技術を教えるだけなら簡単です。
力を使わない指針整体とMETで整体師を育てています。
てあて整体スクール・荒木です。
今月の日曜の授業は骨格調整です。
てあて整体スクールの骨格調整ではマッスルエナジーテクニック(MET)と言う手技を使っています。
ボキボキしない患者さんに負担の少ない手技療法です。
調整するための手順が決まっています。
触診をして歪みを判定し、患者さんを調整肢位(調整する時の姿勢)になってもらいます。
患者さんの体に触れます、患者さんの体の一部を動かしてもらいます。
動かした部位に置いた手で、動きを止めます。
最後に歪みを取るようにストレッチのようなことをします。
やることは単純です。
複雑な動きはなく、患者さんに2・3割のごくごく弱い力で体を動かしてもらい抵抗を加える。
抵抗も動きを止めるだけなので、難しいことではありません。
順番だけを教えるなら、とても簡単です。
でも何故それをするのか。
どうしてそんな風に体を動かしてもらうのか。
どうしてそこに立つのか。
どうしてそんな肢位を取るのか。
そんな話もします。
話をするだけでなく、実際にやってみて確認をします。
順番や手順とは違って、覚えなくても調整は出来る話です。
最初は無駄なように聞こえるかもしれません。
でも必ず役に立つ時が来ます。
手順を覚えると、何か一つでも抜けると上手くいかなくなることがあります。
目的の調整が出来なくなる。
問題は手順ではなく、目的です。
その目的のために手技があって手順があります。
目的さえ分かっていれば、何かを忘れた時に自分で考える事ができます。
極端に言えば、目的さえあれば、手順を全て忘れても大丈夫。
自分で手技を創ることが出来ます。
触診が出来て、歪みや硬さやアンバランスが分かれば。
後は元に戻すだけです。
出っ張っていたら押さえれば良い。
右に歪んでいたら、左に押してみれば良い。
引っ込んでいて引っ張ることが出来なければ、何とか別の方法を考えても良い。
技術や手順を教えるだけなら簡単です。
動画を撮って丸暗記すれば良い。
でも、触診や手技の意味や目的を知ることは、将来、患者さんと一体一になった時に、必ず必要になる時が来ると思います。
だから面倒でもいちいち説明します。
てあて整体スクールではどうして触診に時間を取るのか?
てあて整体スクールでは指針整体の練習の前に必ず触診の練習をします。
毎回毎回、授業に参加した生徒さん全員と荒木の体を触診します。
時間がかかります。
骨格調整の授業でもやります。
見学に人が来たら触診の練習をさせてもらいます。
見学の人にも触診だけはやってもらったりします。
どうしてでしょう?
他の整体スクールや整体学校では、これほど繰り返しはしていないと思います。
少なくとも荒木が学んだ整体学校では、触診方法を調整手技とは別に習った記憶はありません。
やらなかった訳ではないと思いますが、時間を取って説明された事はなく、繰り返し触診だけ練習した事はありません。
触診で調整の7割は決まる。
この業界(手技療法業界)で聞く言葉です。
臨床を20年やっていて、確かにそうだと思います。
歪みを調整するのに、歪みが分からなければ調整は出来ません。
だから慎重に触診します。
もちろん長くやっていれば分かるようになります。
でも開業当初はそうではありません。
それに触診は歪みだけを見ているだけではありません。
熱感や張り具合を見ます。
筋肉の硬さや関節の動きも見ます。
これぐらいの事は整体師になった時には出来るようになっていてもらいたい。
そう思って何度も何度も練習します。
さらに触診を続けていると、患者さんの状態が分かるようになります。
疲れていそうだとか、緊張が抜けていないとか。
寝不足なんだなとか、ストレスがあるとか。
そんな事も分かってきます。
そして数多く触れる事で整体師自身に安心が湧きます。
整体師の安心は患者さんに伝わります。
緊張している手は、硬かったり震えていたり冷たかったり動きが不自然だったりします。
そんな手で触れられたら、患者さんの体の状態も変わります。
緊張するかもしれないし、体が硬くなってしまうかもしれない。
それでは分かるものも分からないし、良くなるものも良くならない。
だから繰り返し練習します。
何度も何度も練習します。
てあて整体スクール
東京都練馬区東大泉 5-27-18-A愛知県名古屋市東区葵 3-14-20
teate@nifty.com
03-3922-7230
触診は全てのベースです。
てあて整体スクール主宰荒木です。
てあて整体スクールでは触診の練習を沢山やっています。
指針整体の授業では整体手技の前に必ず触診をしますし、機会があるごとに練習をします。
こんなに触診に時間を取っている整体スクールは他にはないんだろうと思います。
どうしてなのか。
触診が全てのベースだからです。
骨格調整法や手技の講座は沢山ありますが、触診にはあまり時間を取らないことがほとんどです。
でも、触診が出来なければ調整は出来ません。
右にズレているのか左にズレているのかが分からなければ、どちらに調整するか決められません。
間違って調整しても調子を悪くさせてしまうだけです。
例えば手技を全く知らなくても、触診が出来れば何とかなることもあります。
カイロプラクティックを始めたDDパーマーさんは、召使の背中の触診をしていて背骨の歪みに気付き、それを指で押して戻したことが効果を産んで、カイロプラクティックを始めるきっかけになったと聞きました。
当然ですがパーマーさんはカイロプラテクティックを誰にも教わっていません。
だからカイロプラクティックの手技が出来た訳ではない。
それでも調整が出来て効果があったということです。
歪みやズレや硬さが分かれば何とかすることは出来ます。
手技を学んでいなければ、効率が悪いというだけです。
その上で効果を上げるために手技を学ぶ。
だから大切なのは触診だと思っています。
触診では最初は歪みを触知するように触れます。
背骨(脊柱)は胸と腰で17個の骨が上下に並んでできています。
真っ直ぐ並んでいれば良い訳ですが、たまに左右にズレる骨があったりします。
手指で触れることでその歪みを知るのが触診です。
他にも筋肉の硬さ、温かさ冷たさ、張り、滑り、浮腫(むくみ)、関節の動きの良さ悪さなどが分かります。
筋肉の硬さなら、表面が硬いのか柔らかいのか、深部が硬いのか柔らかいのか、など少しずつ分かることも増えてきます。
何かが分かれば、そこから様々なことを考えます。
調整はその後に考えれば良い。
だから触診が全てのベースです。
これから整体師やセラピストになろうかと考えている人は、先ずは自分の体に触れることから始めると良いと思います。
次は家族や知り合いの背中など貸してもらうと良いですね。
【骨盤周りの整え方】講座 開催
骨盤周りに特化した調整法のセミナーを開始します。
『骨盤周りの整え方』は骨盤の歪みやズレを調整する骨格調整と、骨盤周りの筋肉群(お尻やお腹)の調整、それに、骨盤周りの動き(股関節)を調整する方法を学ぶ講座です。
MET(マッスルエナジー・テクニック)を中心とした手技で、誰でも安心して整える(調整する)ことが出来るようになります。
骨盤の見方が分からないと言う方や、これから開業したり開業しているので骨盤調整を取り入れたいと言う先生もお待ちしています。
名古屋で3月21日(木祝)に行います。(東京は終了)
5時間で完結する1日セミナーです。
【 骨盤周りの整え方@名古屋 】
日時 : 3月21日(木祝)14:30~19:30
場所 : てあて整体スクール名古屋
愛知県名古屋市東区葵 3-14-20-2F
料金 : 30,000円
問合 : teate@nifty.com
03-3922-7230
内容 :
1.骨盤の触診(腸骨稜、PSIS、坐骨など)
2.骨盤の歪みの調整
3.腸腰筋・股関節外旋筋(梨状筋など)・大腿筋膜張筋など調整
4.股関節の動き改善
【 骨盤周りの整え方@東京 】
日時 : 2019年2月24日 → 終了しました。
場所 : てあて整体スクール東京
東京都練馬区東大泉 5-27-18-A
料金 : 30,000円
問合 : teate@nifty.com
03-3922-7230
全身の関節を動かす。
AIの進化やロボット技術の進展で、人がすることはどんどん減っていっているように思います。
自分の子供の頃を考えれば、ナイフで鉛筆を削れなくなったと言われた年代です。
息子の時代を考えると、マッチを擦れなくなっているかもしれません。
ライターで火をつけることが出来ない人がいるとも聞きました。
そういう何かが出来ないと言うことは、単にやったことがないとか必要がないということが主な理由でしょう。
それならあまり問題はない。
ただ、もう少し単純ではないことだと困ったことになり始めていると感じることがあります。
ベビーカーが普及しました。
見ていると3歳くらいまで乗っているように見えることがあります。
2歳くらいだとしても、明らかに歩ける子供です。
子供は最初は歩けません。
生まれたばかりは寝返りさえ打てない。
それが寝返りが出来るようになり。
這いずって四足で歩くようになり。
つかまり立ちしたと思ったら、パタパタと歩き出す。
歩き出したと思ったら走りだしたりする子もいます。
どこに行くか分からない子供を見ているのは大変です。
分かります。
重々承知しています。
でも、ベビーカーに乗っていると、立つ練習や歩くトレーニングが出来ません。
人間は最初からプログラミングされていて、年月を経れば立てるし歩けるし喋れるし走れるもの、という訳ではありません。
毎日毎日の試行錯誤と筋肉のトレーニンング(失敗しながら動くこと)を繰り返すことで、神経と筋肉のネットワーク・繋がりが少しずつ出来ていき、試行錯誤の結果、最適解や次善の解としての歩き方や立ち方や走り方や喋り方を形作っていきます。
それが出来ない。
いや、ベビーカーのことだけを言っているのではありません。
ベビーカーは象徴的だなと思って書きました。
大変なのは分かってるんです。
どこに行っちゃうか分からない子供を放し飼いにしたら、危険極まりない。
交通事故にあったり悪い人にぶつかったりしたら大変です。
だからベビーカーはありだと思います。
でも、そればかりだと子供の試行錯誤とトレーニングの機会を奪ってしまう。
ベビーカーだけじゃありません。
自転車も自動車も、大人の歩く機会とトレーニングを奪っています。
舗装された道や人工の建物は、地面の凸凹という試行錯誤とトレーニングの機会を奪っています。
自然の野山なら凸凹を歩くことで、足裏だけでなく膝や股関節や体幹のバランスを取るトレーニングになっています。
テレビやパソコンやスマホは、直接触れることやその場に行く機会や経験を奪っています。
何か話がでかくなっちゃいました。
経験と試行錯誤が大切だと言うことが言いたかったんです。
てあて整体スクールでは触診をよくやります。
触診は試行錯誤と経験のトレーニングです。
とにかく回数を多くやります。
何回やったら出来るというものではありません。
やっていくうちに少しずつ経験値が上がり、分かることが増えてきます。
それでも最初の頃は分からないことばかりです。
触れていてもどこが骨やら筋肉やら。
ズレも分からないし動きもどうも。
それでも続けます。
そうしている内に少しずつ分かってきます。
先日は入学して数ヶ月の生徒さんに触診で色々と分かってきたか聞きました。
そしたら、まだ全然との答えでした。
ではということで、いつもと違うアプローチをしました。
動かせる関節を全部動かしてみる。
関節の動きは前後左右と捻りの3方向で確認出来ます。
それを出来るだけ全部。
手だけでも25個くらいの骨があります。
その骨を一つつず。
外から見えている形ではなく、骨を動かすことで分かることもあります。
足首や膝や股関節。
脊椎は頚椎・胸椎・腰椎を触診のように軽く触れるのではなく、一つ一つキャッチして動かしズラしてみる。
そのあとに触診をすると、随分印象が変わったようです。
経験と試行錯誤は何者にも代え難いものです。
新しい技術も大切ですが、基本的な経験値もとても大切だと思っています。
整体師の手を作る ~ 触診の方法 ~
てあて整体スクールの授業では触診の練習をよくやります。
指針整体の練習をする時には必ず行います。
触診の練習なので、順番と場所が決まっています。
実際の患者さんなら特定の部位しかやらないこともありますが、練習なので全身の触診を一連やります。
・肩甲骨下角の左右差
・両肩の高さ(肩峰の高さ)
・脊柱の状態
・脊椎の歪み
・腸骨稜の左右の高さ(骨盤の左右の高さ)
・後上腸骨棘の左右の高さ
・大転子の左右差
・坐骨の左右差
・左右の脚長差(脚の長さ)
・体全体の揺れ
触れ方にも注意があります。
・先ず自分自身を整える。
・出来るだけ軽く触れる。(力を入れない)
・脊柱や脊椎は手だけを動かすのではなく、股関節の動きで上半身を動かす。
(手先だけを動かさない。)
・必ず判定する。
これら全て意味があります。
特に触れ方。
少し解説しましょう。
「先ず自分自身を整える。」
自分自身が整っていないと触診は良く分かりません。
例えば相手のことだけ考えて、患者さんの体がどうなっているか一生懸命そのことだけを念頭に触診します。
次に自分の状態を考えて、自分の体にどこか無駄な力が入っていないか、楽に構えているかを考え感じて触診します。
触診でより相手の状態が分かるのは後者、自分の状態を考え感じてやっている方です。
そして受けている患者さん側も手がソフトに優しくなるのが分かります。
そんなぁ~!
と思うでしょ。
でも騙されたと思ってやってみて下さい。
殆どの場合そうなります。
自律神経が整うのではないかと思います。
相手のことだけを考えて目的だけを考えていると交感神経優位になって、筋肉が緊張しやすい。
ところが自分のことを考え楽な体勢で行うと副交感神経優位になり、筋肉は緩み安くなります。
そんなこともあって自分を整えてやる方がわかりやすい。
「出来るだけ軽く触れる。(力を入れない)」
触診の練習を始めたばかりのころは、つい強く押して探ろうとしてしまいます。
患者さんの体の中の骨の歪みを触知する訳ですから、奥の方にある骨を知るためには強く押さないと分からない。
そう思って当然です。
でもそれは逆効果。
出来るだけ軽く触れるようにします。
触診で相手の体の状態を感じるのは、手や手指にある感覚器官。
強く押し付けてしまっては、感覚器官を押しつぶすことにもなります。
感覚器官を押しつぶしては、感じるものも感じられなくなってしまいます。
また、相手もまた人間だと言うことです。
指や手で強く押すと、体が反応します。
筋肉を緊張させたり体を動かしたりします。
そうすると筋肉の奥にある骨などの凸凹はわかりにくくなります。
「脊柱や脊椎は手だけを動かすのではなく、股関節の動きで上半身を動かす。(手先だけを動かさない。)」
分かりにくいかもしれません。
うつぶせで寝ている人の背中に手を置いて、首の付け根から腰くらいまで滑らせます。
その時、手や腕を動かして滑らせるのではなく、出来るだけ股関節を動かして上半身を動かします。
腕や手の動きを極力小さくしてやることが大切です。
腕や手を動かすと、その動かした筋感覚も手からの触診の情報と一緒に脳に伝わります。
やってみると分かりますが、雑音が入ったような感覚で少しわかりにくくなります。
だから、出来るだけ股関節の動きを利用して触診をするようにします。
「必ず判定する。」
最初は誰でも分からなくて当然です。
それでも判定をします。
右に曲がっているとか、出っ張っているとか、硬いとか柔らかいとか。
分からないなぁ決められないなぁと思っても判定をするのがポイントです。
触診の練習をする時に一番大切なことかもしれません。
整体師は現場で患者さんと二人。
現場で全て対応しなければいけません。
他には誰もいない。
ライブです。
ライブで次々起こることに対応するために必要なのは、決めること、判定することです。
この骨は右にズレている。
と決めることが、決めることが出来るという思考を作って行きます。
沢山、触診の練習をしていれば、少しずつ分かるようになってくる、ということはもちろんあります。
でも、まだあやふやで確信出来ない時期でも、決める。
決める練習をすることが、目の前で起きている何かに、対応することが出来るための準備となります。
これはどっちかなぁ、右かなぁ左かなぁ、と決めないでいると、いつまでも決めないでも過ぎていくという思考回路が出来上がってしまいます。
だから決める。
この決める練習は触診の精度を上げるためだけのものではありません。
この患者さんの痛みの原因はこれだ、と決める。
原因がこれだからここを調整する、と決める。
調整法はこれで行く、と決める。
次の来院はいつくらいが良いか、と決める。
そうやって全てを決める、決断することが出来るようになるために、最初から決めるようにしています。
触診で一番大切なのはここです。
最初は人差し指の方が分かりやすかった。
最初は人差し指の方が分かりやすかったんですよね。
でも最近はやっぱり中指の方が分かりやすい。
てあて整体スクールでは毎回のように触診をします。
触診が出来ないと整体師としては致命的だと思っているからです。
骨格調整にしても筋肉を調整するにしても、触診が出来なければどこをどう調整するか決められません。
調整手技が出来ても調整しようがない訳です。
逆に言えば触診が出来れば、調整手技がなくたって何とかすることは出来るかもしれない。
右に曲がっているなと思ったら、左に押せば良い訳です。
調整されるかどうかは分かりませんが、元に戻るように何かをすることが出来る。
それが触診が出来ていないと、どちらに調整するか決められません。
整体学校や整体スクールで教えている調整法は、長いあいだ先達が使ってきて洗練された方法です。
だから効率が良い。
出ているから押すという方法よりも、上手く行く確率が高くなる。
でも、目的は同じです。
それが触診が出来ていないと、調整すら出来ません。
だからやっぱり触診が大事。
そのために毎回練習します。
練習する時には洗練されていくために、手順や方法を教えます。
てあて整体スクールでは、脊椎の触診をする時、中指を脊椎の両脇に当てて、中指を人差し指で押さえるようにして触診する方法を取っています。
これは荒木がずっとやって来て、最終的に一番効率が良いと感じているからです。
でも最初は人差し指や何本かの指を使って触れたくなります。
それだと最終的に上手くいかなくなる。
初心者が磨かれていない手で工夫しても、初心者の工夫になってしまいます。
大人になってから工夫もしないで言われた通りに練習するのは嫌なものです。
分かります。
でも暫くはそのままお願いしています。
そうすることの方が最終的に効率がよくなるからです。
工夫をするのは卒業して開業してから3年目位にしてもらいます。
それくらいになれば整体師やセラピストの体になっていると思います。
胸椎の触診
胸椎の触診をしている写真です。
整体の勉強を始めた頃は、患者さんにうつ伏せになってもらって頚椎の触診をして歪みを触知してから、仰向けになってもらって再度触診をするようにします。
最初から仰向けで胸椎の触診は難しいからです。
当たりをつけると言うんでしょうか、およそこの辺りが歪んでいたいと分かった上で触診すると分かり易いからです。
とは言えそんなことをずっと続けてもいられません。
暫くすると仰向けで触診をするようにします。
生徒さんはうつ伏せからの仰向けにしたいんですが、あら木が指示します。
今日から仰向け。
最初は困りますね。
でも必要なことです。
今日は卒業生が来ていたので、当然、仰向けで触診をしてから骨格調整をしてもらいました。
見ているとちょっとやりにくそう。
仰向けになった患者さんの頭方から、背中に手を入れるんですが、それがスムーズに出来ない。
慣れていないとたまにあります。
手は患者さんの背中につけて入れるんじゃなくて、手の甲をベッドに押し付けるようにしてズズズッと入れるんです。
え~そ~なんですか。
と言いながら手を差し入れた時の写真が上の写真です。
あはは~ウソみたい。
いつもは手を差し入れるのが大変だったようです。
こういう単に体の使い方については、割と簡単にアドバイスします。
でも自分で感じなければいけないことは教えません。
と言うか教えられません。
自分で感じることですから。
触診で分かることは本人にしか分かりません。
でも触診の方法については教えます。
骨を動かす。
てあて整体スクールは触診に時間を取ります。
触診が出来るようになるには時間がかかります。
出来るようになったと思っていても、どんどんその先に違う感覚が出てきたりします。
その最初のところを体感してもらうために触診をします。
指針整体の練習をする前には必ずやります。
触診の練習。
やっていると感覚がどんどん変わってきます。
初めてやると骨があることすら分からないことがあります。
だから初めて触診する人には「骨があったらOK」と言っています。
それがだんだん骨の状態が分かるようになって歪みが見えてきたりします。
関節の動きだとか、筋肉の張りや熱感。
そのうち筋肉だけでなく筋膜や腱やその他の組織のこともなんとなく掴めるようになります。
今月に入って全身の骨を一つずつ動かしてみています。
一人の人の骨を一つずつ動かします。
骨の動く方向は屈曲と伸展、側屈、回旋の3つの方向があります。
おじぎと胸を反らす、体を横に倒す、捻るです。
この体の動きはこの組み合わせで出来ています。
三次元空間だから三つの軸に対しての動きになるんですね、な~んて話をしていつも生徒さんの目を点にさせてしまってます。笑
まあ三方向に動くと思っておけば間違いない。
それを例えば指の関節一つ一つに対してやってみる。
そうやって全身の関節を動かしてみると、左右の違いや思っていた動きとの違いを感じます。
やってみて分かりましたけど、ひとりあたり一時間近くかかるもんなんですね。
面白かったです。
頚椎は最初はホントにわかりにくい。
頭蓋骨も意外に歪みます。
手の骨
足の骨
股関節
肩甲骨
胸椎の棘突起(後ろの出っ張り)
肋骨とか肋横関節とか
骨盤・仙腸関節
膝関節や股関節や大転子
一つ一つ動かしていくと、それぞれに発見があります。
内蔵もやりたいところなんですが、まだもう少ししてからかなと思っています。
触診セミナー
触診セミナーをやります。
体に触れて骨のズレや歪み、筋肉の硬さや張りを知る触診。
触診は手技の基本です。
触診が出来なければ調整は出来ません。
骨格の歪みやズレを動かすにしても、筋肉の硬さを調整するにしても。
触れて体の状態が分からなければ始まりません。
それに触診で分かるのは、骨のズレや歪み筋肉の硬さや張りだけではありません。
触診は難しいことをする訳ではありませんが、触れるための基本を知っていると、早く上達することが出来ます。
また今回の触診セミナーでは触診で分かること、そこから考えられる状態などについてもお話をします。
これから整体や手技を学ぼうかと考えている人。
手技を勉強中の人。
手技は習ったけれど実は触診は教えてもらったことがない言う人。
お待ちしています。
触診セミナー
日時 : 3月24日(土)18:00~19:30
場所 : てあて整体スクール 東京(西武池袋線 大泉学園7分)
東京都練馬区東大泉5-27-18-A
料金 : 3,000円
問合 : teate@nifty.com
03-3922-7230
全く初めての方でも分かるように丁寧に説明します。
着替えと手拭いを持って来て下さい。

手技 WS セミナー
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