専門的になって行かない。
最近、ちょっと思う事があります。
整体師を20年以上も続けてくると、仲間も20年選手が増えてきます。
時代もあると思いますが、それぞれにいろいろ詳しくなる。
当たり前です20年も一つの事やってりゃあ少しは詳しくなる。
それにブランディングという物もありで、何かに特化するようにもなって来ている。
荒木の古い仲間はブランディングなんてしようと思ってやってる訳ではありませんが、少しずつ自分の得意分野がわかって来てそこに集約されていく。
専門的な分野に深く浸透するような仲間が増えています。
大してキャリアもないのに何かの分野の専門家みたいな顔してる人もいますけど、まあそれはそれできっと本当にブランディングという事なんでしょう。
今の時代、悪い事ではありません。
で、です。
専門的になってくるんです。
ちょっと表現がアレなんですけど。
何かの分野に詳しくなって、それ専門みたいな展開がされていく。
ところが荒木、ぜんぜん専門的になって行かない。
バレエやダンスは詳しいですけど、プロ向けになっていったり指導者向けになって行ったりしていません。
アマチュアだとか大人からバレエを始めたとか、そう言う人たちを対象にしています。
出来るだけ簡単に説明したい。
入り口で躓くのを止めたい。
分かりやすく分かってもらいたい。
もちろん、分かりやすく分かれない事もあります。
ダンスやバレエは体が出来ないと理解出来ない事もある。
でも、そこも含めて分かりやすく分かってもらいたい。
と思っています。
ベーシックな部分の解説が好きなんですかね。
その方が応用が効く。
だからアレクサンダーテクニークにも個人的にハマったのかもしれません。
アレクサンダーは心身の使い方で、何かのやり方や方法にもつながりますが、そのベースとなっている体や心の使い方ですから。
専門的な話もしたい時もあります。
まあでも。
そう言う話は、まあ、たまに。
ストレッチは引っ張らない!
「ストレッチは引っ張らないでね。」
整体スクールの授業中のことです。
生徒さんにストレッチの指導をしていて口から出た言葉です。
言葉だけ聞くと???って感じかもしれませんが、生徒さんがストレッチを引っ張り続けるものだと思っているようだったので出た言葉でした。
例えば肩こりの施術をしていて、肩周りを緩めているとします。
仰向けに寝てバンザイし、腕を斜め上の方向に引っ張ることがあります。
肩甲帯、僧帽筋や前鋸筋、上腕三頭筋や大円筋・小円筋などを伸ばします。
いわゆるストレッチです。
ストレッチの意味は伸ばすと言うことです。
だから腕を斜めに引っ張り続けてしまうことがあります。
問題は”引っ張り”という部分でなく、”続け”てと言う部分です。
患者さんの筋肉が引っ張られ、遊び(伸びる余裕)がなくなった後も、引っ張り”続ける”と筋肉に過度な負担がかかります。
筋肉が伸ばされた状態になったら、軽い程度の緊張(伸ばしている緊張)がある状態で、そのままにします。
それ以上は引っ張ることをしない。
持った患者さんの腕を、その長さのままにしておく感じです。
そんなんで伸びる?
と思うかもしれません。
でも、暫くすると筋肉がスルスルと伸びてきます。
それを
待ちます。
引っ張り続けるのではなく。
待つ。
そこがポイントです。
引っ張り続けると、逆に筋肉が緊張したり短縮したりしてしまうことがあります。
また、強く引っ張るとそれが損傷の原因になったりする可能性もある。
だからそれ以上は引っ張らない。
で、待つ。
これは自分でやるセルフストレッチでも同じです。
伸ばしすぎは禁物です。
一定の伸びを感じたら、そのまま脱力して待つことも大切です。