最近、姿勢について感じる事
最近、90代の母と同居をすることになり、デイケアセンター的なところを何箇所か見学したり体験したりしています。
また、病院にも月に何度か行くようになりました。
高齢者の姿勢が良くない。
若者の姿勢も良くないですが、高齢者も良くない。
歳をとったんだから当たり前、とは思いません。
姿勢の良い高齢者もいます。
でも、姿勢の良くない高齢者の方が多いと思います。
殆どの人は猫背気味で腰が曲がって丸くなっています。
これにともないO脚気味の人もいます。
姿勢は呼吸や血流に、直接、影響します。
背中が丸くなっていれば、当然、呼吸は浅くなります。
血流も悪くなる。
肺は肋骨の中にあります。
背中が丸ければ、肋骨の前が潰れ、胸腔と腹腔(胸と腹の空間)が押しつぶされたようになっています。
心臓も肋骨の中にあるので、圧迫されている状態で、心臓から出た大動脈は背骨の前を胸から腰にかけて走っているので、これも曲げられたような状態になります。
良くないなぁと思います。
仕方がないと思わないでもらいたい。
姿勢は良くなります。
良い姿勢は呼吸と血流が阻害されていない、楽に息が出来て、自然に血液が流れている状態です。
沢山の人を見ていると、60代くらいから変化があるように思います。
80代くらいになって急に悪くなることもある。
気をつけてもらいたいと思います。
先ずは座っている時の姿勢です。
骨盤を立てることが大切です。
最初は無理に立てている感があるかもしれません。
それでもしばらく立ててみて下さい。
そのうちに少し慣れてくるので、慣れてきたら力を抜いて骨盤が立つかどうかためして下さい。
背骨は前後に湾曲があるので、上手く立てれば、力はいらないはずなんです。
座っている時にはそれが感じやすい。
座っている姿勢が良くなってきたら、立ってる時も気をつけて下さい。
先ずは座ってる時に気を付ける事です。
それでも無理ならアレクサンダーテクニークなど、自分の姿勢を見直すために使って下さい。
個人レッスンやグループレッスンがいろいろなところで受けられます。
荒木もやっています。
良い姿勢の基準
良い姿勢の基準について。
てあて整体スクールでは”形”で判断していません。
・呼吸
・血流
この二つが阻害されていない。
生理的で自然な呼吸と血流のある状態。
を、良い姿勢の基準としています。
・耳垂・肩峰・大転子・外踝が一直線になっている。
・背中がまっすぐ。
・胸が反っている。
・膝が伸びている。
などなどでは判断していません。
もちろんそこも見ますが、形ではなく体の状態を見るようにしています。
良い姿勢というのは健康な姿勢です。
体の隅々まで酸素が行き届き、動きやすい状態です。
今の状態がどうなっているか、を見て判断するようにしています。
動画でも解説しています。
ご覧下さい。
【大動脈の話】 〜姿勢や体の使い方のイメージ〜
大動脈の話を動画でしています。
大動脈と言っても解剖学の話というより、姿勢や体の使い方を考える時の体のイメージの話です。
大動脈どこにあるか知ってますか?
胴体の中心あたりを上下に走っている、太い大きな血管です。
血管と言ってますが、ほとんどホースです。
その中を血液がどんどん流れています。
ホースの中を水が流れているイメージ。
ホースの中を水が勢いよく流れていると、ホースは曲がりにくくなります。
曲げにくいというか、曲げようとすると元に戻ろうとします。
そんな元に(真っ直ぐに)戻ろうとする力が、胴体の中心にあるってことなんですね。
姿勢や体の使い方を考える時の良いイメージになると思います。
動画ご覧ください。