Dama Dam Tal 「2年後の世界」
Dama Dam Tal 「2年後の世界」 を観に市民会館おおみや小ホールまで行きました。
「さいたまアーツセンタープロジェクト、深呼吸する水曜日」という企画の一環だったようです。
大宮はけっこう近いと思ってましたが、意外に遠くてちょっとびっくり。
でもかなり早めに着いてしまいました。
DamaDamTalは元患者さんがたぶん発起人となったプロジェクトで、活動の幅も広く色々な場所で踊ったりパフォーマンスしたり企画したりしています。
そのDamaDamTalに現患者さんも居て、大宮でやるという事だったので観に行きました。
この前は上野の美術館でパフォーマンスなしの展示もやっていて、それも観たりしました。
面白い。
とにかく大好きな作品です。
作品の構造がドンピシャ。
制限のある照明だったにも関わらず、それを調整しながら使い。
客席と舞台の境界をどうやって見せ、どうやって認知させるか。
振りや動きやダンスや動作を、切り刻みバラバラにして再構築したものを並列させたり同機させたり。
同じことの続く日常と非日常の境目やズレを感じさせたり。
プロジェクターを使った映像も時間をバラバラにするのに一役買って。
限られた時間と空間の中でそれらを無理なく、クリアに見せていたと思います。
いや、クリアに見えるように構成されていた。
そんな構造だったと思います。
この構造だから感じられるものがあったと思います。
とにかく面白かった。
例えばシアタートラムとか新国立小ホールとか横浜レンガ館倉庫とか、舞台が客席よりも少し下にあるこじんまりした劇場でも観たいと思いました。
そして、三木さんには小説を書いてもらいたい。
この作品を見てそんな風に思いました。
小説は文体でもあるけど構造でもあると思っているので。
ところで市民会館おおみや小ホールは素晴らしく渋い。
入り口にたどり着いたら京都で入った銭湯を思い出してしまいました。
この入り口を入って地下二階に劇場があります。
劇場は扇形で客席も扇状になっていて、ティアラこうとう小ホールとそっくりでした。
座ってしばらくしたら変な既視感を覚えてしまうくらい。
同じくらいの時代に出来た建築で、自治体のひらがな小ホールあるあるなんだろうかと思ったりしました。
それにしてもこの渋い空間で、この作品は本当に素晴らしいと思いました。
演者の皆さんお疲れ様でした。
次回作も楽しみにしています。
本番中の写真撮影はOKでした。
でも、撮ったのはこの2枚だけです。
さいたま国際芸術祭2020「Art Saitama」に昨日の映像がもうアップされていました!
作品は45分くらいです。