ダンスと年齢
荒木がダンスを始めたのは26歳の頃でした。
社会人になって数年目で運動不足が気になって始めたのがジャズダンスでした。
学生時代は体育会剣道部だったので、デスクワークになると体がナマるのが分かっての事でした。
始めた時には同年代か少し上の人がいたと思います。
ディスコが少し廃れてきていた時代で、赤坂の無限がまだギリギリあるような時代でした。
10年くらい続けていて30代半ばになった時に、指導を受けていた先生が引退してしまいました。
別のスタジオを探そうと思いましたが、どうせすぐに戻ってくると思い、スポーツクラブのダンスを受ける事にしました。
それまではジャズダンスのクラスとスポーツクラブのバレエを受けていましたが、ジャズダンスも受けるようになりました。
ここでは年齢的には中間的な位置か、レッスンによっては年下ばかりという状況になりました。
戻ってくると思っていた先生は戻って来ず、以来、10年くらいはスポーツクラブのダンスがメインで踊っていました。
年に数回は知人や友人が教えているダンス教室の発表会に客演したりしていました。
当時は30代で踊っている男性が少なかったので、舞台には必要とされていたのかもしれません。
40代に入って整体師として独立したら、平日や昼間にレッスンに行く事が出来るようになりました。
シアタールーデンスというカンパニーのワークショップに出るようになったのがこの頃です。
この頃からはスタジオでは殆どの人が年下になりました。
スポーツクラブには同年代の女性が来ていましたが、コンテンポラリーダンスやワークショップ形式のクラスには殆どが20代30代のダンサーばかりでした。
当時、同じレッスンを受けていた20代のダンサーたちは、今は多くが舞台などで活躍しています。
40代後半からはセッションハウスというスタジオで踊っていますが、ここでは同年代か下の年代の人たちがいます。
とは言えワークショップなどに行くとやっぱり殆どの人が年下です。
50代60代になるともう殆どどのスタジオでも現場でも年下ばかりになりました。
ジャズダンス系やヒップホップ系のスタジオだと、最近は男性も増えてきているようですが、コンテンポラリーはまだまだそれほど多いようには思えません。
とくに60代ともなると絶滅危惧種的な感じになっています。
特に違和感は感じていません。
昔から女性ばかりのレッスンに出ていたということもあり、20年くらい前からは年下ばかりのクラスに出ていたというのもあると思います。
男女比は1:9か2:8位が普通で年齢差はダブルスコアが普通です。
クラシックバレエだとジャンプがきついかもしれませんが、自分が出ているコンテンポラリーダンスのクラス等ではジャンプはあまりないのも助かっているかもしれません。
年齢差や違和感は自分がそう思えば感じるのかもしれませんが、ダンスは自分がどう動くかというだけで、他の人と比べるものでもないと思います。
もちろん気にはなります。
柔軟性がなくなったとか持久力がなくなったとか。
でも気にした所で自分の状態が変わる訳でもなく。
その日その時の自分の動きを感じて動くだけかなと思っています。
60を超えた時に聞かれた時があります。
「まだ続けるの?」
同じ時期に別の60オーバーのダンス仲間(めずらしく男性)と話していた事があります。
「やめる理由がないよね。」
そうなんです。
やめる理由がありません。
体力がなかろうが、その年齢その時期の表現はあります。
それを表現したいと思うのなら、続けていれば良いだけなんだろうと思います。
故障は気になりますけどね。
やめるとかやめないとかは頭に浮かびません。
どうやってストレッチしようかなとか、どうやって動こうかなとは頭に浮かびますけど。
※アラフィフの舞台
※アラカンのレッスン
開業年齢
荒木が整体院を開業したのは43歳でした。
厄が明けたらみたいなことをほんのちょっと考えた記憶があります。
早いか遅いかと言われれば、少し遅いかなと思います。
これから整体師を目指す人なら30代で開業するのが良いと思います。
40代50代でも悪くはないですが、出来るなら30代で開業起業を考えてみてはどうでしょう。
気持ち的なものもあります。
体力的なものも知力的な事もあります。
社会人になって10年以上が経過して、世の中のことが自分なりに何となく分かったと思っていて、何となくの自信が持てる。
上の年代の人たちのやって来た事も分かるし、自分より若い世代の事も分かる。
40代50代と比べれば身軽で動きが早い。
20年経ったら50代で、相当なキャリアを積んだ事になり、次のステップも考えやすい。
情報収集も最先端の方法を知っているし、昔ながらの情報ソースも持っている。
30代はまだお金がないかもしれません。
でも気力もあるし体力もあるし行動力もある。
お金は政策公庫の開業資金や自治体の助成金など、探せば貸してくれるところはあります。
借りるのが嫌なら、ほとんどお金を掛けずに副業から始める方法もある。
いずれにしても30代くらいで開業出来れば道は広いと思います。
整体やセラピーの勉強もすんなり頭に入りやすいし、技術を身にるつけるのも早いような気がします。
40代50代がダメだという事では全くありません。
40代50代で開業される人も多いし成功している人も沢山います。
でも、上に書いたような理由で、30代はより良いなかと思います。
逆に40代50代で開業を考えた時に、気をつけておくことが少しあります。
自分の常識です。
それまでの常識をそのまま全部全く変えずに開業するのは難しいかもしれません。
何がというのは具体的に思いつきませんが、日常的な事がずいぶん違うように思います。
そして体のことや手技の事についても、常識は少し変わるかもしれません。
整体師の見方、セラピストとしての見方や捉え方というものがあります。
40代50代になると人生経験も長く、自分の持っている常識を変えるのは意外に難しいところがあります。
荒木の経験で言うと、独立して5年10年経ってやっと分かったと言うようなこともあります。
具体的に思いつかなくて申し訳ありませんが、気持ち的なものだったり考え方の基本だったりです。
体力的なものも少し気を付ける部分があるかもしれません、。
30代と比べると明らかに落ちます。
整体やセラピーが出来ないほどではありませんが、ある程度は疲れると言うことは織り込み済みにしておく必要があると思います。
技術的な面については、自分で思う事と指導者が言っていることが違ったら、指導者の言うことを聞くことです。
これも意外に難しいかもしれない。
指導者は理に敵わないことを言うかもしれません。
でもそれは経験知なので間違いはないと思います。
荒木はもう60代になりました。
40代50代で開業する時の心配事や勉強する時の注意点なども教えてます。
年齢
カンパニーデラシネラの【はだかの王様】を観に横浜まで行って来ました。
せっかくの横浜なので中華街で昼食。
せっかくの中華街なのに知らず知らず素麺を食べてしまいました。
鶏と生姜と書かれていてうっすら黄色いスープと麺だったので、麻油鶏素麺と書かれているけどラーメンだと、おじさんの悪いところで自分に都合よく思い込んでしまった結果でした。
だからまあ、仕方がない。
せっかくの横浜だしちょっと洒落て帽子でもと思って、人生二度目のベレー帽を被ってみました。
初めての帽子はちょっと小っ恥ずかしい。
慣れるためにも沢山知らない人がいる場所は好都合です。
誰がどんな格好していようと、人はあまり見ていません。
かなり普通でない格好をしていても、人のことならあまり気にならない。
そう言う人もいるもんだと、思われるものだと思います。
実際、自分もそうだし。
スカート履いている男性がいても、まあそうかという感じです。
似合っているかどうかは気になりますけど、恐ろしく似合っていないということでない限り、まあそうかという感じです。
でも自分のベレー帽だとやっぱりちょっとアレです。
そう言うものだと思っていても、ちょっとソワソワしますね。
誰かに見られてるんじゃないか。
イイ年したおっさんが・・・と思われやしないか。
まあ、思われたところでどってことないんですが、気になります。
いや、気になりました。
外に出て暫くすると、気にならなくなるもんです。
慣れる。
前回は浅草の待乳山聖天さまに行ったんですが、今回は横浜中華街関帝廟あたりまで。
ベレー帽どうなんでしょう。
60代半ばで初めて被るようになりました。
ま、年齢は関係ない。
いつだって何だってOKだろうと思います。
この年齢から始められる事
先日、ある人と話をしていたら
この年齢から始められる事って限られてるじゃないですか。
と言う言葉を聞いて絶句してしまいました。
彼はアラフィフ。
まだ50手前の男性。
「まさかこんな年齢で◯○○なんて始められない。」
と言うようなことを、幾つか例を上げて話をしていた。
スポーツにしろ職業にしろ趣味にしろ、学生時代に始めていなければ大人になって始めるのはオカシなことだと言うような意味合いなのか。
大人がするにはあまりにも子供っぽい事だと言う事なのか。
その道のプロになるのが難しいと言う事なのか。
それにしては趣味やスポーツについても、もうこの歳では出来ないと言うようなことを言っていた。
気持ちが全然全く一つも分からないと言う訳ではない。
アラフィフになって新しいことを始めるのが大変だと言うのは分からないでもない。
周りに自分と同じ年齢の新人がいないだろう状況が恥ずかしいと言う気持ちが分からないでもない。
周りの同じ年齢でそのことをやっている人たちよりも、自分が大きく劣るのが嫌だと言うのも分からないでもない。
しかし、新たに始められることが限られているとか、こんなことはイイ大人が始めることじゃないとか。
そんな風に思う必要は全くないし、その理由もない。
と思う。
そんなことより勿体無い。
もし何かをやりたいと思うのであれば、やらないことは勿体無くて勿体無くて本当に勿体無い。
60を十分に超えたおじさんに言わせて貰えば、何かを始めるのに遅いことはない。
この慣用句。
「何かを始めるのに遅いことはない」
と言うのは、どんな年齢になっても一生懸命やれば一丁前になれるんだから、何歳になっても始めたら良い。
と言う意味ではない。と思う。
何かをするのに年齢は関係がないと言うことで。
それを始めるのにも年齢は何も関係がないと言うことだろうと思う。
始めることは何歳だって出来る。
もちろん諦めることだって何歳だって出来る。
明日やろうと思っていると、毎日、明日を待つことになる。
明日はやって来ないと言うのはそう言うことだろう。
明日になったらやると言うのは、今日はやらないと言うことで。
今日はやらないと言う日が死ぬまで続くと言うことです。
年齢制限がなければ、何だって始めることは出来ます。
プロになれるかどうかはわかりません。
なれるかもしれないしなれないかもしれない。
やってみなければ、可能性はずっとゼロです。
ちょっとかなり本当に驚いたので書いておきます。
開業時の年齢
日本政策金融公庫総合研究所の「2020年度新規開業実態調査」というアンケートがあります。
( https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/topics_201119_1.pdf )
これによる開業時の平均年齢は以下のようになっています。
29歳以下 4.8%
30歳代 30.7%
40歳代 38.1%
50歳代 19.7%
60歳以上 6.6%
平均 43.7%
1990年代から右肩上がりに増えていて、1991年には平均38.9歳だったものが30年で5歳上がっています。
年代別にはここ10年くらいは40歳代が増えていて、30歳代が減っており50歳代は微増ということになっています。
女性の割合は21.4%でやはり右肩上がりに増えて来ています。
開業の理由は
自由に仕事がしたかった 56.5%
仕事の経験・知識や資格を生かしたかった 45.8%
収入を増やしたかった 41.9%
事業内容を決めた理由は、それまでの経験や技能を生かす事が出来るというのが一番多かったようです。
また業種としてはサービス業が一番多く、医療・福祉、飲食店、小売業の順になっています。
整体師やセラピストもサービス業に分類されていると思います。
開業資金は500万円未満が一番多く、また増加傾向にあります。
開業してみて困った問題として、資金繰りや顧客・販路の開拓などとありました。
全般的には独立して起業する人は増えていて、始める時は小規模で、それまでの経験や知識を生かした分野で開業しているようです。
小さく始めて大きくして行きたいという事でしょう。
資金繰りや顧客・販路拡大については、それまでの仕事とは別の業務ということかなと思います。
30年前と比べれば終身雇用という雇用形態は薄れて、会社勤めをするにしても転職をしながらスキルアップをしていくというようになって来ているんだろうと思います。
転職のハードルが下がりつつあって、その中で選択肢として起業が増えて来ているんだろうと思います。
それまでの仕事や経験を生かすというのは、当然なんだろうなと思います。
整体師やセラピストの場合は、殆どの方は経験がなく勉強を始め起業しています。
開業・起業の前に同業他店などで一定期間働いて経験を積む人が結構な割合でいるのが現状です。
私自身は開業前に整体の仕事は殆どしていませんでしたが、個人で休日などに患者さん(モニター)を診ていたことと、知人の整体院で2ヶ月ほど週1回仕事をしました。
少ない感じですが、当時はそういう人が割に多かったと思います。
最初はダブルワークで少しずつ整体を増やしていくというようなパターンもありました。
開業は40代くらいが良いかなと思います。
遅くとも50代ではやりたいと思います。
20年経った時に何歳になっているか。
どんな整体師になっているかを想像してみると良いかもしれません。
20年経てばベテランになりますが、10年だとそうも行かないと思います。