触診入門講座 これから整体師を目指す人に向けて
これから整体師を目指す人のために、触診入門セミナーを行います。
骨格調整は触診で7割が決まると言われます。
患者さんの状態を識るために、触診が上手く出来る事は整体師にとって必須です。
触診が上手く出来れば、それだけで緩んでくる患者さんもいます。
触診の手の触れ方や触診の時の体の使い方は、整体師としての体の使い方の基本です。
触診は整体師としての基本です。
入門講座でお待ちしています。
触診入門セミナー
日時
6月21日(土)14:00ー15:30場所
てあて整体スクール東京都練馬区東大泉 5-27-18-A
料金
3,000円内容
・触診の基本・体の使い方
・判断をする
・練習方法
・触診の実際
申込
触れるだけで人は変わる
圧迫刺激や接触刺激は哺乳類にとっては快刺激と言われ、多くのエビデンスもあります。
人も哺乳類なので、接触や圧迫は心地よい刺激として受け取られます。
不安やストレスが解消されるようなホルモンが分泌されたり、接触そのものを心地よいと感じたりします。
整体師は人に触れる仕事です。
相手に触れて体に変化を起こす仕事です。
触れるだけで変化が起こりますが、触れ方を間違えると、快刺激とは捉えられない可能性もあります。
せっかく触れるだけで快と受け取られ、リラックス効果があるにもかかわらず、逆の効果が出てしまうことがある。
触れるのは整体師にとって基本中の基本です。
上手く触れられることが、整体師にとっての一番のスキルです。
上手く触れられる手を作って、相手に快刺激を与えられる整体師になって下さい。
触診はその第一歩です。
入門セミナーを開催します。
触診入門セミナー
日時:6月21日(土)14:00ー15:30場所:てあて整体スクール
東京都練馬区東大泉 5-27-18-A
料金:3,000円
内容:・触診の基本・体の使い方・判断をする
・練習方法・触診の実際
申込:mail teate@nifty.com
LINE https://lin.ee/H5NyjYT

子育て世代は触れすぎない
子育てママや子育て世代が整体など手技療法を勉強する時、気を付けると良い事があります。
特に子育てママや子育てを経験した女性です。
触れすぎない。
無意識に手を置かない。
子育てでは必ず子供に触れます。
最近は男性も子育てに参加する方がいますが、それでもやっぱり女性の方が子供に触れる機会は多いように思います。
触れることに躊躇がない人が多いように思います。
もちろん、自分の子供とクライアントさんや患者さんは全く別です。
でも、触れることに慣れていない人と比べれば、圧倒的に触れる事に慣れています。
慣れすぎていて、無意識に無造作に触れてしまう人がいます。
それは良くない。
触れれば相手は変わります。
良くも悪くも変化がある。
触れる時には意識的に触れる必要があります。
触れている事が分かっていて、触れる事の効果を意識していて、効果を得るために触れます。
ここに手を置くのはこう言う意味、ここから押すのはこう言う意味、こんな触れるとこうなるはず。
そう言う意味を知って、触れます。
または触れないと言う選択もあるかもしれません。
無意識に体が触れてしまうのは、最悪です。
触れている手に集中しすぎて、自分の足が患者さんの服に触れる人がいますが、良くありません。
患者さんの髪に自分の服が触れても、自分の足が患者さんの服に触れても、患者さんは感じます。
ナンダロウ?と思います。
不安になる可能性もあります。
髪に服が触れるのに意図がある場合は別ですが、意図もなく無意識に擦れあうように知らず知らずに触れるのは良くありません。
整体師は患者さんの環境でもあります。
整体師の笑顔や説明は患者さんに安心も与えますが、無意識の意図のない手の触れは不安や不信感を与えることもあります。
気をつけましょう。
てあて整体スクールは手の使い方にうるさい整体学校です。
てあて整体スクールでは手指の使い方には細心の注意を払っています。
手指の使い方・触れ方だけで、患者さんが受ける印象が全く違います。
印象が違うだけでなく、体が硬く緊張したり、ちょっと嫌だなと感じてしまわれる事もあります。
特に指先を使う場合と、触れる位置・部位には注意を払っています。
授業中に指針整体や触診やマッスルエナジーテクニックなど手技の練習をしている時、それぞれの手技のテクニック的な面とは別に、手指での触れ方や位置に注意をする事が結構あります。
勉強を始めたばかりの生徒さんには、どうしてそんなに細かい事を言うのか不思議な人もいますが、卒業して整体師としてやっていく時になると、とても大切な事ばかりだと思っています。
患者さんが減ったり、クレームになったりしないために、注意をしているポイントを挙げておきます。
指先では触れない。
触診をする時だけでなく、患者さんの体を手で持ったり支えたり動かしたりする時に、指先はなるべく触れないようにします。指先が触れると、患者さんの体が緊張しやすい事と、指先が触れた感覚が”ちょっと嫌”な印象を与えてしまいます。
技術が優れていても、ちょっと嫌な感じがしたら、次に来院しようとは思いません。
触診をする時には、指先ではなく指の腹(指先の手前の第一関節までの部分)で触れるようにします。
また、指一本で触れる事も避けるようにします。
指がバラバラだと、少し嫌な印象を受けます。
触診で背中に触れたりする場合は、人差し指から小指まではくっつけて、ミトン手袋のような状態で触れるようにします。
体の内側のような部分にはなるべく触れないようにする。
ちょっと分かりにくい表現ですが、体の内側のような部分とは、日焼けしずらい部分と思ってもらえると分かりやすいと思います。脇の下や脇の下から肘の内側にかけての部分、内股や喉の部分、肘や膝など曲がる内側の部分などです。
施述で必要な時には、意図を持って触れるようにしますが、腕や脚を操作したり体の位置を動かす時などに、何気なく手指や指先が当たらないようにします。
これも”ちょっと嫌”な感じがするからです。
整体をする手以外は患者さんに触れないようにする。
これはまあ当たり前だと思いますが、不要に自分の体が患者さんの体に触れないようにします。一生懸命に整体をやっていると、つい自分の体のことを忘れてしまうことがあります。
患者さんの横に立った時に、自分の太ももが患者さんの脚の外側に触れたり、自分の服が触れたりする事があります。
それをしないようにします。
自分の体の事だけでなく来ている服も含めて、どう使っているかを分かって整体すると言う事が大切です。
知らないうちに、何気なく、触れてしまっても、患者さんにとっては、関係ない所が当たっていると思われてしまったりします。
それが緊張につながったり、不信感につながらないように、自分の体は分かって使う事が大切です。
てあて整体スクールは手の使い方にうるさい整体学校です。
自分の使い方にうるさい整体学校です。
自分が何をやっているか、整体だけでなく、自分の体がどう使われているかを、頭に入れてわかった状態で整体が出来るようになってもらいたいと思います。
触れる喜び
整体師は触れます。
服の上からですが、患者さんの体に触れます。
哺乳類に取って接触刺激や圧迫刺激は「快」と言われます。
コミュニケーションする事で生存確率を上げている生物ですから、当然です。
もちろん例外的な人もいますよ。
でも、一般的にそんなふうに仕組まれて生まれています。
触れる事、触れられる事は、それだけで心地よく体にも良い事です。
整体の仕事をしていて、患者さんに喜ばれるのは嬉しい事です。
言葉でなくても、表情でそれは分かります。
来院された時の顔と、帰る時の顔は明らかに違います。
緊張が抜けたような、ふわっと気持ちが軽くなったような顔です。
隙のある顔にも見えます。
隙を見せるのは、心身にとって良い事だと思います。
時と場合を選ぶ必要はありますけど。
整体の帰りに隙が出来てしまうのは、隙のない緊張の続く生活ではとても良い時間だろうと思います。
触れる喜びがあります。
おじさんがこんな事、言うと変な感じですが、そう言う意味ではなく喜びです。
患者さんが感じる、触れられることによる安心感のようなもの。
その安心感を共有出来る喜び、というか楽しさと言うか、安心感のようなもの。
それが触れる喜びです。
こう言う仕事もあると言う事です。
整体の練習で最初にする事
整体学校や整体スクールに入学して最初にする事。
気をつけておいた方が良い事があります。
触れる事
全く始めて整体の練習をする人にとって、最初に当たる壁が触れるという事です。
整体の手技だったり触診だったり、どんな事も人の体に触れる事から始まります。
ほとんどの人は人に触れる事に慣れていません。
日常的に人の体に触れていない。
日本人は特にハグをする習慣もないし、最近は子供をおんぶする事も減りました。
だから人の体に触れる事が非日常になっています。
触れる事が非日常になっていると、触れるだけで緊張してしまいます。
触れる側が緊張していると、その緊張が触れられる側にも移ります。
ミラー効果で相手も緊張してしまう事があります。
それでは整体の効果も出ません。
触診なら相手が緊張すると、状態が変わったりします。
整体なら緊張している体の調整は難しいという事があります。
まず触れる機会を増やしてください。
整体の手技の練習も大切ですが、そのまえに触診でも良いし背中に触れるだけでも良いので、触れる機会を増やしてください。
それが最初にする事だと思います。
タッチハンガー
随分、前になるが「タッチハンガー」と言う本を読んだ。
三砂ちづるという方でブラジルに助産院の制度を伝えたというような事を聞いた事がある。
タッチ = 接触
ハンガー = 飢えている
タッチハンガーとは触れる事や触れられる事に飢えている、あまり触れられたり触れたりして来ていない人の事のようです。
読んだのが随分前なので内容については殆ど忘れてしまいましたが、タッチハンガーという言葉が忘れられません。
最近のベビーカーは親と子供が同じ方向を向いています。
親の方は当然前を向いていて、子供も前を向いてベビーカーに座っています。
移動している時、歩いている時、子供は親の顔を見ていません。
確か2000年くらいから電車に乗る時もベビーカーに乗るようになりました。
ベビーカーが悪いという事を言っているのではありません。
ベビーカーに乗ることで接触が減っているのは確かなんだろうと思います。
当時に乳幼児の時期に親の顔を見ないで移動している子も増えているんだろうと思います。
触れる事が少ないと不安になる事があると聞いたことがあります。
確かにそう言うことはあるだろうと思います。
整体師は人に触れる仕事です。
触れる事で患者さんの体を調整します。
これから本当に重要な仕事になってくると思います。
人は触れられるだけで安心すると言う事もありますから。
今日はちょっと急にそんなことを思い出しました。
※タッチハンガー >>>
”触れる” ワークショップ
”触れる”ワークショップを開催しようと思います。
まだ日時は決まっていません。
内容はだいたいこんなものという事が頭にあります。
触れる。
整体師やセラピストなら触診や実際のセラピーや整体で患者さんの体に触れます。
その時、どんな想いや気持ちを持って触れているのか。
気持ちや想いが変わるだけで、触れ方も触れた印象も分かることも変わるかもしれません。
スクールの触診の授業で幾つかの触診を試してみました。
皮膚に触れる、筋肉に触れる、骨に触れる。
自分を整えて触れる、相手の事だけを考えて触れる。
触れている場所を見ながら触れる、目を反らし別のところを見て触れる、目を閉じて触れる。
何かを探して触れる、探さないで触れる。
手で凸凹や状態を解ろうと触れる、手に来る情報を受け止めるように触れる。
仰向けで患者さんの背中に手を入れて触れる。
予想していた感じと違う感覚になるものがありました。
予想通りのものもありました。
この他に嫌いな人だと思って触れる、好きな人だと思って触れる。
などももしワークショップをするなら面白いかもしれません。
カクテルパーティー効果というのがあると聞きます。
人が集まるパーティーで誰かと話をしていると、目の前の人の声が聞こえて話が普通に出来る。
でも自分の立っている位置で収音マイクで音を録音すると、相手の声は周囲の雑音にかき消されて聞き取るのが大変になってしまう。
パーティーでは目の前の人の声がよく聞こえるというような効果のことだと思います。
同じことが触診(触れること)にも言えます。
手で触れれば、凸凹だけでなく温かさや張り具合や緊張度合い、動きなども感じているはずです。
ところが、何かを探そうとしてしまうと、探している何かしか見えなくなってしまいます。
凸凹や歪みを探そう、骨はどこにあるかと触れていると、凸凹や歪みや骨だけしか感じられない。
でも実際には熱も張りも緊張も動きも触知しています。
それを認識に上げるのが触診です。
触れるという事は人と人がいれば、触診以外にもよくあることです。
コミュニケーションそのものだろうと思います。
そこから何か生まれるんじゃないかと、思ったり思わなかったり。
少し考えて夏くらいに企画しようと思います。
ワークショップでは実際に触れて感じることや感じられること、相手の印象を確認しながら、それが触れない場面でも何か出来ないかと考えます。
興味があれば連絡下さい。
触れる練習
午前がアレクサンダーテクニークで午後は指針整体の授業でした。
アレクサンダーテクニークは体の使い方を主に見直します。
整体師としての自分の使い方、患者さんに体の使い方を教えるためのヒントなどです。
今日は触れることをテーマにアレクサンダーテクニークの授業をやりました。
整体師は人に触れる仕事です。
体に触れて調整したり緩めたりします。
では触れる時にはどんなことを考えているのか。
または考えていないのか。
手は何をやっているのか。
いろいろと想定して触れてみました。
触れ方は変えずに、皮膚に触れる、筋肉に触れる、骨に触れると考えを変えてみました。
触れ方は変えないというのは、体の使い方は変えないと自分では思って触れているという意味です。
それでも皮膚・筋肉・骨と触れる対象=感じる対象を変えると、触れている本人も違いがなんとなく分かり、触れられている側もなんとなく違いがあることが分かりました。
気のせい・・・かもしれません。
でも、本当に違いがあるのかもしれません。
今度は触れ方を変えて、感じるレベル(皮膚・筋肉・骨)を変えてみました。
これは当然、違いが分かりました。
ただ、思っていたより、はっきりと区別がつくものでもなかった。
意外に、思っているように手が使えなかったり、思っているように感じられなかったり。
逆に、想定していないのに感じられたりする事がありました。
人の体には不思議なことがあります。
不思議でないこともありますが、不思議なこともあります。
思っているように使えていたり、思っているように使えていなかったりします。
それを分かっておきたいと思います。
自由自在に自分を使えるようにというより、分からない部分があることを知って、いろいろ試しながらやってみるということです。
たまにこんなワークもやります。
触診は骨を探すのではなく、触れている手の下を感じること
整体スクールを始めて15年以上になりますが、お恥ずかしながら初めて気がついたことがありました。
生徒さんは触診をする時に骨を探している。
触診の指導をしている時にいろいろ聞いていて、生徒さんが手で触れて感じることよりも、骨を探すということにポイントを置いていることに気がつきました。
骨を探さないと骨の歪みやズレや筋肉や皮膚の硬さは分からない、と思うんだろうと思います。
確かにそんな気がします。
でも、探しません。
探すよりも手の下にある皮膚や体がどうなっているかを、感じます。
同じことのように思われるかもしれませんが、これが違うんです。
探してしまうと、あるないになってしまいます。
あった!で終わる。
あるないを知りたいんではないんです。
そこがどうなっているかを感じたい。
骨はあります。
骨がない人はいませんから。
それを感じる練習です。
正確に言うと、感じていることを意識かすると言うか認識するというか、その上で言語化します。
右にズレている。
左に凹んでいる。
硬い、柔らかい。
触れれば何んらか感じます。
それを意識化できるかどうかが練習です。
もちろん手指の繊細さを深めていくことも練習します。
でも、それよりも手で感じていることを意識化することの方が大切です。
と言うかここがポイントです。
全てが変わる点。
触診は骨を探すのではありません。
手で触れた体がどうなっているかを感じる練習です。