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手首は捻れない。 〜 解剖学の授業にて 〜

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手首の解剖学

先日の解剖学授業での一コマです。
てあて整体スクールの解剖学の授業では、骨格を全て解説する時間はないので、整体師として知っておいて欲しい部位について話をします。
脊椎や骨盤、頭蓋と頚椎の関節、股関節、膝関節、足関節などなど。
関節の種類と動きや特徴などについて話をしました。
その中で手首についての話になりました。


手首は捻れないですよ。


と説明を始めると、生徒さんの目がだんだん点になって来ます。
だって手首は捻れるでしょ。
センセイ何言ってんの。
また、おかしなこと言い始めた。
そんな顔に見えました。
いや、そんなことないかも知れませんけど。笑
ちょっとびっくりしたような顔になったことは間違いありません。
でも。


手首は捻れません。


捻ろうとすると故障につながります。
手の平がひっくり返るのは、肘から先がめくれるように反対側に倒れるからです。
肘から手首の間にある、平行に並んでいる橈骨(とうこつ)と尺骨(しゃっこつ)が、交差するような位置関係になるからです。
ちょうど平行だった箸をクロスすると、箸先が入れ替わります。
そんな感じ。
そして動くのは親指側の橈骨です。
やってみて下さい。
すぐに分かります。


手首は捻れる。
と思うのは、日常的にそう話しているからだと思います。
そういう言葉を使っているから。
そして、調子が悪くなる時は、その言葉に引きずられていることがあります。
全部じゃないけどね。
捻れない手首を捻ろう捻ろうと使ってしまう。
そう言うことって他の部位にもあります。
整体師にはそう言う意味でも解剖学を知っておいて欲しいです。
患者さんの体に対するイメージや使っている言葉と実際の動きの厳密な違い。
それを考えられイメージ出来るよになると、見えてくるものもあります。


う〜ん。
でもぉ。
手首は捻れますよね。
う〜ん。


はい。
そのモヤモヤが大切です。

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