作った姿勢は崩れやすい。
最近、知り合いのアレクサンダーテクニーク教師が出版した本がすごく売れています。
「魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなるすごい本」(大橋しん著 飛鳥新社刊)
この本の中では魔法のフレーズと読んでいる10のフレーズをとなえることで、姿勢が知らず知らずのうちに良くなっていく、と言うことを狙っています。
んなことあるのか?
と思いますよね。
でもそれがあるんです。
魔法のフレーズは体に対するイメージです。
そして形ではなく動きや状態を表現しています。
姿勢は形ですけど、形ではありません。
形を作るとどうしても崩れてしまう。
「作る」ためには筋力を使いがちだからです。
でも、動きや状態は止まっていないので、崩れない。
それをイメージの中で捉える。
筋力を付けたり矯正したりして、形を作るのではなく、体の動きや使い方や状態を、その動きや使い方や状態のイメージの側からアプローチする。
この提示の仕方は凄い。
本当に凄いと思います。
大橋さんの長年の経験と知識と実績から得られたものだろうと思います。
姿勢は作るものじゃなくて、なるものです。
なんて患者さんや生徒さんに言ったりします。
???って顔をされます。
姿勢は自分が体を使う、その使い方の方向性(クセ・習慣)の結果そうなります。
自分が自分の体をどうやって使っているかの結果です。
だから、結果の外見上の形だけを成形するように直しても、成形するための筋力を、普段の体の使い方で使っている筋肉にプラスしていることになり、いつまでも続きません。
それよりも、自分の体の使い方が変われば、結果としての姿勢は変わります。
使い方を変えるのに動きや状態のイメージはとても有効です。
形は固まった固定されたものですが、動きや状態のイメージは体の使い方や動き方に変換されるように思います。
「そう思う」と言うのだと、いつもの考えと違う考えを頭に思い浮かべることで、それだとつい忘れてしまいますから。
この本の良さはそういうところにあるなと思います。
形を押し付けていないところです。
荒木もアレクサンダーテクニーク教師として姿勢を見ています。
個人レッスンやグループレッスンで姿勢が気になる方の、体の使い方をテーマに姿勢を見るようにしています。
と言っても、あなたのクセはこうだから直して下さい、みたいな事は言いません。
知らず知らずのうちに、自分の体が気づくようなことをやっています。
この本でやろうとしているのと同じようなことだろうと思います。
気になる方は来てください。
「魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなるすごい本」お薦めします。
6月に入って知人でアレクサンダーテクニーク教師の先輩がほんを上梓しました。
「魔法のフレーズを唱えるだけで姿勢がよくなるすごい本」(大森しん著 飛鳥新社刊 1,100円) >>>
お薦めします。
とても良い。
姿勢が気になっている人だけでなく、疲れや腰痛・肩こりなど体のことで困っている人は読んでください。
体を楽にするための「魔法の」フレーズが書かれています。
なんかこう書くと怪しそうですが、催眠的なものや単なる暗示ではありません。
大橋さんは理学療法士で整形外科に勤務し、アレクサンダーテクニーク教師として病院内で治療に当たっていました。
数多くの臨床経験から実際に効果があり実績のある言葉、実際に現場で患者さんに使っていた言葉をシェアしてくれています。
豊富な知識や経験と実績に裏打ちされた言葉は、とても簡潔で分かりやすい内容です。
まとめ方もイラストも構成も。
本当に分かりやすい。
目次だけでもかまいません。
手にとってみて下さい。
お薦めします。
「魔法のフレーズを唱えるだけで姿勢がよくなるすごい本」(大森しん著 飛鳥新社刊 1,100円) >>>