整体師は何をしているのか【動画】
少し前に文章でも書きました。
整体師は何をしているのか。
動画で話をしました。
9分ぐらいになっています。
てあて整体スクールの考え方でもあります。
患者さんとする話
ある患者さんと呼吸と体の話をよくします。
彼女には呼吸を指導している先生を紹介しました。
整体を受けに来て、体の状態をみたり話を聞いていて、きっと良いのではと思ってお知らせしました。
しばらくして呼吸の整体の先生のところに行き、呼吸の講座を受けるようになりました。
そして沼に。
呼吸の話は奥が深い。
というか一般的に語られるような内容ではない指導の仕方をする先生で、それが良かったんだと思う。
呼吸はその人の在り方です。
呼吸はするものではなく、そうしているものです。
寝ていても呼吸はしているので、意思でしているものではありません。
ところが呼吸は意思でもすることが出来ます。
ここに大きなポイントがある。
呼吸は意思でするのではなく、そうなっているもの。
上手くいかない時は、そうなっているものに何かやらなくても良いことを加えてしまっている。
だから、やめるしかない。
あるいは、呼吸に対して”何もしない”ということしかない。
呼吸を整えたいと思ったら、呼吸に対して何もしないという選択をするしかありません。
”普通”は何かを整えたりしようとする時は、何かをします。
Doingですね。
でも、呼吸に関しては、何かをすると、必ず上手くいかない。
何かをするものではなく、そうなっているものだからです。
ちょっと禅問答みたいですが、考えてみるとそうなんです。
呼吸に対して何もしていない状態、元々の状態が呼吸が整った状態です。
だとしたら、今の状態を変えるのに、何かをして(付加して)しまうと、何もしていない状態には戻りません。
だから、元々ある状態の”何もしない状態”になるしかない。
呼吸の患者さんが来ると、そんな話を延々とします。
そして、荒木が紹介した先生に言われる、さまざまな話を少し自分なりに解釈して話をしたりします。
上のような話になるので、人とはあまり出来ない話(笑)みたいなんですよね。
いつも楽しませてもらっています。
映画の話やダンスの話もしますけどね、こういう体関係の話は大好きです。
てあて整体院
東京都練馬区東大泉 5-27-18-Ateate@nifty.com
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20年やって来て良かったなと思うこと
数年前に会社員時代の先輩と会う機会がありました。
彼は自分より数年先輩で既に会社を定年退職していました。
60代半ばでの退職で次の仕事につくこともなく、悠々自適の生活をしているようでした。
元気ですか?と聞くと、少しはにかんだように笑ったかと思うと、ううんと口籠ってしまいました。
荒木はさ、会社辞めて良かった?
えっと思いましたね。
そんなこと聞かれると思っていなかったので。
そちらはどうなんですか?と聞くと、やっぱり少しはにかんだように笑ってポツポツと話始めました。
最近はさ株を少しやっていて、昼間は時間があるとデイトレードって言うの、あれを少しやってんのよ。
でまあ月にお小遣い程度には利益出してんだけどね。
それがさ、何と言うかやってる感がないんだよね。
掴み所がないというか、やり甲斐みたいなもんが感じられない。
会社にいた時は大変だったけど、今はそれがない。
どうも、あんまりなぁ。
パッとしない。
だから荒木はどうなのさ。
良かった?
結構、若い時期に辞めたでしょ。
会社を辞めたのは40前で、開業は40を超えて厄が明けた年でした。
今は、どうなんですかね。
良かったかどうかは、一丁上がらないと分からないでしょ。
まだ途中ですから。
会社を辞めて独り立ちして、そろそろ20年になります。
良かったことは幾つもあります。
整体師なので目の前で人に喜ばれたり、あてにされたり、信頼というか頼りにされたりするのは、嬉しい事です。
自分で自分の時間を自由に出来るのも良かったなと思います。
働く場所を自分で決めて、遠く札幌や名古屋や大阪や兵庫などでセミナーやワークショップが出来る(出来た)のも良かったなと思います。
現代舞踊協会やチャコットさんなどダンス関係のスタジオや団体で、ダンサーや愛好者向けに講座をやったりして、ダンスの故障やダンサーのために仕事が出来るのも嬉しいことの一つです。
本を出したのもそうかな。
オリンピックに出られたのも、時間が自分のものだったからだと思います。
個人的なことですが、息子が成人して大学を卒業するまで面倒見られたのも良かった事の一つです。
一丁上がらないと分からない事ってのがあります。
あと20年くらい今のように自分だけで仕事をして生きていられたら、開業の時に考えていた事の一つが証明されることになります。
雇われの身じゃなくて、自分独りで生きていく事は出来るのか。
それが分かるのはまだ少し先です。
まああの自分独りでってのは、個人で仕事するって事で、自分一人の力でという意味ではないですよもちろん。
もう少し日々の良かったことでニヤニヤしながら、先のことを考えてやっていこうと思います。
整体師の仕事
人に感謝される仕事。
そう言う仕事がしたくて整体師になろうと思います、と整体スクールの志望動機に書く方が結構沢山います。
そんなに大きな割合を占めていた訳ではありませんが、私もそう言う気持ちがありました。
いや、今もあります。
会社勤めをしていると、仕事で褒められることやありがたがられることは殆どありませんでした。
もちろん褒められるような仕事や、ありがたがられる仕事をしていなかった訳ではないと思います。
人それぞれ仕事には役割があり、会社の中で価値を産んでいるから給料をもらえている訳でしょう。
ただ、殆どの場合は毎月決まった給料をいただくので、あらかじめ成果が予定されている(あるいは期待されている)と言う状態だからなのかもしれません。
あらかじめ想定された成果を当然のように生み出しているんだから、改めて褒められたりありがたがられたりはしない。
たまに患者さんにこんなことを言われることがあります。
毎月のことでことさら言ってはいませんけど、とっても助かっているんですよ。
えっ(ニヤニヤ)
えええ〜
いえいえ。
言葉になりません。
そんなこと突然言われると、どう返して良いかわかりません。
年に一回くらい、そんなことをぽろっとおっしゃる患者さんがいます。
そうすると、思い出しますね。
人に感謝される仕事。
そうだったんだよな。
そう言う仕事だった。
ことさらそんな風には普段は思わないけど、なかなかありがたい仕事をしているんだなと思います。
わざわざそんなこと言われる仕事はなかなかない訳ですから。
ところで残業代って変なシステムだなと最近思っています。
基本給や職能給なんて体系になっていると言うことは、その人の仕事の内容やレベルで給料が決まっているはずなのに、なぜか時間を長く仕事をすると残業代がプラスされる。
時間が長かろうが短かろうが、成果がでさえすればあるいは与えられた仕事が出来れば問題ないと思うんですが、そうでもないらしい。
それに仕事の成果が同じだったとすると、成果を時間で割ると時間単価は減ってしまう事になる。
会社は成果を上げる効率が悪くなっているにも関わらず、長い時間会社にいるからと言う理由で給料を多めに出している。
やっぱり不思議ですね。
ちなみに個人で仕事をしていると、残業代はありません。
逆に早めに帰っても怒られはしませんけど。
セラピーは肉体労働!? 頭脳労働!?
整体は肉体労働なんだろうかそれとも頭脳労働なんだろうか。
デスクワークと違い自分の体を使ってする仕事なので肉体労働の側面は強い。
だからと言って力が強ければ良いとか、テクニックがありさえすれば良いと言うものでもない。
繊細なテクニックを使うには頭を使うし、そのテクニックをどんな場面でどう言う人に使うのかを検討し決めるのも頭と言うことでしょう。
考えれ見ればデスクワークでも体は使っている。
頭脳だけで仕事をすることは正確に言えば出来ない。
そもそも頭(中枢神経)はそれだけでは何も出来ない。
筋肉という出力系があって初めて運動が起き生命活動が出来る。
言葉を発することだって、歩くことだって、物を取ることだって、立ったり座ったり歩いたりすることだって。
全ては筋肉運動。
そして筋肉の運動は頭(中枢)で制御されている。
整体スクールの授業の時に、手技の手順や方法の話をする。
加えて手順や方法の意味や目的の話もする。
考えてもらろうと思って、そう言う話をする。
どうしてここに手指を当てるのか。
この手技の目的は何なのか。
この手技のこの方法にはこういう意味がある。
などなどなどなど。
男は黙って手を動かせば良いと言いたいところだけど、ぶつぶつぶつぶつ色々なことの話をする。
その意味や目的を理解していると、手技を忘れても自分で考えて工夫することが出来る。
と思っている。
整体師やセラピストは肉体労働者なのか頭脳労働者なのか。
どちらの側面もあると思っていると良いと思う。
テクニックだけに走るのも良くないし、能書きだけ唱えられるようになるのも良くない。
考えながら体を動かし。
体を動かしながら考える。
相手も変化しているし、自分も変化しています。
6月1日
6月1日になりました。
4月は営業自粛で全然患者さんを診ることもなく、スクールで生徒さんに分かったような分からないような指導をすることもなく一か月が過ぎました。
あ、いや分かったような分からないような指導ではあるが、ノウハウは伝わるように半年後や3か月後には整体師として手技が身に着くように指導はしておりました。
5月に入って連休が明けて、待ってもらっていた患者さんもいらっしゃるようになり、スクールも短縮授業とは言え再開しました。
とは言え昨年100%まで戻っているということはなく、数割減の一か月が過ぎました。
そして6月です。
世の中は何だか変わりましたね。
テレビ世代なのでテレビを良く見ますが、先週一週間でニュース報道もニュースバラエティもバラエティ番組も内容こそ微妙な変化でしたが、伝え方は変わりました。
緊急事態宣言が解除されてすぐは、緩みが身られるというようなニュアンスだったり言葉回しだったりしたものが、まだ戻ってきていません的な印象の言い方に変わってきているように感じました。
何も変わってないのに。
とつい思ってしまいますね。
薬やワクチンが開発された訳でもなく、何か新たに有効な対策が見つかったということでもない。
しいて言えば感染者数が比較的少なくなってきているというだけの話です。
いや、心配をあおろうというつもりではありません。
そもそも何に心配していたのかということもあるかもしれませんから。
でも変わりました。
全国で宣言解除されて週末が終わり月も変わったからなのか、なんとなく新しい年が明けたような、新しい月になりました的な、新鮮なものを少し感じています。
このまま収束、ということはないでしょうが、大きなことにならないように。
いや、すでに大きなことにはなっていますが、酷いことにならないように。
いや、酷いことにはなっていますが、これ以上酷くならないように。
というか今よりも良い状態になっていくようにと思っています。
どうやら東アジア圏では感染者も死亡率も、欧米と比べれば高くはないということもあるようなので、三密を避けながら用心しながら生活をしていけたらと思っています。
実は整体やセラピーはこういう時に力を発揮します。
整体やセラピーは痛みを取るだけが仕事ではありません。
痛みを取ることを手段に、患者さんの状態が良くなることを考えています。
てあて整体では「皆さんが元気で機嫌よくなること」を目指して整体をしています。
元気でというのは、フィジカル(身体)的に健康であること。
機嫌よくというのは、気持ちが楽で楽しくなること。
気持ちの部分をフィジカルから支えるようにしたいと思ってやってますが、逆の場合もあるので気持ちへのアプローチも考えたり考えなかったりしています。
いや常に考えています。
とは言えカウンセラーでも心理士でもないので、難しいことはしていませんが、来院された皆さんが気分良く機嫌よく帰ることが出来るようにいろいろと考えたりはしています。
体が硬くなるこういう時期は、気持ちも硬くなりがちです。
先ずは身体を緩めることから、気持ちもほぐれたらよいなと考えながら施術をしています。
6月になりました。
またきっと暑くなるんでしょう。
雨の時期もあるかもしれない。
雷や豪雨もあるかもしれない。
でも元気で機嫌が良ければ乗り切れます。
ぼちぼち始めましょう。
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整体師という仕事
一昨日から整体院の営業を再開しています。
4月1日から一か月お休みをしました。
営業自粛に入る直前に予約のあった患者さんに連絡をし、1人を除いた他全員に5月への予約変更をお願いしました。
連休中に1人だけ6月に再度予約変更の連絡がありましたが、その方は病院勤務の方で、今は職場(病院)以外には外に出ない方が良いとの判断でした。
久しぶりに患者さんの身体に触れると、皆さん筋肉が重く、動きが止まり、停滞しているようなイメージになっていました。
硬くなっているのとは少し違い、動いていない動けていない動かそうとすることが出来ない感じです。
いろいろな話をしながら、身体の奥に眠っている流れを探し、チョロチョロと流れていた地下水脈を少しは見えるような流れにするようにしました。
元通りにはなりませんが、もうちょっとで動き出しそう、という感じにはなりました。
それでも。
いや~良かった!
やっぱり2か月は無理ですよ!
ナンカ背中がふわふわする。
と言って頂きました。
「患者さんの笑顔が目の前で見られる。」ことが、整体師としてのやりがいだとか喜びだとか、そんなことを開業して5年目くらいいや10年目くらいまでは言っていました。
それを少し忘れていたのを思いだします。
いや。
良い仕事ですよ。
自慢出来る仕事だと思います。
ひそかにそんな風に思ってます。
昨日も同じような意味合いのことを書きましたが、今回の新型コロナウィルス感染症は自分の仕事について少し考える契機になりました。
緊急事態が起こった時に、営業を自粛するのかしないのか。
人が生きていく上での重要度の、どのあたりに自分の仕事はあるのか。
食べ物や病院などは最後まで自粛出来ません。
それがないと直ぐに生きていけなくなるかもしれないからです。
2・3か月前に言われていた、では芸術や文化はどうなんだろう。
最初の頃にも書きましたが、芸術も文化も芸事もそれがなくては人として生きていけなくなります。
食料よりは優先順位は後になるとは思いますが、今、自粛生活の中で音楽や様々な映像がなくなったらどうなるかは、考えてみればすぐに分かる。
では自分の仕事は・・・と思います。
それが確認できたのも良かった。
1か月休んでおいてなんですが、やはりなくてはならないモノでした。
整体師になりたい人が増えると思っています。
ただ、すぐに習い始めようという人は増えないと思います。
まだ、暫くは人と近距離で触れあっての授業は怖い人もいるでしょう。
6月からスクール見学や整体体験を受け付けます。
秋くらいから勉強始めませんか。
整体師はやっぱり良い仕事です。
てあて整体スクール
東京都練馬区東大泉 5-27-18-Ateate@nifty.com
03-3922-7230
整体師の仕事は整体!? ~ 整体あるある
整体師の仕事は整体だけ!?
全く別の仕事をしていて整体師のことを考えると、ひょっとして整体師と言えば整体だけをやっているようなイメージがあるかもしれません。
でも、実際には意外に多くの別の仕事もしています。
整体院やサロンに勤めている整体師の場合。
・整体
・掃除
・店舗セッティング(看板等外、ベッド周りなど内)
・洗濯(患者着、タオル類、シーツ類など)
・予約管理
・勉強会、セミナー参加
整体院を自分でやっている場合。
・整体
・掃除
・店舗セッティング(看板等外、ベッド周りなど内)
・洗濯(患者着、タオル類、シーツ類など)
・予約管理
・勉強会、セミナー参加
の他に
・宣伝(ネット関係、チラシ、看板、)
・お金の管理(釣銭、売上金、資金状況)
・事業計画
・セミナー、講座等の計画 などなど
一人でやっている場合は特に、宣伝とお金の管理は時間を取られます。
最近はインターネットからの集客が多いので、ブログやSNSの更新は出来るだけ毎日やっています。
それに加えてSEO(検索エンジン最適化)対策や最近はMEO(グーグルマップで上位表示させるための)対策なども考えておかなければいけません。
そしてお金の管理。
毎日の売上金や釣銭はもちろん、キャッシュレス決済への対応(実は荒木はやってない・苦笑)。
それだけでなく資金繰りなども考えます。
売上は良い月もあり悪い月もあり、とはいえ家賃や水道光熱費や生活費は固定費として出ていきます。
これを支払うために資金をどうするかなども考え、手当をしていくということになります。
意外に大変なんですよ!?(笑)
整体だけやって暮らせたらイイんだけど。
てのは整体仲間がみんな言うことです。
てあて整体スクール
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名古屋から戻りました。
21日まで名古屋教室で授業をして、東京に戻ってきました、
名古屋教室の授業はストレッチと指針整体でしたが、体調を崩した方も多く指針整体だけの授業になりました。
今月から入学された方がいたので、整体について話をしました。
整体ってそもそも何!?
みたいな話です。
体を整えるので整体。
これが一番わかりやすいですね。
では整うってどういうことでしょう。
最近はサウナに入って水風呂と交互浴をすると「整う」といわれたりします。
確かにそんな感じはあります。
ではサウナで整うのと整体で整うのはどう違うのか。
いや、整体で整うってどういうことなのか。
生理的な状態になるのが整うことだと思っています。
では生理的な状態ってどういうことなのか。
健康な状態ですね。
健康についてはWHOの憲章に書かれていることがあります。
「健康とは、肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱 の存在しないことではない。」
これに霊的にという文言が入ったと言われた時期がありましたが、結局は入っていません。
肉体的に良好なだけではなく、精神的にも良好で、また社会的にも良好な状態です。
それが健康。
そして生理的な状態だと思っています。
そこに戻るために整体をやっています。
とはいえ、整体師の場合は主に肉体的に良好な状態を目指します、
精神的な問題は次に来るかなと思っています。
大切なことなので頭には常にありますけど、それをメインにはしていない。
メインにはしていないけど、肉体と同じように精神についても注意しているというところです。
社会的にというところは難しいかと思います。
体は元々はふつうの状態で、それが崩れて痛みや症状が出ます。
それを元に戻そうとするのが整体ということになります。
なんだそのままですね。
てあて整体スクールでは指針整体で全身を整え、マッスルエナジーテクニックなどの骨格調整・筋肉調整の手技で歪みや動きの悪さ硬さを整えます。
どちらかの手技だけのこともあるし、両方のこともあります。
この他に姿勢や歩き方やストレッチ指導なども学んで、患者さんに日常を生理的に生活してもらうためのことをしています。
ところで歪みはどうして調整するんでしょう。
歪んでいるんだから元に戻す方が良い、というのは直感的にイイ感じです。
でも、どうしてそれをするのか。
歪みや動きの悪さは、筋肉や筋膜の動きを制限します。
それが血流を悪くしたり、筋肉の硬さを作ったりします。
血流が悪くなると、体を構成している細胞の状態が悪くなる可能性があります。
同じことで筋肉の硬さもよくないことが多い。
だから歪みを取ったり硬さをやわらげたりします。
当たり前のようですが、抑えておく必要のあるポイントです。
言われたことが正確に万全にできたとしても、患者さんを前にすると何が起こるか分かりません。
整体師は自分の頭で考え決断しなければいけませんから。
初めて整体を学ぶ人が最初にぶつかる壁は、患者さんに触れるというところです。
普通、普段はあまり人に触れることはありません。
でも整体師は見ず知らずの人の背中や脚にどんどん触れます。
最初は気が引ける。
つい力がはいったり強すぎたりします。
まずはそこから。
だから入学したら触診から始めます。
そして自宅でも練習してもらいます。
相手がいつも一緒でも大丈夫。
人の体は変わります。
歪んだり戻ったりしますから。
整体師は体が整うようにします。
でも全部する訳ではない。
相手は人間で生きています。
生きている人間は常に変化します。
正確には死んだ人間も常に変化しますけど。
でも、生きている人は日々刻刻変わっています。
調子が悪い状態から普通の状態に。
戻る流れに乗せてあげるのが整体師です。
全部やっちゃいけない。
全部やっちゃうと殆どはやりすぎ。
体をゆるゆるにしてしまうと、終わった後にも血流が良いままで、それよりももっと柔らかくなって今後はグズグズになってしまう。
だるくなったり揉み返しが来たりすることもあります。
もう少しで柔らかくなるという寸前でやめておけば、終わった歩いて帰る途中に自分の力で柔らかくなっていく。
疲れも残らないしやりすぎにならない。
とは言え全部出来るような技術と知識は身に着けます。
全部出来るんだけどやらない。
やりたい気持ちはあるんだけど途中で止める。
そんなことをします。
そんな話をしました。
てあて整体スクールは整体師やセラピストを育成する整体学校です。
指針整体とマッスルエナジーテクニックは他では学ぶことが出来ません。
授業の見学に来てどんなものか体感し見極めて下さい。
スクールの授業でお待ちしています。
申込はメールかフォームからどうぞ。
待ってます。
てあて整体スクール
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整体師の仕事
整体師やセラピストの仕事は患者さんやクライアントさんの辛いところを楽にすることです。
腰痛や膝痛のある方が来たら、腰痛や膝痛がなくなるように施術します。
冷え性や浮腫(むくみ)のある方が来たら、体を暖かくむくみがなくなるようにします。
そのために色々なことを考え施術をしたり話をしたりします。
病気になったり調子が悪くなると薬を飲む。
先ずは何も考えずに病院に行って検査をしてもらう。
医療費の無償化が進んで子供が病院に行って薬をもらうことが増えています。
以前はここまで病院にかかると言うことはなかったように思います。
薬も増えたように思います。
同様に病気も増えたように思います。
早期発見すれば早期に治りやすいと言うことはありますが、ひょっとして以前は病気と呼ばれなかったようなものまで病気と診断されているのではと思うことがあります。
医師は患者を受け入れる義務があるので、来た人は診ることになっていますから。
患者さんは薬を飲めば治ると思っています。
確かに症状が取れるような薬を処方されるので、熱が下がったり咳がでなくなったりします。
それで治ったような気分になる。
でも実際は出ている症状を止めているだけで、病気そのものは治っていないかもしれません。
整体院に来てもすぐにこの場でチャチャっと治ると思っている人もいます。
全員ではありませんけど、中にはどこかを押せば痛みは消えるとか、どこかを揉めば治ってしまうと思っている人もいます。
もちろん治ることもあります。
でもすぐにとは限りません。
手技にはやはり限界があります。
特に時間的な限界はある。
体の状態が変化するのに、普通はある程度の時間が掛かります。
治るのは患者さんです。
体の中の状態を変えるには、手術で取ってしまうか入れ替えないのであれば、日々の細胞の入れ替わりでしか状態は変わりません。
もちろん、痛みの出ない姿勢や使い方をすれば瞬時に痛みが消えてなくなることもあります。
でも全てがそうではありません。
多くは時間がかかる。
そしてそれをしているのは、実は患者さん自身です。
治るのはあなたです。
整体師やセラピストはそのお手伝いしか出来ません。
なんてことを言いたい訳ではありません。
患者さんの体の中の状態が変わるような準備を、体からのアプローチだけでなく心のアプローチとしても行うのが整体師やセラピストです。
心理療法やコーチングなどではありません、普通に話をしながら患者さんの気分を変え考え方が少しでも方向転換するようなことを考えています。
整体師やセラピストは患者さんの環境の一部です。
患者さんが良くなっていくような環境を整えるのが仕事。
そして自身もその環境の一部をなしている。
そんなことを考えながら整体をやっています。
そして整体師を育成しています。