習慣を手放す
人は習慣の中に生きています。
たぶん脳の構造もそうなっているんだろうと思います。
何かをする時にいちいち考え直していたり試していては先に進みませんから。
いつもやっている事は、いつもと同じようにやれば、いちいち考えなくても、だいたいは出来るようになっています。
それはとても楽で便利な仕組みだと思います。
でもそれが上手くいかなくなったら、けっこう困ります。
いつものようにやっているのに、上手くいかない。
どうすれば良いか。
いつもと変わらない(はず)なのに、全然上手くいかない。
いつもと同じようにしているのに、結果がいつもと違う。
ということになります。
習慣の中に生きているというのは、まあこういう話のことを言っています。
とても便利なんだけど、とても不便になることがある。
だったらその習慣を手放して、全く初めての時のように試してみれば良いんじゃないか。
確かにそうです。
でも、習慣の中に生きているので、何が習慣なのか、何を自分がやっているのかは、とてもとてもわかりにくい。
猫背の人は自分が猫背にしているとは思っていません。
自然にしていればそう(猫背に)なっている。
自然なんだから、とくに何もしている訳ではない。
だから何を手放せば良いのかが分からない。
そこで猫背ではなく胸を反らそうとしたりします。
そうすると、猫背にしている自分と、胸を反らそうという自分が共存してしまう時があります。
ブレーキ踏みながらアクセル踏んでるみたいになってしまう。
固まります。
疲れます。
困ります。
でも、何もしてないのに猫背になってるんだから、反らすしか方法がない、と思ってしまっている。
じゃなくて、猫背にしてるのをやめれば良いだけなんだけど。
習慣を手放すのは難しいですね。
何が習慣かが分からないんだから。
何かの拍子に気がつくと、簡単に戻ったりします。
何もしていないのに、元にもどって、それこそ猫背じゃなくなったりする。
そうなると良いんですけどね。
そんなことを扱っているのがアレクサンダーテクニークだと思ってます。
なかなか面白いです。
体は固まる事も止まる事も出来ません。
長時間、椅子に座っていると、いろいろなところが凝ってくる。
同じ姿勢で立っていると、どこかが硬くなったり痛くなったりする。
良くある事です。
体を同じ姿勢や形のままにしておくと、当然固まります。
と思ってるでしょ。
でも、体は固まる事も止まる事も出来ません。
生きている間は体は動き続けています。
いやいや、止まってるって言ってるじゃないですか。
確かに外見上は止まっているように、見えます。
でも止まっていません。
心臓はずっと動き続けています。
呼吸も止まる事はありますが、何分も止まっている訳ではありません。
血液だけじゃなく体液も流れています。
何か食べたら消化吸収が行われ、胃腸など消化管は動いています。
腎臓では常に血液が濾過されて原尿というものが作られます。
筋肉は柔らかい組織です。
硬くなる事はありますが、コンクリートみたいな硬さではありません。
止まれないんです。
固まれないんです。
だったら、動いている事を前提に体を使ってみると良いかもしれません。
椅子に座っている時も、背骨や股関節や肩周りの関節に動きがある事を知っておく。
心臓や肺が常に動いているので、その周りの肋骨やお腹を固めないようにする。
ゆらゆらゆれている揺らぎが、外見上は見えないくらいに小さくなっていれば、いつも同じ姿勢でいるように見える訳です。
体は固まる事も止まる事も出来ません。
常に動きがあってゆらゆらしている風に使ってみてはどうでしょう。
※10月22日に名古屋で初めての人のためのアレクサンダーテクニークを開催します。
ご興味のある方はコチラにどうぞ → https://teate.co.jp/blog/2409262.html
インスタライブ やりました。
てあて整体スクールのアカウントでインスタライブやりました。
https://www.instagram.com/teateseitai/
毎週末にやっていますので、興味のある方はフォローしてご視聴ください。
今日のテーマは【姿勢について】です。
ライブの内容を書いてしまっては元も子もないようにも感じますが、まあ、良いでしょう。
姿勢について。
姿勢は呼吸に似て意識的にコントロールするのが難しいものです。
意識がなくても出来るし意識的にも出来る。
意識的に出来るものなので、コントロール出来るように感じますが、コントロールするのが無意識でやっている姿勢だったり呼吸だったりするからです。
意識的にコントロール出来るのは、意識している間だけです。
無意識の状態になったら、意識的にはコントロール出来ません。
だから難しい。
ポイントは体の状態が変わった時に、変だとか違和感を感じる事を織り込んでおく事です。
人は違和感を感じる事を間違っていると感じやすい。
でも、今の状態を変える訳なので、違和感を感じるのが普通です。
だって今と違うんだから。
姿勢も呼吸もそこが最初だと思います。
ライブの中で話をした良い姿勢の作り方は二つです。
一つは良い姿勢だと思っている誰かの写真や動画を良く見る事。
視覚情報を使う方法です。
もう一つは椅子に座って作る方法です。
超簡単に解説すると、椅子に座って上半身を前に倒します。
骨盤から起こして来て、骨盤の下にある坐骨が椅子の座面に突き刺さった所で骨盤の動きを止めます。
骨盤の傾きはそのままにして、背骨を立てて来ます。
背骨が立って、骨盤・背骨・頭と上下に乗って、頭の重さを坐骨に直接感じる位置で止めます。
その時、胸や腹や背中や腰の緊張を感じます。
緊張が抜けていればOK。
そこが良い姿勢です。
たぶん違和感がある。
普段、猫背の人は体が反っているように感じます。
でも、それでOK。
いつもとの違いを感じているだけですから。
どうしてなのかはアーカイブをご覧下さい。
来週末にもやります。
お楽しみに。
インスタアカウン >>> https://www.instagram.com/teateseitai/
子供のためのアレクサンダーテクニークWS始めます。 (9/22)
ダンスやバレエ
ピアノやバイオリン
姿勢が気になるなど
子供の体が気になる
アレクサンダーテクニークは自身の使い方のワークです。
知らないうちに身についてしまった癖や習慣を、手放すことが出来たら。
今よりも楽に体を使え、今よりも楽にダンスやバレエ、ピアノやバイオリン、姿勢が良くなるかもしれません。
小学生を対象にアレクサンダーテクニークのワークショップ(WS)を企画しました。
初めての子供向けWS企画なので、初回限定の割引があります。
ダンスやバレエ、ピアノやバイオリンの時の姿勢が気になるお子さん。
姿勢や普段の体の使い方が気になるお子さん。
親御さん同伴で参加出来るワークショップです。
アレクサンダーテクニークは欧米のパフォーミングアーツ系教育機関では必須科目となっています。
英国ロイヤルアカデミーにもアレクサンダールームがあるくらい。
俳優さんやバレエダンサー、楽器演奏をする人などが受けています。
問合などお待ちしています。
注意:ハンズオンワークという手法でお子さんの体に触れる事があります。
肩口や首や頭、脇や腹などです。
触れられたくない場合は、事前におっしゃって下さい。
全てが触れるワークという訳ではありませんが、体を動かす時の補助などに触れる時はご容赦下さい。
絶対に触れられたくない場合は、参加はご遠慮頂ければと思います。
子供のためのアレクサンダーテクニークWS
対象:小学生日時:9月22日(日)9:30から11:00
場所:てあて整体スクール
東京都練馬区東大泉 5-27-18-A
(西武池袋線大泉学園駅8分)
料金:
同伴の親御さん1人は無料
定員:4名
注意:お子さんの体に触れる事があります。
嫌な場合はお知らせ下さい。
当日にも確認します。
問合:teate@nifty.com
https://lin.ee/H5NyjYT
骨盤から作る良い姿勢
良い姿勢になりたいと思う時、自分の体に対するイメージを変えるだけでうまくいく事があります。
今回は骨盤。
まず骨盤がどこにあるか感じるため、椅子に座って下さい。
腰を反らすように骨盤を立てると、坐骨という骨を左右のお尻の下に感じると思います。
骨盤を立てるとは、腰の下にあるお尻の間の硬い骨(仙骨)を、床に対して斜めでなはなく垂直(に感じるように)するという意味です。
坐骨が椅子に突き刺さるように座ると、同時に腰が反ったようになり、胸が伸びてくるような感覚があります。。
腰を反らしたり、胸を立てるのではありません。
骨盤を立てるだけで、その上にある腰や胸の状態が変わります。
ここ、重要です。
無理に腰を反らしたり、胸を立てたりすると、そこで筋肉を「使ってしまいます。
良い姿勢に筋肉は殆ど使いません。
体の各部の位置関係が自然だと、良い姿勢になり、筋肉はあんまり使わないんです。
その上で。
骨盤 → 腰骨 → 胸(胸郭・肋骨) → 首 → 頭
と乗っけていきます。
筋肉使わなくてもバランスが取れる位置に、乗っける。
この乗っける感覚も大切です。
筋肉を使って、そこに動かすのではなく、ただ上に乗っける。
そうやって出来るのが、骨盤のイメージから作る良い姿勢です。
試してみて下さい。
動画にも撮りました。
背骨の前面のイメージから作る良い姿勢【動画】
良い姿勢をイメージで作るシリーズ第二弾。
背骨の前面のイメージから作る方法です。
ダンスな方、バレエな方なら、「軸」の話と思って見てもらえたらと思います。
動画をご覧ください。
頭のイメージから作る良い姿勢【動画】
良い姿勢を作る方法は色々あります。
自分の持っている体のイメージを帰るのも一つの方法です。
例えば、「頭のイメージ」から作る良い姿勢というのもあると思います。
動画撮りました。
姿勢について具体的な話
先日の患者さんにベッドに”普通”に座ってもらいました。
どんな感じですか?と聞くと、普通です、いつもこんな感じ、とのことでした。
で、写真を撮って見て頂きました。
あれっ、けっこう丸いですね。
はい、そうなんですよ、けっこう丸くて猫背ですね。
普段の自分の姿勢を普通に感じているので、普段の姿勢は真っ直ぐな感じがします。
そんなに丸くないだろうとか、そんなに反っていないだろうと思っています。
これ自体は普通のことです。
人間はそうやって普段が普通と感じるように出来ています。
いちいち違和感感じていたら大変ですから。
でも、丸いですね。
そこで、姿勢を少し変えてもらいました。
感想を聞くと、けっこう反ってますね、とのこと。
写真を撮って見て頂きました。
あれっ、けっこう真っ直ぐですね。
はい、そうなんですよ、これでけっこう真っ直ぐなんです。
反ってる程ではない。
だから普段が変なんです、とは言いません。
普段は普段ですから、普通に感じるのがあたりまえです。
今は急に真っ直ぐにしたので、普段よりも反っている感覚がある。
それが普通です。
幾つか確認していきます。
股関節が緩んでいるか。
坐骨が立っているか。(骨盤が立っているか)
背骨・腰骨も立っているか。
頭は骨盤のだいたい真上にあるか。
その上でいつもより腰が反った感じだけど、それは反った感じだけで、力を入れてる訳じゃないのを感じてもらいます。
もしくは、力が抜けてる場所・位置・状態を探してもらいます。
瞬間的に感じるよりは、力が入っていないことに気が付きます。
これでも良いかも、というのを確認したいんです。
腰を反らすんじゃなくて、股関節を緩め、骨盤が力を入れなくても立てる位置を探し、その上に肋骨や頭を乗っけていく。
出来るだけ力がいらない場所を探します。
そうやって姿勢を作ってもらいます。
こんな状態もあるということを感じてもらいます。
たまに、試してもらえれば、少しずつ姿勢が変わる可能性が出てくる。
姿勢は呼吸や血流や内臓の状態に影響します。
見た目的にも大切ですけど、それ以上に体のために大切です。
気をつけて下さい。
良い姿勢で生きていこう。
最近、姿勢について感じる事
最近、90代の母と同居をすることになり、デイケアセンター的なところを何箇所か見学したり体験したりしています。
また、病院にも月に何度か行くようになりました。
高齢者の姿勢が良くない。
若者の姿勢も良くないですが、高齢者も良くない。
歳をとったんだから当たり前、とは思いません。
姿勢の良い高齢者もいます。
でも、姿勢の良くない高齢者の方が多いと思います。
殆どの人は猫背気味で腰が曲がって丸くなっています。
これにともないO脚気味の人もいます。
姿勢は呼吸や血流に、直接、影響します。
背中が丸くなっていれば、当然、呼吸は浅くなります。
血流も悪くなる。
肺は肋骨の中にあります。
背中が丸ければ、肋骨の前が潰れ、胸腔と腹腔(胸と腹の空間)が押しつぶされたようになっています。
心臓も肋骨の中にあるので、圧迫されている状態で、心臓から出た大動脈は背骨の前を胸から腰にかけて走っているので、これも曲げられたような状態になります。
良くないなぁと思います。
仕方がないと思わないでもらいたい。
姿勢は良くなります。
良い姿勢は呼吸と血流が阻害されていない、楽に息が出来て、自然に血液が流れている状態です。
沢山の人を見ていると、60代くらいから変化があるように思います。
80代くらいになって急に悪くなることもある。
気をつけてもらいたいと思います。
先ずは座っている時の姿勢です。
骨盤を立てることが大切です。
最初は無理に立てている感があるかもしれません。
それでもしばらく立ててみて下さい。
そのうちに少し慣れてくるので、慣れてきたら力を抜いて骨盤が立つかどうかためして下さい。
背骨は前後に湾曲があるので、上手く立てれば、力はいらないはずなんです。
座っている時にはそれが感じやすい。
座っている姿勢が良くなってきたら、立ってる時も気をつけて下さい。
先ずは座ってる時に気を付ける事です。
それでも無理ならアレクサンダーテクニークなど、自分の姿勢を見直すために使って下さい。
個人レッスンやグループレッスンがいろいろなところで受けられます。
荒木もやっています。
アレクサンダー・テクニーク
2014年11月にアレクサンダーテクニーク教師になりました。
アレクサンダーテクニークを教える人です。
教えるというと、何か具体的な方法を教えるように思いますが、アレクサンダーテクニークはちょっと違うように思います。
体験学習とも言われるように、実際に体験したその人自身の体感や経験を進めていくことで、本人が学んでいくような方法です。
回りくどい言い方ですかね。
でも、そうなんです。
その人自身が感じている事そのものなんです。
アレクサンダーテクニークは自身の使い方と呼ばれます。
体の使い方ではなく、自身の使い方。
何が違うの?というと、自身の中には体と心があって、その両方の使い方だからです。
体の使い方もだけど、心(意識)の使い方もです。
どちらも自分自身ということになります。
知らず知らずのうちに身についている、習慣的な動きや考えから離れてみる。
やらなくても良い(かもしれない)習慣をやめてみる。
そのためには習慣に気づく必要があります。
気づくために観察する。
観察しても気づかないこともあります。
そこを手助けするのがアレクサンダーテクニーク教師だと思っています。
もうすぐ教え始めて10年経ちます。
もっともっと教えたいと思います。
知らない自分を知ることが出来るかもしれません。
知らず知らずのうちに身についた習慣を手放すと、元々の自分が残るはずなんですけど、その体験は「知らない自分」のように感じると思います。
自分そのままなのに、知らない自分てのはけっこう面白い体験です。
アレクサンダーテクニークは個人レッスンだけでなくグループレッスンでも受けられます。
荒木は毎月グループレッスンをやっています。
個人レッスンも毎日受け付けています。
てあて整体院・アレクサンダーテクニーク
東京都練馬区東大泉 5-27-18-Ateate@nifty.com
https://lin.ee/H5NyjYT
※アレクサンダーテクニークの個人レッスンは40分5000円
メールまたはLINEから申込・問合下さい。