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海や山や川に行くと何となく調子が良くなるのはどうしてなのか。

読了までの目安時間:約 4分

海や山や川など、自然と呼ばれるようなところに行くと、何となく調子が良くなります。
海岸を歩いたり、山をハイキングしたり、川のそばを散歩するだけでもです。
良くなるまで行かなくても、何となくイイ感じを受けたりします。

どうしてなんでしょう。

普段の生活は、家で寝起きをして、外だったり家だったりで仕事をして、休みの日には買い物に行ったり映画を見たりスポーツをしたり。
もうちょっと具体的に書くと、洋服を着て靴下を履き、平らな床の家の中で、空調が聞いた環境で、蛍光灯やLEDの照明がついて。
外に出れば靴を履いて、平らにならされた道路や階段などを歩き、乗れば動く電車や車に乗って移動し、椅子に座ってパソコンに向かって、手でさまざま入力したりしています。
食事は調理された(細かく刻んで熱を加え調味料がかかった)ものを食べます。

普通です。
でも本当にこれ、普通でしょうか。

以前にも書きましたが、今の人間は狩猟採集に適したように進化して来ています。
昼間に長くあるけるように、肌には毛が少なく、代わりに汗腺があって汗を書く事で血液の温度が上がラナイようになっています。
股関節の靭帯や腸腰筋は、脚を後ろに残しさえすれば、脚自体が前に戻るような構造になっていて、長く沢山あるいてもエネルギーをさほど使いません。
人は平らな道を歩くようには進化していません。
平らな道は歩きやすいですけど、凸凹で岩や石や草や木の根っこがある場所でも歩けるように進化しています。
平らな道では、床や地面の形状の変化が少なく、同じ筋肉や同じ関節ばかりを動かす事になります。
凸凹なら使っていたであろう、関節や筋肉で使われないものが沢山出てくる。はずです。

例えば人の骨は200個くらいあると言われます。
それを20個くらいで生活していれば、後の180個は動きづらくなります。
動かさなければ、血流が悪く、固定されるように使っていれば硬くなります。

それが、自然と呼ばれるような海や山や川に行くと、使うようになるんじゃないか。
と思っています。
凸凹で岩や石や砂利や草の上を歩く事で、普段は固めて動かなくしている関節や筋肉を使うんじゃないかと思います。
同じような事が脚や足だけでなく、上半身にも腕にも頭にもあるのかなと思います。

自然の中、海や山や川では気温は一定ではありません。
空気もつねに流れて風が吹いていたり止まっていたりします。
そのことで、皮膚にある感覚器が刺激されるのかもしれません。

逆のこともあるかもしれない。
生まれながらに使ってこなかったタイプの人には、海や山や川は元から使わない関節や筋肉を使う大変な場所ということになるのかもしれません。
自分はどっちなのか。
ゆっくり感じてみると良いと思います。
海や山や川だけでなく、近くの公園の土や芝生の上を歩いてみるだけでも、違いは感じられると思います。
そして、幾つになっても手遅れにはなりません。

人の体にある200の骨と600の筋肉は、使わなくても減りません。
元々使っていなくても、少しずつ使っていけば、動くようになるし働くようになります。
普段から体の調子が悪いとか、体が上手く動かない人は、少しずつ動かすと良いと思います。
超簡単なのは歩くこと、もっと簡単なのは床の上でゴロゴロする事。
えっ!?そんなので、と思うかもしれませんが、床の上でゴロゴロはけっこう効きます。

ハイキング

カラダのハナシについて

読了までの目安時間:約 4分

てあて整体スクールのYouTubeチャンネルに、「カラダのハナシ」という再生リストがあります。
身体について荒木が考えている事を、話したり解説したりしている動画が集まっています。

カラダのハナシ >>>

身体がずいぶん変わりました。
荒木が子供の頃、1960年代と比べても大きく変わったと思います。
骨や筋肉や内臓など、もともと持っている身体は変わっていないんですが、その状態がかなり変わっていると思います。
また、身体に対する認識や使い方も変わりました。

身体を使わなくなったというのが変化の原因の一つです。
もう一つは使わなくて良い環境になったという事があります。

ほんの100年くらい前のことを想像してみて下さい。
道路は舗装されておらず、車もあまり普及していません。
電車の路線もそれほどなく、商業飛行が始まったのもちょうど100年くらい前からです。
一般の人の移動手段は歩くのが主流で、車に乗ったり飛行機に乗ったりするのはごく一部の人でした。
スマホもなくパソコンもなく、通信手段は直接会うか手紙くらいしかなかった。
スマホやパソコンがないという事は、何をするにも直接行くか直接会うしかない。
調べ物は図書館に行って百科事典を調べたりするしかなかった。

ほんの100年前までは自分の身体を動かして使うしか、生活する手段がなかったという事です。

それが今は何をするにも椅子に座って出来ます。
飛行機や電車の予約も、難しい調べ物も、誰かと連絡を取るのも、スマホ一つで事たります。
会社に行かなくてもパソコンがあれば在宅で仕事が出来ます。
食事は外に行かなくても、デリバリーで持って来てくれます。
友達と会うのも、オンラインで顔を見ながら話が出来ます。

体を使わなくなった。

体を使わなくなった事で、体の状態が変わっています。
筋肉量だけでなく、靭帯や筋膜や関節の状態や可動域も変わります。
体を動かす機会が減っている事で、血流も変わります。
血流が変わる事で内臓の状態も変わる。

また、動かさなくなった事で、動かし方にも変化があります。
本来の動かし方でなくても、事足りる事があります。
下手に動かしても。
上手に動かせなくても。
効率悪く動かしていても。
不健康に動かしていても。
動かす機会が少ないので、何とかなってしまう。
何とかなってしまうので、そのままの動かし方が定着してしまう。

その上、体の周りの環境も変わっています。
道路は舗装され階段が出来ました。
その事で凸凹のない地面を歩くようになった。
凸凹なら使っていた筋肉や、足や足指の細かな骨なども使わなくても歩けるようになっている。
それがまた歩き方の変化に拍車をかけたりする。

実はそんな事が起こっています。

これではダメだ!
と言っているのではありません。
文化の進展や社会の発展の結果なので、仕方がない。
というかそういうものです。
でも、それを知らないで、自分を使っていると、調子が悪くなった時に、どうして良いか分からなくなります。

今の生活や体の使い方や状態は、人本来の生活や使い方や状態ではないという事を知っておくと良いと思います。

という事で、カラダのハナシをぼちぼち上げています。
ご覧ください。


現代人の体と使い方の誤差について

読了までの目安時間:約 3分

現代人はどうして今のような体になったのか。
今の体は何に適応するようにこうなったのか。
ちょうど今読んでいる本の内容です。

飛行機や電車、車やバイクや自転車やセグウェイなどの乗り物は、ほんの数百年の間に出来ました。
人の体の遺伝的な変化(適応)は数百年では起きないでしょう。
ということは人は飛行機や電車や車やバイクや自転車やセグウェイに乗るように(あるいは乗るために)、生まれながらに出来ているとは思えません。
人は生きるために食べますが、農耕で作るようになったのは最大で2万年くらい前、それが広まったのは1万年くらい前です。
牧畜も同じようにせいぜい1万年くらい前から。
これくらいの期間では人の体はさほどかわりません。
もちろん生活が違えば、筋肉のつき方や骨の生育ななどは変わると思います。
でも基本的な構造(骨格や筋肉のつき方・使い方)は変わらない。

人はおおむね狩猟採取で食べ物を得て生きていくように出来ているんだろうと思います。
それが牧畜や農耕で一つの場所に定住するようになって来た。
その上で現代は農耕も牧畜も一部の人や機械に置き換わってしまい、人は殆ど動かなくなっています。
動くように出来ている体を、動かしていない、使っていない。
そこに不調の原因があるんだろうと思っています。

運動不足だなと思って運動を始めます。
一週間も続けていると疲れがたまってくる。
その内筋肉痛になったりすることもある。
やりすぎだな、これは良くない。
そうやってやめてしまう。
一週間では体は変わりません。
まずは2週間位は続けてみて下さい。
どんな小さなことでも構いません。
本の5分でもやってみる。
それを2週間くらい続けると、疲れが多分ピークになります。
ここまでは今の自分の体の反応です。
そこからやっと少しずつ変わっていくことになります。
1ヶ月も続けると段々と運動や体を動かすことに慣れてくる。
それが2ヶ月も続けると、今度は何でもなくなる。
ここもポイントです。
何でもなくなって特に調子が良いという程でもないと思ったりする。

ナンカフツウ。

そうです、体が変わりました。
新しい体が普通になってきています。
階段を登る時や、朝起きた時の感じ、1日仕事をした後の感覚、運動をした次の日の疲れの残り具合。
運動の量や質。
変わってることになります。
それが普通です。

もし調子が何となく良くないというのであれば、最低でも2ヶ月くらい何かの運動を続けてみて下さい。
運動と言っても、歩くだけでも大丈夫。
ラジヲ体操くらいでOKです。
ちょっとだけ歩く距離を増やすとか。
エレベーターやめてみるとか。
いつもと別の道を歩いてみるとか。
頑張って何か初めてみるのも良いと思います。

現代人の体

読了までの目安時間:約 5分

現代の子供には「浮指」が多いという研究結果が、山梨大学エコチル調査甲信ユニットセンターの研究チームから発表されました。
https://news.mynavi.jp/article/20210531-1897274/

まあ、こういう研究を待つまでもなく、浮指が増えていることは実感としてありました。
浮指とは「立っているときにつま先が地面に接触せず、歩行中に体重がつま先に移動しない状態である(同研究より)」です。
研究によれば7歳から8歳の396人の浮指比率は96.7%だったとのことでした。
殆どの子供が浮指で、立っている時や歩いている時につま先を使っている人は稀(まれ)だということです。
ひょっとすると、立っている時や歩いている時はつま先は地面につかないもの、と思っている人の方が多いのかもしれません。
本来は立っている時や歩く時は、つま先は地面について使われるものなんです。
生まれてすぐから、靴下を履き靴を履いて生活していると、指はないものとして足を使っていることになるので、つま先を使わないとしても、まあ仕方がないのかもしれません。

足の指は何のためにあるんでしょう。

小指なんて本当に意味が分からないという人もいるかもしれません。
進化を昔に辿ってみると、魚類のヒレに当たるものが、哺乳類の前脚と後ろ脚になりました。
猿やゴリラなどは後脚(足)の指も器用に使って木登りをしたりします。
でも人間は足の指はあまり使いません。
昭和人間だとテレビのチャンネルを、寝ながら足で回した人もいるかもしれませんけど。
(これ読んでる人は意味が分からなかったら、60歳以上の人に聞いてみて下さい。)
でも、生まれたばかりの赤ん坊は足の指も手の指のように動かします。
人の足指ももともとは動くようにできています。
足指の本来的な意味としては、立っている時や歩く時に使うことで、立っている時の安定性を高めたり、歩くときに後脚を前に運ぶ助けになったりしています。
人の体は構造的に足指や足裏のアーチ(土踏まず)などのおかげで、歩くのに都合がよくできていると言われています。
それなのに足指を使わないで立ったり歩いたりしていると、前ももを使うことになって脚が太くなる原因になったりします。
ついでに言うと、脚が太くなるだけでなくO脚や外反母趾などの原因になったりもします。

とは言えそんなことは実感されません。
靴下を履いて靴を履いた生活では、足指は意識されないのが普通だからです。
同じようなことが他にもあるだろうと思っています。
ほんの数百年前まで電車も車も自転車もエスカレーターもエレベーターもない生活でした。
移動手段は歩くか走る。
人力車はありましたけど、あれも人の力で動いています。
日々の運動量は現代と比べると劇的に多いものだったと思います。
その頃と比べれば今は殆ど体を動かしていません。
でもその実感はありません。

ここ20年でも人の体は変わりました。
20年前は整体院に来る患者さんにセルフケアとしてストレッチをやってもらっていました。
今はストレッチの前に準備運動をしてもらうようなことが増えました。
ストレッチが過激な運動になってしまうような状態なのかもしれません。

嘆いて居るわけではありません。
便利になって楽な生活が出来るようになったということです。
でも、おかげで人は「動くように出来ていた体」を「「動かないように」使っています。
調子が悪くなる原因の多くはここにあるかもしれません。
まだ、運動不足の生活に体がアジャストしていないんだろうと思います。
もうあと何万年か経ったら、運動しないでも健康な人が増えてくるかもしれません。
でもまあ、今の人はそうではない訳ですから、調子が悪くなったら少し運動の習慣をつけると良いと思います。


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