ダンスレッスンを休むかどうか
ダンスレッスンに行った時の話です。
神楽坂にあるセッションハウスでコンテンポラリーダンスのレッスンを受けています。
最近は松本大樹さんのレッスンですが、近藤良平さんや太田ゆかりさん、平原慎太郎さんのレッスンも受けていました。
今回は松本さん。
レッスンが始まって20分くらいしてからか、フロアエクササイズが終わり立ち上がってセカンドプリエをした時です。
プリエしながら頭からロールダウンしていきました。
そしたら、途中で左腰部がピキっと来た。
あっやばい!
瞬間的に思いました。
これはダメ。
すぐに、腰部を反らせて元に戻し、プリエだけしました。
プリエだけならなんともない。
どうかなぁと思いつつ、もう一回やってみると、やっぱりピキっ。
ダメかなと思いながら、次の動きまでやってみました。
出来なくはないが、腰が丸くなって上半身の体重がかかると、やっぱりピキっと来る。
やめた方が良いかなと思いました。
でも、ピキっの大きさがかなり小さいこと、特定の動くだけで来ることなど考えて、続けてみることにしました。
ただし、エクササイズが終わって振り付けに入って、動いてみてダメなら途中でもやめる。
振り付けに入ると、ピキっは出てきませんでした。
気をつけたことは腹圧でした。
腰が反ったりすると、すぐに抜けるように腹が緩む癖があります。
それに気をつけた。
そしたら続けられました。
患者さんから相談されたら、たぶん一旦は休んで下さいと言うような案件です。
40代を超えた頃から、ダンスの故障が増えました。
本番前にレッスンやリハーサルが積んでくると、数週間前あたりにどこかを故障していました。
良くないですね。
本番に間に合わなかったことはありませんが、リハーサルが全力で出来ない時期がある。
それで、少しずつ気を付けるようになりました。
40代は気をつけていると、故障が減りなんとなく分かるようになりました。
ところが、50代に入ると、気をつけていても故障するようになりました。
50代の故障は休まないとレッスンも出来ません。
だから50代は怪しくなると早めに休むようにしました。
レッスンも中断したり、リハーサルも1回くらい休んだり。
60代です。
60代でも年に1回くらいのペースで舞台や本番がありましたが、故障はやっぱりつきものでした。
東京2020オリンピックの時も、6月くらいに怪しい時期がありました。
その時は痛みがあるままテーピングや晒しを巻いて、動きだけやっていました。
60代は接触的にケアをしないとダメですね。
今だにレッスン以外の日は軽いストレッチくらいしかしません。
たぶん、筋トレや簡単なエクササイズを日常的にしないと、難しいんだろうと思います。
自分の場合は40年ダンス歴と整体師歴25年なので、なんとなく判断しやすいとは思っています。
でも、一般的には痛みが出たら、そして50代以上だったら、すぐに休むべきです。
その方が圧倒的に早く治るし早く復帰出来る。
それが嫌なら日常的なケアやトレーニングやストレッチが必須かなと思います。
自分のことを棚に上げてなんですが、そう思います。
インストラクター向け 症状改善と仕組みの講座 @名古屋
インストラクター向け
膝痛の解剖学(仕組み)とケアの方法やストレッチの講座
ダンスやエアロビクスやジャザサイズなどを教えている、インストラクター向けの講座です。
レッスンの中で参加されている生徒さんやクライアントさんから、肩こり・腰痛・膝痛などの症状について相談されたり、その症状が原因でレッスンが受けられないなど言われることがあると思います。
そんな時、ダンスやエクササイズの知識だけでは答えることが出来ず困っていませんか。
解剖学や動きの知識は持っていても、症状とどう結びつけるかは苦手な方もいるかもしれません。
症状と解剖学的な知識を結びつけ、ケアやストレッチの方法を学ぶ講座です。
腰痛は盛会のうちに終わりました。
次は膝痛を行います。
第一回インストラクターのための 腰痛の解剖学とケアとストレッチ
終了しました。
第二回インストラクターのための 膝痛の解剖学とケアとストレッチ
・膝痛が起きる筋肉と、どうして膝痛になるような状態になったのかの解説
・膝痛になっている状態を解消するケアやストレッチ
・本人が膝痛を解消するための、ストレッチやケアの方法の指導法
講座概要・膝痛編
場所:てあて整体スクール名古屋教室愛知県名古屋市千種区今池 2-1-16 八晃ビル408
時間:1時間30分
料金:6,000円(消費税込)
定員:6名
備考:各回、オリジナルテキスト(10ページ前後)がつきます。
動画撮影OK。
開催日:4月23日(火)17:00〜18:30 膝痛
問合:申込は参加希望日程を記載して下さい。
teate@nifty.com
https://lin.ee/H5NyjYT


「ダンス専科」への道 荒木靖博65歳 ③ 膝
4月6日に本番のある「ダンス専科」に出ます。
神楽坂セッションハウスです。
リハーサル的なスタジオレッスンが始まって1ヶ月くらいになりました。
今回はレッスン中に行っている動き(シークエンス)を踊るという作品です。
フロアでの動きが結構あるという話を以前にも書きました。
膝がね。
表題に年齢が書いてあります。
65歳です。
別に年齢は関係ありませんが、関節の変形などは加齢により増えてきます。
これはまあ自然の摂理ですから。
そういうものです。
荒木もいろいろなところが変形しています。
膝も、いや、膝ではなく右膝の半月板が薄くなっています。
レントゲンを撮ったら膝関節の裂隙が狭くなっているので、たぶんそうなんでしょう。
膝周りが変形していると、痛み出る事があります。
もう数年前からたまに痛みが出ます。
その度にストレッチをしたりしてやり過ごしています。
変形は治りませんが、ストレッチで位置関係は修正出来ます。
筋トレや体の使い方で、動きも修正できます。
位置と動きが修正できれば、痛みはある程度は消えます。
今はそんな状態です。
骨の変形があって痛みが出るのは普通のことです。
でも、普通だからと言って放ったらかしにはしません。
たまに、痛みがあるのは当然みたいな言い方をしますが、そんなことはないと思います。
痛みは状態を表している事が多いので、きちんとケアをして状態を良くしてあげる、元の状態に近づくようにしてあげる。
そうすれば、痛みの軽減もあるし、状態も悪化だけではないと思います。
腰にも変形があるんですよね。
実は首(頸椎)にも。
ダンスの故障の原因は疲れとテクニック
ダンスやバレエには故障はつきものです。
つきものだと言って仕方がないという訳ではありません。
故障の原因は疲労とテクニックの問題があると考えています。
テクニックの問題はプロには少ないですが、振り付けの問題としてあるかもしれません。
アマチュアの人はテクニックを誤解していたり、理解しているのに筋力や関節可動域が足りなくて問題になることがあります。
疲労はどちらにも問題です。
仕方がないと考えているようでは故障は防げません。
ダンスの故障について動画にしました。
ご覧下さい。
バレエ・ダンス Q&A
「バレエ・ダンスQ&A」ページの紹介です。
バレエ・ダンス Q&A >>>
このサイトには「バレエ・ダンスQ&A」というページがあります。
これまで書いたバレエやダンスに関する記事をまとめたページです。
大人からバレエを始めたりダンスを始めたりすると色々と疑問が湧く事があります。
バレエやダンスの先生も説明してくれますが、やっぱり専門家のプロの言葉は伝わりにくいことがあります。
(いやディスってる訳ではありません。)
その先生の言葉と始めたばかりの人、普通の人の間をつなぐような解説をしたいと思って書いています。
ターンアウト
プリエ
ルルベ
トウシューズは何歳から?
力が抜けない
スポクラで上手くなれるのか
開脚180度
などなど
解剖学的な解説だけでなく、ダンス歴39年の経験からの話もあります。
特にクラシックバレエの体の使い方は、日常的な体の使い方と違う部分があります。
同じ言葉を使っていても違う事を言っていることがあります。
「脚を開く」と言えばバレエではターンアウトですが、普通の人なら足と足を離します。
簡単な事ですが、そんな違いが少しずつ積み重なって誤解が起きている事もあります。
参考になればと思います。
また、何か聞きたい事があればメッセージなど下さい。
バレエ・ダンス Q&A >>>
顎と胸と腰とお尻に注意しながらターンアウトって・・・
大人バレエなみなさんに向けて書いてます。
バレエのクラスに行くと先生が注意をしてくれます。
出来ていないところや違った事をしているところ、何も考えず何気なくやってしまっている事。
いろいろな注意をしてもらえます。
あれ一度に全部出来ますか?
全部一度は無理だと思うんですよね。
注意するところが多過ぎる。
顎が前に出ないようにしながら
胸の下が開かないようにして
腰はそらないようにしながら
お尻を締めて
で
ターンアウトも忘れずに。
ついでに言えば。
指先や肘の方向や顔の向きまで言われます。
無理だと思うんです。
でも、注意しないといけない。
一つ一つ別々に注意するから無理なんだろうと思います。
体は一つです。
首と胸と腰は一つの背骨の上中下の部分のことです。
背骨の上の部分だけ動かすことは無理です。
上を動かせば中も動くし、それにともなって下もついてくる。
だから首・胸・腰は一つの背骨と思って動かしてみる。
同じように胸や腰や腹とお尻も上半身と言う意味では一つのものです。
どれか一つだけを取り出して、全く別に動かす事は出来ない。
でも、それが出来るかのように、というとちょっと違うかもしれませんが、別々に分けられないものを、別々に名前をつけて、別々に動かそうとしてしまう。
全部一つにするというのは難しいと思います。
でも、奇跡的に(失礼!?)先生に「今のっ!」「出来てるっ!」「それそれそれで良いのよっ!」と言われた時の、体全体の状態を覚えておくことは出来るかもしれません。
出来てると言われた時の、体全体がどうなっていたか、首や胸や腰やお尻を含めた全体がどんな感じなのか。
それを全体として掴むというのは、一つの方法・アプローチとしてあるんじゃないかと思います。
試してみて下さい。
大人バレエなストレッチのこと
ストレッチと言えばどんなものを思い出しますか。
バレエやダンスの前にはストレッチをしますが、それぞれどんなストレッチをしていますか。
ストレッチは意外に誤解している人が多いので、解説動画を撮りました。
特に大人からバレエを始めた人や、普段は運動をしたことがない人に見てもらいたいと思います。
レッスン前後のストレッチはそれぞれ意味が違うし、内容も違える方が良いんです。
知らないよりも知っている方が故障を防ぐにもパフォーマンスを上げるにも良いと思います。
大人バレエな故障の原因【動画】
てあて整体院には大人からバレエやダンスを始めた人やプロダンサーが沢山いらっしゃいます。
荒木自身がダンスをやっているということもあり、また、開業当初はダンスの故障を見る整体師というのが本当に少なかった。
最近は本当に沢山のダンサー整体院みたいなところが増えていて隔世の感があります。
ダンス、特にバレエは独特の言葉を使うので、その言葉の解説が面倒という事や、レッスンを続けたいのにすぐ休めと言われる事などがあって、ダンスの故障を見る整体院は重宝されるんだと思います。
プリエもルルヴェもターンアウトも説明する必要がなく、レッスンやリハーサルは基本的に休まないということも説明する必要がありません。
そんなこんなで多くのダンスをしている人たちに来ていただいています。
沢山のダンサーや大人バレエな人たちを見ていると、故障の原因というかベースには「疲れ」があることが分かります。
そして疲れがどうしてたまるかも分かります。
やってる人は皆分かってると思いますけど。
で、その疲れや疲れの予防法、ケアの方法も含めて、ダンスの故障の原因について解説しました。
いつもは文章ですが今回は動画です。
ご覧下さい。
ダンスの楽しさ
最近、ちょっと思うところがあります。
なんというかこれはちょっとアレで、何が言いたいのかわからなくなるような予感がしながら書き始めています。
35歳位の時にニューヨークに行きました。
もう30年近く前になります。
会社の関係で半分以上は仕事。
でも夜の時間と日曜に自分で使って良い時間をもらいました。
夜、意を決してアルビンエイリー舞踊団のクラスを受けに行きました。
初めてのニューヨークでしかも夜。
全く行ったことがないクラスに一人で行くんだから、けっこうな決心がいったのを覚えています。
当時はセントラルパークの真ん中くらいの西に沢山並んだアパートのようなマンションのようなビルの上の階にありました。
入り口は本当に暗くて、エレベーターの前に黒人のおじさんがこっちを睨んで(のように見えた)座っていました。
恐る恐る上層階に行き、受付に行くと日本人のような人がいて受付をしました。
カ・タ・コ・トの英語で話すと、日本人ではなく中国人のようでしたけど。
クラスはコンガの生演奏にアフロヘアを振り乱しながら杖で床をゴンゴン叩きながら行う女性。
参加してたのは10数人の黒人女性と白人女性一人で日本人荒木。
同じツアーの日曜にブロードウェイダンスセンター(BDC)というところにも行きました。
こちらは日曜ということもあってか、様々な年齢と人種が入り混じっていました。
鏡前を占拠していたのは日本人女性4・5名。
踊れる人達です。
荒木はものすごくスタイルの良い黒人男性の後ろにつきました。
斜め前には老婆と隣に10歳くらいの少女がいました。
先生は恐ろしく踊れる人でしたが、スタイル男性は全く踊れず、ちょっとがっかり。
でも老婆と少女は楽しそうに曲に体を動かしていました。
次にニューヨークに行ったのは7・8年前で55歳の時。
その時はダンス・ニュー・アムステルダム(DNA)というスタジオに数回。
DNAは今はないようで残念ですけど。
そしてルイジスタジオとステップス(steps)にも行きました。
DNAの更衣室では老人男性と一緒になったので、なんとなくカ・タ・コ・ト英語でタドタド聞いてみると、どこかの大学の教授とかで、休日に体を動かしに来ているとのこと。
また、別のクラスではダンスで在外研修に来ている日本人と同じクラスを受けましたが、半分はプロのような人たちで半分は近所のおばちゃんと言うと失礼ですが、普段着の女性達が来ていました。
ルイジスタジオに行った時は、半分は近所のマダムで一人日本人OLさんが来ていました。
ルイジスタジオのマダムは、指導しているフランシスさんにルイジはそんなこと言ってなかった的なことを言っていたりして、楽しく踊っているようでした。
同じクラスにブロードウェイで踊っていると言う女性が一人いて、もう引退したと言う男性と最後にデュエットを踊っていました。
最近はどうなんでしょう。
日本のダンスの楽しみ方はどうなっているんでしょう。
ジャズダンスのオープンクラスが出来始めて多分30年以上経ちます。
大人バレエが広まり始めて20年以上経つと思います。
スポーツクラブのダンスクラスは何となく減っているようですけど、バレエ熱は減っているような印象は受けません。
数年前からは学校でダンスが必須になりました。
あんまりギスギスしないで楽しく踊れれば良いなと思っています。
でも楽しく踊るのにある程度ガチガチやらないとと言うのも事実かもしれません。
いやいや、本当に体がストレッチされて動かすだけで良いと言うのもありでしょうし。
どうなんでしょう。
みんなが故障をしないようにと思って発信しています。
でも、それよりも楽しく踊りたいとか上手くなりたいと言うのが先に来ると思います。
自分もそうでしたから。
でもやっぱり長く続けるなら、故障は最小限にとどめておきたい。
そのためにはとも思います。
楽しく踊るんだって故障はないに越したことはありませんし。
ストレッチやケアは気がついた時にはやるようにして欲しいなと思っています。
やっぱり何が言いたいのか分からなくなりました。
ま、こんな日もあります。
7・8年前のルイジスタジオ前の荒木。
50代半ばにしちゃ若いよねぇと自分で言っておきます。(笑)
大事をとって休む、と、ここは無理をしてでも頑張る、の間
難しいところなんですよね。
これはアラフィフからアラカンダンサーの皆さんと共有したい事です。
大人バレエや大人ジャズ、ソシアルダンス、ベリーダンス、フラダンスなどのダンサーの皆さんです。
あっもちろんコンテンポラリーダンサーも。
大丈夫だと思っていても体は変わっています。
昔から踊っている人なら分かってますよね。
分かっちゃいるけどやめられない、というのも分かっています。
20代30代くらいまでは故障してもなんとかなりました。
40代くらいから気をつけていても故障しそうになり、故障すると治りにくくなって来ます。
50代を超えてくると気をつけていても何かの弾みで故障します。
故障すると一定期間、完全に休まないと治らない。
だから、少しずつ先手をとって休むようになり始める。
アラフィフの頃は休むことと戦ったりして、出来るだけ休むのを先延ばしにしたりもします。
でも、アラカンともなるともう休みます。
あれちょっとヤバいという感じでも休んだりします。
だってその方が早く復帰できるから。
とは言え休んでばかりだと衰えます。
アラフィフを越えた頃から、筋肉の落ちが実感されるようになる。
筋肉は落ちているのに、動きはさほど変わっていないような錯覚にもなる。
それが、休むと途端に動きにも出てくるようになる。
筋力の落ちを昔よりも感じやすくなっているのかもしれません。
で、頑張る。
レッスンを増やしてみる。
とこれが意外に筋肉が付く。
少し張りがでたりもする。
意外にいけるもんだと思ったりする。
ここで問題が出てきます。
大事をとって休む。
ここは無理をしてでも頑張る。
この間で揺れるんですよね。
レッスンやトレーニングが増えると疲れる。
たまに筋肉痛のようにもなる。
そこで考えます。
これは大丈夫な痛みなのか?
それとも大丈夫じゃないやつなのか?
無理してでも頑張れば、また筋肉がついて動きやすくなったりする可能性もある。
でも無理をして続けて故障になってしまうこともある。
難しいんですよね。
解決策はありません。
自分の体と相談するしかない。
たまにしか相談しないと、どんな状態なのかが分からない。
だから日々、体の声を聞く。
どうなっているか観察する。
そうやってそろりそろり、続けていくしかありません。
ま、あまり無理はしないように。
と言って休んでばかりいると、すぐに衰えてしまうのも事実です。