはずなんですが、これだけ急に変わるとなかなか追いつきません。
で、体調を崩してしまう。
このところは、首肩や背中の上の方が変だという人が増えています。
肩こりや首こり、寝違えや、背中ぎっくりみたいな感じです。
まずは着る服で体温調整出来るようにしておきましょう。
急に寒くなったから、セーターを着る気にならないのは分かります。
そんな時は薄っすいダウンベストをちょと羽織るとか、首にコットンのストール巻くとか、綿カーディガンを羽織るとか。
そして体を動かしましょう。
体の変化を促進するために、血流を良くして筋肉を柔らかくしておきましょう。
散歩でも良いし、無意味に歩いても良い。
ちょっと外をうろうろしてみて下さい。
歩くには良い季節になりました。
季節の変わり目は体調管理をこまめにやりましょう。
冬に備えて体を馴染ませましょう。





