触診はただ歪みやズレを判別するためにやっている訳ではありません。
整体師やセラピストは触診をします。
患者さんやクライアントさんの体がどうなっているか理解するためです。
体に触れてたり、動かしてみたり、ただ全体を眺めたりする事も、触診と同じような意味合いがあります。
どうなっているか理解するためです。
触診で分かる事は沢山あります、
骨(関節)の歪みやズレ。
関節の動き。
筋肉の硬さ。
筋肉の温度。
筋膜や皮下組織の状態。
筋肉の張り具合。
触れるだけでなく動かしてみると、より多くの事がわかります。
筋膜の硬さ柔らかさ。
神経の硬さ柔らかさ。
血管の硬さ柔らかさ。
内臓の状態。
体に含まれる水分。
それぞれの部分の状態が分かります。
部分の状態がどうやって全体を作っているのかも想像出来ます。
人によって違うと思いますが、3Dの映像のようなものをイメージして、体の中の繋がりや状況を想像出来るようになります。
そうやって”理解”する。
そこから、患者さんの痛みや症状の原因を考えていく事になります。
そう言えば筋肉の状態は、その人の性質・性格のようなものを表していると思います。
筋肉占い、なんて言って冗談のように話をしますが、その人がどうやって筋肉を使うかは、その人の思考の傾向と相関があると思います。
脳の出力機関は筋肉ですから。
せっかちな人はせっかちなように筋肉を使います。
のんびりした人はのんびり使う。
緊張を表に表さない人は、深層筋が硬くなっていたりします。
それは触れれば分かります。
触診はただ歪みやズレを判別するためにやっている訳ではありません。
性格は筋肉に現れる
すぐには役に立たないカラダのハナシという動画シリーズを撮ってまして、今日はそこで話した内容です。
性格は筋肉に現れる。
性格というかその時その時の状況は筋肉に表れています。
整体師やアレクサンダーテクニーク教師として20年以上も人の体に触れて来ました。
痛みや症状や何か困っている事や悩んでいる事がある人が多かったですが、整体スクールの授業やアレクサンダーテクニークの練習などでは、特に何もない人にも触れて来ました。
その中で感じたのがこれでした。
体の硬さと言っても十人十色です。
深層筋が硬い人もいれば、表層の筋肉が硬い人もいます。
関節が動きにくい人もいれば良く動く人もいます。
張っている筋肉やふにゃふにゃの筋肉もあります。
整体をやっていると、すぐに解れる事もあり全然解れない事もあり。
また筋肉の質や状態も様々で、重く粘るような筋肉があるかと思えば、極々細かいビーズクッションのようにクリーミーな柔らかさで軽い筋肉もあります。
それらを性格や気持ちの状態になぞらえて考えると、結構当たっています。
筋肉占いなんて言って、患者さんと話をする事もありました。
表面上はニコニコしていても、芯は硬く自分の考えを曲げない人だとか。
時間を掛けてためた疲れがなかなか抜けない人だとか。
疲れは溜まっているけど、意外にすぐに抜ける人だとか。
頑固なんだけど、柔軟に考えを対応させる人だとか。
でっ?
て感じですかね。
でもこれ自分のケアには使えます。
自分の性格はなんとなく知っていると思います。
その性格はもう変えられません。
でも、行動や対応は変えられます。
真面目にきちんと性格に寸分の違いなくやりたい人は、体を硬く使いがちです。
そんな人は、真面目にきちんと性格に寸分の違いなくやる気持ちはそのままに、体を柔かく使ってみる。
それが出来ないのであれば、使った後に体を緩めてみる。
そんな風に対応出来れば、体を楽に使っていけると思います。
筋肉占い
整体の患者さんにたまに筋肉占いをします。
と言っても占い師ではありませんので、あなたはこうすべきとかあれやっちゃだめとか、そんな事ではありません。
筋肉と今の状態が似ているので、今の体の状態を改善させるために、こんな風にやってみたらと話をしたりします。
脳の出力系は筋肉なんです。
入力系は視覚や聴覚や触覚など沢山ありますが、出力系はほとんど全部筋肉です。
だから、頭の中の状態や性格が体に現れます。
性格は変えられないけど、体の使い方なら変えられるので、今の症状を改善するために体の使い方だけでも変えましょうという話。
少し詳しく動画にしました。