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名付けようのない踊り

読了までの目安時間:約 4分

名付けようのない踊り

えらいものを見てしまった。
と思った。
この歳になって突きつけられるものが大きい。
と思って見ていた。
ただ、後半の土方巽に振付られて踊ったというあたりから、その後の田中泯さんが振付をする辺りで楽になった。
やれやれ。


「名付けようのない踊り」
ダンサー田中泯さんの2017年から2019年の踊りを背景に描かれた映画だった。
映画としてとても面白いと思う。
ただダンスを観たいという人にとってはどうなのかは分からない。
一般でいうところのダンスではないのかもしれない。
でもそれこそが田中泯のダンスなんだろうと思わなくもない。
でもやっぱりリアルには勝てない。


田中泯の名前を初めて聞いたのは、もう30年近く前かもしれない。
みんさんはとにかく格好よかったんだと言うように聞いた。
でも、その頃は日本では踊っていなくて、海外をずっと回っているという話だった。


20年位前、映画で観た。
「たそがれ清兵衛」
終盤に村の外れのあばらやの中で真田広之に切られる所を鮮明に覚えている。
切られた後、ありえない方向にゆっくり沈むように倒れてくる。
信じられなかった。


ナンダコレ
誰だコレ


しばらくして東京国際フォーラムで田中泯さん振付の作品を観た。
現代舞踊協会が委託して出来た作品で、知人がでていた。
広い舞台上にこれでもかと言うダンサー達が並んでいた。
正直、踊りはあまり記憶にない。


次はその数年後の夏の夜、井の頭公園で海外の若手ダンサーに振付をした作品に自身も出ていた。
地面にゴザを敷いて座って観た。
林の中の一本の木の上に一つだけ黄色い照明が光っていた。
泯さんは20メートルくらい向こうから、30分かけて地面の上を這いずってこちらに向かって来た。
どてらを着ていた記憶がある。
暑い夏の夜、蚊に刺されながら見た田中泯は、恐ろしく重たい何かを背負って蠢いているんだと感じた。


それから暫くは映画などでたまに見ることもあったが、つい数年前、池袋芸術劇場の前で「場踊り」を観る機会があった。
単の着物にキャップを被り、カーキのパラデュームを履いて軽快にステップを踏んだり、木の影に潜んでみたりしていた。
70代と聞いていたが全くそうは見えなかった。


数年前、池袋芸術劇場シアターイーストで田中泯さんが作品作りをして公演をすると言うオーディションがあった。
悩みに悩んだ挙句にオーディションを受けなかったが、友人が合格して出演すると言うので見に行った。
かすかに悔しい思いもあったが、1時間の舞台は圧巻であった。


田中泯の踊りは分からない。
と思う事がある。
ただ物凄く心に迫るモノがある。
踊りは分かるとか分からないとか、そんなんじゃないんですよ。
と自分で言っておいて、分からなくなる事があるなんて馬鹿じゃないかと自分で思う。
口先だけ頭で考えながら観ていたんだと思い知らされる。
やっぱり、踊りは分かるとか分からないじゃない、と本物は教えてくれるんだろう。


田中泯さんは体全部心全部、一つ一つの細胞全てで存在している。
だから迫り来るんだろう。


やっぱり、えらいものを観てしまった。

場踊り

読了までの目安時間:約 3分

場踊り1

先週の金曜日6月29日。
池袋の東京芸術劇場前広場に田中泯さんの【場踊り】を見に行った。


場踊り2

田中泯さんの踊りを生で見たのは2回目。
もう15年近く前に夏の夜の井之頭公園の林の中でだった。
招聘した5人の外国人ダンサーと作った作品だったと思う。
照明は木の上から一本だけ。
地面に御座を敷いて見た。
暑い夜だった。
泯さんは10メートルほど先から手前数メートルまで、1時間かけて動いてきた。
ほとんどを地面に寝ての動きだったと思う。
他のダンサーは前後に行ったり来たりしてた。
他に映像でも1度見ている。


場踊り3

今回は踊っていた。
最初は軽快な音楽に合わせて。
ステップと言うか舞っていた。


場踊り4

影像作品は昨年だったか一昨年だったか。
フランシス・ベーコンの展覧会の時のもの。
松本だったかの美術館で全裸で踊っているものだった。
他に土方巽とフレデリック・フォーサイスの踊っている影像もあった。
フォーサイスは自身が踊っていた。


場踊り5

田中泯さんを初めて知ったのも15年位前。
知合いが泯さん振り付けの舞台に出ると言うので、東京国際フォーラムに見に行った。
当時既に何十年も日本を出ていた泯さんに、現代舞踊協会が依頼して作品を作ったと言うことだった。
とても大きな舞台で今とは全く違う作品だったと思う。
日本で踊っていた時の話を少し聞き、早くに外国に行った方だと知った。
その後、井之頭公園が先だったか映画『たそがれ清兵衛』が先だったか。
なんとなく知るようになった。


場踊り6

『たそがれ清兵衛』では小さな村はずれの家の中で切られる役。
切られた後にありえない方向にありえない姿勢で崩れていくのを見た。


場踊り7

もう70歳を超えている体とはとても思えない。
別に体がどうだからと言って踊りが良いとか、そんなことを言うつもりはないが、憧れてしまう存在である。
それは体も踊りも。
クラシックバレエやジャズダンスとは全く違う踊り。
というか舞。
今回ももの凄いものを見た。
言葉にすれば当たり前のことだが、全身が全てを表現している。
あるいは表現していないのかもしれない。
表現ではなく存在を表現として見るものが見ているだけなのかもしれない。
そう捉えたいと言うことなのかもしれない。
それは見ていて楽しくもあり。
我が身を省みて身を引き締めた時間だった。


場踊り8

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