解剖学の学び方
てあて整体スクールでは座学の一つとして解剖学を教えています。
とは言え最短半年で卒業できる整体学校なので、時間にはかなり限りがあります。
限りがある時間の中で教えているので、一つ一つの骨格の名前や筋肉の名前は自分で学んで頂きます。
部位や介在神経や作用についても同様です。
では何を教えているのか。
整体師に必要な解剖学的な考え方と、特に重要な要素について話をします。
解剖学と生理学は構造と機能についての学問です。
整体師が解剖学を学ぶのは、一つには骨格調整や筋肉の調整など、患者さんの体の調整をするためです。
位置や構造や動き・働きが分かっていなければ、調整しようにもできません。
それに故障や痛みの原因も考えられない。
だからその部分について話をします。
それとどんな専門書を読むと良いのか。
どんな本から入ると良いのか。
などについても話をします。
どこから手をつければ良いのか。
どこで探せば良いのか。
どんな本があるのか。
どんなジャンルに分かれているのか。
専門書にも幾つか押さえておくべきジャンルもあります。
そして解剖学の面白さについても話をします。
硬いイメージがあると思いますけど、これがかなり面白い。
知ることで見えることや分かることがあります。
中には解剖学からかなり離れている本もありますが、整体師として読んでもらいたいと思っている本は、紹介して薦めるようにしています。
例えば「人体600万年史」なんて、絶対に読んでおいてもらいたい本です。
他にも沢山ありますが、三木成夫さんや養老先生、脳科学の本やポリヴェーガル理論など、解剖学とは違いますが押さえておきたいものです。
てあて整体スクールの解剖学
てあて整体スクールも整体学校ですから解剖学の授業があります。
解剖学と言えば、筋肉や骨の名前を覚えるものと思っている人が多いと思います。
でも名前を記憶することはそれほど重要ではありません。
たぶん、患者さんに説明する時に便利だと言うこと、解剖学用語を知った上で平易な言葉で話すことで、患者さんに安心感を与えることが出来ることなどが、筋肉や骨の名前を覚えていることの効用です。
でも、それよりも大切なことがあります。
例えば骨の形。
隣り合った二つ以上の骨が出会った場所が、関節と呼ばれます。
関節は動きます。
その動きは骨の端・関節のところの骨の形で決まります。
球関節は一方が球になった関節で、その形からも分かるように動く範囲がとても大きい。(肩関節・股関節)
平面関節は骨と骨が出会っている関節面と呼ばれる部分が平面なので、スライドするように動くようになっている。(脊椎椎間関節他)
これらは関節のところの骨の形を知っていれば推測することが出来ることです。
それを知っていると言うことが大切です。
例えば筋肉の位置。
筋肉は基本的には骨と骨を繋いでいます。
筋肉が縮むことによって、骨の位置関係が変わります。
筋肉がどこからどこに繋がっているかを知っていれば、骨がどういう風に動くのかが分かります。
骨や筋肉の名前を覚えるよりも、形や位置を知っていること、頭に思い描けることの方が大切です。
体に対しては一般的な常識と思われていることと、実際が違うことがあります。
そこも押さえておきたいことです。
例えば関節面には痛覚を感じる神経はありません。
だからぶつかっても痛くない。
(削れていた場合は別ですよ。)
じゃあ、膝の痛みはどうしてなのか?
血液は心臓のポンプ作用で流れている。
でも、1回の拍動では内臓や頭部くらいまでは送られるが、静脈に入ってからは程んと流れがない。
じゃあ、血液はどうやって心臓に戻ってくるのか?
てあて整体スクールの解剖学では骨や筋肉の名前をひとつひとつ教えることはしていません。
時間がそんなに取れないですから。
その代わり自分の頭で考えられる材料を提供しています。
4月16日からの名古屋教室の授業は、解剖学から始まります。
授業見学お待ちしています。
無料で受けられますよ。
てあて整体スクール 名古屋教室
愛知県名古屋市東区葵 3-14-20-2F
teate@nifty.com
03-3922-7230