体は繋がっている。 見ようと思わなければ見えない。
本当に体は繋がってるんですね。
整体スクールで体の話や症状や症例の話をしている時に、生徒さんから言われる言葉です。
患者さんにもたまに言われます。
体は繋がっています。
頭と足の指は繋がっています。
当たり前ですね。
繋がっていない体はありません。
繋がっていなかったら自分の体ではありません。
でも何となく肩と膝は関係ないように思ってしまう。
ま、遠いですからね。
仕方がないかもしれません。
でも整体師はそれでは困ります。
体は繋がっている。
世の中には色々な整体をする先生がいます。
肩こりを足首だけで調整する先生もいる。
胸鎖関節だけ治療するという先生もいました。
カイロプラクティックでは頚椎1番だけを調整する方法があると聞きました。
それって大丈夫なの?
患者さんや整体を学ぶ前の人はそう思うかもしれません。
でも、大丈夫です。
というか繋がっているんだから関係はあります。
関係があるんだから影響がある。
影響があるんだったら整体に使えます。
どこかに触れてどこかを動かしたり変化させたりするのが整体です。
海の魚のために山に植樹する漁師がいると聞きました。
腰痛のためにアキレス腱を伸ばしたり散歩を勧める荒木と言う整体師もいます。
繋がっているんです。
それがどんな風に繋がっていて影響し合うのか。
そこを知るのが整体の勉強でもあります。
面白いですよ。
少なくとも荒木は面白いと思ってやっています。
今日、散歩に行きました。
大泉学園には白子川という小川が流れていて、その水源があります。
井頭公園。
井の頭公園ではないですよ。
この公園の水源は海に繋がっています。
途中でどこか大きな川に流れ込んだとしても、最終的には海にまで繋がります。
散歩の途中。
歩きながら少し視線を上げると、白い大きな山が見えました。
普段、大きな山を見ることがなかったので最初は何だか分かりませんでした。
誰も見ていません。
誰も振り返ろうとしません。
富士山でした。
富士山がこんなに大きく見える。
初めてではないけれど忘れていました。
この道は富士山にも繋がっている。
目を上げれば富士山だって見える。
いつもずっとそこにあった筈なのに、見ようとしなければ見えません。
繋がっていると思わなければ、繋がりは分かりません。
見ようと思わなければ見えないものがあります。