整体の練習で最初にする事
整体学校や整体スクールに入学して最初にする事。
気をつけておいた方が良い事があります。
触れる事
全く始めて整体の練習をする人にとって、最初に当たる壁が触れるという事です。
整体の手技だったり触診だったり、どんな事も人の体に触れる事から始まります。
ほとんどの人は人に触れる事に慣れていません。
日常的に人の体に触れていない。
日本人は特にハグをする習慣もないし、最近は子供をおんぶする事も減りました。
だから人の体に触れる事が非日常になっています。
触れる事が非日常になっていると、触れるだけで緊張してしまいます。
触れる側が緊張していると、その緊張が触れられる側にも移ります。
ミラー効果で相手も緊張してしまう事があります。
それでは整体の効果も出ません。
触診なら相手が緊張すると、状態が変わったりします。
整体なら緊張している体の調整は難しいという事があります。
まず触れる機会を増やしてください。
整体の手技の練習も大切ですが、そのまえに触診でも良いし背中に触れるだけでも良いので、触れる機会を増やしてください。
それが最初にする事だと思います。

整体師入門 ショート動画
ユーチューブで整体師入門というシリーズのショート動画を公開しています。
触診について6本
骨格調整について5本
症状の考え方について5本
悪い気について3本
筋肉を緩める方法について5本(番外含む)
整体師の体について4本
整体師の見方・考え方について3本
開業について8本(番外含む)
このシリーズは合計で39本あります。
他に肩こりや腰痛予防などのシリーズもあります。
全く関係ない趣味動画もありますけど。
コチラ↓です。
https://www.youtube.com/@ch.4925/shorts
整体師入門 シリーズ触診【ショート動画】
整体師入門と題してショート動画を撮りました。
今後も増えていくのでご覧頂ければと思います。
まずは触診についてまとめました。
シリーズ触診① 触診について
https://youtube.com/shorts/pFLw8dsO3b4?si=EDGxu4lp8BDYYnmR
シリーズ触診② 触診で何が分かるのか
https://youtube.com/shorts/eZxry92u8x0?si=_OPWDOlkrb9rWBJk
シリーズ触診③ 触診で気を付ける事
https://youtube.com/shorts/GfSnCdTt5oc?si=bL5-6PmVzXnxyh9F
シリーズ触診④ 練習する時の注意点
https://youtube.com/shorts/E5CK33hg4w8?si=zedShzgTdoc-1pC5
シリーズ触診⑤ 手指の使い方
https://youtube.com/shorts/j9cdWJEloKM?si=4ALq74vghOnVso8a
シリーズ触診⑥ 体の使い方 :
https://www.youtube.com/shorts/Q_dXYFKiWz8

体の関節全部動かす。
触診の授業でした。
てあて整体スクールには触診の授業があります。
触診は患者さんの体に触れて、歪みや硬さ、熱感や張感を感知するものです。
患者さんの状態が分からなければ整体は出来ません。
問診も大切ですが、骨格調整などする上では触診が本当に大切になります。
その触診の授業でした。
どんな風に手指を使うのか。
体はどんな風に使うのか。
どこに触れるのか。
何が分かるのかなど、いろいろ説明をしながら実際に触診をします。
でも今日はちょっと違う練習をしました。
参加されていた生徒さん全員が、すでに何度か触診の授業を受けていたからです。
体の関節全部動かす。
体には200くらいの骨があります。
関節はそれぞれにありますから、200以上の関節があることになります。
それを出来るだけ全部動かしてみる。
曲げ伸ばし捻り(屈曲伸展回旋)など。
また、関節は連動して動いたりもするので、腕を引っ張って肩甲骨や鎖骨の動きを見たりもします。
仕事で日常的に患者さんの体に触れるようになるまでは、人の体に触れる機会はそんなに多くありません。
まして関節を一つ一つ色々な方向に動かす機会は殆どありません。
頭でわかっていても実際に動かしてみるのとは大違いです。
なので今日は体の関節を出来るだけ全部動かしてみました。
たまにやりますが、いろいろと発見があって面白い内容だと思っています。
最近は自分の体にもあまり触れない人が増えているようです。
触れる仕事をする人には必要な内容だと思っています。
触診の授業風景と解説 【動画】
てあて整体スクールには触診の授業があります。
他の授業と独立して触診だけの授業がある整体学校は珍しいと思います。
触診は整体の基本中の基本。
とても重要だと考えているからです。
その触診の授業でどんなことをやっているのか。
先日の名古屋教室での授業風景と解説を動画にしましたのでご覧下さい。
”触れる” ワークショップ
”触れる”ワークショップを開催しようと思います。
まだ日時は決まっていません。
内容はだいたいこんなものという事が頭にあります。
触れる。
整体師やセラピストなら触診や実際のセラピーや整体で患者さんの体に触れます。
その時、どんな想いや気持ちを持って触れているのか。
気持ちや想いが変わるだけで、触れ方も触れた印象も分かることも変わるかもしれません。
スクールの触診の授業で幾つかの触診を試してみました。
皮膚に触れる、筋肉に触れる、骨に触れる。
自分を整えて触れる、相手の事だけを考えて触れる。
触れている場所を見ながら触れる、目を反らし別のところを見て触れる、目を閉じて触れる。
何かを探して触れる、探さないで触れる。
手で凸凹や状態を解ろうと触れる、手に来る情報を受け止めるように触れる。
仰向けで患者さんの背中に手を入れて触れる。
予想していた感じと違う感覚になるものがありました。
予想通りのものもありました。
この他に嫌いな人だと思って触れる、好きな人だと思って触れる。
などももしワークショップをするなら面白いかもしれません。
カクテルパーティー効果というのがあると聞きます。
人が集まるパーティーで誰かと話をしていると、目の前の人の声が聞こえて話が普通に出来る。
でも自分の立っている位置で収音マイクで音を録音すると、相手の声は周囲の雑音にかき消されて聞き取るのが大変になってしまう。
パーティーでは目の前の人の声がよく聞こえるというような効果のことだと思います。
同じことが触診(触れること)にも言えます。
手で触れれば、凸凹だけでなく温かさや張り具合や緊張度合い、動きなども感じているはずです。
ところが、何かを探そうとしてしまうと、探している何かしか見えなくなってしまいます。
凸凹や歪みを探そう、骨はどこにあるかと触れていると、凸凹や歪みや骨だけしか感じられない。
でも実際には熱も張りも緊張も動きも触知しています。
それを認識に上げるのが触診です。
触れるという事は人と人がいれば、触診以外にもよくあることです。
コミュニケーションそのものだろうと思います。
そこから何か生まれるんじゃないかと、思ったり思わなかったり。
少し考えて夏くらいに企画しようと思います。
ワークショップでは実際に触れて感じることや感じられること、相手の印象を確認しながら、それが触れない場面でも何か出来ないかと考えます。
興味があれば連絡下さい。

触診は何かを探している訳ではない。
触診は骨を探したり歪みを探したりしている訳ではありません。
以前も書いたことがありますが、触診では何かを探さない。
手や指で患者さんの体に触れて、触れた手や指で感じることをイメージや言葉にする作業です。
手も指も何かに触れれば触れたことが分かります。
でも、触れた何かを意識に上らせなければ、何に触れたのか分かりません。
そんなバカなと思われるかもしれませんが、人の脳はそう言う風に出来ています。
例えば普段、外を歩いている時には目の前にある物は全て見えています。
そこにあるのは分かる。
でも、どこに何があるのかは確認しないと分かりません。
通勤している時、駅を降りて歩いている時、たくさんの店が並んでいるのは見えています。
でも、そこに何の店があるのかは、そこにその店があると確認するまでは、殆どの場合分かりません。
この分からないという感覚が、触診では触れてもどうなっているか分からないという感覚につながります。
分からないのではなく、まだ確認していないという事です。
触れてはいる訳ですから。
ここで、探さないということがポイントになります。
骨やズレを探してしまうと、今まで自分が知っている(認識している)骨やズレと違うと、骨やズレと認識出来ません。
だから探さない。
探さずに、触れたモノ触れたコトを、こんな感じ、とイメージや言葉にして意識化させます。
そうすることで、触れたモノやコトが自分の知っている何かになります。
すみません。
ちょっとややこしい書き方になりました。
手や指で触れたら、触れた時の感じがどんなものかを、言葉にしてみることです。
う〜んちょっと硬いかも、とか。
ザラザラしてる、とか。
凸っとしてる、とか。
ここだけふにゃふにゃしてる、とか。
右だけ指に当たる、とか。
引っ込んでいるとか。
何でも良いんです。
骨だ!とかズレてる!と思わなくて良いんです。
自分が感じたことを言えば良い。
何も感じないというのでも良いですが、何も感じないというのはよく考えるとちょっとアブナイですけどね。
触れてる感覚はある訳ですから。
机と畳と土の地面とコンクリートに触れたら、それぞれちょっと違う感じがすると思います。
それを机だ!とか、畳だ!とか、地面だコンクリだと思わなくて良いんです。
ツルツルだとかザラザラだとか湿ってるとかゴツザラしているとか。
そんな言葉やイメージで良いんです。
そうやっていると、だんだんと自分の感覚を言葉に出来るし、ココとソコの違いが何となく分かるようになって来ます。
違いがわかったら、それがどういうことなのかは、解剖学など勉強しながら自分で想像していきます。
触診は何かを探している訳ではありません。
触れたままを言葉やイメージにする作業です。
触れる練習
午前がアレクサンダーテクニークで午後は指針整体の授業でした。
アレクサンダーテクニークは体の使い方を主に見直します。
整体師としての自分の使い方、患者さんに体の使い方を教えるためのヒントなどです。
今日は触れることをテーマにアレクサンダーテクニークの授業をやりました。
整体師は人に触れる仕事です。
体に触れて調整したり緩めたりします。
では触れる時にはどんなことを考えているのか。
または考えていないのか。
手は何をやっているのか。
いろいろと想定して触れてみました。
触れ方は変えずに、皮膚に触れる、筋肉に触れる、骨に触れると考えを変えてみました。
触れ方は変えないというのは、体の使い方は変えないと自分では思って触れているという意味です。
それでも皮膚・筋肉・骨と触れる対象=感じる対象を変えると、触れている本人も違いがなんとなく分かり、触れられている側もなんとなく違いがあることが分かりました。
気のせい・・・かもしれません。
でも、本当に違いがあるのかもしれません。
今度は触れ方を変えて、感じるレベル(皮膚・筋肉・骨)を変えてみました。
これは当然、違いが分かりました。
ただ、思っていたより、はっきりと区別がつくものでもなかった。
意外に、思っているように手が使えなかったり、思っているように感じられなかったり。
逆に、想定していないのに感じられたりする事がありました。
人の体には不思議なことがあります。
不思議でないこともありますが、不思議なこともあります。
思っているように使えていたり、思っているように使えていなかったりします。
それを分かっておきたいと思います。
自由自在に自分を使えるようにというより、分からない部分があることを知って、いろいろ試しながらやってみるということです。
たまにこんなワークもやります。
授業風景 @名古屋教室
一昨日から名古屋に来て整体スクールと整体をやっています。
今月の授業は解剖学と指針整体です。
指針整体の練習前には必ず触診の練習をします。
触診で患者さんの状態を知るための練習です。
最初は全く分かりませんが、卒業の頃にはかなり分かることが増えて来ます。
患者さんの状態が分からなければ、調整するにも調整が出来ません。
また、手を作るというのは整体師のようなセラピストにはとても大切なことです。
繰り返し何度でも練習します。
実際に患者さんを診るようになると、触診の重要性が分かると思います。
触診の様子を動画にしました。
ご覧下さい。
触診について
てあて整体スクールでは入学時から触診の練習を徹底的に続けます。
最初は骨があるのかないのかさえ分かりません。
でも続けているうちに、歪みだけでなく硬さや動き、張りや熱なども分かるようになります。
触診は悪いところを探している訳ではありません。
硬いところが悪いとか、動かないところが悪いとか。
そんな風には捉えません。
どうなっているのかを客観的に識るために触れています。
患者さんがいまどんな状態なのか、体の繋がりや状況がどうなっているのか。
そこから痛みや症状の原因を考えます。
予断を持って触れてしまうと、つい見落としてしまうことが出て来たり、間違った方向い引っ張られたりします。
普通はこうだろうとか、いつもはこうだろう、というようなことにも引きずられないようにします。
ただ、あるままに受け取る感じです。
そうやって得た情報から、痛みや症状がどうして起きたのかを考えます。
骨格調整は触診で7割が決まるとも言われます。
徹底的に練習をします。




