何故踊る
神楽坂セッションハウスで行われる【シアタアー21フェス 春 vol.121】に出ます。
ダンスの公募公演です。
今回はダンス仲間の男性と二人で踊ります。
今回はということは以前にも参加したことがあります。
グループでの参加が2回と今回と同じ男性と1回、そして自分のソロで2回です。
ということは6回目の出演ということになります。
6回目です。
最初に出たのは50歳を超えてからでした。
それまでは仲間内の発表会やスタジオパフォーマンスなどで踊っていましたが、50を超えて思うところもあり一人で知らない人たちに交じって踊ることにしました。
ソロ作品を創るようになったのも、そのころからになります。
遅い。
ですね。
だって50を超えてからです。
どうして踊るんでしょうか。
以前、作品創りの現場で聞いた言葉があるります。
「正解があるはず。」
確かに作品創りをしている時、何度か試したり手を加えたりして動いているうちに、これが正解だ!と思う瞬間があるように思います。
正解かどうかは別としてそういう瞬間がある。
そういう作品創りがあると思います。
それとは別に。
踊りでは体が動くということがある。
勝手にというと大げさだけど、体の動きに自分がついていくような印象。
体に踊らされているというのとは違い、踊る自分の体を眺めているような。
そんな印象です。
何故踊るのか。
20代で踊りを始めた頃とは変わってきた部分があると思います。
最初は汗をかき動くことが楽しみとして感じられたから踊っていた。
できなかった動きが出来るようになる喜び。
思い通りに自分の体を動かし使えた時の喜び。
それは頭ではなく体が喜ぶ感じ。
ところが今はそれがそればかりではなくなって来ています。
60代。
確かに動きづらくなっている。
動きづらい体を無理に動かしながら、ある瞬間に重さがなくなったように、流れに体が乗って空間を移動していくように。
自分の身体の動いている軌跡を、体の中の質感で感じるような感覚。
音が後からついてくるようにぴったりとハマる時。
疲れるけれど、それがあるから踊る。
ように思う。
確かに疲れは残るけど、それがあるから踊る。
のかな。
身体が意識の意志と身体の意志で混ざりあうような感覚。
なんてね。
ま、そんなことたまに考えたり感じたりしながら踊ってます。
【シアタアー21フェス 春 vol.121】は4月18日(土)19:00から、神楽坂セッションハウスで開催されます。
荒木は” R50 Project ”というユニットで出演します。
もし見たい人がいたら連絡下さい。
チケットあります。
NY
9年くらい前と25年くらい前にニューヨークに行ったことがある。
25年前はサラリーマン時代。
35歳くらいだったと思う。
会社関係の研修ツアーのようなもので、流通業の視察みたいな名前がついていたと思う。
20人くらいのツアーで同業他社の方々と団体で行った。
18:00過ぎには開放され、途中で日曜も挟んでいたので、自由に行動出来る時間がかなりあった。
とはいえ海外初旅行でしかも当時はあまり治安が良いと言われていなかったニューヨーク。
そんなにいろいろと見て回った訳ではない。
それでもどうしても行きたかったところにだけは何とか行くことが出来た。
夜、開放されてから同行の人たちと二晩、スィートベイジルとビレッジバンガードに行った。
ジャズのライブをやっている所。
メニューも分からなかったのもありで、ウィスキーストレートノーチェイサーとか言って、若気の至り丸出しでありました。
そして金曜夜はアルビンエイリー舞踊団のスタジオにダンスレッスン。
日曜の昼はブロードウェイ・ダンスセンター(BDC)でレッスンを受けた。
アルビンエイリーは現在は西55ストリート9thストリートに大きなビルになっているが、当時はたぶんニシ80だか90だかのアパートの上層階にあって、周りはとにかく真っ暗。
道も分からなかったので、コピーした地図を持ってタクシーで近くまで行き、とぼとぼ夜道を歩いて行った記憶がある。
でかいアパートが沢山ならんだ一角に、小さなドアがあり、中を覗くと黒人のおじさんがエレベーターの前で椅子に座っている。
やだなと思いつつ、エレベーターで上層階に上がって、受付に行くと周りも殆ど全部黒人でした。
元々、アルビンエイリー舞踊団は黒人の舞踊団で、当時も日本人はいたけれど、白人も黄色人種も珍しいほうでした。
受けたクラスは黒人女性13人と黒人の男子1人、白人の女性一人と黄色い荒木が一人でした。
コンガを持った伴奏の人と、杖を持ったおばさん先生が入ってきて、何やら始まったのを覚えています。
今でもひとつだけステップを覚えているけれど、やってみても出来ないだろうな。
日曜はブロードウェイ・ダンスセンター。
当時はブロードウェイのどこかにありましたが、現在は別の場所にあると思います。
日本のBDCと提携しているようでした。
こちらは日曜日ということもあり、街中ということもあってか、おばあさんから少女まで男性も数人いました。
せっかくだからと、綺麗な体をしている男性の後ろで踊ろうと、ポジションを確保しましたが、動き始めると恐ろしいほど踊れない人だと分かりました。
黒人でスタイルが良いので踊れると誤解してしまったんですね。
人は見かけに寄らないものです。
この時はこの2つのスタジオだけでした。
9年くらい前はカミサンと一緒に行きました。
主な目的はダンス。
といっても観光もとは思っていましたが、たしかこの時は4回レッスンに行きました。
ルイジ・スタジオは自分たちのダンスのルーツの場所でした。
ダンスを始めた先生の先生(ジュンキョウヤ先生)が、ルイジと一緒に仕事をしていたと聞いたことがあり、当時はご存命だったのでどうしても一度受けてみたかった。
時間があったので行ってみると、お弟子さんのフランソワーズ(男性)がやって来ました。
ルイジさんは今日はこないらしい。
残念でした。
クラスのステップはやはり似ているものでした。
ブロードウェイで踊っているという人が一人いて、最後に見せてもらいました。
もう一つはステップス。
こちらは日本からジャズなどを受けに行く人は殆どが行ってみるスタジオ。
古くからあるスタジオで雰囲気がとても良いスタジオでした。
ところが、行った時間のクラスが代行になっていて、先生が日本人。
日本人がいやな訳ではなかったですが、せっかくNYに来て日本人のレッスンかと思ってしまいました。
あと2回は同じスタジオに行きました。
DNA(ダンス・ニュー・アムステルダム)は大きなスタジオで、ロビーも広くスタジオも幾つかありました。
そこではカテティ・キングという先生のクラスが良いと聞いていたので、受けてきました。
ちょうど時差ボケが激しくなっていて、途中で頭が全く回らなくなり、隣にいたおばちゃんに後ろに行けと言われたり、通訳してやってと日本人男性が隣に来てくれたりしました。
その日本人男性は在外研修員でNYに来ていた人で、今はバリバリの現役で日本で活躍されています。
もう一日はたしかリモンテクニックのクラスだったかを受けました。
DNAはしばらくして閉鎖されたと聞きましたが、後になってGibneyという名前で再開したのを聞きました。
ちょうど今、患者さんがNYに滞在していて、インスタグラムで毎日のようにNYの様子をアップしてくれています。
Gibneyのスタジオの天井がとても印象的で、DNA当時の同じスタジオを思い出してこの文章を書いています。
また行きたいと思います。
少しは動けるうちに。
GibneyとStepsとルイジに行きたい。
荒木がダンスレッスンを受ける訳
神楽坂にあるセッションハウスというダンススタジオに良く行きます。
最近は松本大樹さんというダンサーのレッスンを受けていますが、以前は太田ゆかりさんや近藤良平さんのクラスにも出ていました。
太田ゆかりさんは40代に入って初めてコンテンポラリーダンスを教えてもらったダンサーです。
もう15年ほど前、整体院を開業してしばらくしてようやく時間ができた頃、また誰かからきちんとレッスンを受けようと思って探しました。
それまで暫くはスポーツクラブのジャズダンスやクラシックバレエを受けていました。
初めて踊ったのは20代中頃、それから10年間はリツコヒキタという先生からジャズダンスをみっちり学びました。
アルビンエイリーやルイジジャズに影響を受け、ジャズバレエと呼ばれていたダンスでした。
30代中頃に先生が引退されてしまい、それからしばらくスポーツクラブで踊っていましたが、転職開業して落ち着いたので、何か踊ろうと探したのがコンテンポラリーダンスでした。
また虫が疼いたというような感じでした。
コンテンポラリーダンスは言葉では聞いていましたが、そんなに沢山はクラスもなかったと思います。
いろいろ探して結局、現在は日本女子体育大学で研究室を持っている岩淵さんとダンサー太田さんがやっている、シアター・ルーデンスというダンスカンパニーのワークショップを見つけました。
森下スタジオの一番大きなスタジオだったと思います。
そこで6人位の参加者で受けたのが最初だったと思います。
そこでハマってしまって現在まで続いています。
岩渕さんのレッスンは最初の頃は受けていましたが、最近はほとんど受けていません。
ずっと太田さんのクラスばっかりでした。
ルーデンスのワークショップやクラスでは、フロアワークとステップを徹底的に練習します。
床に飛び込んだりスライディングしたりはここで練習しました。
セッションハウスで教えてもらっている松本さんのダンスは、動きをダンスにするクラス、動きを繋げ繋がる動きをムーブメントにするクラスです。
90分くらいのレッスンでは、60分くらい振付のように動く時間です。
普通のクラスなら60分くらいを基礎練習にして、30分くらいを振り付けにすることが多いと思いますが、松本さんは踊る。
ダンスや踊りをどうやって自分の中に作っていくかというクラスだと思います。
それに対して太田さんのクラスは自分自身の体の隅々に光を当てるところから始まるクラスです。
関節の一つ一つ、筋肉の一つ一つを感覚し、今どうなっているのか、無駄な力は入っていないかを、確認していく作業に時間をとります。
静かな時間、静かな体を見つめて、確認してから始まります。
動きはシンプル。
雑音のないクリアな動きを目指します。
ダンスというと格好つけたり盛ったり大げさにしたりしたくなりますが、逆に削って削って動きの質だけを探していくようなレッスンです。
自分の動きの雑さや曖昧さがクッキリして、嫌になることもありますが、それが自分を見直すタイミングになったりもします。
この二人のレッスンを受けられるのはとてもラッキーだなと思っています。
60を超えてダンスレッスンを受けるのは、舞台上で自分を表現したいというつもりもありますが、自分の体や状況を知るためにとても大切なことだと思ってやっています。
今はこうなっている、こんな状況だと知ることで、対策や練習をすることが出来ます。
現状を知るのは辛いこともありますが、楽しいこともあります。
出来ないことが分かるということでもありますが、出来ることが見つかるということでもあります。
これからも無理をしないように、ちゃんと無理をして楽しんでいこうと思っています。
てあて整体スクール
東京都練馬区東大泉 5-27-18-A
teate@nifty.com
03-3922-7230
まるごと一人で踊る 〜 セッションハウス松本クラス
ダンスを踊っています。
もう35年になります。
このところは神楽坂セッションハウスの松本大樹さんのクラスに出ています。
いつもはレギュラー月曜クラスですが、今回は木曜のクラスに2ヶ月間出ていました。
「REH.2019」「まるごと一人で踊る。」 最終回でした。
2ヶ月かけて1つの作品を一人で最初から最後まで踊る。
最終回はソロを踊る、ショーイングをするクラスでした。
6回のうち最初の2・3回で振りを貰い色々な話をし、2回位は振りの確認と作品の解釈や表現についての話、前回は殆どダンサーに任されて数人で通したりした。
そして最終回はソロを踊る。
色々な話を本当にたくさん聞き考えた。
自分がやっていると思っている事。
自分に出来ている事。
見る人が捉え感じる事。
自分の伝えたい事。
自分がやりたいと思う事。
表現。
想い。
動き。
それらの関連。
考えて考えて。
考えすぎて分からなくなって。
結局、「語るように踊る」事をしようと思って踊った。
作品の解釈はせず、前半部分は回想、後半部分は我に帰るように。
それだけを思って踊った。
自分の他の参加者の作品も見た。
それぞれにそれぞぞれの表現があった。
こんなにも違うものnあのかと驚く。
そして刺激されるものもある。
ああこう言う表現があったのか。
これもイイ。
ああこんな方法も解釈もあるんだ。
語るようにと決めたのには理由がある。
3回目のクラスで松本さんが通して踊ってくれた時、音がダンサー松本さんを追いかけてきていた。
音は松本さんの身体表現を盛り上げ装飾するBGMになっていた。
ところが自分の動画を確認すると、どんなに良く見ても音楽のバックダンサーでしかなかった。
音を引き連れる。
空気や空間を引き連れる。
そうなっていなかった。
「語るように踊る」事でそれが出来るのではと思ったのが理由だった。
終わって感想や解釈や論評を聞きました。
ダンサーそれぞれの話も松本さんからの感想も印象的でした。
見にきてくれた直子さん、しほちゃん、ときさん。
ここで聞いた事は心に残る。
それにしても何人も泣くなんて思ってもみなかった事だった。
ソロは難しい。
でもとても面白い。
色々なものが出る。
色々なものが出ない。
半端では出来ない。
良い経験と時間でした。
これからの自分のダンスを想う上でも、自分のカラダを想う上でも。
こんな経験が出来てとても良かったと思います。
セッションハウス、直子さん、松本先生に感謝です。
ダンスに限らず、長く続けている何かから学ぶものがあるように思います。
まだまだこれからも続けられたらと思っています。
まるごと一人で踊る
神楽坂セッションハウスのダンスクラスの企画で、松本大樹さんの「まるごと一人で踊る」と言うレッスンに出ている。
全7回のクラスの中でソロ作品の振り付けを頂き、毎回、動きの確認や練習はもちろん、様々な指摘を受けたり話たりしながら、最終回にショーイング(見せる)をするというものです。
今日のレッスンが練習の最後で、次回は最終回のショーイングと言う段階に来た。
普通のダンスレッスンではエクササイズ(準備運動的なもの)の後に、少しステップなどの練習があり、最後にそれらを組み合わせたシークエンスを作って踊る。
踊ると言ってもダンス作品ではなく、ダンス作品を創る時の材料や素材となる動きの連続と言うイメージで、それ自体を踊りとして表現することもあるが、表現するための体や心持ちのトレーニングというイメージが強い。
そうやって練習をすることで、体が鍛えられ動きが出来るようになり、作品を踊れる状態に自分を変えていく。
ところが今回はショーイングが最後に待っている。
最初から作品としての振り付けをもらう。
作品の意味や振り付けの意図するところも伝えられる。
その上で表現を任される。
表現!?
振りの意図や見え方や見せ方など、毎回さまざまな話をもらい色々なことを考える。
こんなに考えて踊ることは滅多にない。
前半はとにかく話をする時間が長かった。
振り付けは?と思うくらい。
そしてまた考える。
踊る時に頭の中に浮かぶ思いがある。
見ている観客には見えない。
観客が見ているのは動き。
その動きを見て表現されたものを見て、何が表現されているのか感じ考える。
言いたいことが伝わる訳ではなく、頭の中に浮かぶ思いが伝わる訳でもない。
伝わるのは見えている動きから観客の頭に浮かぶことになる。
自分に出来る動きがあり、出来ない動きがある。
自分が思っている動きと見える動きには差異がある。
浮かぶ思いに引きずられるのは危険という話があった。
でも、身体(しんたい)の求めるところに従うことで見えるものもあるという話もあった。
見えているものから何かを感じるのは観客という話も。
表現って何なんですかね。
身体の求めるところはどれなんですかね。
自分の思いは何なんでしょう。
伝わるものは何でしょう。
本番までもう少し考えます。




