シニア世代が整体師を目指す時の強みと弱み
50代60代から整体師を目指す人には、共通の強みと弱みがあります。
強みは経験があること。
整体の経験ではなく、社会経験や人生経験です。
長く生きて来て、社会生活も長いので、それだけ経験があります。
整体とは関係がないものですが、患者さんにとっては経験のある先生の方が信頼をおきやすい可能性があります。
痛みや症状についても、経験済みの事が多いし、会社や人間関係の問題でも経験済みの事が多いと思います。
話を聞く事は患者さんにとっては、何かを吐き出す事でストレスの解消にもなり、体も開放されやすい状態になります。
信頼を得られれば、患者さんの体の中で成長や治癒が起こると、最近の自律神経系の理論(ポリヴェーガル理論)でも言われています。
コミュにケーションを上手くとれれば、人生経験や社会経験が豊富な事は、若い世代や社会経験の少ない世代と比べれば強みとなります。
長く続けて来た仕事や業務、趣味なども強みになる事があります。
長く仕事を続けてくる事で、モノの見方や分析方法が身についています。
また、開業や副業で仕事をする時は、収支計算や目標の立て方、フィードバックの方法などが出来るのも強みです。
月別の収支計画や売上計画を立てるのも、社会人の経験が長ければ難しい事ではないでしょう。
それが出来るか出来ないかは、長続きする整体師になれるかにつながります。
長く続けている趣味があるなら、同じ趣味を持つ人たちとの繋がりが患者さんに繋がる可能性もあります。
テニスや水泳やボールゲームをしている人は、それぞれ独特の痛みや症状に対応出来るという事が売りになる事もあります。
逆に弱みとなるのも、経験があることです。
経験がある事で、物事の味方が固まってしまう人がいます。
多くの経験を積んできているので、その事が患者さんの話を解釈する時に、自分の経験だけに当てはめてしまう事があります。
患者さんの痛みや症状を、自分の経験だけに当てはめてしまうと、症状や痛みの見方に偏りが出来てしまい、原因を見つけるのが難しくなってしまう事があります。
もう一つの弱みは年齢です。
20代30代の患者さんを年下扱いしてしまうと、上手く行かない事があります。
年齢の上下は関係なく、患者さんと整体師は対等の関係です。
上から目線の態度や話をしたりでは、患者さんの信頼は得られない事になります。
グレイヘアや顔に刻まれたシワは、患者さんの信頼を得るために使って下さい。
シニア世代から始める整体師が気を付ける事
50代60代から整体師になる人が増えています。
社会人を20年30年続けてきて、定年後が見えてきた世代。
老後とも言えない60代から70代の過ごし方を考えている世代。
体力的にはまだまだいけると思っているが、新しい事は意外に面倒な気がする世代。
シニアから整体師やセラピストを目指す人が気を付けるべき事があります。
とくに男性の話です。
人に直接触れるのが苦手な人が多い印象です。
コミュニケーションは出来るとは思っているが、実際に手で触れるという事はしてこなかった。
特に最近はセクハラやパワハラの心配もあって、人との距離を遠ざけるような、そこまで行かなくても一線を引くような関わり方をしている人が多いようです。
整体師は人に触れる仕事です。
直接、手で触れるという事もあるし、話や言葉でコミュニケーションして患者さん自身に触れるという事もあります。
整体師やセラピストを目指すのであれば、先ず直接触れる練習がとても大切です。
最初は自分の体からです。
太ももや腕や足、腹や背中や腰など、手が届くところはどんどん触れて下さい。
触れ方はいろいろありますが、先ずは触れる回数や機会を増やす事です。
次に家族に触れて下さい。
勉強を始めたら、始めた事を宣言して、毎日、3分でも5分でも触診の練習をして下さい。
触診は決めた部位を繰り返すだけで大丈夫です。
例えば、背中の中心、脊柱起立筋を掌で触れたり、脊椎の棘突起を触れたり、骨盤の腸骨稜や後上腸骨棘を触れたりです。
手は触れる回数で経験値も上がり解像度も上がります。
そして、触れられた感想を聞いて下さい。
強いとか硬いとか雑だとか、言われた通りに解釈して下さい。
それが受けた人の感想です。
自分ではそんな事していないと思っても、受けた人の感想はそうなんです。
続けていくうちにそれが変わってきます。
話をする練習も必要になると思います。
手を動かしながら話をします。
触診しながらでも良いし、整体の勉強を始めたのなら、手技の練習をしながらでもです。
話をしながら整体が出来なければ、雇われる事はできても自分で開業して仕事にすることは出来ません。
整体師やセラピストはコミュニケーションする仕事です。
手を動かしている時に話が出来ないようでは、うまくコミュニケーションが取れません。
コミュニケーションが上手く出来るだけで、患者さんの自律神経が整いリラクゼーション効果や治癒の効果があるとも言われます。
意外に思うかもしれませんが、大切なポイントです。
頑張って行きましょう。
50代60代から整体師になる人応援します
50代60代からの整体師を応援します。
定年が65歳になり60代も殆どの人が働いています。
それまで勤めた会社で雇用延長や再雇用されて働くのも良いと思います。
でも、せっかくの人生なんだから、別の事を始めてみるというのも一つの選択です。
てあて整体スクールはそんなシニアの応援をします。
整体は自分の体を使って患者さんの体を調整します。
ある種の肉体労働でもあります。
頭脳肉体労働と言った先生もいましたね。
体力が必要になります。
60代になったばかりの頃は、全然大丈夫です。
自分の時のことを考えても、還暦になったばかりの頃は、体も動くし筋力も体力もある。
どんな整体だって大丈夫。
でも、65歳を超えて70代が近づいてくると、もうちょっと体力のいらない整体も選択肢として考えたくなります。
出来れば力は使わない方が楽だし、患者さんにとっても安心です。
てあて整体スクールで指導している、指針整体とマッスルエナジーテクニックはどちらも力がいりません。
力を入れなくても良いのではなく、力を使わないことが効果につながる整体です。
整体の手技の仕組みが、力を使わないようになっているし、力を使わないことで患者さんの筋肉や血管のダメージを少なくするように出来ています。
せっかくだったら長く続けられて、体力もいらない整体を身につけて下さい。
てあて整体スクール生徒募集中
力を使わないのに効果が高い、てあて整体スクールでしか学べない指針整体が見につきます。 揉み返しのない整体師にも負担の少ない、安心して受けられる整体を学んで下さい。
在校中は何度でも授業をリピート受講できます。
卒業後も授業に1回1,000円でリピート参加できます。
授業見学、整体体験は無料です。
問合せ受付中。
てあて整体スクール
東京都練馬区東大泉 5-27-18-A
スクール見学・授業見学日程
5月
2日・ 3日・ 4日 → 指針整体 無料体験会 >>>
9日・10日・11日 → 11日12:00-
16日・17日・18日
金曜 10:00−13:00
土曜 10:00−13:00
日曜 10:00−13:00 (第1日曜は12:00-15:00)
メール・LINE・電話でも出来ます。
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年代別の整体師が考えておく事
自分の時の事を思い出すと、40歳前に整体師の認定を受けて、数年して整体院を開業しました。
始めた時は少しタイミングが遅かったなぁと思いましたが、今となってはそれほど遅くはなかったと思っています。
年代によって整体師になるのに考えておく事があるかもしれないと思って、この文章を書き始めました。
20代で整体師になるのは、普通に自分の仕事として整体師を選ぶということで、これから自分の一生の仕事としてどうかなと考えるんだろうと思います。
やってみて向いてなかったら別の仕事に行くかもしれないし、そうなったとしても時間はまだまだある感じです。
30代も似たようなイメージだと思いますが、30代になると20代でやっていた仕事が関係してくると思います。
20代でやっていた仕事が向いていなかったり、もしくは自分の別の側面を考えて整体師などのセラピストを目指そうと思うのかもしれまれん。
30代で整体師を始めれば、20年就職した後に独立するという展開も念頭におけるかなと思います。
40代だと少し変わってくる印象です。
40代で別の仕事から整体師やセラピストになると、たぶん一生の仕事になります。
50代になって別の仕事に変わるのは難しくはないと思うし可能ですけど、自分がやっている目の前の仕事を長く続けて得られる経験や知見やスキルは限界が出てくると思います。
40代だと20年経った時に60代になるので、かなりキャリアを積んだ整体師になれます。
そこから10年くらいはまだ続けられる。
手技を選べば70代くらいまでは続けられるからです。
40代で整体師やセラピストになるなら、20年後の事は考えておく必要があると思います。
体力のこともあるし、業態や展開方法についてもです。
最初に身につけた技術知識だけで、そのまま続けられるのはたぶん20年前後だろうと思います。
その後、せっかく身につけた知見や臨床経験を活かすために、最初から次の展開は頭の片隅に置いておくと良いのではと思います。
荒木が40代後半でアレクサンダーテクニークを身につけたのは、そのことも少しだけ関係しています。
50代で整体師になるのなら、もう完全に一生続けることを前提に始める必要があります。
たぶん、始める時のスタイルがそのまま続きます。
そのために、無理をしない事が大切だろうと思います。
体力的にも無理なく出来るものが良いと思います。
10年経ったら60代ですから。
また、内容的にもそうです。
施述の内容であったり、メニューや展開方法や立地なんかも。
整体だけでやるのか、それとも何か他のことも併用して行くのか。
60代で始める場合は体力を考えるのが先ず前提かなと思います。
60代は自分の経験からも、若い感覚を自分では感じていると思います。
でも故障が増えたり回復が遅くなったりはします。
なんだって昔のように出来る、でも、続けてやるのはしんどくなって来ている。
1日に診る人数だったり、一人にかける時間だったり、営業日や営業時間なども、5年後10年後のことを考えておくと良いと思います。
どの年代もそうですけど、自分のそれまでのキャリアや知見は活かす方が得策です。
持っている知見や経験やキャリアは、他の人にはない、あなただけのものです。
それが”売り”になるんだろうと思います。
てあて整体スクールでは生徒さんを随時募集しています。
授業見学や整体体験は無料です。
ご連絡お待ちしています。
てあて整体スクール
東京都練馬区東大泉 5-27-18-Ateate@nifty.com
https://lin.ee/H5NyjYT


60代でも動ける体のために気をつけておくこと
数日前にも書きましたが、60代は元々動ける年代だと思います。
とは言え多くの人は若い頃と比べると動けなくなっています。
学生時代に運動をしていた人も、運動をパタリとやめてしまっていれば、40代には動きづらい体になっている。
でも少しずつでも動き続けている人は、パフォーマンスは少し落ちたとしても動くことが出来るのが60代です。
故障しやすいとか疲れが残るということは別にして。
いやいやそうは言っても。
実際に今は動けないですよという人に。
60代でも動ける体になるために大切なこと気をつけておくべきことは何か。
先ずは動き続けること。
動かなくならないように、動いているままで生活すること。
20代までと同じような運動習慣を続けることです。
部活をやっていた人は趣味でも良いので続ける。
別のスポーツでも良いので何かを続けること。
長い期間、何年も何年も体を動かさない時期を作らないことが大切です。
では現役と呼ばれる年代の後になったら。
フォームをとくに気をつけることです。
フォーム(運動姿勢)が悪いと骨の変形につながる可能性があります。
60代くらいから顕著になるのが骨の変形です。
骨の変形が大きいと痛みにつながることが多く、運動を続けられなくなることがあります。
だからフォーム。
股関節や膝関節や足関節、肩関節や脊椎の使い方や位置関係など。
では、暫くやっていなかった人がスポーツを再開する場合はどうでしょう。
急に鍛えないこと。
硬くなってしまった筋肉や筋量が落ちている状態で、筋トレみたいなことをやると、それ自体が故障の原因になります。
弱いから鍛える、よりも、その前に筋肉を動かして温め緩めることが先です。
筋肉を少しずつ動かして、関節周りを柔らかくし、筋肉の血行をよくしていく。
トレーニングを始めるのはその後です。
柔らかくするといっても、引っ張るストレッチではありません。
硬い筋肉や筋膜を引っ張って伸ばそうとしても、これまた故障につながります。
ストレッチというより準備運動のような軽い運動を始めることからです。
そしてケア。
体を動かした後に体のケアをします。
クールダウンのためにストレッチをする。
湯船に浸かる。
睡眠時間をとる。
運動した日にはアルコールを抜く。
そして、運動しない日にも軽いストレッチやウォーキング。
それが出来ないなら、手首や足首を回したり腕を回したりくらいはする。
そうやって自分の体をケアします。
無理は禁物です。
若い時から動き続けているのが良いですが、歳をとってから再開するなら、徐々にゆっくり少しずつ始めて下さい。
60代はまだ動けます。