神楽坂ダンス学校 5月 @セッションハウス
毎年連休に開催される【神楽坂ダンス学校】に参加する事にした。
今年は平原慎太郎さんのクラス。
「即興からの旅/シアターテクニック」という副題がついている。
昨年11月も森下スタジオで行われた、平原さんのシアターテクニックがテーマのワークショップに参加しました。
前回はたんツテアターやシアターテクニックの解説があり、その実践もあって、最終的にはグループ分けして作品を創るというところまで行った。
作品と言うより、グループに分かれて創作の過程を共有したものを、人前で発表するという機会だった。
だって、確か個人の動きを創るのに15分くらいで、あと15分だか20分だかで話をして構成して動きの確認して発表だかだったので、創作とまではいかないまでも、発表自体が創作になっているような場になっていました。
空恐ろしいいような胸踊るような体験でしたね。
今回はどうしようか随分考えましたけど、参加する事にしました。
2月末に母と同居する事になり、1ヶ月少し経って少し落ち着いてきました。
まだまだ病院のことや介護のことなど、手続き途中のようなところもありますが、一応は落ち着いて生活が出来始めているという段階になったので、そろそろ自分も落ち着こうかと。
後から思えばさすがに2月3月は少しアタフタしてました。
4月に入って少し深呼吸出来るようになった感じです。
楽しみです。
※神楽坂ダンス学校5月 >>> https://session-house.net/dance_school2024-5.html
【ダンス専科】への道 荒木靖博65歳 ②
4月6日に本番のある【ダンス専科】。
神楽坂セッションハウスで踊るまでの道のりを書こうと思って二回目の投稿になります。
前回は1月16日でした。
土曜の夜に時間があったので、地区区民館を借りて自主トレをしました。
自主トレと言って何をするのかというと、床の上でストレッチをして前回もらった振り付けを何度か繰り返すという事です。
ストレッチはいつもやっているもので、床の上でゴロゴロしながら脊椎や肩関節・股関節・膝関節など動かしていきます。
筋肉を引っ張る感じではあまりなく、ただ体側は引っ張って伸ばしたりしますが、他は動かしながら緩めていきます。
40代くらいまではストレッチもそこそこに動いていたりしましたけど、50代くらいからは っくりストレッチして関節の動きを出して、筋肉を温めて緩めないと、すぐ故障します。
分かってるのに50代前半くらいまでは、そこそこストレッチで故障してました。
ばかですね。
で、今はストレッチのというか、筋肉温めて伸ばして関節を動かしてという時間を(自分の感覚としては)長めに取ります。
ま、20分くらいでまだ短いとは思いますが、それ以上やると今度は逆に筋疲労がおきて動けなくなったりします。
どうもしょうがないですね。
体が動きそうになったら、前回やった振りを動いてみます。
当然、動画を見ながらですね。
便利になりました。
昔は動画なんて撮れなかったので、覚えました。
いや、覚えると言っても、レッスン終わりに紙に書いて覚えてましたね。
紙にどうやって書くんだって思うかもしれませんが、人間追い詰められると色々出来るものです。
いや追い詰められていた訳ではなく、好きでやってただけですけど。
それも終わって少しインプロビゼーション(即興)で振り付けしたりしていました。
これは全くの趣味。
頭の体操で体の体操です。
動画を撮って残してあるものもありますけど、発表はなかなか出来ないですね。
また、作品創りをする時の参考になればと思っています。
【 アカイクツ 6 】 @神楽坂セッションハウス
神楽坂セッションハウスで【アカイクツ 6】を観てきた。
【アカイクツ 6】は女性振付家ばかりの公演です。
数年前に荒木も友人女性の振り付け作品で出演させて頂いた事があります。
コンクリート打ちっぱなしの壁で柱の出っ張りもあるという、独特の雰囲気を持つ空間は、そこに居るだけで非日常を味わう事が出来ます。
少し久しぶりになったダンス公演を、少し感想を書いておこうと思います。
①池田家 『それはさておき、』
女性ばかり3人の踊り。
なんて事ない日常のような風景を切り取った作品。
女性が三人寄ればかしましい、なんて昔は言いましたが、女性独特の可愛さもあり駆け引き的なこともあり。
ちょっと大人なちょっとコケティッシュな魅力に溢れた作品でした。
個人的にはもっと音を無視しても良かったかと思う部分もありました。
音は雰囲気作りだけに使っても良かったかなと。
②GO GO 50's 『人生とはいとおかし 4』 〜昭和世代の私達〜
女性2人と男性1人。
それぞれがそれぞれの持ち味を活かしたソロ。
という名の自分の持ち場を表現。
男性のソロにはやられました。
正直、動かなくてもここまで世界観を作る事が出来るのかと。
女性2人は2人とも全く違う個性を、自分をそのまま活かして、自分の見え方を最大限に活用して振り付けしていたようです。
この人じゃなきゃこれは踊れないしこうはならない。
トリオのダンスは世界観そのものを作り出していました。
③ノリエハマナカ 『女のハードボイルド』
これぞソロ。
これぞハードボイルド。
空間を使い、自分を使い、色を使い、音を使い。
色のない世界と色とりどりの世界を描きだしていました。
一眼見て分かるカッコ良さの”押し付け”!(笑)
そこがまたこの年齢にしか出来ない表現を作り出していたと思います。
若い人がやってもサマにならない世界です。
④Haru 『Line』
打楽器の生音とソロ。
インプロ(即興)のような筋立てのあるような。
空間を打楽器として踊り場として表現する。
本当に楽しそうに身を投げ出して放り出しているのを見て、正直いうと少し怖いくらいでした。
大人のダンス公演でした。
どの踊りも年齢が若い人ではこの味は出ないし表現出来ない。
それぞれがそれぞれの持ち味を活かし、自分の持っているものを知っていて、自分の出来る事で表現を作っている。
見ていてグッとくるものがありました。
たぶん、自分は若い時に見ても分からなかったんじゃないかと思います。
この良さを知ってしまうと、もうダンスからは離れられません。
幾つになってもその年齢の踊りがある、はずだろうと思います、
ありがとうございました。
お疲れ様でした。
舞台本番でした。 【アカイクツ】@神楽坂セッションハウス
舞台の本番でした。
今回は神楽坂セッションハウスで行われた、【アカイクツ】という公演でした。
セッションハウス・ダンスパレード2022という企画の一環で行われました。
【アカイクツ】は女性作家(振付・演出)に的を絞った企画で、以前、21フェスという公募企画で出演したご縁で話を頂きました。
頂きましたと言っても荒木はダンサー参加で、振付家である友人女性に連絡があり出演となった訳です。
この作品は3年前60歳の記念に出来た作品です。
3年前は「KA・N・RE・KI」という題名で踊りましたが、今回はその作品に続編を繋げ新たなヴァージョンとして出来上がりました。
" You can never hold back spring "
前半は森山良子さん後半はトムウェイツ、途中でビートルズのカヴァーが入ります。
それを60代が踊る。
なかなか見られない作品だったと思います。
最初のKANREKIから3年。
60代の3年ってどんなものか、詳しく聞きたい人は連絡ください。(笑)
もう笑っちゃうような感じですね。
面白いとさえ思います。
と言っても現実は痛みや忘却や可動制限や、アレコレに見舞われながらのリハーサルでした。
正月明けには1週間ほど腰痛でリハーサルを休んでしまいましたし。
根気よく指導してくれた友人には、本当に頭が下がります。
終わってセッションハウスの伊藤直子さんから言葉を頂きました。
景色が見えた。
日本ではこの年代(シルバー世代)の景色がなかなか見られなかったんだけど、やっと見えたのが本当に良かった。
画になっていたということかなと思います。
とてもありがたい事です。
年齢なりの画になっていた。
20年ほど前から考えていた事でした。
自分でも模索していますが、40代以降の大人のダンスがないように感じています。
いや、あるんでしょうけど、なかなか見たことがありません。
40代50代になっても20代や30代の時のダンスを踊っている。
バレエで言えばジゼルやロミオとジュリエットなど、年若な人が主人公のダンスをキャリアとテクニックがあるということで40代になっても、いやもっと後になっても踊ることがあります。
悪いと言っている訳ではありません。
でもやっぱりちょっと違うかなと思います。
テクニックもキャリアもある50代が、その年齢なりの人生を表現出来るような作品がないのが寂しい。
だから、40代くらいから自分で作る作品は、60代になっても踊れるかなというのは頭の片隅に置いています。
それが今回は見えた、と言っていただけた。
そういう作品のオリジナルキャストとして参加できた。
本当に嬉しい事です。
これからも多分踊ります。
いつまで続けられるか分かりませんが、踊ります。
どんな感じになっていくのか、自分でも楽しみです。
そして自分でも自分の年齢としての風景の見える作品を作りたいと思います。
写真は前日のゲネプロから抜粋。
TOKYO そらの下で
神楽坂セッっションハウスでダンスブリッジ2021伊藤直子監修公演 マドモアゼル・シネマ【TOKYO そらの下で】をみて来ました。
いや圧倒されました。
マドモアゼル・シネマはセッションハウスの座付きダンスカンパニーのようなもので、女性ばかりのダンスグループです。
何度か拝見したことがありますが、今回はとくに圧倒されてしまいました。
観た直後のツィートとフェイスブックに殴り書いたのを書いておきます。
苦しそうなのに楽しそうで
生き生きして力強く
後ろを振り向く時も前に進み
心を握り締めながら笑っている。
女子には勝てない。
繊細でか弱くて抜け抜けと力強く可憐で妖しく一生懸命で素敵な女性たち。
勝てない。
どちらも勝てないで締められています。
マドモアゼル・シネマは女性にしか表現出来ない事を表現していて、ホント勝てないと思います。
可憐なのに大胆で力強いとか。
繊細なのに大雑把だとか。
清楚なのに大人びているとか。
無骨なのに、妖しい色気があるとか。
さまざまな事の両面を併せ持ち、それが一つの魅力になっている。
男には難しい芸当だと思っているんです。
大胆で力強いとか。
スマートで紳士だとか。
洗練されて大人だとか。
男性は同じような側面は表現できると思うんです。
でも違う側面を同時に併せ持つのは本当に難しい。
例えば70を超えて老齢期に差し掛かった男性ダンサーの動きに、繊細で大胆、洗練されてスマートなのに子供のような何かを感じることがたまにある。
でも壮年期のおじさん年代のダンサーにはあまり感じたことがありません。
偏見なんですかね。
でも、こういうところがダンスの面白さでもあると思います。
※写真は許可のあったカーテンコールとその後です。
アカイクツ
神楽坂セッションハウスで行われた【アカイクツ】の第三弾企画。
赤い靴履いてた女の子ってことで、女性ダンサーだけのパフォーマンスでした。
友人が出ているということで、これはリアルで観に行こうと神楽坂まで行きました。
面白い。
というか元気が出る。
池田家 「ロイヤルスパイスミルクティ」
佐藤郁 「サンデーナイト」
Be Harmony 「人生はいとおかし3 〜乙女心は永遠に〜」
古園井美果 「夕焼」
四組四様のダンスがありました。
池田家は可愛さ多めのコケティッシュ。
以前は可愛さが優っていたように思うが、今回はそれだけではなく独特の世界観を生み出していたように思います。
佐藤さんは雨の日曜のルーティーン。
ああ女性って意外とこうなのねという、ソノコトの要素だけを取り出して並べることで、誰もが膝を打つような内容。
Be Harmonyは一人一人の個性を情景を表現することで表出させるようなイメージ。
佐藤さんとは違うその人が出ているように見せるテクニック。
古園井さんは大きな世界観を描く。
こういう企画を見ると女性には”やっぱり”勝てないと思う。
そのことを再確認しました。
そしてリアルの現場はやっぱり元気が出ると思いました。
振付実践コース成果公演 ダンス専科2021
神楽坂にあるダンススタジオ兼パフォーマンスシアターのセッションハウスで、振付実践コース成果公演【ダンス専科2021】が行われました。
荒木は平原慎太郎さんの作品に出演しました。
書いておきたいことが幾つもあります。
ご覧になりたい方は5月10日までイープラスでアーカイブ視聴出来ます。
リンクを貼っておきますので、今からでも是非、ご覧になって頂きたいと思います。
イープラス >>> https://eplus.jp/sf/detail/3419760001-P0030001
【 ダンス専科 2021 】 (5月4日18:00~)
松本大樹作品 ” 月を知らない ”
平原慎太郎作品 ” a feke report ”
近藤良平作品 ” 近藤のラブソング ”
松本さんの作品は白。
ネタバレしない程度に感想を書くと、エジプトの砂漠の夕日にシルエットで映る人々の祝祭を思い起こしました。
喧騒や歓喜の中に垣間見られる継続する日常。
あの空間であの人数が蠢くことに意味があり心動かされました。
ムーブメントから生まれる流れ、人々と人々が織りなすコントラスト。
群舞の力強さを見せてもらいました。
近藤さんの作品はカラフル。
近藤ワールド、コンドルズワールドを彷彿とさせる展開。
ラブソングは誰のために誰が歌うのか。
世相も垣間見え、時代を写す試みもあり。
楽しさが全面に出るだけ、その後ろに潜んでいるそれぞれの心情を考えてしまう。
平原さんの作品は黒と紺。
点と点、エナジーとエナジー、静と動。
それぞれが独立していながら、それぞれが関係しあう。
場面が進む毎に知らず知らずのうちに、異空間に佇んでいることに気づく。
三作品とも同じ場所の筈なのに、この作品を見ていると大谷石地下採掘場跡がフラッシュバックしてしまう。
10日ほど前に急遽オンライン配信に変更されたとは全く思えない。
現場で観るのとは違う面白さ素晴らしさが増した公演となりました。
日本のコンテンポラリーダンスの今を目撃したような気分になりました。
日本を代表する振付演出家三人の作品だったと言っても言い過ぎじゃないと思います。
この作品に出られてとても良かったと思っています。
指導頂いたことや考えたこと思ったこと見たことなど、これからの活かして行きたいと思います。
本番のアーカイブは5月10日まで観られます。
コンテンポラリーダンスは初めてという方でも観やすい作品たちだと思います。
今からでも是非どうぞ。
チケットリンク ↓ ↓ ↓
イープラス >>> https://eplus.jp/sf/detail/3419760001-P0030001
何故踊る
神楽坂セッションハウスで行われる【シアタアー21フェス 春 vol.121】に出ます。
ダンスの公募公演です。
今回はダンス仲間の男性と二人で踊ります。
今回はということは以前にも参加したことがあります。
グループでの参加が2回と今回と同じ男性と1回、そして自分のソロで2回です。
ということは6回目の出演ということになります。
6回目です。
最初に出たのは50歳を超えてからでした。
それまでは仲間内の発表会やスタジオパフォーマンスなどで踊っていましたが、50を超えて思うところもあり一人で知らない人たちに交じって踊ることにしました。
ソロ作品を創るようになったのも、そのころからになります。
遅い。
ですね。
だって50を超えてからです。
どうして踊るんでしょうか。
以前、作品創りの現場で聞いた言葉があるります。
「正解があるはず。」
確かに作品創りをしている時、何度か試したり手を加えたりして動いているうちに、これが正解だ!と思う瞬間があるように思います。
正解かどうかは別としてそういう瞬間がある。
そういう作品創りがあると思います。
それとは別に。
踊りでは体が動くということがある。
勝手にというと大げさだけど、体の動きに自分がついていくような印象。
体に踊らされているというのとは違い、踊る自分の体を眺めているような。
そんな印象です。
何故踊るのか。
20代で踊りを始めた頃とは変わってきた部分があると思います。
最初は汗をかき動くことが楽しみとして感じられたから踊っていた。
できなかった動きが出来るようになる喜び。
思い通りに自分の体を動かし使えた時の喜び。
それは頭ではなく体が喜ぶ感じ。
ところが今はそれがそればかりではなくなって来ています。
60代。
確かに動きづらくなっている。
動きづらい体を無理に動かしながら、ある瞬間に重さがなくなったように、流れに体が乗って空間を移動していくように。
自分の身体の動いている軌跡を、体の中の質感で感じるような感覚。
音が後からついてくるようにぴったりとハマる時。
疲れるけれど、それがあるから踊る。
ように思う。
確かに疲れは残るけど、それがあるから踊る。
のかな。
身体が意識の意志と身体の意志で混ざりあうような感覚。
なんてね。
ま、そんなことたまに考えたり感じたりしながら踊ってます。
【シアタアー21フェス 春 vol.121】は4月18日(土)19:00から、神楽坂セッションハウスで開催されます。
荒木は” R50 Project ”というユニットで出演します。
もし見たい人がいたら連絡下さい。
チケットあります。