触れる喜び
整体師は触れます。
服の上からですが、患者さんの体に触れます。
哺乳類に取って接触刺激や圧迫刺激は「快」と言われます。
コミュニケーションする事で生存確率を上げている生物ですから、当然です。
もちろん例外的な人もいますよ。
でも、一般的にそんなふうに仕組まれて生まれています。
触れる事、触れられる事は、それだけで心地よく体にも良い事です。
整体の仕事をしていて、患者さんに喜ばれるのは嬉しい事です。
言葉でなくても、表情でそれは分かります。
来院された時の顔と、帰る時の顔は明らかに違います。
緊張が抜けたような、ふわっと気持ちが軽くなったような顔です。
隙のある顔にも見えます。
隙を見せるのは、心身にとって良い事だと思います。
時と場合を選ぶ必要はありますけど。
整体の帰りに隙が出来てしまうのは、隙のない緊張の続く生活ではとても良い時間だろうと思います。
触れる喜びがあります。
おじさんがこんな事、言うと変な感じですが、そう言う意味ではなく喜びです。
患者さんが感じる、触れられることによる安心感のようなもの。
その安心感を共有出来る喜び、というか楽しさと言うか、安心感のようなもの。
それが触れる喜びです。
こう言う仕事もあると言う事です。
整体の練習で最初にする事
整体学校や整体スクールに入学して最初にする事。
気をつけておいた方が良い事があります。
触れる事
全く始めて整体の練習をする人にとって、最初に当たる壁が触れるという事です。
整体の手技だったり触診だったり、どんな事も人の体に触れる事から始まります。
ほとんどの人は人に触れる事に慣れていません。
日常的に人の体に触れていない。
日本人は特にハグをする習慣もないし、最近は子供をおんぶする事も減りました。
だから人の体に触れる事が非日常になっています。
触れる事が非日常になっていると、触れるだけで緊張してしまいます。
触れる側が緊張していると、その緊張が触れられる側にも移ります。
ミラー効果で相手も緊張してしまう事があります。
それでは整体の効果も出ません。
触診なら相手が緊張すると、状態が変わったりします。
整体なら緊張している体の調整は難しいという事があります。
まず触れる機会を増やしてください。
整体の手技の練習も大切ですが、そのまえに触診でも良いし背中に触れるだけでも良いので、触れる機会を増やしてください。
それが最初にする事だと思います。
タッチハンガー
随分、前になるが「タッチハンガー」と言う本を読んだ。
三砂ちづるという方でブラジルに助産院の制度を伝えたというような事を聞いた事がある。
タッチ = 接触
ハンガー = 飢えている
タッチハンガーとは触れる事や触れられる事に飢えている、あまり触れられたり触れたりして来ていない人の事のようです。
読んだのが随分前なので内容については殆ど忘れてしまいましたが、タッチハンガーという言葉が忘れられません。
最近のベビーカーは親と子供が同じ方向を向いています。
親の方は当然前を向いていて、子供も前を向いてベビーカーに座っています。
移動している時、歩いている時、子供は親の顔を見ていません。
確か2000年くらいから電車に乗る時もベビーカーに乗るようになりました。
ベビーカーが悪いという事を言っているのではありません。
ベビーカーに乗ることで接触が減っているのは確かなんだろうと思います。
当時に乳幼児の時期に親の顔を見ないで移動している子も増えているんだろうと思います。
触れる事が少ないと不安になる事があると聞いたことがあります。
確かにそう言うことはあるだろうと思います。
整体師は人に触れる仕事です。
触れる事で患者さんの体を調整します。
これから本当に重要な仕事になってくると思います。
人は触れられるだけで安心すると言う事もありますから。
今日はちょっと急にそんなことを思い出しました。
※タッチハンガー >>>
”触れる” ワークショップ
”触れる”ワークショップを開催しようと思います。
まだ日時は決まっていません。
内容はだいたいこんなものという事が頭にあります。
触れる。
整体師やセラピストなら触診や実際のセラピーや整体で患者さんの体に触れます。
その時、どんな想いや気持ちを持って触れているのか。
気持ちや想いが変わるだけで、触れ方も触れた印象も分かることも変わるかもしれません。
スクールの触診の授業で幾つかの触診を試してみました。
皮膚に触れる、筋肉に触れる、骨に触れる。
自分を整えて触れる、相手の事だけを考えて触れる。
触れている場所を見ながら触れる、目を反らし別のところを見て触れる、目を閉じて触れる。
何かを探して触れる、探さないで触れる。
手で凸凹や状態を解ろうと触れる、手に来る情報を受け止めるように触れる。
仰向けで患者さんの背中に手を入れて触れる。
予想していた感じと違う感覚になるものがありました。
予想通りのものもありました。
この他に嫌いな人だと思って触れる、好きな人だと思って触れる。
などももしワークショップをするなら面白いかもしれません。
カクテルパーティー効果というのがあると聞きます。
人が集まるパーティーで誰かと話をしていると、目の前の人の声が聞こえて話が普通に出来る。
でも自分の立っている位置で収音マイクで音を録音すると、相手の声は周囲の雑音にかき消されて聞き取るのが大変になってしまう。
パーティーでは目の前の人の声がよく聞こえるというような効果のことだと思います。
同じことが触診(触れること)にも言えます。
手で触れれば、凸凹だけでなく温かさや張り具合や緊張度合い、動きなども感じているはずです。
ところが、何かを探そうとしてしまうと、探している何かしか見えなくなってしまいます。
凸凹や歪みを探そう、骨はどこにあるかと触れていると、凸凹や歪みや骨だけしか感じられない。
でも実際には熱も張りも緊張も動きも触知しています。
それを認識に上げるのが触診です。
触れるという事は人と人がいれば、触診以外にもよくあることです。
コミュニケーションそのものだろうと思います。
そこから何か生まれるんじゃないかと、思ったり思わなかったり。
少し考えて夏くらいに企画しようと思います。
ワークショップでは実際に触れて感じることや感じられること、相手の印象を確認しながら、それが触れない場面でも何か出来ないかと考えます。
興味があれば連絡下さい。
触れる練習
午前がアレクサンダーテクニークで午後は指針整体の授業でした。
アレクサンダーテクニークは体の使い方を主に見直します。
整体師としての自分の使い方、患者さんに体の使い方を教えるためのヒントなどです。
今日は触れることをテーマにアレクサンダーテクニークの授業をやりました。
整体師は人に触れる仕事です。
体に触れて調整したり緩めたりします。
では触れる時にはどんなことを考えているのか。
または考えていないのか。
手は何をやっているのか。
いろいろと想定して触れてみました。
触れ方は変えずに、皮膚に触れる、筋肉に触れる、骨に触れると考えを変えてみました。
触れ方は変えないというのは、体の使い方は変えないと自分では思って触れているという意味です。
それでも皮膚・筋肉・骨と触れる対象=感じる対象を変えると、触れている本人も違いがなんとなく分かり、触れられている側もなんとなく違いがあることが分かりました。
気のせい・・・かもしれません。
でも、本当に違いがあるのかもしれません。
今度は触れ方を変えて、感じるレベル(皮膚・筋肉・骨)を変えてみました。
これは当然、違いが分かりました。
ただ、思っていたより、はっきりと区別がつくものでもなかった。
意外に、思っているように手が使えなかったり、思っているように感じられなかったり。
逆に、想定していないのに感じられたりする事がありました。
人の体には不思議なことがあります。
不思議でないこともありますが、不思議なこともあります。
思っているように使えていたり、思っているように使えていなかったりします。
それを分かっておきたいと思います。
自由自在に自分を使えるようにというより、分からない部分があることを知って、いろいろ試しながらやってみるということです。
たまにこんなワークもやります。
触診は骨を探すのではなく、触れている手の下を感じること
整体スクールを始めて15年以上になりますが、お恥ずかしながら初めて気がついたことがありました。
生徒さんは触診をする時に骨を探している。
触診の指導をしている時にいろいろ聞いていて、生徒さんが手で触れて感じることよりも、骨を探すということにポイントを置いていることに気がつきました。
骨を探さないと骨の歪みやズレや筋肉や皮膚の硬さは分からない、と思うんだろうと思います。
確かにそんな気がします。
でも、探しません。
探すよりも手の下にある皮膚や体がどうなっているかを、感じます。
同じことのように思われるかもしれませんが、これが違うんです。
探してしまうと、あるないになってしまいます。
あった!で終わる。
あるないを知りたいんではないんです。
そこがどうなっているかを感じたい。
骨はあります。
骨がない人はいませんから。
それを感じる練習です。
正確に言うと、感じていることを意識かすると言うか認識するというか、その上で言語化します。
右にズレている。
左に凹んでいる。
硬い、柔らかい。
触れれば何んらか感じます。
それを意識化できるかどうかが練習です。
もちろん手指の繊細さを深めていくことも練習します。
でも、それよりも手で感じていることを意識化することの方が大切です。
と言うかここがポイントです。
全てが変わる点。
触診は骨を探すのではありません。
手で触れた体がどうなっているかを感じる練習です。
アレクサンダーテクニーク・グループレッスンでした。
アレクサンダーテクニーク・グループレッスンを毎月第一日曜の午前中に行っています。
11月のお題は「体の関節全部動かす」「触れる」にしました。
アレクサンダーテクニークは色々な説明がされます。
体の使い方。
心身の使い方。
自分の使い方。
習慣的になってしまった言動や行動から離れてみる。
無駄な力や緊張を抜いて自分本来の使い方に戻る。
なんとなく分かったような分からないような感じもしますね。
例えば、どうも体が上手く使えていないとか、違和感があるとか、ギクシャクするとか。
もうちょっと楽に何かしたいとか。
そんな時に受けに来てもらい、アレクサンダーテクニークを使うとどうなるか試してもらいます。
具体的に言うと、バイオリンやピアノなど楽器演奏が上手くいかない時とか、声が出にくくなった、ダンスが上手く出来なくなったなど。
音楽家や俳優さんやダンサーの方々は海外で知って受けにくる方がいます。
海外ではパフォーミングアーツ系の方々にはメジャーな方法です。
また一般の方なら、姿勢が悪いと言われた、歩き方や立ち方・座り方がよく分からない。
人前に出るといつも緊張する。
ゴルフやスポーツのフォームが気になるなどなど。
これなら何となく少し雰囲気はわかりますかね。
でも、これだけでなく普段の日常的な動きや体の使い方、生活している全てのことに関係があるワークです。
(このワークってのも分かりにくい言葉かもしれません。方法とかやり方とか手順とか作業・勉強・研究みたいなことです。)
でまあ、そのグループレッスンを毎月やっています。
参加者は短い方で2年くらい、長い方だともう6・7年通ってきていただいています。
となるとテーマも出尽くしていて、ことさら何かをやると言うより、自分の体や使い方に目を向ける時間として来て頂いているような感じなのかなと思います。
毎回、必ずするのはハンズオンワーク。
荒木が手で体にとても軽く触れる方法です。
触れることで自分自身に気がついてもらったり、緊張が抜けたりします。
アレクサンダーテクニークでは一般的な方法で、多くのアレクサンダーテクニーク教師がやっています。
(アレクサンダーテクニークをする側の人を教師と呼び、受ける人を生徒と呼んでいます。)
今回もハンズオンワークで自分自身を感じる時間を先ずとってもらいました。
そのあと体の関節を一つ一つ動かすワーク、と言うか練習。
普段あまり気にしていない部分として、背骨を一つづつ動かすことを解説しながらやりました。
背骨は首の骨・胸の骨・腰の骨・骨盤の真ん中の骨までで、25個以上もあります。
それを一つ一つ意識するなんてことは普段はありませんね。
だから一つ一つ動かしてみる、試してみるだけでも、普段とちょっと違った感覚があります。
次にやったのが「触れる」です。
昨年来、実際に人と会う機会も減っていて、ましてや人に触れるなんて事あまりありません。
普段から日本人はハグもしないし、握手も普段はあまりしません。
タッチハンガー(触れるのに飢えている)なんて本を読んだこともありましたが、人に触れるのは非日常です。
触れる時に緊張したり、どこかが硬くなったり、触れる以外につい何かをしてしまうかもしれません。
それを観察しながら手を背中に置きました。
これ面白いですよ。
触れられる人にも変化があり、触れている人にも変化がありました。
普段しないことなので、さまざまな発見があったりしました。
これがあまりにも面白かったので、来月も触れることをテーマにやろうと思っています。
アレクサンダーテクニークに昔からある練習法も取り入れようかなと思います。
毎月恒例のアレクサンダーテクニーク・グループレッスンはどなたでも参加出来ます。
参加費は3,000円。
来月は12月5日(日)10:00から12:00までの2時間です。
場所は西武池袋線大泉学園駅徒歩7分の「てあて整体スクール」でやっています。
(スクールといっても普通の家なのでご心配なく。敷居は低いですよ。)
気になる方は問い合わせ下さい。
連絡お待ちしています。
てあて整体スクール
東京都練馬区東大泉 5−27−18ーA
teate@nifty.com
03-3922-7230
気功セルフケア
来年の話をすると鬼ちゃんが笑うって言いますが・・・
気功セルフケア(仮)
来年一月に【気功セルフケア(仮)】のワークショップをやります。
このワークショップは整体スク-ルの卒業生・小野先生に講師をお願いしました。
小野先生は恵比寿でマナブ整体院を開業している整体師で武術家でもあります。
てあて整体スクールの卒業生は授業のリピートに来ます。
小野先生も開業までは毎週のように練習に来ていましたが、開業した後はとんと来なくなりました。
たまに電話をくれたり飲みの会などで会うことがありますが、そんな時に整体やケアの話になります。
先日も気功整体の話やワークショップの話になりました。
気功でセルフケアが出来ないものかと聞いたのは、あら木の方だったと思います。
出来ますよ。
女性などは肌のツヤが良くなります。
との話。
それならワークショップやセミナーは企画しないの?と聞くと、今のところまだ、と言う話でした。
それならたまにはと言うことで、整体スクールでワークショップをやって貰うことをお願いしました。
あら木がセルフケアの話をするとストレッチや体の使い方と言うことになってしまうので、今回は気功の手によるセルフケアになると思います。
近日中に告知出来ると思うので、自分の手で出来るケアを知りたい方はいらして下さい。
詳しくは後日。
マナブ整体院
東京都渋谷区恵比寿1丁目22-3 シルバープラザ恵比寿 502号室03-6450-2207
JR恵比寿駅 3分
サイトはコチラ >>> http://manabuseitai.jp/
小野先生は気功を使った整体をします。
血流を良くすると言うだけでなく、体を巡る気の流れを良くすることで、体を整えていきます。
女性などは肌の艶が良くなったり、お化粧の乗りがよくなることもあるようです。
恵比寿駅からすぐ近くなので、仕事帰りにも寄りやすい場所です。
体全体をゆっくり包む気を感じる整体を受けたい方はぜひどうぞ。
整体スクール・整体学校
東京・名古屋で整体師の独立・開業なら てあて整体スクールへ! >>>手技 WS セミナー
骨格調整専科 募集中 !! >>>アレクサンダー・テクニーク
【感じる姿勢と使い方】NHK文化センター 光が丘教室 >>>
ストレッチ教室
コア・ストレッチ教室 東京・六本木 >>>コア・ストレッチ教室 名古屋 >>>
大人バレエな皆さんのテキスト
今すぐ出来るバレエのコツと身体の使い方 >>>35歳からのバレエ入門 >>>>>
触れる
整体師は人に触れる仕事です。
触れないで仕事をする整体師もいますが、おおかたの整体師は人に触れることで何かをしています。
触れることで何が起きるのか。
何が起きないのか。
触れるワークショップと言うのをやりました。
整体師になって15年以上にもなるのに、そんな事に興味があってやってみました。
二回目です。
初回は沢山人が集まって触診をしました。
今回は人数が少なかったんですが、ちょっと実験をしてみました。
触れる時の頭の中の考えや想いの違いで、触れられた人には何かが起きるのか。
アレクサンダー・テクニーク教師になる過程で何度かやったことがありましたけど、触れることにまだ慣れていない人や一般の人がやるとどうなるのかに興味がありました。
全く同じ触れ方をして、考えだけを変えてみました。
筋肉に触れよう。
骨に触れよう。
考えを変えるだけで何かが変わるのか、受けている人にイメージは伝わるのか。
もう一つ。
この人大好きと思って触れる。
この人嫌い嫌な奴と思って触れる。
このイメージは伝わるのか。
結果、骨に触れよう筋肉に触れようと言う違いでは、触れられている人にはあまり違いは感じられなかった。
僕自身のことを言うと、ひょっとして少し違う?と感じなくもなかったが、あまり違いは感じられなかった。
言い方は変ですが誤差の範囲内。
でも、好き嫌いの気持ちを変えて触れられた時には、みんな違いが分かりました。
僕自身は違いだけでなく受ける印象も違いました。
手から受けるイメージが、嫌いと思われている時は嫌な感じ。
またまたぁ~
って思いますよね。
分かります。
でも、参加4人はみんなそうでした。
少なからず違いがあった。
不思議ですね。
とも思うし、いや、全然不思議ではない。
とも思う。
でもまあ不思議ではないか。
そんな気がします。
また次を考えようかと思いますが、次も題材や目的を決めずにやりたいと思っています。
趣味的ですけど、そんな勉強会も良いのかと思いました。
体について聞いてみたいことを聞いてみる。
殆どのことは僕が答えることになると思いますけど、そこで実験や実践をしてみる。
そんなワークショップのような勉強会のようなもの。
また考えます。
整体スクール・整体学校
東京・名古屋で整体師・独立・開業ならてあて整体スクールへ! >>>手技 WS セミナー
骨格調整専科 募集中 !! >>>アレクサンダー・テクニーク
【感じる姿勢と使い方】NHK文化センター 光が丘教室 >>>
ストレッチ教室
コア・ストレッチ教室 東京・六本木 >>>コア・ストレッチ教室 名古屋 >>>
大人バレエな皆さんのテキスト
大人から始めた人のための『今すぐ出来るバレエのコツと身体の使い方』 >>>"35歳からのバレエ入門"
小顔矯正
昨日(6/30)、消費者庁は「頭蓋骨の矯正で小顔になり持続する」と言うような広告をしていた業者に対し、そのような内容を裏付ける合理的な根拠が示されていないと措置命令を行いました。
要するに根拠がないのでダメよ!と言うことです。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20160630-00000174-fnn-bus_all
以前、てあて整体院でも同じようなことを聞かれました。
頭の骨格調整をして小顔にならないかと言うものでした。
頭は15種類23個の骨で出来ていると言われています。
骨と骨同士はほとんどが縫合(ほうごう)と呼ばれる関節で隣り合っていて、複雑に入り組んだ形は殆ど動くことがありません。
(でも、少しは動くと言うのが手技療法やクラニオでの見解です。)
ところが、その質問をされた患者さんは、某有名治療院で小顔矯正で頭を上下に1センチ小さく出来ると言われたそうです。
目と目の間にある鼻のところ(おでこと鼻の間)に1センチくらいの隙間があるので、これを詰めれば大丈夫と言われたようでした。
センセイそんなこと出来ますか?と聞かれて、かなり驚きました。
そんな隙間はありません。
だから隙間を詰めることも出来ません。
金額を聞くと信じられないくらいの高額なので、某有名治療院にお願いするかどうかを考えている、センセイ(あら木)のところで出来れば、そちらにはいかないとのことでした。
僕は小顔矯正をしていないので出来ないと言う話をしましたが、それよりも頭の骨格調整で骨格がそんなに小さくなることはないと話をしました。
ご本人にはなかなか納得してもらえませんでした。
(骨格矯正で小顔になれると信じていた様子)
知り合いの先生でも小顔矯正・小顔調整をしている先生はいます。
でも、骨の位置をズラしたり調整して、頭自体を小さくするなんてことを言う先生はいません。
頭には頭蓋骨の上に筋肉や皮下組織や皮膚がついています。
筋肉の張りが変われば顔の形も変わります。
また皮下組織の血流が良くなってムクミが取れれば、フェイスラインが変わることは当然です。
それを骨の位置が変わったからと言うのは、間違いで不誠実な言い方です。
(法律的には不当表示法などに当たるんだと思います。)
頭を中心とした施術や調整・矯正で、顔の筋肉や皮下組織の状態が変わり、小顔に見えたり実際にサイズが少し小さくなることは当然あると思います。
でもそれは筋肉や皮下組織の状態なので、放っておけば元に戻ります。
持続させるためには、定期的に通うか顔の筋肉のトレーニングやマッサージや日々のケアが大切かなと思います。
それとは別に顔に触れられるのは、リラックスして気持ちが良いことだと思います。
また顔の筋肉のマッサージは血流を良くすることにもなるので、顔色や張りも良くなるとは思います。
小顔矯正に定期的に行くモデルさんがいるのは、顔を小さくしたいと言うだけでなく、血行や肌のハリのことと気分の問題もあるだろうと思います。
上に頭蓋骨の解剖図を載せました。
骨には顎関節以外には間が空いているような隙間はありません。
それに、縫合(関節)を動かしても、全体の形が大きく変わることがないのは見ても明らかです。
(だから骨ではなくその上の組織)
自分だけは違うんじゃないか、人よりも隙間が広くて頭が大きいんじゃないか、と思う気持ちは分からないではありません。
でも、物理的に無理なんです。
てあて整体院では小顔矯正はやってませんが、首や頭の施術はしています。
指針整体で肌のツヤが良くなったと言う声は聞きます。
でも頭の骨を調整で小さくは出来ません。(笑)
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大人から始めた人のための『今すぐ出来るバレエのコツと身体の使い方』 >>>
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