姿勢を良くするために考えたい事
良い姿勢になるには、どんな姿勢が良い姿勢なのかを知っておく必要があります。
てあて整体では良い姿勢は、呼吸が楽で血液の流れが自然に出来ている状態と捉えています。
ナンダソレ?
それじゃどんな姿勢=形なのか分からない。
と言う人もいると思います。
そこで良い姿勢のイメージを書いておきます。
茶道の先生です。
先生が畳の上に座っている様子です。
どこにも力が入っていません。
長く座っていても、足が痺れるという事がありません。
肩にも力が入っておらず、背中もゆったりと伸びたような感じです。
背筋を伸ばしているのではなく、元々そうあるように伸びている背中です。
そしていつでも動き始める直前の状態です。
立つ事も移動する事も、茶筅でお茶を点てる事も出来ます。
形としての姿勢だったら、そんな感じをイメージして下さい。
姿勢を良くするのに、力を入れるのか、力を抜くのか。
実は難しい問題かもしれません。
結論は力を抜くです。
力を入れてキープする姿勢は長続きしません。
一日中その姿勢で居られなければ意味がありません。
どこかに無理な力が入っていないと捉えても良いかもしれません。
立っている姿勢なら、足裏の全体に体重が乗ります。
踵だけだったり、足裏の外側だけだったりに乗っていると、脚や腰や腹や胸や背中や首の、どこかに無理無駄な力が入ります。
そうしないと立っている体の前後や内外のバランスが取れず、立っていられなくなるからです。
例えば膝を伸ばそうと後ろに押しつけていると、股関節が後ろに行く代わりに腰が前に出て反り、逆に胸が後ろに出てしまうと、首頭が前に出ます。
O脚・反り腰・巻肩・ストレートネックの出来上がりです。
逆もあります。
膝が曲がって前に出ていると、お尻が後ろに出て背中が丸くなり、猫背になって頭が前に出る。
どちらも足裏全体には重心が乗っていなくて、踵重心だったり前側重心だったりします。
良い姿勢を考える時、まずは足裏全体に体重が乗る事。
その上でフクラハギや前腿や腰や胸や首に力が入っていない事。
そういう状態を探してみて下さい。
力が抜けて良い姿勢が見つかると思います。
※アレクサンダーテクニーク個人レッスンで姿勢をテーマにした時の写真です。
左:ビフォー → 右:アフター

バレエダンサー
数年前に来たことのあるバレエダンサーがやって来ました。
以前来た時はまだ学生で、これからアメリカのバレエ団のオーディションを受けると言っていました。
あれから数年。
今はバレエ団に所属をしてバレエを踊っているそうです。
今回のコロナ騒ぎで3月には帰国をして、今は日本で少し教えながら再度渡米出来る日を待っています。
体を整えにとういことでいらっしゃいましたが、それとは別に重心がどうも上手くいかないということをおっしゃっていました。
アレクサンダーテクニークって知ってる?と聞くと、あまり知らない様子だったので、デモンストレーションということでレッスンを少ししました。
で写真撮ったら上のようになりました。
いつもは左のように立っているようですが、それだと腰が痛みだしたりどうも後ろ重心で気になるとのこと。
アレクサンダーテクニークのワークとボディマッピングの話をして、自分の体の感覚を感じてもらい、今の状態を確認しました。
写真を撮ってびっくりしたのは本人。
左だけを見るとキレイに立っているように見えますが、右と比べると違いは明らかです。
無駄な力も抜け、立ちやすく、重心も取りやすく、負担も少なくなりました。
ピラティスやジャイロも興味があるようでしたが、アレクサンダーテクニークにも興味を持っていただけたようです。




